角膜潰瘍のはなし
2週間ほど前に、角膜潰瘍というものになってしまいました。
これね・・・、角膜(黒目のこと)の一番上の組織である上皮に傷が入って菌が侵入し、その中の角膜実質に潰瘍を起こすものなんだけど、放置して受診が遅れたり、感染した菌がたちの悪いものだったりしたら、角膜穿孔といって角膜に穴があいちゃったり(>_<)して最悪失明する恐れもある病気なんですよ。角膜上皮は再生能力が高く、微細な傷ならほっといても自分で修復再生してくれる優れもので、普段は菌の侵入感染をがっちりガードしてくれているのですが、コンタクトレンズの不適切な使い方や、異物が入ったりして上皮に深い傷がつくと菌が角膜実質まで侵入して感染し潰瘍(ただれ)を起こすそうです。
上皮と違って実質に出来た潰瘍はなかなか治らず、治っても瘢痕となって残って角膜が白濁したりする後遺症もあるそうです。怖いですね。で、私の場合は原因はきっとコンタクトレンズです。2weekのソフトをかれこれ15年以上使っているのですが、一日の装着時間が15時間くらいの日もあったし、寝るときはもちろん外していたけど、軽いお昼寝のときは外さなかったんですよ。2週間の期限も、厳密には守ってなかったかも。いや、勿体ないとかそんなのではなく、単にずぼらです。だいたい2週間くらい・・・という感じの交換でしたね。深く反省です。
コンタクトをしたまま寝る(短時間でも)って厳禁なんですね。そういえば昼寝から起きたら目に入れたコンタクトの乾燥感が半端なかったです。それを外すときにやはり気づかないまま角膜に傷をつけていたのかもしれません。
角膜潰瘍になると、黒目に白い点ができます。この白い点が潰瘍なのですが、自覚症状としては突然の目の激痛や眩しさ、白目の充血、酷い涙目、異物感などが起こるそうです。わたしの場合は充血と涙目だけでしたが、ちょうど勤めが休みの平日だったので念のため眼科を受診すると「目に菌が住み着いてるよ」と言われ、「えらいこっちゃ。」と。初めの1週間は1時間おきに2種類の抗菌点眼薬を差し、睡眠中は眼軟膏を塗ってとにかく菌をやっつけ炎症を鎮めることに専念しました。眼軟膏なんて初めて知りましたが、下瞼の裏に注入して効果を持続させるものなんですね。
潰瘍を起こした菌が緑膿菌やアカントアメーバだったらとんでもないことになっていましたが、幸いそんなやっかいな菌ではなかったようで、1週間後の受診では炎症もだいぶ治まっているので点眼薬の種類も回数も減らすことができました。現在は1種類だけ1日3度の点眼をしています。コンタクトレンズの再開はまだです。再開しても装着時間は短めにして、入浴中やお昼寝中もしっかり外して管理もちゃんとしたいですね。それにしても怖かった・・・。後遺症の視力低下もなく幸いでしたが、潰瘍のできた場所があと2ミリずれていたら、視力低下になっていたかも、と言われました。
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