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2010年2月19日 (金)

グッドフェローズ

Goodfellas20cast
これもまた,スコセッシ監督の昔の名作の一つ。これがまた毛色の変わったマフィアもので,たいそう面白かった。1990年製作,デ・ニーロ47才。

主役はレイ・リオッタ。彼が演じたのは,実在するギャングスター,ヘンリー・ヒル。11歳からマフィアの使い走りを始め,大統領よりワイズガイに憧れた男。この作品は,ルフトハンザ強奪事件で仲間を売り,現在は証人保護制度のもとにある彼の,自伝小説の映画化だ。

脇役級の俳優を主役に配し,マフィアの言わば下っ端たちの実態をモノローグつきでテンホ゜よく見せ,哀愁も悲壮感も排除した,リアルマフィアの日常が浮き彫りにされている点が,他のマフィアものとは一線を画するところだ。この作品のデ・ニーロは,つつましく脇役にまわり,ヘンリーと親しいギャングの一人を,押さえた存在感で好演している。

「グッドフェローズ」とは,「いい奴ら」という意味。ところが,映画が始まるやいなや,それってイヤミ?こいつらのどこがいい奴らなんだ?と言いたくなるくらい,見事に正反対の人間関係が描かれる。
Goodfellas1
裏切り,寝返り,喧嘩による逆ギレ・・・・さまざまな理由で,いとも簡単に殺したり殺されたりする世界,それがマフィアだということを,いやというほど見せつけているのに,味のあるモノローグと,絶妙なタイミングで挿入されるノリのいいロックミュージックのせいか,「それでもマフィアは癖になる」という痛快感さえ漂う。

ヘンリー(リオッタ),ジミー(デ・ニーロ),トミー(ジョー・ペシ)の3人。なんといってもクレイジーなキレる演技が絶品のペシ,凄む演技はさすがに怖いデ・ニーロ,そして3人の中では一番小心で,デリケートなところもあるヘンリーを好演していたリオッタ。
Goodfellas
結局ジミーを売り,カリフォルニアに身を隠して暮らすことになるヘンリーだが,せっかく手に入れた堅気の人生を憂うモノローグがラストにあって,ニヤリとさせられる。その後に続くエンドロールは大音量でクレイジーな感じにアレンジされた「マイウェイ」。いやはや最後の最後まで,小粋というか突き抜けてるというか。

ゴッドファーザーなどとはまったく方向の違う,皮肉の効いたマフィア賛歌。これもまたマフィアものの傑作のひとつと言えるだろう。スコセッシ作品の中では,ディパーテッドよりこちらの方が,よほどオスカーにふさわしかったと思うのだが。

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映画 か行」カテゴリの記事

コメント

ななさん、こんばんは!
この映画では、レイ・リオッタが素敵でしたよね^^
前年の「フィールド・オブ・ドリームズ」でのシューレス・ジョーもなかなか良かったので、リアルタイムで観た映画です!
私の記憶、定かではありませんが、
この年のアカデミー賞は「ダンス・ウィズ・ウルヴス」だったような・・・
この頃ケビンが大好きだったので、アカデミー賞の中継を必死になって見てました。たしか「グッド・フェローズ」も作品賞にノミネートはされてたと思います。ジョディ・フォスターが作品賞の紹介をしてて「グッドフェローズ」って読みあげたように記憶してますが、間違ってたらごめんなさい^^;
デニ―ロは、この映画では役作りでポッチャリしてるのでしょうか(笑)

ちーさん こんばんは!

レイ・リオッタはサイコなキャラを演じることのほうが多いんですが,この作品では,ナイーブな面もある演技派俳優としての面を見せてくれていましたね。
「グッドフェローズ」,たしかに作品賞にノミネートもされましたが受賞は逃しましたね。ジョー・ペシが助演男優賞取りましたが。スコセッシのこのころの作品,とくにデニーロと組んでる作品はほんと傑作が多いです。「レイジング・ブル」なんかもね~,これもデニーロが主演男優賞を取ってますが,監督賞や作品賞は,ノミネート止まりなんですよね。
巨額の費用をかけ,ディカプリオと組み始めてからの作品,「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」「ディパーテッド」あたりから,私的にはスコセッシ作品は生彩を欠いてきたような・・・。「ディパーテッド」でやっとオスカーを受賞したのはなんか複雑な思いです。だって,過去の受賞を逃した作品の方が,明らかに傑作揃いですから。

ところで今,「ラベンダー」観ている途中なんですが,金城天使,かわいすぎ~~heart04 もう,どうしてくれよう~~~って感じですね。それにあれを観てると,出前一丁と小瓶のビールが無性に欲しくなりますねぇ。

