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2010年2月17日 (水)

ディア・ハンター

Gcfilms_4
若き日のデ・ニーロ祭りbeer 
勝手に開催中!
1978年のアカデミー賞作品賞も取った,マイケル・チミノ監督の作品だ。デ・ニーロ35歳。

ディア・ハンターとはつまり,鹿撃ち仲間のこと。ロシア系アメリカ人の若者たちが,ベトナム戦争で受けた深いダメージを描いた,反戦と友情がテーマの,心に突き刺さる物語。
Cap056
ラスト,いつまでも静かな涙が止まらなかった。翌日すぐにもう一度観て,今度はウィスキー片手に観たからか,さらに泣いた。遅れてきて出会った生涯の一本,と言えるくらい,これは,忘れ難く好きな作品になった。

ロシア移民の町,ペンシルヴェニア州クレアトン。ベトナム出征前夜のマイケル(デ・ニーロ)とニック(クリストファー・ウォーケン)とスティーヴン(ジョン・サベージ)の3人の若者たち。彼らと友人たちは,スティーヴンの婚礼の宴で陽気に踊り浮かれ,その翌日,ペンシルヴァニアの山深く,鹿狩りに出かける。
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この映画,戦争シーンの前に,こんな穏やかで微笑ましい故郷のシーンが,なんと小一時間も続くのだが,私は冗長とは感じなかった。ロシア民謡の調べに合わせて披露される見事なダンスや,ロシアの伝統的な婚礼の様子,若者たちのそれぞれの個性などは,観てて少しも飽きなかった。

親分肌で度胸のあるマイケル。彼とは正反対に,華奢で陽気なニック。そしてやや気弱で繊細なスティーヴン。タクシードライバーでは,狂気に取りつかれていくキャラだったせいか,かなり痩せていたデ・ニーロが,2年後のこの作品では少しお肉をつけて,どっしりとした男らしい体格になっている。(しかし相変わらずカッコいい)
Cap078
婚礼シーンの後には,なぜか夜の街をストリーキングしてゆく彼の姿も拝めます。

そして,驚いたのが,ニックを演じた若き日のクリストファー・ウォーケン!彼はこの役のために体重を落としていたらしいが,それにしてもため息がでるくらい,ほっそりと美しい。彼もこの時デ・ニーロと同じ35歳。(しかしずっと若く見えるが)

ミュージカルの舞台にも立っていたウォーケンの結婚式のダンスのステップは,際立って華麗。また,彼の許嫁のリンダを演じたメリル・ストリープが,細面で初々しく美しいのだ。
Cap023
↑ストリーキング後のデ・ニーロと,追いかけてきたウォーケン

そして鹿狩りの後,画面は唐突にベトナムの戦場に切り替わる。それまで平穏な世界で笑っていた彼らの境遇が一転して天国から地獄へ,という,この対比が凄い。あの1時間もの前フリは,戦場の凄惨さ,残酷さを際立たせるための演出だったのだろう。

そして,すぐに彼らが捕虜になって,あの有名な血も凍るようなロシアン・ルーレットを強要されるシーン。・・・・この場面の残酷さと緊迫感はただものではなく,初見時はほんとに怖くて,まともに目を開けていられなかった。捕虜たちが恐怖に震えながらこめかみに押し当てた銃からいつ実弾が飛び出すか,心臓がバクバクしたものだ。
Cap039
2度目からは,どうなるかわかっているので冷静に観れた,というか,このシーンのデ・ニーロ演じるマイケルの肝の据わりっぷりや,極限状態に置かれたサベージやウォーケンの演技の素晴らしさが観たくて,実は怖いけど何度も見たくなる場面である。

ベトナム兵が実際に捕虜にこんな残虐なことをしていたのかどうか,どこにも根拠はないし,この戦争では加害者の立場であるアメリカが,ベトナムを一方的な悪として描いているのはいけない,という批判も目にするが,この物語はアメリカ軍の立場ではなく,従軍したごく普通の若者たちの視点で描かれている。そしてこのルーレットシーンは,そんじょそこらの戦闘シーンよりずっと強烈に,彼らが体験した戦争の持つ常軌を逸した残虐さをよく表していると思う。
Cap045
こんな状況でも諦めず,ニックたちを励ますマイケルの驚異的な肝力と運のよさで,何とか決死の脱出に成功し,生還できる3人だが,この時の体験が彼らに与えたダメージは想像を絶するものだった。

発狂寸前の恐怖を味わい,脱出の際に負った怪我が元で,両足を無くすスティーヴン。そしてロシアン・ルーレットの狂気から抜け出すことができなかったニックは,サイゴンに留まり,麻薬と死のゲームに耽溺する廃人同様になっていく。唯一,一番ダメージが少なく,元気で故郷に帰ってきたかのように見えるマイケルも,もはや鹿を撃てない精神状態になっていた。
Cap063
やがてマイケルは,ニックを助けるためにサイゴンへ赴く。全財産を携え,命を賭けて。出征前にニックに約束した,「何があっても見捨てない」という約束を果たしに行くのだ。

