ノウイング
あらすじ: 50年前の小学生たちが埋めたタイムカプセルから、数字が羅列されたメモを持ち帰った小学生ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)。彼の父親で宇宙物理学の大学教授ジョン(ニコラス・ケイジ)は、その数列を解析し、激しく動揺する。その数列は、実際に起きてきた過去の惨事と、これから先の未来に起こる災難を予知するものだった。(シネマトゥデイ)
観終わったときに,「あれ~,これってテーマはもしかしてアレ
かなぁ?」と・・・・。
・・・・以下,独断と偏見とちょっとネタばれのレビューを展開しますので,よろしく。
人類や地球の滅亡の危機とその回避を描いた作品は数多くあれど,これはラストほんとに●●してしまうので,聖書に預言されている神の手によるこの世の終わりを描いたものなのだと思う。だとすれば,誰もそれを止めることはできないのは当たり前で。(厳密に言うと,日時までは誰も預言すらできないハズだが)
聖書には,神は火と硫黄でこの世を滅ぼす・・・とあるので ,太陽が原因で滅亡する,という設定は理にかなっている。そして,この物語が一番描きたかったことって,「その時,選ばれた者が天に引き上げられる」ということなのかなぁと。・・・・キリスト教用語ではこれを携挙(=けいきょ=Rapture)と言うのだけど。
※この世の終わりに先だってやってくる大艱難(かんなん)時代の前にキリストの再臨が起こり,その時地上にいたキリスト者は,復活したクリスチャンたちと共に天に引き上げられ,「空中で主と会う」。これをクリスチャンは携挙(携え挙げられる)と呼ぶ。(携挙は大艱難時代の後という説もある。)
↑再臨のイメージ
50年前にタイムカプセルに封印された予言の数々を紐解いてゆく主人公の宇宙物理学教授。従来の滅亡ものなら,彼が何とか滅亡を食い止めてくれるはずなのだが,ラスト近くまでいろいろ奔走するわりには,やはりそれは無理だった・・・・(この展開にがっかり
した人も多いはず)
抗えない力によって滅んでいく地球,そして
救われるものと,残されるもの。
うーん,これはやっぱり,パニックやSFの味付けをされた宗教映画なんじゃないかな?特に現代は,いつ何どき世界が滅んでもおかしくないと,キリスト教圏の人たちは内心思ってるはず。
ただ,滅亡と携挙だけを描いたって抹香臭くって面白くないから,予言の解読やら迫力ある災害シーンやらを組み入れて前半をサスペンスフルに盛り上げ,天使を登場させるとドン引きされる怖れがあるから宇宙人っぽくアレンジし,信者だけが救われるというストーリーにするとまったくの伝道映画になっちゃうから,信仰は関係なく予言を聴くことができた人間」が引き上げられたというふうにアレンジしたんじゃないかしら?・・・深読みしすぎ?
あの,子供たちが空中に昇っていくシーン・・・・宇宙船のようにも見えたが,漂う神々しいまでの荘厳なムードは,やはりこれは携挙だわ・・・と,きっと白けて観ていたに違いない周囲の観客(そんな雰囲気だった
)のなかで,私はちょっと感動して祈りたい気分になった。
ニコラス・ケイジが息子と別れるときに言った「今にわかるよ・・」という台詞も,最後を迎えるシーンで牧師の父が「これが終わりではないよ」と言った台詞も,クリスチャンなら腑に落ちる。なぜなら,残されて滅ぼされたかのように見える者にも,セカンドチャンスという救いの道が用意されていることを知っているから。(ややこしいのでこれの説明は省略)
そんなわけで,キリスト教圏以外では,ラストの展開は???と思われても仕方ない作品かもしれない。
でも,中盤までの展開はなかなか斬新で面白く,また,航空機や地下鉄の事故の映像の迫力と臨場感はすごい!人々の苦悶する様子や音声も,とてもリアルでそれだけに恐ろしさが伝わってきた。これはやはり大画面で観るべき。
ただ,ラストのラストのあのエデンの園みたいな映像は・・・あれは要らんかったかな。
付け足しすぎ!あのシーンで終わられると脱力する人多かったのでは?
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