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    ブロークバックマウンテンの名シーンの数々です。

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2010年5月の記事

2010年5月28日 (金)

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

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ブロークバック・マウンテン以来,愛してやまなかったジェイクの,ほんっと久々の日本劇場公開作と聞けば,どんな駄作でも,劇場に駆けつけるつもりでいたけれど。

原作は人気のあるゲームなんだって・・・,もちろん知らないけど。ま,とにかく魅力のあるジェイクが観れたらいいや,という軽い気持ちで,公開日に鑑賞してまいりました!
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お話の舞台は古代ペルシャ。ジェイクが演じたペルシャの王子ダスタンは,スラム出身の孤児で,少年時に王に見そめられて養子になり,王家の一員になった,と言う設定。王から特に信頼と愛情を受けていた彼だが,父王殺しの疑いをかけられ,一転して義兄たちから追われる身に。彼は一緒に逃げるはめになった聖地アムルートのタミーナ王女とともに,時をさかのぼることのできる不思議な「時間の砂」の入った魔法の短剣をめぐって,決死の冒険を開始することになる・・・・。

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もっとシンプルでアクションと宝探しオンリーのお話かと思っていたら,これがけっこう深くて濃い内容だったかも。家族愛,兄弟愛,やり直しを願う苦い過去などなど,考えさせられる要素もけっこう入っていた。ただし,ゲームが原作というだけあって,見どころの基本はやはり,現実にはあり得ないようなスケールの,人間離れしたチェイスやバトル,それと「時間の砂」が時を巻き戻す場面の,美しくファンタジックな映像だと思う。

とにかく展開がジェットコースターなみに速いので,ゲームを知らない身としては,ところどころ置いてけぼりを食らいそうになったが,それでも最後までハラハラしつつ楽しめた。
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われらがジェイクのダスタン王子は,養子だからイジメられキャラかと思ったら全然そうではなく,とにかく勇敢で怖いもの知らずの,これまでの彼のイメージとは一味違うキャラクター。苦境に立たされてもめげることなく,果敢に立ち向かっていく。そしてめちゃくちゃ身体能力が高い。鍛え上げられ,増量された筋肉を駆使しての肉弾戦や,サーカスの軽業師顔負けのアクションの連続。 あれ,彼ってこんなに運動神経よかったっけ?と目を疑うほど。

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しかし基本は演技派のジェイクならではの,ダスタン王子の内面を表現する細やかな表情の演技もさすがで,彼のやんちゃでお茶目な面や,父や兄や王女に対する気持ちもよく伝わってきて,単なるゲームキャラにとどまらず,人間味のある魅力的な主人公になっていたと思う。タミーナ王女と最初は喧嘩や騙し合いばかりしていたのに次第に惹かれあっていく過程もとってもよかったなぁ~。かけあい漫才みたいに面白い台詞の応酬もあった。

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とにかく大画面で動くジェイクを目にするのも久々なので,懐かしいやら愛おしいやら。この作品のジェイクは,特に全編出ずっぱりなので,ファンにはたまらない一作だ。( あ~,そういえばこんな顔だった~heart04)とひとり悦に入ってしまった。体格は激変したが,お顔はそんなに変わっていないので,時折見せるジェイクらしい表情は,アラビアの王子様というよりも,やはりアメリカの青年のようで。
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どんなラストで締めくくるのかとハラハラしながら観ていたら,いきなりドタバタとハッピーエンドに急展開して終わったのにはちょっと都合がよすぎて呆気に取られたが,ま,ディズニーだから,この徹底した「めでたし,めでたし」でよいのだろう。

主要登場人物以外にも,個性的で魅力的な脇役が揃っていて(暗殺者のリーダーや,砂漠の族長やナイフ投げの名人や)衣装や映像やオリエンタルな雰囲気もとても楽しめる作品だった。エンタメ作品としてはオススメ。ジェイクファンには手放しでオススメ!ぜひ大画面でどうぞ。

それにしても,劇中で言われていた,「ダチョウは自殺しやすい」って,ほんとかな?(あのダチョウレースは面白い映像だったねぇ)

