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2012年1月15日 (日)

リアル・スティール


Realsteelposter
2012年の初鑑賞映画
はこれ!
すっごくエキサイティングで感動的で,そして前向きにもなれる素晴らしい作品だった!昨年観てたら絶対ベストに入れてたなぁ。・・・・まぁいいか,来年のベストに入れるのはすでに私の中で決定。

Aceropuropelicula23
何がいいかってこれね,世代や性別や嗜好を越えて,ほぼ万人が楽しめるよく出来たエンタメなのだと思う。ほんの少し近未来のロボット・ボクシング界で起死回生のチャレンジをする,父と息子の物語なのだけど。

登場するロボットたちの迫力満点のリングシーンや格闘技ロボットの驚くべき性能などは,ロボットオタクの男性にとってはおそらくたまらないだろうし,「シービスケット」や「シンデレラマン」のような不可能を可能にする不撓不屈のサクセスストーリーとしても万人の感動を呼ぶ。

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そしてそれまで互に面識がなかった父と息子が,反発しあいながらも次第に絆を強めていくあたり・・・・特に,冒頭はまるで父親の自覚ゼロで,行き当たりばったりの人生観を持つ主人公チャーリーが,次第に「父親」として成長していく過程は・・・・これは子役のダコタ君の上手さや魅力も手伝って,かなり心にグッとくる。

個人的に私はヒュー・ジャックマンの「まるで人造人間のよう」な完璧なマッスルボディに感動したけど。いや~~,あの胸板,腕の筋肉,そして脚の長さ!素晴らしい・・・

Aceropuropelicula17
そしてみょーに嬉しかったのが最初に出てきた日本製のロボット「超悪男子」のボディ全面に燦然と輝くインパクトの強い漢字熟語。なんかもう,劇場でひとりニヤニヤしてしまった・・・。この漢字たちには。

後半は父チャーリー,息子マックス,そしてロボットのアトムの三者の心の絆というか根性に渾身で応援したくなる。素朴な外見とハートを持つ「人間のような動き」で敵に立ち向かうアトムが愛おしくなってきて。何度ノックアウトされてもマックスの声で立ち上がるアトム。そうそう,まさにダビデとゴリアテの闘いだ。終盤近くの感動はシンデレラマンの終盤に感じたそれに似てるかな。
Aceropuropelicula43
ヒュー・ジャックマンはカッコよくて,運動神経抜群でダンスもできて,身体を駆使する役柄も素晴らしいのだけど,今作の,身体はマッチョで強いけど精神面はいい加減でヘタレという情けないけど味のあるキャラもとても上手かった。前半には,まだまだ父親の自覚がなく,小学生の息子と対等に口げんかしたりしていた彼が,息子から「ダディ」と呼んでもらえるまでの道のり・・・そして心の中で父に期待し,父を慕ってきたマックスのラストの幸せいっぱいの笑顔。

いや~~,実に爽快で元気になる作品で一年がスタートできて嬉しい。

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映画 ら行」カテゴリの記事

コメント

年明け初鑑賞映画にぴったりー!

そうそう、自分はすごく好きでも、人に薦めるとなると悩んでしまうことってよくあるけど
これはすべての人に自信を持ってお薦めできる映画でした。
ベタなんだけどよくできてましたね。

超悪男子もよかったし(笑)
ななさん、吹き替えと字幕どちらでご覧になったかな、
マックス君の日本語音声モードでの操作もかわいかったです♪

kenkoさん こんばんは!

まったくこれは大人にも子供にも
男性にも女性にももれなくおすすめできる面白さでした。
ちゃんと感動もできるし,ベタだけどそこがかえってよかったかな。
ごちゃごちゃ理屈抜きのシンプルで清々しい感動というのも
このご時世には元気になれますもんね。

私は字幕で観ましたよ~~
そうそう,マックス君の日本語操作,たどたどしい発音の日本語が可愛かったですね。

この後の鑑賞作品はすべて暗めのヒューマンものだったので
この作品でテンション上げててちょうどよかったです。

王道作品なんですけど、その素直な王道っぷりがいいんですよね。
戦う父親の姿を見て息子が涙するラストなどは最高ですわ。

にゃむばななさん こんばんは!

