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2010年6月 8日 (火)

告白

Untitled
2009年の本屋大賞受賞作である,湊かなえ氏の原作は一応買ってあるが,未読の方が衝撃が大きいかと期待して読まずに劇場へ。

冒頭の教室シーン,まるで学級崩壊のような状態の子供たちに向かって,終始声を荒げるわけでもなく,淡々と話す女教師,森口(松たか子)の態度に,多少の苛立ちの混じった違和感(もっと叱ればいいのに,あの教師像はあり得んだろ,とか)を感じたが,すぐに異常な設定の物語に引き込まれて,ラストまで呼吸をするのも忘れて見入ってしまった。
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学園を舞台にした物語とはいえ,「愛娘を殺した教え子に教師が復讐する」という設定自体が激しくリアリティに欠けているので,その後に展開される,登場人物たちの信じられないほどの悪意や残酷さなどもすべて含めて,これはたしかに現実社会の問題を反映してはいるが,それをかなりデフォルメした残酷寓話の一種なのだろうと思った。

そう思って観れば,この物語は非常によく出来た,傑作だということができるだろう。こういうジャンルの作品が苦手でなければ,かなり面白い,といってもいいかもしれない。

しかし,この作品からは確かに並々ならぬパワーと衝撃を受けるけれど,それは感動ではない。うまく表現できないけれど,頭をガツンと殴られっぱなしの2時間・・・・鑑賞後はふらふらになって席を立てない,といった感じだろうか。(実際に,エンドロールが終了するまで,観客の大半が呆けたように座っていた。)これと同じ感触は,オールドボーイでも感じた。傑作だけど,私は好きだけど,安易に人にはオススメできない,というような感じ。
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主要登場人物は,森口先生の他は,犯人の少年AとB,そしてそれぞれの母親,Aの親友となる少女。彼らそれぞれが,まことにイヤなキャラクターなのである。

それでも,彼らの背景が映し出されるにつれて,その異常な行為や考え方にも,それぞれ事情や理由があることがわかってくる。特にキーマンでもある少年A の,自分を捨てた母親への思慕とトラウマから来る人格のゆがみは,観ていて途中で切なくなってくるほどだ。

しかし,この物語の凄いところは(イヤなところと言い換えてもいいが),そうやって観客を多少なりとも感情移入させた後,いきなり足元をすくうような裏切り方をしてみせるところだ。
335612_010
どんな事情があるにせよ,やっぱり彼らは(特にAは)モンスターなんだということを,その後のAの独白シーンによってじわじわと見せつけてくれる。

それは他の登場人物も同じで,入れ替わり立ち替わり告白者が替わることで,事件の全貌が次第に浮き彫りになってゆくのだけど,その過程で,まるで手品の箱から無尽蔵に出てくるかのように,それぞれの悪意や愚かしさ,残酷さなど,醜悪なものが後から後から,これでもか,これでもかと時間差で出てくる。

そのなかにはこんな邪悪な発想,今まで聞いたこともない,というものもあって,眩暈や戦慄を感じるほどで,ここまで突き抜けてるとかえって圧倒されている自分がいた。
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そう,まるで悪意の応酬合戦なのだ。
ひとの心に巣食う,あらゆるマイナスな感情を陳列してみせられた感じ。森口先生の後任で,事情を全く知らない超KYの熱血男性教師(岡田将生)の暴走する善意でさえ,本人の意に反して相手を追い詰める凶器になりうる,という点は,怖ろしいブラックユーモアのようだった。

そして物語が終盤に近付くにつれ,一番のモンスターはもしかして,完膚なきまでの復讐を容赦なくやり遂げた森口先生なのだろうか,という思いにとらわれた。
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彼女の場合も,「第1章で告白したことがすべて」かと観客に思わせておいて,実はそれだけではなく,その後もいかに用意周到に執念深く罠を張り巡らしていたか,ということが後半で徐々に明かされ,ラストで収束するような仕掛けになっている。

