カテゴリー「旅行」の5件の記事

2025年10月 6日 (月)

座敷わらしのお宿

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座敷わらしで有名な山陰の小さなお宿に泊まりました。島根県出雲市のはたご小田温泉さんです。ここは2019年にフジテレビ 「世界の何だこれ?!ミステリー 原田龍二が行く 座敷童調査!」 原田龍二さんが宿泊された宿です。この番組、リアルタイムで視聴してた記憶があり、たしか夜中に室内に置いていた風船が動いたり、白い影が出現したりしたのを覚えています。

私は別に座敷わらしマニアでもなんでもなく、予約の地点ではここと座敷わらしの関連はまったく失念しており、単に自宅から運転可能(片道4時間強)な距離であることと、お料理が美味しく雰囲気もお風呂も高評価な宿ということで選びました。予約したのは川と坪庭に面した一階の「菊の間」。これがなんと原田さんの泊まったわらしの出るお部屋!狙ったわけではなくまったくの偶然でございます。行く直前に知ってちょっとビビりつつ、謎の期待感も高まりました。

実際に宿泊してみると、座敷わらしさんだけでなくほかにもたくさんの魅力の詰まった超素敵なお宿でした!

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雰囲気のあるロビーです。さりげなく置かれた小物や調度品がレトロであたたかく、座敷わらしさんの宿らしいおもちゃやお人形なども飾られていました。板の間の廊下や床はホコリひとつなく拭き清められていて、スリッパなしで歩く気持ちよさに感動しました。
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このお宿は三代目ご主人お手製の青磁のタイルがそこここにふんだんに使われていて、とても趣がありました。
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宿の大浴場。ここももちろんお手製のタイル張り。お湯はもちろん温泉で気持ちよかったですね。
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で、最大の目的のお食事なんですが、地元の美味しい食材(のどぐろ、島根牛、特産のいちじくなど)を最大限に活かし、優しい味付けでたいそう美味しいものでした。期待以上のお味で大満足。地酒も美味しいし、女将さん特性のコーラや甘酒もここでしか出会えない素晴らしいお味でした。身体のすみずみまで癒される感じがしました。
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で、肝心のお部屋ですが、玄関入ってすぐ左手の一階のお部屋。部屋をでてすぐロビーですし、お風呂場にも食事処との連絡廊下にも近く、便利この上ないです。洒落た小さい坪庭には萩と芙蓉の花が咲き、小川のせせらぎが爽やかでした。落ち着く和室と坪庭が眺められる広縁、綺麗にリフォームされた洗面台とトイレなど、コンパクトながら使いやすくさりげない配慮が行き届いたお部屋でした。
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わらしさんのお部屋といっても、変な気配はまったく感じず、むしろあたたかく穏やかな気を感じるお部屋。一晩過ごしてみての感想ですが、実は翌朝チェックアウトの時に、宿泊客が私一人だったとお聞きし、どうりでお風呂もいつ行っても貸し切りだし、夜はわらしさんと二人きりだったのかも!と思うと、それじゃ二階で物音が時々したのは何だったんだろうとか、いやいやあれはきっとお宿の人に違いないとか、いろいろ考えてしまいました。姿を見ることはなかったけれど、夜中に何度か目がさめ、それがいつもの目の覚め方ではなく、無理やり起こされたような不思議な感じはしましたね。気のせいかもしれませんが。夜中でも部屋の中がずっとほんのりと明るいのも不思議。広縁の側の窓はカーテンを閉めれるのですが、川側の窓は障子だけなので、川向こうの道路の街灯の明かりが入りますが、それにしては部屋の隅々まで見えるので明るすぎるようにも感じました。
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一夜明けての朝食。「はたごちりめん茶漬け」をはじめとする身体に優しく美味しい朝ごはんをいただき、チェックアウトの際には若女将さんとおしゃべりもはずみ、心も体も癒されてお宿をあとにしました。

わらしさん目当てでなくとも超おすすめのお宿です!ほんものの日本ならではのおもてなしが体験できますよ。

2025年3月21日 (金)

