ラスベガスをぶっつぶせ
ストーリー:マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。(シネマトゥディ)
いかにも痛快そうな邦題。「オーシャンズ・シリーズ」っぽいテイストかな~?と期待していたが・・・
これが案外,教訓じみた,若者の成長物語の要素もあったのが意外だった。
ま,あんなやり方がまかり通ったまま終わると,世の中はアタマのいいもん勝ち!というオチになって,ちと後味が悪いかもしれないよね。
あらすじを詳しくバラすと反則なので,全体から受けた印象を羅列すると・・・。
私は自分が完全な文系で,その反動のように数字オンチなので,ベンみたいな数字の天才が,まぶしくて仕方がない。(何せ,私の一番苦手な教科は,数学と物理と化学だったから・・・)
だから,歩く計算機のようなベンの頭の中がどうなってるのか,のぞいてみたい気がする・・・。アタマの中をきっといつも数式が飛び交ってるんだろうな・・・それも整然と。
最初はどちらかというと,地味でモッサリしたガリ勉生にしか見えなかったベンが,ラスベガスで成功をおさめ,自信と富を手にしていくうちに,どんどんあか抜けて,モデルのようにかっこよく変貌していくのを見るのは,確かに痛快だった。
しかしなぁ,彼らが自分の武器である「数学の才能」を駆使して,あのような不正(違法ではないらしいが,不正には変わりはない)をしたのは,若者特有の向こう見ずな腕試し&肝試しとして,「大目に見てあげようかな?」と思わなくもなかったけど,彼らをある意味食い物にしていた「やくざの元締め」みたいな教授はいただけない。
ベンたちが何の良心の呵責もなく,かせいだ大金を湯水のように使って放蕩三昧を繰り広げるシーンは,さすがにか~るくムカツいたりしたのだけど・・・
そうこうするうちに,くだんの教授は「いただけない」どころか,人間的に判断してとんでもない悪党だってことがわかり・・・
いや~~,ケビン・スペイシー(結構好き),こんなヤなやつの役なのか?と途中でびっくりした。画面に乗り込んで一発殴りたくなるような,ほんとにいやなヤローだよ。
でも,ベンたちにとって順風満帆だった物語が一気に暗転し始めたとき,心の中で「ほ~~ら,言わんこっちゃない。バチが当たったぁ~~」と叫んだ観客は,きっと私だけではあるまい・・・・。
数学の天才って,こんなこともできるんだぁ・・・と,目からウロコの作品でもあり,同時にやっぱり真面目に地道にまっとうに生きていくのが何より・・・と妙に納得できた作品でもあった。最後まで先の読めないストーリー展開は面白かったなぁ。
主演のベン・スタージェス君は,最初はそういいと思わなかったけど,中盤あたりからどんどん洗練されて,なかなかよかった。「可愛いかっこいい」タイプですね。濃いまつ毛にふちどられた黒い瞳がキュートだ。トムクルをかわいくした感じかな~~?要チェック!![]()
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