>素直な王道っぷりがいいんですよね。
ほんとほんと!
あまりに王道すぎて先も読めまくりだったのですが
それでも安心して観てられたし
きっちり感動もするし・・・素直に楽しかったです!

ななさん、こんにちは♪
いや~~嬉しいなあ・・・ヒューマンなものがお好きな
ななさんが、大絶賛して下さって~
昨年はベスト10とかは作らなかった私ですが、作っていたら、1位になってたと思うほど好きな作品でした!

ハリウッド映画お得意の父と息子の絆を深めて行く
感動的な物語を軸にロボットのボクシングシーンを絡めてと言うお話は誰でも楽しめる内容でしたよね^^

「超悪男子」が出て来た時には、私もニヤニヤしちゃいました(笑)ハリウッド映画に、日本が出てくるだけで嬉しい私
(笑)

ロボットのボクシングってことで、敬遠されてしまう女性が多くて(友人にもいたので)とても残念なんです。。。
ですので、ななさん観て下さって嬉しい~♪
いい作品で今年のスタートが出来て良かったですね(^_-)-☆

レスに書いてある、この後の鑑賞作品が暗めのものばかりと言うのが気になります(笑)

さすがななさん、おヒューさんのアップがどど~んと載ってるポスターを最初に持って来ましたね(笑)

『シンデレラマン』はわたしも好きでしたねえ。主人公の子供が家族と離れ離れになるのがイヤでパンを盗んでくるシーンとか号泣ものでした。あの映画のラッセル・クロウはこの映画のおヒューさんに比べるとだいぶマシなお父さんだったな(笑)

今年のボクシング洋画では『ザ・ファイター』というのもありました。こうして並べてみると向こうのボクシング映画って、「家族の絆」を絡めて描いたものが多いですね。あ、『チャンプ』ってのもあったな・・・

こんばんはー^^

これとっても面白かったね!
わたしは去年見たんだけど、ベストワンでした^^
ヒューさまがかっこいいのと、ダコタ君が超可愛くてー^^
メロメロでしたわ^^
笑えて泣けて、良い映画でした~♪

ひろちゃん こんばんは~~

>作っていたら、1位になってたと思うほど好きな作品でした!
いや~,私も昨年これを観てたら
「英国王」をかる~く抜いて1位にしてました。
それくらい満足度がぶっちぎりで高い作品で。
ヒューマンものの深さも好きですが
やはりこの手の作品のポジティヴパワーには降参ですね。

いろんな意味で笑顔が絶えない鑑賞となった作品でした。

>ロボットのボクシングってことで、敬遠されてしまう女性が多くて(友人にもいたので)とても残念なんです。。。
私もそのクチでしたよ~~~
薄っぺらなSFものかと思ってたのでこんなに人間ドラマしてるなんて・・・
それに大好きなシンデレラマンやシービスケットに通じるものもあるし。
ベタな父子もの撮らせたら,ハリウッドはやっぱり上手いしね。
万人層にウケる作品だったんじゃないでしょうか。

>この後の鑑賞作品が暗めのものばかりと言うのが気になります(笑)
たてつづけに暗めの作品のアップが続くかも~~


SGAさん こんばんは!

>おヒューさんのアップがどど~んと載ってるポスターを最初に持って来ましたね(笑)
当然です!!
何種類かポスターはあったけど,これが一番でしょう!

ま,私はこの方の顔というよりは身体に惚れているんですけどね。

シンデレラマンも家族の絆というか
親子,夫婦の物語でもありましたが
確かにラッセルの演じるお父ちゃんは
ヒューパパよりずっと立派な父親の鑑みたいなパパだったなぁ。

ボクシングものもですが
ハリウッドはやはりこういう父子もの(それも最初は反発)
撮らせたら上手いってことは,米国ではやっぱりウケるんでしょうね。

みすずさん こんにちは!

