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2018年2月の記事

2018年2月18日 (日)

芽キャベツと椎茸

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いつまでも野菜が品薄でお値段も高いですよね・・・・。寒すぎて今年は野山の花もまだ咲いていません。寂しい。でも少しずつ春は近づいて来ているのですよね。

そんなわけで、品薄ゆえに余計に食べたくなる青いお野菜。産直市で見つけた芽キャベツです。それと、わが町特産の椎茸。
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こちらは「じぃじぃのきのこ」(じじぃではありませぬ。)という地元のブランドで、軸までおいしく食べれます。いや、軸のほうが味が濃くて美味しいかも。芽キャベツと椎茸を使ってコンソメスープとソテーを作りました。調理法は今更紹介するまでもないくらいシンプルなのですが、恥ずかしながら私は実は芽キャベツを調理するのも食するのも初めてでしたのでちょっと緊張しました。

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ソテーにする芽キャベツは、歯応えが残る程度に軽く下茹で。そのあと、半分に切ってガーリックパウダーと塩コショウでシンプルに炒めました。

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スープの芽キャベツは下茹でせずにそのまま、ベーコン、玉ねぎ、たっぷりの椎茸(もちろん軸つき)で煮込みます。

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完成です。歯応えを残したソテーも、柔らかく煮込んだスープも、どちらの芽キャベツも甘みとほろ苦さがとてもおいしく、家族からも好評でした。産直市でまた芽キャベツを見つけたら買っておこうと思いました。

2018年2月14日 (水)

スリー・ビルボード

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アメリカの片田舎の3枚の看板に、ある日突然、現れた真っ赤な広告。それは、地元で尊敬されている警察署長への抗議のメッセージだった──。

本年度アカデミー賞最有力とされている本作。劇場で鑑賞。

ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。 (シネマトゥディ)
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クライム・サスペンスというよりは、重厚で深い、見事なヒューマンドラマだ。ひとつの怒りの感情から起こした抗議が、関係者のさらなる怒りや憎しみを生み、暴力や放火などの過激な報復騒動を引き起こすという、絵に描いたような「負の連鎖」。

些細なことから生じた怒りが、八つ当たりも含めた連鎖を経てどんどん大きく発展し、多くの関係ない人たちまで巻きこみながら、しまいには収集がつかなくなってしまうことって、こういうことなんだな、と思う。もちろん、娘を殺されたことは些細なことではないけれど。一石を投じたことで水面に生まれたさざなみが、次第に大きな波紋や奔流になっていく様子にも似ているかもしれない。
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憎しみに対して憎しみで応じることは何の解決にもならず、さらに大きな憎しみを生むだけだということが、この作品の前半からリアルに伝わってくる。

看板のことで息子が学校で虐められようが、神父から説得されようが、ターゲットの署長がガンで余命わずかであろうが、一歩も引かないミルドレッドを純粋に応援する気にもなれないが、警察もウィロビー署長以外は誠実な仕事ぶりにも見えないし、広告代理店を経営する青年レッドも何か頼りなさそうだし、極めつけは、人種差別発言の酷い暴力警官のディクソン(サム・ロックウェル)の悪行の数々。前半は、誰にも感情移入できないような殺伐とした場面が続く。

ウィロビー署長の自殺、ディクソンによるレッドへの暴行、ミルドレッドへの住民からの嫌がらせ、看板への放火、警察署に火炎瓶攻撃を仕掛けるミルドレッド・・・と事件はいっそう深刻に過激になっていき、まさに「目には目を」とばかり、負の連鎖は頂点に達する。
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しかし、まさにその最中、それまでの流れが180度転換する出来事が起こるのだ。受けた憎しみを、愛や優しさで返す、という行為をした人物が二人いたことによって。

こう来たか~と思った。
こういうテーマの物語だったのか。とも。

憎しみは憎しみを呼び、反対に愛は愛を生む・・・・誰でも頭ではわかっていることだけど、実践は非常に難しい。憎しみの連鎖を愛の連鎖に変えるには、まず誰かがどこかで受けた憎しみを愛の行為で返さねばならない。これができないと奇跡は起こらない。

署長から、ディクソンへ宛てた最後の忠告と励ましを綴った遺書。そして病室で、自分が痛めつけたレッドから差し出しされるオレンジジュース。これらが、ディクソンのまさかの改心を生み、広告費を払ってくれたのが署長だと知ったミルドレッドの頑なな心にも、変化が表れる。
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そう、一気に雪解けが来たのだ。

