パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉
観てまいりました,久々にジャック・スパロウ船長を。実は1作目と2作目は劇場で観たけど,3作目は世間の評判があまりよろしくないと聞いてスルーして,DVDになっても観てなかった・・・ので,お話がわからなかったらどうしよう?とか心配しながら観たけど,素直に面白かった~!!!
1作目も面白かったけど,その次くらいにこの4作目が好きかな・・・・?お話や登場人物の背景や事情が分かりやすく,あまり考えずにテンポよく楽しめた感じ。前作までは回を重ねるごとになんか雰囲気がドロドロとグロテスクになっちゃって,「登場人物,敵も味方も風呂に入ってから出直してくれ~」と思ったものだけど,今作は全体のトーンが明るく観やすくなったような・・・なるほど,監督さん変わったんだ。
例によって下調べ皆無で観たので,始まってしばらくして,「あれ?オーリーもキーラも出てないのね?」なんて頓珍漢な独り言を心の中で呟きながら・・・・
でも,その今作のヒロインのアンジェリカを演じたペネロペ・クルスがカッコ良くて,美しくて!ふ~~~ん,ジャックの元恋人,そして今は一応敵・・・みたいなキャラ設定なのね。このふたりの駆け引きがまた面白い。
今回のジャック船長の冒険のターゲットは,寿命を延ばす「生命の泉」。言い伝えの聖杯(インディ・ジョーンズみたい)に泉の水を入れ,人魚の涙を加えてで奇跡を起こす・・・というもの。
だからもちろん今回登場する異形のものは,人魚!妖しく美しく船乗りたちを誘惑するけれど,実は人間を海の底に引きずりこんで食らう,というモンスター。彼女たちが乗組員たちを襲うシーンはこの作品の売り場面のひとつですね。ジャックたちに同行していた宣教師青年が美しい人魚シレーネに恋をして,最後にゃ海の底に「駆け落ち(心中か?)」しちゃう場面も個人的には好き。
そしてジョニーの演じるジャック・スパロウの魅力はやはりバリバリ健在で。いろんなコスチュームキャラがどれもハマるジョニーだけど,やっぱりこのジャック・スパロウの衣装をまとい,しなやかで俊敏な身ごなしで,食えないキャラクターを飄々と演じているジョニーが一番好きだなぁ。
似合いすぎ~~~。
今回はちょこっと「恋心(屈折しているが)」まで見せてくれるジャック船長,なんか今までの彼とちがってかわゆいなぁ~とも思ってしまった。
ジャック船長の宿敵バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)は,今作では悪役というより「善い役」の匂いが・・・。最後にはジャックと手を携えて共通の敵「黒ひげ」を倒したりして,なかなかカッコいいではないかい。でもやっぱりジェフリー・ラッシュの存在感はすごいなぁ・・・。
前作を観てない人も,観たけど詳細を忘れてしまった人も,「あまり難しいことを考えずに」最初から最後まで楽しく観ることができるアトラクション映画に仕上がっていた。
もちろんこの作品に「テーマ」や「深み」は微塵も期待せず,ただただジャック船長とドキドキハラハラの船旅に出かけたかっただけの私には,大満足の作品だった。仕事帰りのレイトショー鑑賞だったので,少しでも退屈な場面があると睡魔につかまってしまうのは避けられなかったのに,最後まで眠くならずに楽しめましたよ。アトラクションと割り切って楽しむことをお勧めします!
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