懐かしのジェイク/ブロークバックマウンテン番外編7
先日観たプリンス・オブ・ペルシャでのジェイクの成長ぶりというか,変貌ぶりにぶったまげて,またまた久々にBBMを再見。こないだ観てから1年半くらいたってるかしら・・・・。
とにかく,目の表情がすごく上手いのよね,ジェイクの場合。濃いまつ毛に縁どられた彼の大きなブルーの瞳はインパクトが強くて,イニスへの抑えきれない愛情や,同性愛が御法度だった時代ゆえの後ろめたさや狼狽,夢が潰えた時の失望や哀しみなど,それら複雑な感情すべてを,まばたきや瞳のデリケートな動きなど,眼の表情の変化だけで表現できてしまうのがすごい。
ジャックの心持ちに感情移入して切なくなったシーンはみんな,彼の眼のアップにやられたんだ~ということが,今回再見して改めて痛感。そして,ジェイクの観せ方を心得ているリー監督の手腕にも感心。ジェイクが最もキュートで美しく見える角度でのショットが多いし,ここぞというときの瞳のアップも的を得ている。
そんなジェイクが,ほんと久々に劇場公開作に登場し,ジャックとはまったく真逆のキャラで我々を再び魅了してくれたのは,ファンとしてはこの上ない喜びだ。
しかし,まさかこういうキャラだとは・・・・・。
BBM熱に浮かされていた頃には想像もできなかった。ジェイクがゲームが原作の作品でバリバリのアクションキャラを演じるとは。
これまでの繊細な役どころとは打って変わってアクティブで陽なキャラクターのダスタン王子。ブートキャンプなみのトレーニングを半年もこなして臨んだ作品で,われらがジェイクはその身体能力とプロ意識の高さを見せつけてくれた。やんちゃでお茶目な部分は,素のジェイクを反映してるかも。とにかく,ジェイクがイメチェンというか,どんなジャンルもこなせる万能俳優として認識されたのはファンとしては嬉しい。
まぁ,わたしとしては繊細キャラのジェイク,そしてお髭のないジェイクの方がいまでも好み,という点は否めないが・・・・それでもBBMの主要登場人物4名がみんな(もちろんヒースも含めて)後の作品で全員演技派として華々しい成功を収めていることはさすがだと思う。特にジェイクには,不慮の死を遂げたヒースの分まで頑張ってほしいという思いが強いので,今回のジェイクのスクリーンでの久々の活躍は手放しで喜びたいところである。
ああ,やっぱり切ない。彼の不在を受け入れられるようになった時の流れそのものが哀しいというか・・・。BBMの中でのイニス=ヒースは,私の中では絶対的な存在なのかもしれない。
最近のコメント