トロイ
今頃~~?という古い作品の感想だが,この手の歴史スペクタクル(有名俳優が出演しているものに限る)は大好きなので,DVDも持っていて,定期的に見直している。「キングダム・オブ・ヘブン」とか「グラディエイター」とか「アレキサンダー」とか「ブレイブハート」とか,勇士たちの壮大な闘いの物語は,やはり何度観ても血が騒ぐのである。
これは特に出演陣が美しかった。
(第一声がそれって・・・
)
もちろん主役のブラッド・ピットは,40歳とは到底思えない見事な筋肉と運動神経で,闘いの場では,文字通り「蝶のように華麗に舞いながら的確に敵を倒す」カリスマ的な戦士アキレスをパーフェクトに演じていた。
複雑で激しく,やや未熟な面もあるアキレスの性格面も,人物描写がやや雑な脚本であるにもかかわらず,彼はうまく演じていたと思う。
横っ跳びにジャンプして,目にも止まらない早業で敵の急所に槍を突き立てるあの技は何度観てもため息もの。
・・・・しかし,私的には,この作品の中で私が一番シビレたのはエリック・バナが演じたトロイの王子ヘクトル。
もうもう,このひとは武勇もさることながら,人格者であり,理想的な王子,父親,息子,夫,そして兄なのだ。エゴイストでナルシストな面もあったアキレスとは対照的に,冷静で肝が据わっていて,広い心を持った,成熟度の高い「男の中の男」である。だからこそ,弟のしでかした歴史に残る不始末の尻拭いをするはめになるのだが・・・・。
だもんで,アキレスとヘクトルの世紀の一騎打ちでは,内心ヘクトルを応援してしまう・・・。かれが倒されるシーンは,何度観ても辛いわ~~。
そして,この作品では何度観ても「舌打ちしたくなるほど情けない」役なのがオーランド・ブルームが演じた,ヘクトルの弟パリス。
自国を滅ぼすもとになったヘレンとの軽率な恋とか,困ったときはすぐにパパやお兄ちゃんに泣きつくとことか,世間知らずな目論見の甘さとか・・・。
オ~,マイ・オーリー~~!(別にファンではない)
ほんとに,こんなキャラでよかったのか~~?![]()
しかし,彼をダメ人間にしたのは,もしかしたら甘やかして庇ってばかりいた,父や兄の責任もあるかも~~?ママがいないから(早死にしたのか?)ふたりともついつい末っ子のパリスを甘やかしたのね,きっと。
どっちにしても,これを観てからしばらくは「オーリー=弱虫」をつい連想してしまったわ(ゴメンよ~)
んで,パリスにそそのかされてトロイまで駆け落ちしてきたスパルタの女王ヘレンのキャラも不完全燃焼だった・・・。
演じたダイアン・クルーガーは,「完璧」ともいえる美貌を,この作品であますところなく見せつけてくれたけれど,敵国の王子を狂わせるファム・ファタールかと思いきや,これが案外「気弱でいじいじと後悔」なんかするシーンがあるから,歯切れが悪いったら!
ヘレンのキャラはね~~,なまじ善人の要素を入れずに,潔く悪女に徹した方がいいと思った。「わたしゃ,自分さえよければいいのよん♪」みたいなね。
「後悔して泣くくらいだったら,最初からするな!後悔しても後の祭りなんだから,いい加減腹くくれ!」と思ってしまうじゃんか。
それに比べると,愛を知らないアキレスに,癒しのひとときを与える役のブリセイス(ローズ・バーン)は,セレブ的美女のヘレンとは対照的な愛くるしいタイプ。
しかし,彼女はしっかりと自分というものを持っていて,精神的にはずっとヘレンより強く,好感がもてた。
でも,戦闘シーンやCGで再現したトロイの風景は圧巻だし,一度見始めたら最後まで,手に汗を握りながら,もしくはイケメンたちに見とれながら時間がたつのも忘れてしまう作品だ。
それにしても,何度観ても,鑑賞後は,
諸悪の根源のお前らが生き残るのかよ~~
と絶叫したくなるけどね。
・・・・おまけ画像。やっぱルックスはアキレスが好み![]()
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