温泉津温泉に行きました。

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世界遺産にも登録されている島根県の温泉津(ゆのつ)温泉に初めて行ってまいりました!四国の我が家からは200㎞。自家用車だと高速使っても片道6時間弱かかります。鄙びた古い旅館が点在するレトロな街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。
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華やかさはないけどこの渋さがたまりません!これぞ日本の温泉街!という感じ。

ここの共同浴場のひとつである「薬師湯」は、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物のかけ流し湯温泉だそうです。せっかくなので行ってみましたが、観光客だけでなく地元の人も通っていました。お湯はナトリウムー食塩泉で、苦しょっぱい味がします。湯冷めしにくく、いつまでも体がポカポカするお湯でした。薬師湯の隣には男湯の更衣室だったという大正レトロなカフェがありました。
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館内はにはいるとまるでタイムスリップしたかのような素敵な空間が広がります。
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さて、泊まったお宿は、一人客でも受け入れていただける貴重な「のがわや旅館」さんです。
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こじんまりとした綺麗な日本旅館。アットホームなあたたかい気づかいやおもてなしの嬉しい、温泉宿の鑑のようなお宿でございました。この「のがわや」さんのお風呂は、前述の薬師湯から源泉を引いているそうで、たしかに入ってみると同じ体感のお湯でした!
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お風呂は三つあり、貸し切り湯もあるので、ゆっくり楽しめます。貸し切り湯は無料で、時間はあらかじめ予約制です。

そして、この「のがわや」さんは、お料理も手が込んでいてとてもおいしかったです(^^♪ おまけに夕食はお部屋食という、こちらも温泉宿の鑑のような素晴らしさでした。
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ここでは地元の酒蔵の若林酒造さんの限定酒「開春 亀五郎」がいただけます!「酒仙蔵人五郎乃会」が栽培した酒米「亀の尾」を100%使ったお酒です。「酒仙蔵人五郎乃会」とは、若林酒造さんが一般の方と協力して酒米づくりと酒造りを共に体験し、出来上がった日本酒を楽しむ会員制の会 だそうです。本来なら会員以外は入手できないのですが、このお宿に宿泊すれば注文できるし、お土産に買って帰ることもできます。
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いやぁ、今まで飲んだことのない味わい深い旨味!のお酒でしたねぇ。香ばしいんですよ。もちろんお土産に買って帰りましたとも。

温泉津温泉、遠いので行くにはちょっと気合が要りますが、お湯良し、街良し、食べ物良しでとても素敵な滞在になりました。またぜひ再訪したいし、次回は別の共同浴場である「元湯」にも入ってみたいですね。薬師湯と泉質が違うそうなので。

2024年9月13日 (金)

女一人旅のすすめ

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こんにちは

親の介護から解放されてはや一年。

フルタイムで仕事しつつ両親をワンオペで自宅介護していたころは、自分のためだけに使える時間なんか皆無で。今はその反動で遅ればせながら「一人旅」を楽しんでいます。とは言え、親のうち一人はまだ施設にお世話になっており、いつ呼び出しがかかってもいいように、車で片道2~3時間の近距離一泊旅行を専門にしています。それでも行き先はいくらでもあるもんですね。私は四国在住なので、四国4県をめぐるドライブ旅行ばかり。少し足を延ばして淡路島や岡山方面にも行きます。海や山の自然を満喫し、美味しいご当地料理に舌鼓をうつ旅です。

女一人旅は過去はなかなかハードル高かったと思います。そもそも泊めていただけないお宿も多かった。しかし!「ソロ活」ブームの到来から、旅館のほうも「おひとりさまプラン」を打ち出すところも増えて来たので、俄然泊まりやすくなりました。ありがたいことです。そこで、私なりに一人旅について体験を踏まえた考察などを書いてみたいと思います。

