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2017年2月 3日 (金)

ロスト・バケーション

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世間でやたら高評価だったのでDVDで鑑賞した。まさに掘り出し物とはこの作品!ジョーズ以来のサメ映画の傑作が誕生したという宣伝に偽りなし!だった。

サーフィン中に負傷し満潮時には海に沈む岩場に取り残されたヒロインが、危険な人食いサメに狙われるパニックサスペンス。サメの恐怖や、時間とともに上昇する海面という悪夢のような状況で繰り広げられる決死のサバイバルを、『ラン・オールナイト』などのジャウマ・コレット=セラ監督が緊張感たっぷりに活写する。周りに誰もいない海で絶体絶命の窮地に陥ったヒロインを、ファッションアイコンとしても注目を浴びているブレイク・ライヴリーが熱演。 (シネマトゥディ)

時間は90分未満というコンパクトな作品。そしてヒロイン以外の登場人物も必要最小限,サメも一体だけ・・・・なのに内容はなかなか濃くて無駄がない。恐怖もスリルほんの少しの人間ドラマもほどよい具合に盛り込まれている。
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この作品のユニークなところは,人食いザメVS美女という点かも。人に知られていない「秘密のビーチ」,連れの友達のドタキャン,などの出来事が重なって,ヒロインは夕暮れ近く一人残った海でサメに遭遇する。

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岸はすぐそこ。なのに,ヒロインは。サメがまわりを旋回している岩礁から動くことができない。そしてその岩礁も,満潮時には沈んでしまうという恐怖のタイムリミットつき!おまけにヒロインはサメに足を噛まれて負傷していて,体力も刻々と落ちてきている。そのうえ無残にもサメの餌食になる人間を3人も目の当たりにするし・・・・。

はたしてヒロインはサバイバルできるのか?
おそらく最後は生き延びるのだろうと予想していても,ハラハラドキドキは止まらない。サメも全容をなかなか見せなかったりして,「いつ現れるかわからない」という恐怖心を煽るのがこれまた上手いのだ。
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ヒロインが体力・知力・運動能力ともに,人並みより優れていた女性だったこと,特に彼女が医学生で,怪我の応急処置のスキルを身につけていたことが,生き延びるための重要なポイントになっている。

メンタルの点でも,母を病気から救えなかった傷心を抱えていた彼女が,サメからのサバイバル体験によって,「闘って生き抜く」強さを取り戻す・・・というところがさりげなく描かれていて前向きになれる。サメなんかに遭遇する機会はまずなさそうだけど,サメ以外でもこれからはどんな災難に巻き込まれるかわからない世の中・・・・・「最後まで諦めるな!」というメッセージはどんなものでもありがたい。
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ヒロインを演じたブレイク・ライヴリーは,収録中は一日最大12時間もスタジオ内の水槽で過ごしたこともあったとか。サーフィン以外はほぼ全編スタント無しで演じたという彼女の運動能力と見事な肢体。もちろんジムでのワークアウトもしていたそうだけど,苛酷な長時間の撮影そのものが何より効果的なワークアウトになったそうだ。
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あと,印象に残る脇役が,羽を怪我してヒロインと一緒に岩礁に滞在するこのカモメ。ヒロインと心が通じ合うようにも思える仕草がなんとも可愛らしい。CGではなく実写のカモメだそうで。カモメの表情ってそんなにじっくりと見る機会はないけれど,なかなかかわいいもんだな~と思った。

面白すぎて,連続して2回もDVD観てしまった。

これ,昨年内に観ていたら,2016年のベスト10に入れてたかもな~~。   

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コメント

ブレイク・ライブリー、鬼気迫る熱演でしたね。全編ビキニでがんばってたのになぜか全くお色気を感じませんでしたw
いままでは「ライアン・レイノルズの奥さん」くらいの印象でしたが、イメージ修正いたしました
とりあえず沖まで泳ぐときは携帯を袋に入れて文字通り携帯しておくといい…ということを学びました

