« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月の記事

2022年3月26日 (土)

二ーバーの祈りのネックレス

Dsc_0278
ラインホルド・二ーバーの祈りが刻まれたステンレスネックレスを、Amazonさんで購入しました。
二ーバーはアメリカの神学者です。

God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.

神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

クリスチャンでなくても単なる人生訓としても深い言葉だと思っています。クリスチャンであればさらに、神のみこころに身をゆだねようという平安な気持ちになれます。

変えることのできないものを受け入れ、変えるべきものは勇気をもって変えていく。これは実際にはとても難しいことかもしれません。変えることのできないものを変えようとして疲労困憊し、変えなければいけないものはその困難さから放置して諦めてしまう・・・。そう、この祈りとは真逆のことをしてしまうことがずっと多いのです。区別する賢さが欠けているのですね。

変えることができないものは、過去と他者だといいます。過ぎてしまったことは今更どうしようもない。そして他人もまた、自分の力では変えることができないし、無理やり自分の都合のいいように変えようとするのは傲慢そのものですよね。それなのに私たちは、「あのときああしていたら・・・」とくよくよし、「あの人さえこうしてくれたら・・」と自分の不満や不幸を他人のせいにして恨みをつのらせてしまうこともあるでしょう。横暴な配偶者や自己中で支配的な親など、確かに他者からの試練に苦しむこともあるでしょう。悩みの張本人が変わってくれたら、もしくは消えてくれたら、どんなに楽になるだろうと思いをめぐらすこともあるかもしれません。でも、他者はそんなに簡単には変わりません。そしてそう簡単にあなたや私の前から立ち去ってくれないことの方が多いのです。
Img_3028
では、変えなければいけないものとは何か。それは自分と未来です。この二つは、変えることができるのです。たった今からでも遅くはないのです。よりよいものに変え続けることができるのです。しかし、そのためには努力や忍耐や、賢い見通しというものが必要です。生易しいことではないゆえに、変えるには勇気が必要となるのでしょうね。

生きていくのは苦しいです。他人が枷になることもあります。災害や病気や老いなど、乗り越えるには大きすぎる試練のなかで現状を受け入れられず、気持ちを切り変えることもできず、人を恨み、神を呪って消えてしまいたくなります。そんなときにこの祈りを思い起こします。感謝と平安が次第に心に満ちてくるまで、この祈りについて黙想するのです。明日もまたがんばろうという気持ちになるまで・・・。

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

フォト

BBM関連写真集

  • 自分の中の感情に・・・
    ブロークバックマウンテンの名シーンの数々です。
無料ブログはココログ