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2012年4月の記事

2012年4月16日 (月)

ミケランジェロの暗号

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これは面白い!おすすめ。
ヒトラーの贋札のスタッフが,ユダヤ人であるポール・ヘンゲの実体験を基に執筆された原作を映画化したもの。異色のナチスものは多々あるが,「こんな史実もあったんだ~」と楽しめるだけでなく,純粋にストーリーが面白い。サスペンス仕立てにもなってるし,途中の展開もハラハラドキドキの見せ場もあるし,最後は「してやったり」というカタルシスも味わえる・・・・作品の雰囲気は違うが,鑑賞後の痛快感が,大好きな暗い日曜日と似ていた。

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あらすじ:
ユダヤ人美術商の一家に代々伝わるミケランジェロの絵画をイタリアのムッソリーニに送り付け、優位な条約を結ぶ材料にしたいナチス・ドイツは絵画の強奪に成功するも、贋作であることが判明。一方、本物の絵を隠した一家の息子ヴィクトールは、父親が遺した謎のメッセージを受け取っていて家族の命を守るためナチスと駆け引きをしようとするが……。(シネマトゥディ)

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主人公のユダヤ人青年ヴィクトールを演じたのは,ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアでとぼけたアラブ人を演じたモーリッツ・ブライブトロイ。収容所に入れられていた時もあるという設定なのに,彼が最初から最後までちっともやせておらず、むしろ,やや太り気味なのが妙に気にはなったが,なかなか味のある実力派の役者さんだ。

ミケランジェロの絵画を何とかナチから守り抜こうと知恵を絞った画商とその息子。彼ら一家に可愛がられて育ったにもかかわらず,ナチに入党し彼らを裏切ったドイツ青年ルディの密告により,ヴィクトール一家は収容所に送られ,絵画はナチの手に。

しかしそれが実は贋作だったことがとわかり,本物の有り場所を吐かせるために,ナチは収容所のヴィクトール尋問しようとする。本物の在り処を知る唯一の人物だったヴィクトールの父親は,すでに謎の遺言をヴィクトールに残してこの世を去っていた。絵の在り処など知らないまま,尋問へと移送されるヴィクトール。しかし移送途中のヘリが墜落し,彼と護送役のルディだけが生き残った時ヴィクトールは,今も収容所に囚われている母を助け出すために,一か八かの賭けに出る。
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この,ヴィクトールが捨て身でナチとの駆け引きを始めてからが,とにかく面白くて目が離せない。裏切り者でどこまでも卑劣なルディとヴィクトールの対決や,途中からこの駆け引きに参加するヴィクトールの恋人レナとの絡みなど,先の読めない展開にハラハラしつつ,そして根っこにはやっぱり「で,本物のミケランジェロはいずこに?」という謎があって,最後まで緊張感や期待感が持続する。ヴィクトールの作戦が何度もバレそうになりながらも,運の良さやなにやらでなかなかバレずに上手く進むあたり,手に汗を握る。あまりに上手く行く展開に「ほんまに実話?」と首をかしげつつ,やはり面白くて。
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同じスタッフ作でも,ヒトラーの贋札よりこちらがエンタメ色が強く,見やすいかも。それは,この作品が,結局ハッピーエンドと言うか,勧善懲悪の色合いがあるからかもしれない。

ラストシーンの,ヴィクトール一家がルディに対して,静かに「逆転満塁ホームラン」を宣言するかのような笑みを満面に浮かべて去っていくシーンは,心憎くて何度でも観たくなるシーンだ。

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