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2010年5月27日 (木)

ニック・オブ・タイム

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ジョニー・デップ主演作品なのに,この作品の存在,今まで知らなかった。ツタヤの「旧作・傑作シリーズ」の欄で見つけてためしにレンタル。

1995年製作なので15年前のジョニー。若いには若いが,なんと地味な灰色のサラリーマンスーツ姿にメガネのシングルファーザー。(黒いスーツ姿のジョニーは,とてもカッコいいのだけど,灰色だと途端に平凡になってしまうから不思議)彼が演じるニック・ワトソンは,駅で,いきなり見知らぬ男女に娘を人質に取られ,「今から90分以内に女性知事を射殺しないと娘を殺す」と脅されるはめに。

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知事暗殺という重大任務を,会ったばかりの素人に無理やりやらせるという設定にはかなり無理があるのだが,この設定だからこそ,先の見えない展開という面白さがあるのかもしれない。誘拐犯がタイムリミットに指定した90分。映画はまさにそれから90分間,リアルタイムでニックが巻き込まれた災難と矢継ぎ早に起こるアクシデントを描いているので,観客もまたニックと同じスリルとジレンマをリアルに味わうことになるのだ。

悪役を演じたクリストファー・ウォーケンが,執念深さとちょっと「アブナイ」怖さを醸し出していて,存在感たっぷり。

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まるで背後霊のようにニックについて離れず,ニックが一般人に助けを求めようとするたびに姿を現しては脅しまくる・・・・それでも隙あらば誰かにSOSを発信せずにはいられないニックなのだが,悲しいかな,その試みはいつも,監視のウォーケンに阻止されたり,助けを求めた相手がグルだったりして,失敗の連続。

最後まで諦めずに突破口を開こうとあがくニックに,
果たして助けの手はさしのべられるのか?

それは観てのお楽しみ。予測のできない展開からは,ありえないことはわかっていても目が離せない。

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90分強という長さもダレなくてちょうどいい。この手の作品はスピードが命だから。そして,この作品の主人公ニックを演じるのがジョニーである必然性は別に感じないのだけど,(彼が輝くジャンルではないような気も)でもだからこそ,おなじみの作品では見られない彼の魅力が味わえる希少な1本かもしれない。映画の中では,子連れジョニーというのも珍しいし。(なかなか素敵なパパでしたよ。)

2010年5月17日 (月)

イングロリアス・バスターズ

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劇場で見逃して,DVDcdで鑑賞~~。タラちゃんの作品は,好きなのもあれば苦手なのもある私。この作品もこわごわ観てみたが・・・
なにこれ!すっごい面白い!
めちゃくちゃ気に入りました!

一応ナチスものなのに,こんなに面白くて痛快でいいんだろうか~?(不謹慎)と首をひねりつつも,作品全編に盛られた,ブラックユーモアと緊迫感と遊び心,そして俳優さんの魅力に惹かれて,二度も続けて観てしまった。
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ブラピの率いる特殊部隊バスターズと,復讐を誓うひとりのユダヤの女性による,打倒ナチのお話。完全なフィクションで,史実とは違うとわかっていても,「顔面をハチの巣にされちゃうヒトラー」なんて場面も出てきて,「え?ここまでやってもいいの?」とちょっとドキドキ。

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ふんだんに挿入される西部劇チックなBGM。ナチものなのに,そここになぜか漂うウェスタンの香り。山のように出る死人。主要登場人物は善人も悪人も,「え?そこで?」というような場面であっさりと潔く死んじゃったりする。このあたりがタラちゃん風味なのだろうか。

俳優さん,みんな素敵だが,特に欧州の俳優さんが光ってる作品だった。みなさん劇中で母国語のフランス語やドイツ語を喋っていて,それがとっても嬉しい。ナチの軍人はやっぱり英語じゃなくてドイツ語を喋らなきゃ。
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特にピカイチの存在感はこの方!ナチスのランダ大佐を演じて,アカデミー助演男優賞を取った,クリストフ・ヴァルツ。物腰柔らかにソフトな会話を操りながらも,狙った獲物は決して逃さず,じりじりと追い詰めてゆく冷酷さと周到さ。(ダイアン・クルーガー尋問のシーンは,さながらシンデレラに靴を履かせるようだ)