お宿編 
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まず、そもそも予約できるかどうか?というハードルがあります。上の画像の右側のようなビジネスホテルやシティホテルは一人泊客は何の問題もありません。シングルからスイートまで、どのお部屋でも一人だからと言って予約できないことはまずないです。問題は左の画像のような温泉旅館ですね。この画像のお宿は実際に私が泊まった時の写真なので一人客もOKでしたが、こういう旅館や民宿の場合は、もともと複数人を泊める前提のお部屋なので、一人客は採算が取れなくてお断り、というところもありますね。大きな旅館より小規模な旅館の方がこの傾向は多いかも。一人客は儲けにならないんですよね。そう思うと少し肩身がせまいかも😞

泊まりたい素敵な宿が一人客を受け入れてくれるのかどうかは、ひとつひとつに当たるよりも、旅行サイトで条件付きで検索すると一発でわかります。わたしは「じゃらん」で予約することが多いですが、じゃらんだと、検索条件の「人数」のところを「1」にして探すと、一人客OKの宿しか出てこないのでその中から選びます。予約OKであっても、一人客には制限を設けている宿もありますのでそこは注意です。どんな制限かというと・・・。

 一人客お断りの部屋がある 
客室露天風呂付のお高い部屋などに、一人客が泊まるプランがないとかですね。最高級の部屋だけお断りならまだわかりますが、一人客は狭い和室しか泊めないという旅館もあり、そこはさすがに泊まる気が失せますね。最高級に泊まりたいわけではありませんが、いろんなグレードの部屋も一人でもOKという旅館はやはりリピートしています。

● 一人客お断りの食事プランがある 
フグ尽くし料理の有名な民宿に泊まろうとしたとき、泊まるのは一人でもOKなのですが、一人だと夕食が普通の会席メニューしか選べませんでした。なんでフグは一人じゃ頼めないの?と思ったのですが、「一人では食べきれなくて無駄になる」そうです。なんでも、フグ一尾で二人分のお料理にしているとか。それなら仕方ないなぁと思いましたね。その他にも、数はとても少ないけれど、一人客には素泊まりか朝食だけのプランしかない高級旅館もありました。まあ、だいたいの旅館は宿泊OKなら、部屋は選べなくても食事はどのプランも選べるところがほとんどですけどね。

食事編

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上記のような「食事が選べない」というケースも事情によってはありますが、泊まれさえすればお一人様でも、他の複数客と同じようにすべてのメニューが選べることがほとんどです。それよりも、一人旅の食事の場合、「食事中の周囲の目」が気になる、ということがハードルだったりします。

私は一人行動が長いので、集団の中で一人で食事していても周囲の目は全く気になりませんが、人によっては家族連れや夫婦客、恋人などの中でポツンと食事するのは寂しく感じる人もいるかもしれませんね。憂鬱になったり寂しくてたまらないという方は、そもそも一人旅は向いてないのでお勧めしません。しかし、コロナ禍以来、食事処での食事でも衝立などで個別に仕切ってくれている宿も多く、個室で食べているような雰囲気で楽しめるところも増えてきました。また、対応可能なら「部屋食」を選ぶのもいいと思います。一人でTVなど観ながらゆっくり食事を楽しめます。しかし、この「部屋食」も、人手不足からやっていないという旅館も増えました。「部屋食」は数人から、という宿もありますし。

一人で食事するのは周囲の目は全然平気~~~の私でも、宿の食事が会席料理やフレンチのコース料理だった場合、一人だと料理の合間の間が持たないという居心地の悪さを感じることはあります。料理と料理の合間の空白の時間、次のお料理を待つ間、連れがいれば料理の感想などおしゃべりできますが、一人だとボーッと待つしかなく。会席やフレンチのテーブルでスマホを触るのもお行儀が悪いし。そんなときはお品書きをゆっくり読んだり、窓の外のお庭や海山の景色をぼんやりと眺めたりして過ごしています。だいたいのお宿はあまり待たせることなく次のお料理を運んできてくださることが多いですけどね。

あと、ブッフェ形式の食事の場合、一人客はお料理を選んでいる間、お財布の入ったバッグ等を席に放置できないからちょっと不便です。連れがいれば交替でお料理を取りに行けるけど、それが出来ないので。席は使用中の札を置いておける宿も多いし、札がないときはハンカチでも置いておけばよいのですが、貴重品の入ったバッグはさすがに置いておけません。私はそんな時用に、腕に引っ掛けるタイプのミニバッグを持参し、食事処専用にしています。スマホと財布が入る大きさで、腕に掛けたまま両手でお盆を持てる軽さなので、持ったままお料理を取りに行けます。