「仮にも教師であるからそこまではしないだろう」とか,「復讐ではなくて命の授業なのだろう」とか,そんな甘い期待はラストの彼女の表情ですべて覆され,これは完全に純粋な復讐劇なのだと悟ったときの戦慄。このときの松たか子の演技は凄い。鳥肌が立つほどだ。
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あと,少年少女(全員モンスターだが)の演技も素晴らしいし(特に少年Aが光っていた)映像と音楽もよかった。この監督さんの作品は初見だけど,スローモーションやフォーカスを駆使して,ものすごく印象的な美しい映像を撮る。音楽もシンプルでピュアで,救いのない重いテーマと裏腹なのがかえってすごくよかったと思う。監督と俳優の功績で,きっとこれは原作を超える映画になったのではないだろうか,と思った。

怖いもの見たさでお化け屋敷に入って,さんざん怖がらされてへとへとになったような気分になったけど・・・・それでもこの映画は傑作だと思う。もちろん,無理に誰にでもオススメはしませんが。

 

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映画 か行」カテゴリの記事

コメント

物語の展開がまさにHIVウィルスに感染して、潜伏期間を経て発症というパターンになっているのが凄いと思いましたよ。
まさに体だけでなく心を蝕む復讐劇。
たまりませんでしたね。

ななさん、こんばんわ

この映画は下手にリアリティなんか追及すると面白くなくなりますね。悪夢の寓話ですから。

それにしてもラスト場面。この記事の写真をまじまじとみるとすごいライティング!これはお化け屋敷のノリです! W

ごぶさたしてます。ひさびさに同じ作品を観たようですね。
私も原作未読で圧倒されたクチです。

その後原作を即買いして一気に読みました。
かなり忠実なんですけど、うまい具合に加工している感じ。
やはりこの映画は力あります。

前の方も書いてらっしゃいますが、記事中にあるラストの写真。
すごいですねー。松たか子の表情たるや・・・。
でも、私は疲れたというより、かなりすっきりしてしまいました。
心の中のモンスターが共振しちゃったんでしょうか。

こんばんは。
コメントとTBをありがとうございました。
そして、
私もエンドロールの時は殆ど放心状態でした。^_^;

>一番のモンスターはもしかして・・・

そう感じました。
怨念は幸せで善良な人間をあっけなくモンスターに変えてしまうのですね。
自分を含め誰の中にだって、遭遇する出来事によってはそうなる「可能性」があリ得るのだということにも気付かされ、背筋が凍りました。

>そんな甘い期待はラストの彼女の

私も何処かで何らかの救いがあるのかも、と思っていましたが最後の最後まで無かったですね。
でも「無かった」ことで、ある意味納得できたのも確かですが。

今、原作を読んでいるのですが、彼女の告白は更に
“静かに火を噴く暴走列車”っていう感じです。

にゃむばななさん こちらにもありがとうございます。

>潜伏期間を経て発症・・・・
最初にガツーンと衝撃をぶつけておいて
そのあとじわじわと恐怖の展開になっていくところ
どんどん呼吸困難になっていくような息苦しさを感じました。

救いが無くても醜悪でも,
ここまで突き抜けて描かれると凄いなぁと
感嘆せざるをえませんね。

moviepadさん こんばんは

そうですね,この作品はリアリティを排除して
あくまでも悪意をエンタメにまで昇華させた作品ですね。

>この記事の写真をまじまじとみるとすごいライティング!
たしかに~
松たか子さんのメイクや雰囲気
江戸時代の幽霊のようにも見えますもん

クラムさん こんばんは

ちょっとお久しぶりですが
お元気でしたか~

ほんとしばらく作品が被りませんでしたね。
で,クラムさんもこれは原作未読でご覧になったと・・・。
その方が衝撃的ですよね。
この物語のヒロインに松たか子を持ってきたことも
勝因の一つでしょうね。
優しそうで清楚な感じの彼女が
あんな役ができるとは・・・脱帽です。
終盤に近づけば近づくほど
彼女の演技の素晴らしさに鳥肌が立ちまくりでした。

クラムさんはすっきりしたなんて,すごい~。
でも私も,疲れはしたけど,このジャンルの作品はかなり好きです。

こんばんは!
ななさんの記事読んでいて、原作の印象と一緒でした!