劇中で彼はドイツ語,英語,フランス語,イタリア語を自在に喋っているが,ご本人も数か国語に堪能だそうで。怖オモロイ,と言うか何と言うか、悪役としては非常に印象的で,この役は,この先長く語りつかれそうな予感。

その他にも私の大好きなドイツの俳優さんが沢山出ていた。
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアティル・シュヴァイガー。バスターズの一員で,寡黙で渋いヒューゴ・スティーグリッツ役。超カッコよかった~。

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ナチの高官,ヘルシュトローム少佐にヒトラーの贋札青い棘アウグスト・ディール。繊細な若者だった彼がけっこうオジサマになっててびっくり。バスターズの正体を見破る,酒場での緊迫した会話のシーンの演技はさすがだった。

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そしてアーチー・ヒコックスを演じたミヒャエル・ファスベンダー。この作品では,英国人の役だが,ご本人はドイツの俳優さんだ。彼の微妙な表情の演技もよかった。お顔が私好みだし。

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女スパイで女優のハマーシュマルクを演じたダイアン・クルーガーのノーブルな美しさは完璧。この方は作品ごとに美しさを増していくような気がするが,この作品の彼女は特に輝いていたと思う。

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そしてこの作品の陰の主役ともいえる,ユダヤ人女性ショシャナを演じたメラニー・ロランの硬質な美しさ。どっかで見たことがあると思って調べてみたら,THE LAST DAYでギャスパー・ウリエルと共演していた。

その他,ダニエル・ブリュールとか,ドイツの魅力的な俳優さんがいっぱい。そしてどの方もみんな,この上なくいきいきと,楽しそうに演じていたように思う。もちろん,始終苦虫をかみつぶしたような表情で「ナチの頭の皮を剥げ!」と言っていたブラピも,無頼漢ぶりがなかなか似合っててよかった。

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とにかく,何度でも観返したい,洒落てて面白くカッコいいという場面がたくさんあって,(たとえばあの酒場でのやりとりのシーン) お気に入りの1本になった。タラちゃんはやっぱり偉大だと改めて思った。

2010年5月11日 (火)

カティンの森

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2007年製作のポーランド映画。「灰とダイヤモンド」のアンジェイ・ワイダ監督が,第二次世界大戦下に実際に起きた,「カティンの森事件」を題材に撮った作品であり,2008年度アカデミー賞では,外国語映画賞にノミネートされている。日本公開は2009年。

カティンの森事件;第二次世界大戦中に,ソ連のグニェズドヴォ近郊の森で,約4400人のポーランド軍将校,国境警備隊員,警官,一般官吏,聖職者が,ソ連の内務人民委員部(NKVD)によって銃殺された事件。「カティンの森の虐殺」などとも表記する。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
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第二次大戦中のポーランドは,ドイツとソ連の両国に挟まれ,どちらの国からも蹂躙されたという痛ましい歴史を持つ。その中でも,つい最近まで事実が隠蔽されていたという点でも赦しがたい「犯罪」が,このカティンの森事件であるという。関係国の間でも真実を語るのがタブーであったこの事件を,われわれ異国のものたちは,無論これまで知るはずもなく・・・・。

ナチスの悪行の陰に隠され,今まで葬られてきた,おぞましい事件を目にして,衝撃のあまり鑑賞後はしばし固まってしまった。特にラストに淡々と描写される,ポーランド将校たちが虐殺されるシーン・・・・
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一人ずつ軍用トラックから降ろされ,巨大な穴の前で後ろ手に縛られ,背後から頭部を撃ち抜かれる将校たち。この時のソ連兵たちの,事務的で流れ作業のような手際に背筋が寒くなった。恐怖の中で将校たちが口にする「主の祈り」。まるでゴミを埋めるように,折り重なった彼らの遺体の上に土をかけてゆくブルドーザー。