みすずさんも昨年度のベストワン?
私も昨年観てたら絶対ベストワンだわ~~

笑えて,泣けて・・・っていうのは
いいですよねぇ,どっちも気持ちがよくなりました。
今年一年,清々しくスタートできましたよ。

年の最初にいい作品に出会えてよかったですね。
みなさんおっしゃるとおり、
万人に勧められる健全な映画だと思います。
最近は商業的なことを考えてか、
何かしら過激な部分を出すなど
話題性をとりに走る傾向が強いですからね。
余計新鮮に映ります。

早くも、年末のベスト作品の発表を期待していますよ。

クラムさん こんばんは

>最近は商業的なことを考えてか、
>何かしら過激な部分を出すなど
>話題性をとりに走る傾向が強いですからね。

そうですよね,そして話題のわりには
実際に観てみるとイマイチだったり
無理のある内容だったりと、肩すかしのこともありますよね。
こんな王道路線のスポ根ものがかえって新鮮な感動だったりします。
先が読める展開でも,予想通りに進むことが
かえって嬉しくなるような作品のひとつでした。

来年のベスト作品,これは必ず入ると断言します~

こんにちは。
今日、観て来ました! 間に合ってよかった!
ななさんが今年の初鑑賞映画にしてソッコーのベスト入り宣言をされた映画ですから、雪のちらつく寒さもなんのその (^_^)
オススメくださりありがとうございました。
これぞ「ザ 映画 」ですね。あらゆる側面から評価しても五つ★だと思います。
ラストあたりから私も思わず見を乗り出してAtomを応援しちゃいました!
個人的にはヒュー.ジャックマンのマッスルボディも素晴らしいけれど、何故かロボットAtomの瞳に、心惹かれました(笑)
>万人が楽しめるよく出来たエンタメなのだと思う。
確かに皆さんに観てほしいですね。

古い話しで恐縮ですが、映画評論家「故淀川長治」さんが生前にTVで話されてた事を思い出しました。 淀川さんがまだ映画会社にお勤めしてた頃に新作の映画を宣伝する一つの方法。喫茶店に入りそこのお店に置いてある公衆電話を使い店内に聞こえる大きな声で映画の話しをあたかも電話の相手に喋ってるように「今回上映する○○は、すごくいい映画だから観てほしい!!」と言って、店内のお客様に聞こえるように話した(宣伝)そうです。
今の時代に聞いたら嘘みたいな笑い話しのようです。当時、日本の映画会社サイドで付ける洋画の題名も興行収入におおいに影響があったそうです。
なんだか最近はズバリそのままって題名が多い気がするのは私だけかなぁ。
昔はとってもインパクトがあってロマンやセンチメンタルやいろんな想像を膨らませる題名がおおかった気がします。

私は、この「リアル.スティール」も題名だけの情報しかなかったら見過ごすところでした。
ななさん、今後ともシネマ日記頼りにしてます(^^ゞ

nonnonさん こんばんは!
おおお,ご覧になられてよかったです!
まだ上映してるんですね,これ。
雪の中でも観る価値はあります!

>何故かロボットAtomの瞳に、心惹かれました(笑)
そうそう,ちょっとさびしげで素朴で哀愁があるあの瞳は
ややタレ目っぽいからでしょうか・・・
瞳だけ見ると強そうじゃないんですが
それがリングに上がると,
ヒュー父子の声掛けに応えて不屈の闘いぶり。
そこがまたたまりませんよね。

淀川長治さんのエピソードは素敵ですね。
あの時代はネットもブログもなく,
映画の宣伝って地道だったんですね。
だからこそタイトル命だったのか・・・
今は予告もネットで簡単に観れちゃいますから
洋画の原題を
そのままカタカナで表記した邦題でも大丈夫なんでしょうね。
でもこの「リアル・スティール」もそうですが
原題まんまの邦題って内容が見えないんですよね。
予告も観てなかったら
それこそ雰囲気だけで食わず嫌いになります。
私も映画ブログの評判がよかったので観ようと思ったけど
それでなきゃ,いくらヒューが個人的に好きでも
この邦題でロボットボクシングの映画なんか最初からスルーしてますね~。

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