THE BATMAN ザ・バットマン
ノーランの三部作のファンの自分としては興味と期待と不安が入り混じった鑑賞となりましたが・・・。
これがすごい面白かった!ノーラン監督、クリスチャン・ベイル主演のバットマンとはまた違った魅力がありました。本家バットマンに対しては私の中では揺るがない愛情があるのですが、これはこれで「別物」の素晴らしさが満載。
あらすじ
両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は探偵となり、夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。しかし、権力者を標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。(シネマトゥディ)
ロバート・パティンソンのブルース・ウェインが想定以上に(失礼)よかったんです、これが。トワイライトでお馴染みの彼ですが、色白で陰のある雰囲気をまとった彼は闇がよく似合うのですよ。ミステリアスで秘めた苦悩が感じられるダークなキャラがハマるのでしょうね、きっと。
ストーリーは長いけれど割とわかりやすく、息つく間もない速い展開で繰り広げられる犯罪とバットマンの闘いも、おいてけぼりになることなく最後まで集中力がとぎれることはありませんでした。犯人役のポール・ダノもすごかった。一見無害そのものな外見とは裏腹に、獄中でキレたときのクレイジーさは鳥肌ものです。続編でもやらかしそうな予感です。
特筆すべきは夜のシーンの美しさ、スタイリッシュさ。闇の濃さや街の明かりや朝焼けの光などがとにかく美しい。構図も考え抜かれていて、戦闘シーンも芸術的な格調高さを感じました。そして音楽!これがまた最高。場面にぴったりで不穏さや緊張感を高めてくれる旋律。そしてこの旋律そのものもどれも美しいんです。何度でも聴きたくなります。
新しいロバートのバットマン、大好きになりました。キャットウーマンへの抑えた恋愛感情も切ない・・・。このシリーズ、これからも追いかけていこうと思います!
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