カティンの森で殺されたポーランド人は職業軍人だけでなく,教師や技師や聖職者たちといった,社会のリーダーとなるエリートたちだった。彼らの死によるポーランドの損失は大きく,戦後,ポーランドの復興は大きく遅れたという。そしてそれこそが,ソ連の狙いの一つだったのだろう。
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そして戦争終結後,冷戦中にポーランドを支配した共産主義政権はソ連の影響下にあったため,誰も真実を明るみに出すことができなかった。罪をナチスの仕業だとするソ連の嘘を,ポーランドの国民たちは知っていたが,異を唱えることはできなかった。

遺族の視点で淡々と語られる物語は,最愛の夫や息子や兄を殺され,そのうえ真犯人を告発することもできなかったポーランドの女性たちの,静かな哀しみと怒りに満ちている。

没年が1940年(=事件のあった場所が,ドイツではなくソ連の占領下にあった年)と刻んだ墓石を建てようとして逮捕される女性や,己の無力さに絶望して自殺する軍人・・・・ポーランドの人々にとって,どんなにか長く苦しい屈辱の年月だったろうと思う。そしておそらく,遺族たちにとっては,これらの無念の思いは今現在も続いているのだろうと思う。

冷戦終結後,ようやく真実が明るみに出され,2009年にロシアのプーチン首相はポーランド訪問の際,カティン事件を「犯罪」と呼び,翌2010年の現地での追悼式では,スターリン体制が行った虐殺を,「正当化できない」と批判したが,「ロシア国民に罪をかぶせるのは間違っている」とも主張し,謝罪はしなかったという。
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アンジェイ・ワイダ監督は,このカティンの森事件で,自らの父親を失ったという。そんな監督の思いが籠った渾身の一本であり,目を背けてはいけない作品だと思う。

殺された兵士たちが無残に葬られるラストシーンの後,一瞬真っ暗になる画面に流れる,重厚で陰鬱なレクイエムの調べ。そして続く無音のエンドロール・・・・。目を疑うほどに酷すぎる事実の前に誰もが言葉を失う。そんな思いがよく現れているエンドロールだった。

2010年5月10日 (月)

キリスト教関連作品 索引

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※たとえ福音を目的としていないものでも,物語の背後にキリスト教の思想が大きく関わっていると感じた作品は,この項目に入れさせていただいています。

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
悪霊喰
神々と男たち
シークレット・サンシャイン
セブン
ソウル・サーファー
沈黙ーサイレンスー
沈黙(原作小説)感想
ツリー・オブ・ライフ
天使と悪魔    
嘆きのピエタ
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 
ノア 約束の舟
ノウイング
パッション
プリズナーズ
ベン・ハー
マリア
ミッション
ヤコブへの手紙

2010年5月 6日 (木)

ベン・ハー

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小学生の時にリバイバル上映を劇場に観に行った。今にして思うと,この作品を大スクリーンで観れたなんて,なんとラッキーだったことか。

小学生の私でも,筋はおおむね理解できたし,ベンハーとイエスとの出会いや,ガレー船や戦車競走などの有名なシーンは,初見時にはっきりと脳裏に焼きついた。そしてチャールトン・ヘストンは,初めてその名前をはっきりと記憶したハリウッドの俳優さんになった。

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これはベン・ハーという富裕なユダヤ人の青年の,波乱万丈の物語であるとともに,イエス・キリストの生涯の物語でもあり,この二つを非常に上手くリンクさせている。

原作小説を書いたルー・ウォーレスは,南北戦争時代の将軍かつアメリカ合衆国の政治家でもあり,もともとは筋金入りの無神論者だったそうだ。そんな彼が,「キリスト教撲滅論」という本を書く目的で,イエス・キリストのことを深くリサーチするうちに,なんと自分自身がクリスチャンになってしまい,その結果書いたのが,当時国民的ベストセラーとなった,この「ベン・ハー」だったのである。つまり,この物語は,もともと改心した無神論者によって,キリスト教を宣教する目的で書かれた物語なのだ。

