マリアンヌ
第二次世界大戦下の1942年のモロッコ。夫婦を装ってナチスの要人暗殺の任務についたケベック出身の空軍情報員マックス(ブラッド・ピット)と,フランスの女性工作員マリアンヌ(マリオン・コティヤール)。二人は任務を通して恋に落ち,結婚して娘をもうけ,ロンドンで幸せな生活を送っていたが,ある日妻のマリアンヌに二重スパイの疑いがかかる。もしそれが事実なら,「妻を自分の手で始末するように」との指令を上官からうけたマックスは,妻の無実を証明しようと奔走するが・・・・。
物語の筋はわりと先読みしやすく,終盤になって驚愕のどんでん返しなどもない。あー、やっぱりこう来てこういう結末よね・・・・という感じに終わったので、ストーリーは王道かもしれない。それでもマリアンヌの秘密が明らかになっていく見せ方はサスペンスフルでどきどきする。
この作品の見所のひとつは、ブラピとマリオンのカップルのゴージャスぶり。なんといっても,お二人とも華があり,それに加えて演技派でもあるから。戦中戦後(1940~1950年代)のファッションは,男性も女性もとても素敵だと常々思っていたけど,この作品の二人も最高に美しく,そしてまあ似合うこと似合うこと!
軍服も似合うブラピ
ブラピは,久々に(失礼)ダンディで麗しいです。50歳過ぎてるなんてとても見えない。特殊メイク?それとも単に髭を剃ったから?ベンジャミン・バトンのころのブラピを見ているようで,ほんとこのひとかっこいい~~。
マリオンも41歳だなんて!ラストシーンの彼女の表情はまるで少女みたいにも見えた。ロング・エンゲージメントで初めて彼女を見てから10年はたっているのに,老けるどころかますます美しくなっている。
恋人や妻が敵のスパイかも・・・という物語はあの有名な韓国映画「シュリ」を少し思い出した。「シュリ」では実際に恋人を撃ち殺してしまうが,この作品は・・・・。それはネタバレなので書かないけど,悲恋ということで,予想はつくと思う。「シュリ」の場合は相手が婚約者だったけど,この物語は妻で二人の間に子供までいたので余計に切ない。
実話がベース・・・というよりは,実際にあったらしい出来事をヒントにして作られた物語らしい。国籍の違う工作員同士が任務がもとで結婚し,後に妻が二重スパイの疑いがかかった夫婦が実際にいたんだね・・・・。なんともシビアな世界だなぁ。
この時代,ネット情報もメールもないから,妻が偽名を使っているかどうか確かめるのに,夫は妻の写真を持って問い合わせに奔走する,というところも,顔や雰囲気は似ていても決め手になるのがピアノを弾けるかどうか,だった・・・とかいう展開も面白かった。
ブラピの作品の中では,かなーりお気に入りの一つになりました。ちなみに今までの彼の作品で好きなのは
①ベンジャミン・バトン 数奇な人生
②トロイ
③インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
④セブン
で,5番目くらいにこの作品が来ますね。
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こんばんは。
ななさんTBとコメントありがとうございます!
戦争がらみのロマンス映画ってとっても久しぶりなのでドラマにどっぷりとハマりました。
ブラッドとマリオンのカップルがゴージャスでドラマを盛り上げていました。
衝撃のラストまで上手く作られていたと思います。
マリオンはホント美しい!あの方年取らないですね?
ブラッドも若くていつまでも素敵です。
私のブラッド・ピットのお気に入り映画は「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」です。「リバー・ランズ〜」も良いですね。
投稿: margot2005 | 2017年2月23日 (木) 23時20分
margot2005さん こんばんは
戦争がらみのロマンス・・・・美しくて切ないですよね。
私も大好きです。
>マリオンはホント美しい!あの方年取らないですね?
>ブラッドも若くていつまでも素敵です。
俳優さんたちはみなさん10歳くらい若い役は平気でこなされますけど
このお二人は20歳くらい若い役でも軽々とこなされましたよね。
お顔もスタイルもほんとに若いです。
マリオンは最近作品が多いですよね。
「マクベス」の彼女も素敵だったなぁ
>レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
おお,この作品の彼も若くて素敵ですね。
あらすじはほとんど忘れてしまったのですが・・・エイダン・クインの弟役でしたっけ?
彼は最近すっかり落ち着いた役が増えたので
こんな若々しいロマンスでまだ主役を張れるとは嬉しい驚きでした。
投稿: なな | 2017年2月24日 (金) 01時24分
こちらにも失礼します。
王道ながら、すてきなラブストーリーでしたね。
マリオン&ブラッドの美しさにうっとりでした。
こうしたクラシックな映画の似合う俳優さんは
今ではなかなか貴重かもしれない...と思いました。
結末はある程度予測がつくものではあるけれど
2人の演技とサスペンスフルな展開もあって引き込まれました。
それからななさん、よかったらななさんのブログを
私のブログのブックアークのリストに入れさせていただいて
構いませんか? ご検討ください。
投稿: セレンディピティ | 2017年2月26日 (日) 01時26分
セレンディピティさん こちらにもありがとうございます。
>こうしたクラシックな映画の似合う俳優さんは
>今ではなかなか貴重かもしれない...と思いました。
そうですよね。雰囲気,品格,スタイル…美貌だけでなくいろいろクリアしなくてはクラシック映画は似合いませんものね。
このお二人の他にクラシック映画の主役が似合う俳優さんって
マイケル・ファスベンダーとか,ケイト・ブランシェットとか…思い浮かびました。
そうそう結末は予想通りでしたが
美しくて演技派でもある二人から目が離せませんでした。
ブックマークのリスト,ありがとうございます。
私の方もリンクを貼らせていただきますね。
よろしくお願いいたします。
投稿: なな | 2017年2月26日 (日) 21時49分
ななさん、こんにちは。
8月ももう半分過ぎましたね。まだまだ暑い日は続きそう~。
ブラピのこういう役、久々に観たような気がします。
スクリーンに映える美男美女のカップル、ため息ものでした。
ファッション、素敵でしたね~~。
屋上へとあがってくる風に揺れる、あのガウンも良かったなぁ。
ストーリーは確かに、想像のままで・・・最後もやっぱり(涙)でしたが、
そういう王道さも含めてとても魅力的な作品でした。
内容は全然違いますが、美しいブラピ~ということで、「ジョー・ブラックをよろしく」を懐かしく思い出しましたよ。
投稿: 瞳 | 2017年8月19日 (土) 16時32分
瞳さん こんにちは
ほんと今年は暑さがいつまでも続きますよね。
関東は雨が多くて涼しい日もあるそうですが
四国の暑さは耐え難いですね~。
この春から患った50肩にも苦しめられています。峠は越しましたが・・・。
右肩をやられたのでパソコンも左手だけで…不便ですね。
さてさてこの作品、わたしもDVDになって再見しました。
王道ストーリーですがやっぱり二度目も主演のお二人に見入ってしまったわ。
特にファッション…素敵ね(←そこかい)
美しいブラピということで「ジョー・ブラック・・・」そうそう、あのブラピは最高。
「ベンジャミン・バトン」の若返ったブラピも美しかったなぁ。
投稿: なな | 2017年8月23日 (水) 10時41分