バッサリ切り捨てる感じ、甘さはまったくなし。誰も共感できないけどおもしろかった。
映画みたいです!

こんにちは~♪
凄い映画でしたよね~
初っ端から圧倒されっぱなしで、私も鑑賞後に呆けたようになりましたよ。
でも、、、凄い映画だけど、好きかって聞かれるとそれは違うんだよなぁ~
とか言いながら、もう一度観に行きたい気持ちは満々です(汗)何だろう?この感覚。

私も原作は未読ですが、読みたい気持ちはあまり起きません。こういう話を文章で読むと、個人的には鬱っぽくなりそうなので(笑)

笑えた泣けたで語れる域を超越した衝撃作でした。
もう“凄い”という形容しか出てこないですね・・・。

誰か一人でも共感を寄せられるようなキャラがいれば、観客はそこへ逃げることもできるんでしょうけど、
原作者も監督もそんな甘えなどこれっぽっちも許してくれません。

そんな中であのスローモーションや望遠効果の効いた美しい映像が印象に残りました。
ポップな色使いに定評ある中島監督の、もうひとつの得意技なんですよね、こういうの。

その後原作はお読みになりましたか?
読んでみると中島監督が組み直した構成の妙に唸ること請け合いですよ~!

ぺろんぱさん こんばんは

あまりにも救いのない展開に
茫然自失してしまいましたよね。

>怨念は幸せで善良な人間を
>あっけなくモンスターに変えてしまうのですね。
わが子を殺されて犯人たちが反省もせず
そして法の制裁も受けないとすれば
母親ならだれでも復讐をしたくなるでしょうね。

ただ,この物語は,
そんな被害者である母親の教師に対しても
共感よりはその怨念に戦慄を感じたかなぁ・・・。
常人ならぜったい達成できないような
強靭な怨念と行動力ですよね。

それでも面白かったです。
原作,私はまだ未読ですがそうですか~,
森口先生のキャラを文章で味わうのもまた楽しみです。

アイマックさん こんばんは

アイマックさんは原作はお読みになってて
映画はまだなんですね~
原作ファンならぜひとも映画も!
原作者も感激したと言う素晴らしい出来だと思います。

>誰も共感できないけどおもしろかった。
これって,凄いことですよね。

由香さん こんばんは

由香さんはこの作品,お好きではないんですね~
それもよくわかりますよ~

>もう一度観に行きたい気持ちは満々です(汗)何だろう?この感覚。
それはきっと,「怖いもの見たさ」でしょうねぇ
ストーリーはもうわかってるけど
あの時のあの人のあの表情やあの台詞の「毒気」を
もう一度味わいたい気は私もしますね。
私はこの作品を午前中に観て悪意に酔ったので
午後は「プリンス・オブ~」の二度目鑑賞をして
「解毒」しましたよ~(爆)

それでも私はこういう味わいの作品好きだわ~
けっこう人が悪いか
日ごろに鬱憤がたまっているのかな?

SOARさん こんばんは

ほんとに「凄い」とか「衝撃的」とかいう言葉しか
出てこない作品ですよね。
「傑作」とは言えるけど「感動」したとは言いにくい。

>誰か一人でも共感を寄せられるようなキャラがいれば・・・・
最初は森口先生に共感できるかな?と期待したんですが
やはり物語が進むにつれてそれも無理になり
まったく理解不能な世界を見せられ続けている気分でした。
それでもそんな理解不能の彼らへの驚愕や戦慄が
なんとも刺激的でもあったのです。
これはもはや,お化け屋敷で「次はどんなお化けが出てくるかな?}といった
そんな高揚感に似たものかもしれません。