一人旅のメリット

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最後に一人旅の良いところについて。これはもう、連れに気兼ねすることなく、自由気ままに予算や行き先やスケジュールが立てられる、この一言につきます。私は観光型の旅よりも滞在型の旅が好きで、温泉旅館でまったりするのが好きなので、観光巡りやお土産より宿代に予算を割きたいタイプなんです。友人や家族と行くと、どうしても観光巡りを最大限頑張るプランになりやすく、それはそれで別の楽しみがあるにしても、気に入った場所でゆっくり時間を取ったり、同じ店でじっくりとお土産選んだり、という立ち止まりができにくく、不完全燃焼感があります。食事や宿の値段も相手の希望や価値観とのすり合わせが必要だし。その点、一人旅なら、すべて自分でカスタマイズできます。旅の道中の感動を共感できる相手がない寂しさや、トラブル対処もすべて自己責任というデメリットはあれど、一人行動が好きで慣れている人にとっては、メリットの方が限りなく魅力的です。

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一人旅をスタートさせるきっかけは、まだ親の介護中ではあったけど、どうしても用事で東京に行かなければいけなくなった時に、恐る恐る飛行機を自力で予約し、ホテルもとってこわごわ出かけたことがきっかけでした。その時、目的地まで一人で飛行機や電車でたどり着いた達成感が心地よく、自信にもつながりました。それまでの旅行は友達とのグループ旅行も職員旅行も、会計や写真係はやったことがあったけど手配はみんな人任せ。今にして思えば、連れて行ってもらった旅行では、どんな宿に泊まり、どんな交通機関を使ったのか、詳しく覚えてさえいないのです。これは非常にもったいないことをしたなぁと思いました。

あと、一人旅のもうひとつの醍醐味は、旅先での一期一会の出会いです。一人が好きなので基本は知らない人にアクションを起こすタイプではないのですが、連れのいない旅だと、どうしても宿のスタッフや観光地の人とコミュニケーションが増えるのです。連れとの旅は連れ同士で会話して完結してしまうところが、一人だとレストランスタッフや中居さん、タクシー運転手さんが気を遣って話しかけてくれることも多いのです。そこで会話が弾むことも。高知の民泊に近い宿にお邪魔したときは一日一組だけの受け入れで、女将さんが台所でお茶を淹れてくれ、意気投合してなんと2時間もおしゃべりしてしまいました。お遍路さんの多い宿に泊まったときは、食事処で顔を合わせた同じく一人客と会話を楽しんだことも。

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こんなに手軽に一人旅ができるようになったのも、じゃらん等の予約サイトの充実、駅探アプリやカーナビの存在が大きいです。この三種の神器がなければ、身動き取れませんから。ほんとうにありがたいことです。これからも元気で一人旅を楽しんでいきたいです。明日は何が起こるかわからないからこそ、今日を悔いなく楽しもうと思える年齢になったからかもしれません。

 

2024年7月16日 (火)

小藪温泉に泊まりました。

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小藪温泉は、愛媛県大洲市の肱川の支流である小藪川沿いの渓流に建つ、木造三階建の温泉旅館です。大正時代に建てられた由緒のある貴重な木造建築で、現在は登録有形文化財に指定されています。

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二階と三階には欄干つきの回廊があり、たいへん風情があります。松本清張原作「張り込み」のドラマロケ地にもなったそうですが、納得の雰囲気です。ただし、この回廊に囲まれた部屋は、現在は客室としては使っていません。(入浴後の休憩室などに使っている)客室は比較的新しい別棟にあり、ガラス窓もあるしお部屋に鍵もかかり、トイレや洗面所もついています。
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大浴場と客室のある別棟へと続く階段や廊下が、これまた良い感じ。
そしてまた、この温泉は道後温泉にも負けていない泉質の、知る人ぞ知る名湯で、立ち寄り湯もできます。ただし、渓谷にあるためそんなにたくさんの人は来ないようです。実際、私が宿泊したのは平日のせいもあり、貸し切り状態でした。お湯はトロトロとした美人の湯で、最高に気持ちよかったです。

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大浴場はヒノキ風呂と岩風呂があります。私が泊まった日は、夕と朝で男女入れ替えになっていて、貸し切り状態だったので撮影できました。

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お部屋はこんな感じ。広縁の外のガラス窓の外は渓流になっていて、新緑の景色と谷川のせせらぎに癒されました。お食事も手作りでとっても美味しかったです!

