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2019年1月の記事

2019年1月27日 (日)

ルイの9番目の人生

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DVDで鑑賞。
あっと驚くラストというキャッチコピー。観ている最中にわかっちゃったという人も多かったらしいけど、私はこの手の作品には驚かされたいタイプなので 、余計な気をまわさずに素直に鑑賞。あっと驚くというよりは、へ~、なるほどそうだったのね~とすべて綺麗に腑に落ちてから、もう一度最初から観なおした。そして、真実を知ってからの再見は、なかなか切ない味わいだった。
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生まれた時から一年に一度のペースで生死にかかわる事故に合い、8回も死にかけたルイ少年。そして、ルイはやはり9歳の誕生日に崖から転落し、一命はとりとめるものの、昏睡状態に陥ってしまう。なぜ彼はこんなにも「事故多発少年」なのか。9つの命を使い切ってしまった彼に10番目の人生はあるのか・・・。謎に満ちたサスペンスタッチで始まる物語は、昏睡状態のルイの意識を、深海のファンタジックな映像で描きつつ、ルイの美しい母親や担当医師、セラピストなどの主要登場人物を絡ませながら、先の読めない展開で進んでいく。
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ネタバレはしたくないので、これ以上のあらすじを書くのは控えるが、観終わった後、騙し絵の謎が解けたような、ちょっとした感慨を感じた。そして、冒頭から抱いていた「ルイ」への印象が大きく変わった。印象が180°激変するのはルイだけではなく、むしろ彼以外の「ある人物」の方が強烈なのだが、わたしはそれまでルイに抱いていた「なんだか可愛げのない生意気な子ども」という印象が「自分の運命を受け入れざるを得なかった健気な子ども」に変わったことの方が心に残った。
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なぜ自分は事故多発少年なのか。
ルイはいつ、その理由を、真実を、感じ取ったのだろうか。シングルマザーの母親や、血の繋がらない養父へのルイのさまざまな思いや気遣いを通して、わずか9歳にして シニカルな諦念に至った彼の心情を思うと、可哀そうで切なくてたまらなくなった。子供は親を選べない。そして子供はどんな親でも本能的に愛し、受け入れようとするものなのかもしれない。
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昏睡状態でいる今の状態が、今までで一番幸せだと感じていたルイが、10番目の人生を生きるために目覚めたのは、この世を去ってもなおルイに健全な愛情を注いでくれていた「彼」の願いが通じたからかもしれない。ルイの10番目の人生に心から幸あれと願う。
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しかし、ラストのこのシーンにはちょっとぞっとしましたねぇ。・・・・・なるほど新たなターゲットを得たわけか、と戦慄した。

2019年1月 1日 (火)

あけましておめでとうございます

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Cjw91
今年もよろしくお願いします。
劇場鑑賞した映画の本数は一桁。そして地元のツタヤが閉店になって、レンタルDVD鑑賞もなくなり・・・と、昨年は新作の映画を殆ど観ておりません。もはや映画感想ブログとは名ばかりの内容になりそうですが、映画以外のことも細々と綴っていきますので、時々覗いてみてくださいませ。
2018年度のランキングなどは参加できるほど鑑賞していませんが、私が観た中で個人的に3位まで挙げさせていただくと・・・
まさか自分でもこれを一位にするとは思ってもみなかった一作。今でもクイーンの曲が脳内リフレイン。実は2回観に行きました。できればもう一度観たいです。
暗いテーマかと思いきや、負の連鎖を断ち切った果てに見えてくる希望と癒し。「人間の善意」の持つ力を信じてみようと思える素晴らしい物語に、胸があつくなりました。
これは完全にわたしの個人的好みです。英国紳士がアクションするという設定がそもそもどハマりなのです~。コリン・ファースがアクションしてくれるだけでもう何も要りません。
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毎年恒例のおせちの画像を貼っときますね~。今年も美味しくできました。
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数の子は石狩湾産のをお取り寄せ。

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