キングスマン:ゴールデンサークル
お正月に観たけど感想は今頃になってしまった。
インパクトが強烈で素晴らしかった1作目に引けを取らない続編を・・・と考えるとハードルが高かったと思うし、あんなに堂々と死んだコリンを生還させなきゃならないし・・・と思うと期待半分、懸念半分の鑑賞だったが・・・・いや、実に面白かった!私的には大満足です。
謎の組織「ゴールデン・サークル」によって、ロンドンにある高級スーツ店を隠れみのにしたスパイ組織「キングスマン」の根城がつぶされてしまう。残ったのは、以前スカウトされて腕を磨いたエグジー(タロン・エガートン)と、教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけだった。二人は敵を追い、同盟組織の「ステイツマン」の協力を求めてアメリカへ渡る。(シネマトゥディ)
鑑賞中、何度も「あのアクションは不可能だろ~」とか「なんと悪趣味な」とか「これは風刺か?」とか「悪ノリが過ぎる~」とか「そんなグッズはあるわきゃない」とかいろいろ突っ込みたくはなるが、このシリーズは、そういう突っ込みどころも楽しむものだと思っている。今作にもふんだんに散りばめられたエログロや悪趣味さも、前作が楽しめた人なら全くOKだと思う。しかしあのエルトン・ジョンには度肝を抜かれたけど。
始まって早々に本拠を潰されたキングスマンが、アメリカのステイツマンと共同で、新たな敵ゴールデンサークルに立ち向かう・・・という流れだが、キングスマンのメンバーのコードネームがアーサー王の円卓の騎士から取っていたのに対して、ステイツマンはお酒の名前から取ってるし、戦うグッズも投げ縄とか野球のバットとボールとか、アメリカンで楽しかった。
そして一番気になっていたコリンことハリーの生還エピソード。
前作で片目を撃ち抜かれて昏倒したハリー。どう考えてもお陀仏のはずが、なんとステイツマンのエージェントに助けられ、「現実的に考えると絶対にあり得ない」蘇生グッズ(ドラえもんのポケットに入っていそうな嘘っぽい治療器具)で命をとりとめ、記憶を失った状態でエグジーたちと再会する。
この記憶を失って、エージェントになる前の、「人畜無害のおとなしい蝶の学者」状態に戻ったハリーがまた、個人的に好き♥ 人が代わったように穏やかで気弱そうになったハリーが、いつ記憶を取り戻すんだろう、という期待にワクワク。
そしてお待ちかねの記憶を取り戻すやいなや、元通りの凄腕のエージェントに返り咲くかと思いきや、勘が鈍っていてリハビリが必要だったりする場面もクスッと笑える。それでも最後はエグジーと二人で敵の本拠地を攻め、前作に負けないキレッキレのアクションで魅せてくれた。
この傘やっぱり好きだなぁ~~~
マーリン(マーク・ストロング)の殉職は残念だった。めちゃめちゃかっこよかったけど。(まるでサムライだ)ハリーの時のように次作で生き返る・・・というのはさすがにあの死に方では無理かな。
次回作では、今回あまり出番のなかったステイツマンのテキーラ(チャニング・テイタム)が活躍しそうだし、このまま失速せずに3作目も頑張ってほしい。スウェーデンの王女様のお婿さんになったエグジーのこれからも興味津々。
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