SGAさん
そうそう,ヒロインはほとんど半裸なのに
なぜかセクシーさは感じませんでしたね。
鍛え上げたアスリートの美しさだったからでしょうか。

>とりあえず沖まで泳ぐときは携帯を袋に入れて文字通り携帯しておくといい…ということを学びました

携帯はもはや命綱の一つにもなるツールですよね。いかなる時も離してはなりませんね。
非常時には肝に銘じます。私は沖まで泳いだりはしないと思うので
地震とかが一番起こりそうな非常時ですけど。

ななさん、こんにちは。
ビデオショップに「ギフト」を借りに行ったらすべて!レンタル中でした。
で、主人がこの作品を選んだのですが・・・・・・・
面白かったーーー!!
ほんと、掘り出し物ですね。

楽園のように美しいビーチが・・・じょじょにじょじょに怪しいムードに。
入り方も上手かった~。お母さんのこととかも・・・つながってましたね。

ボードも奪われて身を守るものもなく、ただ一人、サメから逃れようとするヒロイン、傷の手当痛そうでした(汗)
クラゲもサンゴも・・・。
カモメ、可愛かったですね。実は鳥ってちょっと苦手だったりするのですがカレ?カノジョは癒しでした(笑)
ブレイク・ライヴリー、全然知らなかったのですが、ライアン・レイノルズの奥さんなのね♪
ナイスバディ!!

トップ↑の生け花も見させていただきましたよ。
華道もされるのね!ななさん。美しいーーー。
アイスボックスクッキーもとっても美味しそうです♪

瞳さん こちら ごらんになったのね~
面白かったでしょ。ほんとに「ジョーズ」以来のサメ作品としては傑作かも。

>ヒロイン、傷の手当痛そうでした(汗)
自分で麻酔もなく外科治療するって,すごいですよね。
このシーン,「檻の中の女」のミレーデが自分で虫歯を抜くシーンを思い出しちゃった。
カモメも可愛かったし最後まで無事でよかったわ。
ブレイク・ライヴリーは私も知りませんでした。
お子さんがいるとは思えないナイスバディですよね。
きっと運動神経もいいんでしょうね。

華道は師匠がもう90歳になってお稽古はやめていますが
それまで20年ほど続けたかなぁ。
こんなふうにイベントがあるときしか活けませんけど,お花は好きですね。

アイスボックスクッキーは型抜きクッキーに比べると
筒状を冷凍して等分に切り分けて焼くところが手間がかからないので作りやすいですよね。

短くてシンプルで面白いのが、いちばんいいです!
楽して楽しむ?
ベストテン級と思ったのは同じですね!

ボーさん

>短くてシンプルで面白いのが、いちばんいいです!
そうそう
設定がわかりやすいのが観ていて楽ですよね。
時間軸をバラバラにしているものとか苦手です。
登場人物多すぎでややこしいのも・・・・。
これはシンプルでかつ面白くって最高でした!

こちらにも・・・。
この作品、実は知らなかったのですが
ひそかな人気があったのですね。
私ももちろん、楽しめました。

ライブリー、途中から血の気が引いて青ざめたりして
ほんとうに白熱の演技でしたね。
それでもなお美しかったです。

ヒロインはさまざまなスキルを身に着けていましたが
追い込まれた時に、よけいに計り知れない力が湧いてくるものかもしれませんね。
それとやはり心の強さ。決してあきらめないことが大切ですね。

セレンさん

そうなんですよ~、これは知る人ぞ知る「サメ映画」の逸品です!
小品ですが中身がぎゅっと詰まっているといいますか。
ヒロインとサメの一騎打ちですもんね、最初から。
タイムリミットもの、密室パニックものの要素もあると思います。

強い女性の映画は大好きです。
>追い込まれた時に、よけいに計り知れない力が湧いてくるものかもしれませんね。
そうそう、諦めずに粘るのも大切ですね。
サメはあまり関わりないですが震災などのときにお手本にしたいですね。

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