原作はまだ読んでません
この週末にでも読んでみます。

ななさん、こんばんは~

私、これ原作読みました。
本屋大賞ということで、本屋に平積みしてあって、
暇つぶしに買ってみたんですけど…
一気に読み切ってしまいましたね。

確かに誰にも共感出来ないし、嫌な奴ばっかりなんですけど、ラストはけっこうすっきりしてしまった私って一体…
主演が松たか子、と聞いた時は、まず演技面で問題はないだろうと思ったので、問題は脚本と演出かなと少し心配してたんですけど、レビュー見た限りではけっこう好評ですよね。
私も来週レディースデイに見に行って、ななさんのようにへとへとになってきまーす(笑)

ろんさん こんばんは!
コメントありがとうございます。

原作読まれてるんですね!
私もそのうち・・・暇ができたら読む予定です。

>ラストはけっこうすっきりしてしまった私って一体…
わたしもすっきりしましたよ~
もしかして自覚してない対人関係のストレスがたまってるのかな?
人間の中の醜悪なものって普段は
見せちゃいけないとストップをかけているだけに
こういうフィクションの世界で代行してもらえると
スッキリする自分がいるのかも・・・(ああ,怖ろしい)
・・・とまでは言いませんが,それに近い痛快感も無きにしもあらず。

映画は俳優さんもですが脚本も監督も素晴らしいです!
きっと大満足すると思いますよ~
また感想聞かせてくださいね。

元々中島哲也とパク・チャヌクって似たタイプの作家だと思っていましたが、この作品で二人の世界が交錯した感じでした。
しかし、似たところだけでなく、違いもはっきり感じさせてくれた一本でした。
まさに現在日本の残酷なる童話。
恐ろしく、切ない一本でした。

こういう映画こそ映画の魅力だと
ぼくは思います。
決して主人公には同化できないけど、
その気もちは分かるし、
なにより映画としてオモシロい。
倫理観を超越した映画は
危険な毒の香り。
一種のピカレスクものですね。

ノラネコさん こんばんは!

>中島哲也とパク・チャヌクって似たタイプの作家
なるほど,やっぱりそうですか~
この作品から受ける衝撃と妙なカタルシスは
パク・チャヌク監督の「復讐3部作」から受けるものと
似たところがあると思いました。
確かに違う面もありますが・・・・。

>恐ろしく、切ない一本でした。
デフォルメされている感じは受けましたが
人間の業のようなものを描いた作品かも知れませんね。

えいさん こんばんは

そうですね,映画でしか表現できない
醍醐味のようなものを感じました。
フィクションの世界で倫理観を超越する・・・
そういう体験をさせてくれるのは
映画ならではですものね。
無駄のない台詞,考え抜かれた見事な映像
そして役者の演技は一級品。
非の打ちどころのない作品でした。

こんにちは~~。

凄い映画でしたね~。
同じ教師というななさんの感想が楽しみでした(楽しみってヘンかな)

私は結構あんな風になってしまった子供たちの背景を考えてしまって。特に少年Aの心の叫び・・・そこへいくまでの過程が切なかったかな。
立場的には子を持つ親としては、我が子を殺されたら~私はどんな風に復讐するだろう?とか、逆に今まさに中2の息子はちゃんと育っているか、SOSを発していないか・・とか色々考えてしまいました。

松さんは、こういう演技ができる女優さんになったんですね~。

とにかく原作が読みたくなって読み始めたんですけど
なかなか進みません。。。こんなに薄いのになぁ。

マリーさん,こんばんは

>同じ教師というななさんの感想が楽しみでした
そうですね~,わたしは小学校だし
田舎でもあるし,子どもたちはみんな素直で
保護者の皆さんもいいかたばかりなので
この物語の世界はまったく別世界と割り切って観ましたね。
だいたい,わが子を教え子に殺された地点で
教師なら仕事を辞めると思いますよ。
教師の立場を利用して復讐という発想はあり得ない。
もちろん復讐心はもつとしても,あのやり方はないでしょう。
第一,勤務時間中に子どもを職場に連れてきたりする教師もいませんし。