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2024年4月25日 (木)

室戸岬 岬観光ホテルに泊まりました。

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室戸岬の先端に建つ、登録有形文化財のレトロなお宿岬観光ホテルさんに泊まってきました。四国を中心としたドライブ旅行にハマっていますが、ラグジュアリーなお高いホテルも好きですが、こういう昭和レトロなお宿もツボです。観光旅館は私のようなおひとりさまは宿泊プランがないこともありますが(-_-;)こちらのホテルはそんなこともなく、ありがたいです。まあ、当日、食事処で見渡すと一人で宿泊していたのは私一人でしたけど・・・。

岬観光ホテルは、本館と新館に分かれ、二つの建物は繋がっています。本館は昭和9年頃に建てられ、もともとは資産家の別荘だったようです。新館は昭和39年頃に本館裏に旅館として建て増しされたようです。建物の風情があるのは本館ですが、新館はもともと旅館仕様なので、お部屋にトイレがついていて、海岸に面しているので景観も楽しめます。

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新館の玄関とロビー。真っ赤な絨毯やレトロな階段が時代を感じさせます。

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こちらは新館。お部屋から海が見えます。

部屋にトイレがないと夜中に困るので、新館のバストイレ付きのお部屋に泊まりました。1階だったので海は見えにくかったけど、バストイレ付きの部屋がもしかしたら1階にしかないのかな?ちなみにバスやトイレのない部屋のために共同トイレや共同の浴場もあります。お部屋はザ・昭和!という感じの和室。私の子供の頃の親の家、という時代を感じました。間取りも古いけど踏込、前室、床の間、広縁が揃っています。

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昭和初期のタイル全盛時代の建物らしく、洗面所やお風呂場やトイレにはいろんなタイルが使われていて、昭和世代には懐かしいです。どれも清潔にされてました。トイレのかすかな黴臭さはご愛嬌ということで・・・。

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引き出しが歪んで使い物にならない鏡台もご愛嬌です。

実はお部屋は一寸(いっすん)ムカデがでましたが、田舎育ちの私は別に騒ぐほどのこともなく、宿の人を呼ぶまでもなく自分で退治しましたよ(^^♪ 隣の音は響きませんが、上の階の足音はよく聞こえます。でも宿泊客のみなさんマナーがよくて夜遅くまで音を立てる方はこの日(平日)はいらっしゃいませんでした。よかったぁ^_^;

ここは家庭的で美味しいお料理と、日本酒マイスターのご主人がおすすめの美味しい土佐の地酒がいただけます。実はそちらもお目当てに宿泊。

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美味しいお料理をいただいて、ゆっくり休めましたが、なんと夜中は暴風雨でした。別に台風の季節ではなかったのですが。ひとくちに暴風雨といっても、このあたりの暴風雨はレベルが違いました。翌朝見たら駐車場のマイカーに濡れた葉っぱや泥がびっしり。一晩吹き荒れた雨風の仕業です。しかし、雨風のごうごうという音は聞こえても、それほど喧しくはなく、建物も揺れなかったような・・・。やはり台風の多いこの土地なのでしっかりとした造りなのでしょう。

翌朝はからりと晴れたので、チェックアウトしてから車を置かせてもらってホテルの裏の遊歩道から海岸に降りてみました。アロエやサボテンなどの亜熱帯植物が自生し、荒波と青空の太平洋はとても素晴らしかったです。
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古いお宿の不便さと、虫が苦手な方はオススメしませんが、昭和レトロ好きな方には一押しのお宿です。

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