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そういうわけで,クリスチャンが観る場合,この作品のテーマは,まぎれもなく「イエスの愛と赦し」であると気がつくのだけれど,たとえ宗教的な見方を一切排除して鑑賞したとしても,ストーリーは非常に面白く,映像も役者の演技も超一流である。

ユダヤ貴族ベン・ハーと,ローマの司令官メッサラの友情と確執。
無実の罪を着せられたベン・ハーの逮捕と,ガレー船での苦役。
ベンハーの母と妹のエピソード。
クライマックスの戦車競走。


まさに全編が見せ場の連続と言っても過言ではない。宗教色を排して観ても,圧政に抵抗する民族の気概とか,モンテ・クリスト伯さながらの復讐物語の醍醐味とか,まさに万人が楽しめる要素が満載の作品なのである。

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思えばもう50年も昔の作品。しかし,CGを使わずにアナログ撮影を駆使して,これほどまで大作が製作できたとは!(ミニチュアやマットペインティングと言う合成技術は使っているが。)

戦車競争の競技場やベン・ハー邸の壮大なセット,そして,あの息を呑むような大迫力の戦車競走そのものが実写だという点は,驚嘆に値する。それこそ,現代とは比べ物にならないほどの費用と,才能と,手間がかかっているに違いない。

役者の演技も,顔の表情だけでなく,まるで舞台劇のように全身の動きを使って喜怒哀楽を表現していることが多いのだけど,それがとても新鮮に思える。まさに「演技している」と言う感じなのだ。
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エンタメ色の強い娯楽大作でありながら,同時に深い人間ドラマ
でもあるので,主人公の愛や憎悪,葛藤,苦しみなどがとても色濃く描かれており,そんな点からも目が離せない物語だ。

特に,初見時にも感動したのが,イエス・キリストの表現方法だ。あえてキリストの顔をはっきりと見せずに,後ろ姿や遠景だけでキリストを現している演出は,キリストの神秘性や神々しさを高めていたように思う。

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奴隷時代のベン・ハーにキリストが,水を飲ませるシーン
。牛馬のような過酷な扱いを受けていた頻死のベン・ハーに,この上なく慈愛に満ちた優しい手つきで介抱するキリスト。そしてその後,文句を言おうとしたローマ兵がキリストと対峙して,思わずたじたじとなる場面。あのシーンも,ローマ兵の畏れに満ちた表情だけで,キリストの冒しがたい威厳と神性をよく表していたと思う。

ジョージ・ルーカスやリドリー・スコットも,自作を製作する時には,お手本として念頭に置いたと言うこの作品。映画好きの方なら必ずや観ておられるとは思うが,何度観ても古臭さを感じさせない最高傑作であると思う。

2010年5月 4日 (火)

ウルフマン

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ベネチオ・デル・トロの狼男物語。
こういった19世紀のイギリスを舞台にした,古色蒼然正統派ホラーは,その雰囲気からして大変好みなので,期待大で鑑賞。

結果は・・・う~~~ん。そこそこ良かったけど,期待ほどではなかった・・・かな。この時代の英国の田舎の貴族の館を中心とした陰鬱で不気味な雰囲気はたっぷりと堪能できたが,ストーリーや人物設定が薄くて中途半端だったような。

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兄の死の知らせを聞いて,故郷のブラックムーアに帰郷したローレンス(デル・トロ)。無残に引き裂かれた兄の遺骸を目にした彼は,事件を自分の力で解明しようとするのだが・・・・。

満月の夜の奇怪な人狼らしき生き物。美しい兄の婚約者グエン(エミリー・ブラント)。そして,いかにもひと癖ありそうなローレンスの父(アンソニー・ホプキンス)。ロンドンから捜査にやってきたアバライン警部。・・・・と,役者は揃っている。

特にアンソニー・ホプキンスとデル・トロが親子って,な,なんて濃い取り合わせなんだ~!息子のデル・トロのヴィジュアルが老け過ぎてて,ちょっと違和感も。この親子間の確執,特に父のタルボット卿が何を考えてああいう行動を息子に取るのか,ちょっと書きこみ不足のような感は否めなかった。
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驚いたのがヒロインを演じたエミリー・ブランドの美しさ!いや,綺麗な女優さんだとは思っていたが,こういうクラシカルな衣装もよく似合い,(ちょっとマデリーン・ストウのような雰囲気)狼男を愛してしまった苦悩や恐怖心,気丈な決断などを,繊細な演技で十二分に見せてくれていた。