ということで,これは「寓話」だと割り切っていたので
楽しめました~
マリーさんは中学生のお子さんのママさんとしての立場で
いろいろ考えられたのですね。
たしかにリアリティに欠けるとはいえ
今の子どもたちのさまざまな問題は
随所に反映されていましたね。

原作,わたしもはやく読まなきゃ・・・。

ななさん、こんにちは。
うわ、もうすっごい判ります!って感じでななさんの感想に共感しきりでした。
マイナスオーラが凄いですよね。空虚なものでなく、力強いからガツンとくる。
わたしも途中でついAに感情移入しちゃったんですよ…。でも彼があんな幼いなんの罪もない子供にしたことを考えると、それは決して許されることではなくて。
それでも森口の完全な復讐に溜飲が下がってスカッとしたかというとそれもまた違う。
あの後味はなんなんでしょう…。

まあ松たか子は凄かったですね。彼女ありきの映画だと思います。今から賞レースが楽しみです。

リュカさん こんばんは!

同じような感想を抱いていただけてうれしいです!
リュカさんの感想はいつもとても大好きなので・・・。

>マイナスオーラが凄いですよね。
>空虚なものでなく、力強いからガツンとくる。
ほんとだ~
マイナスオーラでも,じめっとした中途半端なものではなく
パワフルで突き抜けてるので
爽快感があるんですよ。後ろめたい爽快感が。
そこがこの物語の他にはない魅力(毒気?)かも。

少年Aはヴィジュアルもキュートで
その事情には少し切なくもなってしまったのですが
それでもモンスター(それも矯正不可能)には違いないです。
人間の命はほんとうに軽いのだろうか?と
ついつい考え込んでしまいたくなる作品でした。

この作品は松さんありき,というのはほんとにそうですね!
いつのまにか世界に通じる大女優になっていますね,彼女。

・意外に(おっと失礼!)面白い映画でした。

結構温い映画だろうなあ?と思っていましたが、なんかえらく残酷なんでびっくりしました。
整っている残酷美には、パク・チャヌクにはない怖さがありますね。
綺麗な映像って、残酷さを際立たせるものですね。スローモーションをもう少し減らしてもいいかなあ?と思いましたね。


ななさん、こんばんは!

圧倒されるほどパワフルな作品でした。
自分が世界を観ているイメージと他者のそれとは異なるということに人は無自覚であるということを正面から描いていた作品だと思います。
悠子はそれに気づいたからこそ、(その倫理的な是非はおいておいて)相手の世界観に基づいての復讐を行ったとも言えます。
それ以外の登場人物は悪意というより、自分の見方を相手に押し付けることにより相手を「知らないうちに」追い込むということを行っていて、これは自分でも知らないうちにやっているかもしれないと感じることがこの作品の怖さでありすごさであると思いました。

私は原作を読んでしまっていたのですが、映画を観て
これは読まずに観たかった!と思いました。

>デフォルメした残酷寓話の一種

そうそう、私もそう思います。
原作読んでても思うその感じを、中島監督らしい表現で
見事に映像化していると思いました。

松たか子さんはすばらしかったですね〜怖いくらいハマリ役!
子役たちもすごかったです。

みちしるべさん こんばんは
ご覧になりましたか。

>整っている残酷美には、パク・チャヌクにはない怖さがありますね。
そうですね。パク・チャヌク作品も
色彩なんか(特に赤)の使い方は綺麗だなぁと印象的ですが
整ってるとは言えませんよね(ちょっと悪趣味だし)
この「告白」はなんだかやたらと映像が
ピュアな綺麗さに満ち溢れていて
それがかえって怖かったですよね。
CM畑から来た監督さんらしくて
それであんなスローモーションなどの凝った映像が多かったのでしょうね。

