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2010年4月 3日 (土)

私の中のあなた

Resim001
cdDVDで鑑賞~。
こういう,パステル風味の家族感動物語はやや苦手な私だが,これはベタかと思いきや,中盤にちょっとしたひねりもあって,とってもよくできた作品だった。

白血病の姉ケイトのドナーとして,遺伝子操作によってこの世に生を受けた妹アナ(アビゲイル・ブレスリン)が,姉への臓器提供を拒否して両親を訴える物語。
Resim003
前半部分は実のところ,少々イラツキながら観た。キャメロン・ディアスの演じる母サラの価値観や性格に,軽く違和感を感じてしまったせいだ。そもそも,病気の子供のドナー目的で子供を作る,という発想には,正直ついていけない部分もある。

誰かのドナーになって身体を提供する,という行為は,やはり本人の意思があってこそのものだと思うのに,それ目的の人間を作る,などという非人権的なことがあっていいのか,と思うし,そんな過酷な運命を同じわが子に背負わせる,という選択は,親としてできるものだろうか。もしできたとしても,ドナー役の子供が自我の目覚めとともに,いろいろな思いを持つようになったとき,親子の間に生じる不協和音は避けられないのでは?とも思う。
Mysisterskeeperpic12
だから,両親に対して訴えを起こしたアナの気持ちはとてもよく理解できた。姉に対する愛情の有無とは関係なく,自分の身を守りたいという欲求は誰しも持つものだし,それが自然だとも思うから。

アナの立場や気持ちを理解してくれたパパや,黙って見守っていたお兄ちゃんに比べて,母親のサラはいかにも自己中心的(=ケイトの命を救うことが最優先で後はみんな二の次)に思えた。

何があってもあきらめない,どうしても自分の子供を救いたい,そのために自分もすべてを犠牲にしてきたのだから,という気持ちはわからないでもないが,彼女に対しては,「忘れられがちなお兄ちゃんや,自分の身体を姉に提供すべく運命づけられたアナもまた,アナタの子供なのに!」という苛立ちがこみあげてきて仕方がなかったのだ。弁護士でもあったサラは,ケイトを死から救う,という闘いに何が何でも勝ちたくて,意地になっている面もあるのでは?と思った。

と,途中まで多少嫌気もさしながら観ていたのだけど,中盤あたりに「ある真実」が明かされてからは,素直に感動しながら観ることができた。

ケイト,アナ,そしてお兄ちゃん・・・・フィッツジェラルド家の子供たちの優しさと強さは凄い。生まれた時から一緒に試練に耐えてきただけあって,なんて精神的に大人なんだろう・・・とそっちに感動。みんないじらしくて,健気で,そして現実をちゃんと受け入れてて。
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死が身近に迫ってきたとき,それが自分に対してであっても,愛する肉親に対してであっても,最初はもちろんなかなか受け入れがたいだろう。特にわが子の死は到底受け入れ難く,親としては諦めることなど不可能だと思うけど,この物語のような場合は,「受け入れる」ということもまた大切なのかな,と思った。

自分のためにも,家族のためにも,それが癒しにつながるのであれば,「受け入れる」勇気もまた必要な場合があるのかもしれない。母親の背中をまるで自分の方が保護者であるかのように,優しく背後から抱き締めて慰めるケイトの姿に目がしらが熱くなった。

家族とは,そして人生と死とは・・・いろんなことが詰まっている感動作だと思う。主演のアビゲイルちゃんは名子役だけど,だんだん女の子らしく綺麗にもなってきて,今後も活躍が楽しみだ。

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映画 わ行」カテゴリの記事

コメント

ななさん、こんにちは☆
うふふ、私もななさんと同じだったのー。なんかこの映画、ダメっぽいかも・・って避けてたんだけれど、お友達や世間の方々が先に見て来て、良かった・・とか、良い評判を一杯聞いて、まあ見てみるかあ・・・と軽い気持ちで見たんだけれど、予想していたのとは違ったタイプの映画で、良かったわ。

latifaさん,こんばんは!

わたしも同じで,実は家族もの,難病もの,子供ネタって
ちょっと苦手なんですよ。
感動はするんですがベタすぎてね・・・・
でもこの作品はブロガーさんもみんなオススメだったし
思い切ってレンタルしてみたら
意外とよかったです!
テーマがね~,予想とちょっと違う方向だったのよね。
それがとってもよかった。
あと,やっぱり子役さんたちの演技には感心しました!

前半だけ見ると、この母親は自己中心的にも見えるのですが、それでもあれだけ家族思いの子供を3人も育てたことを思うと、本当に心の底から子供を守りたかったんでしょうね。

それがこの映画の前半部分にもちらほらと出ていたという演出も、監督のレベルの高さを感じましたよ。

にゃむばななさん こんばんは!

母親があんなにも一生懸命な姿を見て育ったので子供たちも思いやりが深くなったのでしょうね。子供たちの思いやりは,兄弟間でも発揮されてましたが,なかなか現実を受け入れられなくて苦しむ母親にも向けられていて,「親よりずっと大人な子供たちだなぁ」と,そこに一番感動しました。
鑑賞後は,キャメロンの演じた母親のキャラは,子供たちの素晴らしさを際立たせるために,あえてあのような設定にされていたのかな~とも思いました。

こちらにもお邪魔します♪

>そもそも,病気の子供のドナー目的で子供を作る,という発想には,正直ついていけない部分もある。
そうなんですよね~
この映画を昨年のベスト2位にした私でも、そこには違和感がありました。
でも、、、映画では、アッサリ決心したように見えましたが、本当は凄く葛藤もあったはずで、、、なんて感動的な方にとりました(照)

とにかく映画が始まってからずっと泣いてたのよ、私。
DVDも買って家でも号泣、、、ツボだったみたいですぅ~

由香さん こちらにもありがとう~

いい作品ですねー,オススメしてくれてありがとう。
実はキャメロンママは最後まで好きにはなれずじまいでしたが
それだからこそ,子供たちやパパの切なさや健気さが際立ってて
結果的には感動につながりました。
ちょっとあり得ないけど,よく考えられた物語だと思いました。
なんでもラストは映画と原作は違うそうですね。
原作の方も読んでみたくなりました。

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