ストーリーはシンプルでそんなに工夫もないので,この作品の見どころは,狼男へと変身する映像の見事さと,スプラッター系の残虐なシーンの数々だ。人間の心を残したまま狼男になってしまった主人公の苦悩を全身で表現するデル・トロの演技も,なかなか観ごたえがあるかもしれない。
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しかし,デル・トロもホプキンスも,どちらもずんぐりしているので(デル・トロって太った?今回はやけに丸顔だなぁ~と。)狼男というよりは「熊男」に見えたりした・・・・。特に変身したホプキンスは。

古典的な直球ホラーが好きな方にはオススメ。ただし,わりと単調な話なので最後の方は飽きてくるかも。(実際私はラストに近づくにつれ,眠くなった)。それと,けっこう内臓が引き裂かれたり飛び散ったりするので,スプラッター系が苦手な方にはオススメしない。

2010年5月 1日 (土)

タイタンの戦い

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3D吹き替え版ではなく,2D字幕版で観てきた。好きな俳優さんが出ているときは吹き替え版では観たくないので・・・・。お目当てはレイフ・ファインズだったのだが,思いがけなく,マッツ・ミケルセン(大好きheart04)も出ていて,とっても嬉しかった~~~。(誰が出るかくらいは予習して行け~~)

あらすじ: 神々が世に君臨していたある時代。神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子として生まれたが、人間として育てられたペルセウス(サム・ワーシントン)がいた。彼は世界を滅亡の危機から救うため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を倒す戦いの旅に出る。そこには、悪魔や獣といった強敵との死闘が待っていた。(シネマトゥディ)

物語は,ギリシア神話の「ペルセウス物語」(=よく知らん)をベースにしているそうだ。それにこの作品には,ちゃんとオリジナルがあるらしい。つまり,リメイク版なのだが,オリジナルと比べると,半神であるペルセウスが「神としてより人間として戦いたい」ということにこだわったところなど,リメイクならではのアレンジもなされているらしい。
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2Dで観ても大満足の迫力ある映像が楽しめたが,3Dだとこれはもっと凄かったのだろうか?クリーチャーたちとの戦いのまぁ派手なこと。この間観た,パーシー・ジャクソンもギリシャ神話ものアドベンチャーだが,こちらと比べるとやはりあちらは子供むけだったんだなぁと痛感。やっぱり大人の戦いは迫力が違う。

それに,名優がたくさん出ているので見ごたえたっぷり。リーアム・ニーソンのゼウス(これは似合ってた)とか,レイフのハデス(こちらはどうしても目が優しすぎ)とか。彼らが演じると,神話の世界のキャラクターであっても,やはり格が違うし華もある。
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しかし,主演のサム・ワーシントンは,なんでギリシャ神話なのに坊主頭なんだろう?この時代の戦士は,基本,長髪だと思うけど。だから彼だけ現代のスポーツ選手が紛れ込んでるように見えた。(お顔もギリシャ風ではないし)

と,ヘンなつっこみも感じつつ,ギリシャ神話ものの作品は,もともと大好きなので,最初から最後までとても楽しめた。大サソリとの戦いと,メドゥーサとの死闘が特に見ごたえがあった。

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一番クールでワイルドで素敵に見えた戦士は,わたしの場合はマッツの演じたドラコかなぁ,やっぱり。 戦士を演じたマッツは,キングアーサーでも観ているが,今回はより美味しくカッコいい役だったように思う。

彼は最後まで残ってくれるのかと期待していたので,メドゥーサとの闘いで退場しちゃったのは哀しかったが,あの最期の時の笑顔にシビれた。ニーソンといい,レイフといい,マッツといい,オジサマ俳優がやけにカッコいい作品だったかも。

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