はらやんさん こんばんは

そうですね,たしかに悪意というよりは
自己中といったほうがいいかな?
この物語の登場人物は
他者を理解したり共感したりする能力が
甚だしく欠如してましたよね。
とすれば,これは先天的なものというより
後天的に備わってしまった性格や考え方で
他者への思いやる方法を学ばずに成長した人間が
今の社会では増えつつあるのかもしれませんね。
人間は本来自己中なものですから
幼い時からの心の教育の重要性(家庭でも学校でも)を
痛感してしまいました・・・。

kenkoさん こんばんは

そうですね,この作品は初めて接したときが
一番衝撃度が高いでしょうから
映画で初体験,というのがいいのかも。
ま,原作のファンの方は
どのように映像化されるか確かめる,という
楽しみ方もあるかもしれませんが。

原作ファンの方たちにも総じて
映画化は高評価のようですね。

松さんは演技派の素晴らしい女優さんになりましたね。
お若いころの彼女を
「親の七光りのお嬢様女優」だなんて思ったことを
今頃になって謝りたい気分ですね。
やっぱり才能すごかったんですね~。

ななさん、こんばんは
こちら東海地方はすでに夏かというような気候が続いてますが、そちらはどうでしょう

蒸し暑い時にはこんなひんやりした映画がいいかもしれませんね・・・
少年A、少年B、森口博子、それぞれに怪物くんでありましたが、完全に理解を拒むような存在(例えばレクター博士とか)ではなく、わたしたちの誰もが持ってる「黒い部分」を肥大化させたようなキャラクターだと思いました

時折えげつないニュースも聞きますが、実際の子供たちはおおむねもっとのんきなんじゃないかな・・・と思いたいです。現場におられるななさんはどうお感じでしょう

SGAさん こんばんは

こちらも暑いです~
もっとも,例年に比べればまだ本格的ではないですね。
まだ梅雨あけしてませんし・・・。夏が嫌いなので
今から体力をつけておかなければ。

この作品は夏向け・・・なるほどほぼホラーでしたもんね。
実際の教育現場はもちろんあれほど荒廃しておらず
それは生徒の年齢や地域性によっても
差はありますが
すさんだ子どももいれば,まだまだ毒されてない子も存在する,と
信じたいですね。
あ,わたしの勤務校は無邪気で素直な子どもが多いです。
小学校ということもありますが・・・。

コメントありがとうございました!
すいません 体調崩していたり忙しくて遊びにくるの遅れてしまいました!

中島監督って本当に嫌いな監督さんなんですが、、なんやかんや言って上映されたら観てしまう困った状態です。
でもコチラの映画、物語の凄さと完成度の高さに度肝抜かれ観て良かった!と思いました!

こんにちわ(^^)
初めてコメントします。

この映画、前からCMで見て気になってました。
私はまだ見ていないんですが、予告編の時点で
「ん?なんだこれ。」とういうような異様な雰囲気というか。普通とは違うような気がしてました。

そして、ななさんの記事をよんで
「あ〜やっぱり異様」という感想が・・・
今、映画館に体が吸い寄せられそうになってます(笑)
読書家の私の友達が原作をよんだらしいんですが、ななさんと同じように「なんか・・・怖かった」と言ってました
私自身、中学3年生なんですが
学校にこんな教師いたら不登校になりそうです。(^^;
見る前の感想なので、見た後感想が180度
かわるかもしれないけど、それも映画の醍醐味ですよね。

コブタさん こんにちは

体調のほうはいかがですか?
気候不順だからくれぐれも気をつけてね。

で,この作品ですがすごかったですね。
中島監督の作品ってわたしは初めてで
これがよかったから他の作品も興味が湧いてきました。
ま,この作品はやっぱり原作の魅力も大きいのでしょうが
それをあれだけ見事に映像化した
監督の力量は半端じゃないですよね!
海外でも高い評価らしくてちょっと誇らしいです,日本人として。

toyokaさん はじめまして
コメントありがとうございます。

中学生なんですね~,
まさにこの作品の主人公たちと同じ世代なんですね。
それは我々大人と違って
観た後の衝撃度も大きいかもしれませんね。

>学校にこんな教師いたら不登校になりそうです。(^^;
教師だけでなく,この作品に出てくるクラスメイト達も全員
実際に周りにいてほしくないキャラばかりですよ。
現役の中学生の皆さんがご覧になったら
「ああ,あんな生徒は実際にいそう」とか
「いやいや,あそこまでひどくは無いでしょう、まだ」
とかリアルに感じるのではないでしょうか。
反面教師として観るのもアリかもしれませんね。

