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2017年12月14日 (木)

オリエント急行殺人事件

Set10

原作があまりにも有名だし、1974年にシドニー・ルメット監督で映画化もされているので、そちらとの比較もかねて鑑賞。ちなみに私はアガサ・クリスティファンでもあり、ポアロものもマープルものも、女史の有名な作品は制覇済み。そしてルメット監督の古典的名作も大好きだった・・・。今回のケネス・ブラナー作のオリエント急行は、だからいろんな意味で公開をとても楽しみにしていた作品のひとつ。

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40年前に比べるとCG技術のおかげで、映像はとても美しく、豪華寝台列車の雰囲気がリアルに再現され、贅沢な気分を味わうことができたのは収穫のひとつ。衣装は・・・・これはルメット版も十分豪華だったし、伯爵夫人やミセス・ハバードの衣装などは、ルメット版デザインのほうが好きだ。

なによりも・・・ポアロを演じ、監督もこなしたケネス・ブラナーさん、目立ちたかったのかしら?と感じてしまった。冒頭のゆで卵や嘆きの壁のシーンは要らないし、原作にはない、列車から飛び出してまでのアクションシーンや、アンドレニ伯爵の逆ギレ暴力シーンや、謎を解く場面の拳銃騒ぎなども要らないのでは?そもそもポアロにアクションや拳銃は似合わない。

Set23
クリスティの描いた原作「オリエント急行殺人事件」の世界観や雰囲気を見事に表現していたのはやはり、密室劇の香りの漂うルメット版だと思う。まあ、そのルメット版と違いを作りたかったために、あえてアクションシーンも作ったのかもしれないけど。そしてこちらを好む観客もきっといるだろうとは思う。始終「ポアロってこんなキャラじゃないよ・・・・」という違和感を感じ続けたのは私だけ?

有名なミステリの古典なのだから、リメイクとはいえもっと原作に忠実に、犯人たちのトリックなどの種明かしも丁寧に、そしてもっと犯人に感情移入もできるように描いてほしかった。とにかくポアロの出番が多すぎて、大切なところを割愛していたような気もする。

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ジョニー・デップは、さすが上手かった。酷薄さと卑しさがにじみ出た悪党面は、これまで見たどんなジョニー・デップとも別人に見えた。

このケネス・ポアロで続編「ナイルに死す」も映画化されそうだけど、なんだかんだ言いつつも、きっとそちらも観てしまいそう・・・・。クリスティのファンなので。

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コメント

ななさんもご覧になってる~~!!嬉しいーー。

>ちなみに私はアガサ・クリスティファンでもあり、ポアロものもマープルものも、女史の有名な作品は制覇済み。そしてルメット監督の古典的名作も大好きだった・・・。

一緒です~、ますます嬉しいナ。

ななさんの感想、深く深く頷きながら読みましたよ~!!

>そもそもポアロにアクションや拳銃は似合わない。
>とにかくポアロの出番が多すぎて、大切なところを割愛していたような気もする。

そうなんですよ~~!!まさに私も同じように思ってました。
ケネス版、ポワロありきの作品でしたね。主役だし、探偵だし、もちろんそうなんだろうけど、クリスティ作品の醍醐味である登場人物たちキャラクターの魅力や、トリックの面白さ、斬新さ、そういうものをもっと観たかったですね。

ポアロ、こんなことしないよ~~と私もずっと突っ込みながら見てましたよ(笑)

大好きなスーシェの「オリエント」もまた、ものすごく重くて観ていて辛いものでした。
本作も人生を狂わされてしまった人々が復讐を終えても、果たして平安が訪れるのか・・・考えさせられましたね。

でも、やっぱりルメット版が好きだなぁ。
オールスターに酔いました。
昨日久々に見返しましたが、ミステリー、謎ときの面白さはこちらがやはり楽しめますね。

こんにちは。
ななさんは、アガサ・クリスティのファンでいらっしゃるのですね。
作品を全部読んでいらっしゃるなんてすごい。@@
私は原作も1974年版も見ていないのですが、まあまあ楽しめました。

>ケネス・ブラナーさん、目立ちたかったのかしら?
私も同じことを思いましたよ~^^ ひとりで大活躍でしたものね。
旧作をご覧になっている方はみなさん
旧作の方がエレガントだったとおっしゃってますね。
アクションは必要ないともおっしゃってました。

私も遅ればせながら1974年版見てみようと思います。
お話をうかがってますます期待が高まりました☆

http://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/db2d345870341eed31ee285a990cff11

瞳さん こんばんは!

おお、感想もクリスティ好きも同じで嬉しいです!
クリスティ好きなら、みなさん同じ違和感をケネス・ポアロに抱かれたんでしょうね。
スーシェのポアロが一番見かけもキャラクターも、原作に近いのかなと思います。
アクションはホームズよねぇ・・・・。ポアロは「灰色の脳細胞」ですよね。
で、クリスティ作品は古典ミステリでもあるので、
途中で要らんことせずに、ラストで容疑者を一堂に集めて
鮮やかに謎解きするというスタイルでやってほしかったです。
この作品は、原作通りの展開でも、演じる俳優が現代のオールキャストだというだけで
立派にリメイク成功だと思われたのに・・・・。

原作を未読の人はこのポアロで楽しめたかというと
楽しめた方もいたとは思いますが
未読なら未読で、ストーリーをしらないためにか
謎解きが雑すぎて置いてけぼりになった人も多かったようです。

ルメット版は素晴らしかったです。
密室の群衆劇に長けたルメット監督ですから得意技とはいえ
犯人たちの心情もより同情できるものに感じられましたし
バーグマンの名演が素晴らしかったです。

セレンさん こんばんは

ミステリ好きなので、クリスティとドイルは制覇しています。
ポアロの人物像も行動パターンも魅力も知っているがために
今回のポアロにはつい辛口になりました。
なんでしょうね・・・ロバート・ダウニー・JRがホームズを演じた時は
あまり違和感感じなくて、これはこれでアリと楽しめたのに・・・。
今回はあまりにも有名でファンに愛されている「オリエント急行~」だったからかな。

美しい映像と雰囲気は楽しめましたし、
ジョニー・デップはやっぱり器用な俳優さんだなぁと
感心した点もありましたが・・・。

ルメット版、ご覧になってください、ぜひ!
あ、原作も読まれるともっと理解が深まりますよ。

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エルサレム教会で起こった遺物盗難事件を鮮やかに解いてみせたエルキュール・ポアロは、 イスタンブールで休暇を取ろうとするが、 ロンドンでの事件解決を頼まれ急遽、オリエント急行に乗車することになる。 真冬の季節にも関わらず一等寝台は満室・・・。 そんな中、アメリカ人乗客ラチェットが、命を狙われているとポアロに身辺の護衛を依頼するのだが・・・。 ... [続きを読む]

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