憎むべき犯人は、結局明らかにはならなかったけれど、暴力と憎しみと怒りの連鎖は終わった。ラストシーン、ミルドレッドとディクソンは真犯人ではないけどレイプ犯には違いないあの男を殺しに行くのだろうか?いや、たぶん途中で取りやめるだろうな、そうしてほしいと願わずにはいられなかった。哀しみと緊迫感をもって始まった物語が、穏やかな終わり方をしたことに、安堵を覚えた。

人の心の弱さや恐ろしさは、まるで底知れぬ闇を覗くようだ。どこまで拡がっていくのか見当もつかない。しかし同時に、人の心の優しさや寛容さも、限りない可能性を秘めて、あらゆる希望へとつながっていく力を持つ。そしてその二つは表裏一体となって、同じ人物に宿ることもあり、人から人へと拡がっていくのだと思った。

いつまでも心に残る素晴らしい作品だった。

2018年2月10日 (土)

新感染 ファイナル・エクスプレス

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韓国発のゾンビ映画。昨年のベストランキングでみなさんがベストテンに選んでいたので、期待を込めてDVDで鑑賞。

別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグは、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知り……。 (シネマトゥディ)
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なるほどね、韓国がゾンビ映画を作ると、こういう感じね~と楽しくハラハラドキドキそしてウルウルしながら観た。面白いし、スリリングだし、感動や切なさもちゃんとあって、やはり映画の質が高い。高評価なのもうなずける作品だった。

この作品のゾンビの特徴は、噛まれることで発症したり、発症すると凶暴化し暴走する点は他のゾンビ映画と同じだが、暗いところでは目が見えないが音や動きに反応する、というところがユニーク。噛まれて絶命すれば瞬時に発症するが、傷を負った程度だと、徐々に発症する。ゾンビを生みだしてしまった原因については深く語られていないが、楽品会社が関連しているらしい?

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なんといってもユニークなのは、主人公たちが逃げ回る舞台が、疾走する特急列車の中や駅の構内というところだ。列車そのものがクローズド・サークルを形成している面白さ。列車から無事に脱出できても駅でまたゾンビ集団に追いかけられて新たに列車の中に、という息もつかせぬ展開になっている。上の画像のシーンなんか、凄すぎる迫力だ。

韓国映画だと必ず丁寧に描かれる人間模様も手を抜いていない。こういうパニック&サバイバルものだと必ずと言っていいほど父と子の絆が描かれるけれど、この作品、子役の女の子がとてもいい。もちろん父親のソグ役のコン・ユも。(優しいお顔だけどなんというスタイルのよさ!)

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途中から一緒にゾンビと対戦するサンファが、わが身を犠牲にして身重の妻やソグたちを救い、生まれてくる子供の名前を妻に言い残す場面や、ソグのあの最後・・・などなど、泣かせどころはきっちりと押さえていた。

自分だけ助かればいいという自己中な考えの人物もえげつなく描かれていたが、頑張って運転を続けた人のよさそうな運転手さんや、なにより主人公のソグやサンファのような主要人物まで犠牲になってしまう容赦のなさも、ある意味韓国映画らしい。(ハリウッドなら、コン・ユは生還させるよね~)

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で、軍隊に守られたプサンに生き残った二人がたどり着いた場面で終わったけれど、ゾンビ騒動自体は解決しないまま・・・。続編いけそうですね。

2018年2月 1日 (木)

スーパーブルーブラッドムーンの夜

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1月31日の今夜は、皆既月食でした。
四国のわが町では、おおむね晴れの一日。寒かったけど・・・。夕方になって東の空に大きく月が昇りました。帰り道に車を停めて撮影。無視できないくらい明るく大きな月でした。・・・これが欠けていくのか・・・。

帰宅して忙しく夕飯作り。今夜は豚の生姜焼きです。
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炊事の最中も気になって東の窓に月を見に行きました。夕飯の時間は遅れたけど、途中で欠けていく月の様子も撮影できました。ちなみにキャノンのデジカメのローライトモードで撮影。クレーターまでくっきりと撮影できたのにはびっくり。私はカメラは全く詳しくないのですが。

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18時30分の月。ほぼ満月

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二枚とも20時の月。欠けてきていますね。

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20時38分の月。もうすぐ見えなくなる?

・・・そのあとはお風呂に入ったりスカイプしたりしていたので、肝心の「赤い月」までは見えていません。ちょうどスカイプしていた時間に赤くなってたらしいですが。なにしろ窓を開けての撮影も寒かったし。おまけに窓を開けるたびに餌をくれると思ったのか野良ちゃんが下まで来てニャーニャーと・・・。(餌はあげましたが)

神秘的でしたね。科学が発達していなかった時代に、日食や月食を奇怪で神々しい現象と感じたいにしえの人々の気持ちが、少しわかった冬の宵でした。

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