うーーん,人間不信やトラウマになると困るので
多感な世代には無理にお勧めはしませんが
映画としては紛れもなく完成度が高いですよ。


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☆仕事を定時で終え、近所のプールに行き、サウナに入り、イオンモールに行き、フードコートで食事をして、レイトショーで映画を観てくるという充実した一日でした。  明日も仕事があるので、このレビューは短信でごめんなさい。  でも、みんなに評価の高いこの作品だが、私にはそれ程でもなかったので、短信で充分だ。    ◇  私は予告編で見て、この作品は、女教師が幼い娘を生徒に殺される内容だと知り、その娘がかなり強烈な殺され方をするようなので、観に行くのを躊躇していた。  子供が殺される映画は不謹慎だ、... [続きを読む]

» 『告白』 はじけたのは何か? [映画のブログ]
 「私には判っている。」  『告白』の登場人物たちが、何度か口にするセリフだ。  「私には判っている。」  そう云いながら、判ってい... [続きを読む]

» 映画「告白」(ネタバレ注意) [MAGI☆の日記]
映画「告白」を見てきました。同じシーンを違う視点で繰り返すことによってどうして犯罪が起こったのか、なぜ少年は殺人を犯したのかなどの動機が明らかになっていったので個人的に... [続きを読む]

» 「告白」 [ひきばっちの映画でどうだ!!]
                                 「告白」 ユナイテッドシネマ豊島園にて。 原作・湊かなえ 監督・中島哲也 かなり物議をかもしている本作をやっと観て参りました。 私は「原作既読」だと、ダメなのかもしれません(T_T)。本作も原作は読んだことがありました。 「原作既読」で“ダメ”と、大雑把な表現をしたのは、以前公開された「ゼロの焦点」の時は、原作を何度も読んだことがあったので、映画と原作の「ズレ」が気になってしまい、個人的に“ダメ”だった訳ですが・・。 本作ではど... [続きを読む]

» 【映画】告白 [新!やさぐれ日記]
▼動機 バカにしに ▼感想 驚くほど良く出来た映画化 ▼満足度 ★★★★★★☆ いいかも ▼あらすじ とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。 ▼コメント 恐ろしく、良く出来た実写映画化だった。 この原作小説に... [続きを読む]

» 映画「告白」は正真正銘のジャパニーズホラー [わかりやすさとストーリー ]
これは中学生の話ではない。正真正銘のジャパニーズホラーだ。なぜ人気なのか? なぜ衝撃的なのか? 予想外の方向から押し寄せる共感の波とは? [続きを読む]

» 映画:告白 [よしなしごと]
 予告編の短い告白だけで惹き付けられてしまった映画、告白を観てきました。 [続きを読む]

» 映画「告白」 [itchy1976の日記]
映画「告白」公式サイト 映画「告白」映画情報(eiga.com) ○作品情報(eiga.comより) 監督・脚本:中島哲也 プロデューサー:石田雄治、鈴木ゆたか、窪田義弘 原作:湊かなえ 撮影:阿藤正一、尾澤篤史 照明:高倉進 美術:桑島十和子 製作国:2010年日本映画 上映時間:106分 映倫指定:R15+ 配給:東宝 キャスト:松たか子、岡田将生、木村佳乃 ○ストーリー(eiga.comより) 2009年本屋大賞を受賞した湊かなえのミステリー小説を、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島... [続きを読む]

» 娘を殺された女教師の命の授業がはじまる「告白」 [Addict allcinema おすすめ映画レビュー]
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