ななさん、こんばんは~♪

わ、懐かしいですね!!
「グッド・フェローズ♪」て、アカデミー賞授賞式(まだ地上波で夜中にやっていましたよね)のときに司会のビリー・クリスタルが歌ってたのを思い出しました。
そうそう、レイ・リオッタがよくて。これと『コリーナ、コリーナ』のリオッタが好きです~☆
デ・ニーロさんの『ミッション』ぜひ借りてみますね。
教えていただきありがとうございます。
デ・ニーロ=ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ、エンゼルハート、タクシードライバー、恋に落ちて がまず思い浮かぶのですけど、いったいおいくつになられたのでしょう…

ななさん、こんにちは~。
「ゴッドファーザー」が正統派のマフィアものなら、この「グッドフェローズ」はマフィア界のドタバタ、というイメージが強いです。でもこっちの方がずっと実情に近いのかもしれませんね。
この作品のレイ・リオッタはいいですね~。チンピラ風情で(笑)。デ・ニーロは相変わらず恐ろしい・・・。

武田さん こんにちは!

この作品が製作された頃は,生活に余裕がなく,わたしもそんなに映画に興味がなかったので,名前すら最近知った作品なんですよ~。
スコセッシ監督の作品も,レオが主役を張るようになった「ギャング・オブ~」あたりから観始めて,「アビエイター」も「ディパーテッド」もわざわざ劇場まで観に行ったのに,どれもイマイチで「スコセッシさんは長くて退屈な作品を撮るひと」だと,私の中ではこれまで評価が低かったのです。

デ・ニーロ祭りの影響で,昔のスコセッシ監督作品を観た今回初めて,なんでこの監督のファンが多かったのかよくわかりました。このころの彼の作品はいいですね,特にデ・ニーロ使うと。

>デ・ニーロ=ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ、エンゼルハート、タクシードライバー、恋に落ちて・・・・
おお,さすがたくさん観てらっしゃいますね。わたしは数年前にゴッドファーザーのデニーロに会うまでは「ケープ・フィアー」と「アンタッチャブル」の彼しか知らなくて,若いころこんなに素敵な俳優さんだったんだ~とうっとり。確か今年66歳だと思いますよ。 

mayumi さん こんにちは!

これは半分コメディ?と思ってしまうほど
残酷シーンも非道ななりゆきも
みんなどこかコミカルでテンポがよくて
それでいてリアルな世界なんだ,という怖さもありました。
綺麗事をいっさい排除しているからでしょうか。

こういう作品を面白く撮ってしまうスコセッシって
やっぱり凄いんだなぁ,と思いました。
脇役のデニーロもなかなかいいですね。

見ました。 友達がデニーロ好きだから 見せてみようと思ってます。内容自体は充実してよかったですよ^^

聞いたことありますが、マフィアの世界でも 麻薬のビジネスは禁じてるそうです。

ガンビーノファミリーをニューヨーク最強の組織にまでさせたカルロ・ガンビーノも"麻薬をやるやつは死ね"とまで言ったそうです。

もし、ヘンリーがガンビーノ一家の所属だったら・・・
アイルランド系で準構成員になれたとしても、ほぼ確実に消されてたと思いますよ。 元の親分だったポーリーにウソをついて麻薬やって縁切りされて 餞別にお金くれたなんて まだいいほうです。

ポーリー親分も 決してほめられた人物ではないが デニーロ演じたジミーやジョー・ペシ演じたトミーと比べれば まだまともだった・・・

「ポーリー・・彼が何したなんて知らないよ」
って かばってくれてもよかった気がします。 見ててヘンリーは一般人でも裏社会の人間にしてもチンケなハンパ者にしか思えませんでした。

zebraさん こんばんは

ご覧になりましたか~
わたし,これはかなり昔に観たので
細かいところ忘れてしまっていますが
そうなんですか~ マフィアでも麻薬はご法度なんですね。
それは知りませんでした。

>見ててヘンリーは一般人でも裏社会の人間にしてもチンケなハンパ者にしか思えませんでした。
そういわれりゃそうですよね。
実在した半端ものを上手く題材にして
マフィアの世界を
ブラックパロディにしてみせた作品かもしれません。

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 1990年/アメリカ  監督/マーティン・スコセッシ  出演/ロバート・デ・ニーロ      レイ・リオッタ      ジョー・ペシ  ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシが再び組んだギャング映画。実話を基にしたストーリーです。  1943年、ブルックリン生まれのヘンリー(レイ・リオッタ)は大物ギャング、ポーリーが仕切る街で育った。小さい頃からマフィアに憧れていた彼は念願叶って仲間に入れてもらい、強奪を得意とするジミー(ロバート・デ・ニーロ)と短気なチンピラトミー(ジョ... [続きを読む]

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