ルーレットの場で向かい合って座った瞬間,再び蘇る,あの捕虜時代の悪夢。極限状態で対峙し,言葉を尽くして友の精神を支え,窮地を脱したあの時と同様に,マイケルは必死でニックに呼びかける。しかし,ニックの目はもはや正気を無くし,何の反応もしなかった。
Cap066
友のために,ロシアン・ルーレットの引き金を自分に向けて引くマイケル。次の瞬間には死ぬかもしれない,その時にニックに向かって言う「愛してるよ」という言葉と,デ・ニーロの表情,そして一瞬だけ正気を取り戻したウォーケンの表情。

マイケルの男気と友情の篤さに泣いた。そして,救われなかったニックの哀れさと,彼の病んだ精神を思って泣いた。そして故郷にいる彼らを愛している仲間たちの哀しみを思って,また泣いた。
Cap070
ラストの葬儀後のシーン。食事のセッティングを我先にと慌ただしく行う人々の,その無言の行為に隠された,言いようのない哀しみ。そしてあの「ゴッド・ブレス・アメリカ」の歌。

この時の歌を,「アメリカ賛歌」だと非難するのはちょっと違う,と感じた。傷ついた彼らの心にはおそらく,アメリカを誇る気持ちも,戦争を正当化しようとする思いもなかっただろう。
Cap081
神よ,アメリカを祝福したまえ,愛するこの大地を。
かたわらに立ち,導きたまえ。
闇夜にあっても天の光で照らしたまえ・・・・


このときのこの歌は,讃美歌のように,あるいは鎮魂歌のように,大きな試練を体験したものたちによって,ひたすら神の救いと加護を求めて歌われたものだと思う。哀しみに満ちた彼らの静かな表情を見ながらそう思った。

ギター曲「カヴァティーナ」の心に沁み入る優しいメロディーとともに,幸せだった頃の彼らの笑顔が映し出されるエンドロール。ニックの無邪気な笑みが涙を誘う。

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映画 た行」カテゴリの記事

コメント

ななさん、こんばんは!
「ディア・ハンター」・・・
とても重厚で、骨太の映画でしたよね。
前半と後半との対比によって、ななさんの仰ったように戦争の悲惨さがより深く描き出されていますよね。
”ロシアン・ルーレット”・・怖かったでしょう?
私も手で顔を覆って観た記憶があります^^;
最初はデニーロ目的で観たのですが、映画が終わるころには私も、
ウォーケンにドッと感情移入してしまいました。
金髪にあのブルーの目、独特の美しさでしたね!
その後ウォーケン祭りで「天国の門」や「戦争の犬たち」など観ましたが、やっぱり「ディア・ハンター」での狂気の美しさが1番でした。
もう、だいぶ前に観たっきりなので、
ななさんの解説を読んだら、また観たくなってしまいました。

ななさん、こんばんは~。すごい映画ですよね。これ。
ロシアンルーレットのシーンは本当に観ていて息が詰まりそうでした。
それにしても、この頃デ・ニーロは35歳だったのか~。いやあ、もう既に風格のようなものをこの時から身につけてますね。
そしてクリストファー・ウォーケン。この作品の彼、良かったですよね。でもこの作品のウォーケンて、ジェームズ・スペイダーにソックリなんだよなあ・・・。

ちーさん こんばんは

デ・ニーロ祭りをやらなかったら,
もしかしたら一生観てない作品かも。
これが公開された当時は,こんな残酷な戦争ものは
決して観なかったと思います。
ナイーブだった,というよりは幼かったから。

クリストファー・ウォーケンの美しさと
演技力にはやられました~
たしか彼はこれでオスカー取ったんですね。
その後の出演作は
エキセントリックな役が多かったように思いますが
この作品の前半の,
いかにも繊細で無邪気な青年ウォーケンも
とっても魅力的でした。
ダンスがうまい男性に弱いの~

デ・ニーロの若いころの作品は
彼の神がかり的な演技力のせいもありますが
他の俳優さんもとっても演技力が高くって
監督さんや脚本家もほんとにいい仕事してますよね。
当分,デ・ニーロ祭りと
金城さん祭りを交互にやっていきたいです。

mayumiさん こんばんは!

そう,これ大傑作です。
賛否両論分かれるかもしれませんが
私はこれ大好き~~DVD買いました。
デ・ニーロは役柄のせいもあるかもしれませんが
貫禄たっぷりで,同じ年のウォーケンは
これも役柄のせいもあるかもしれませんが華奢で若く見えました。
そうそう,ジェームス・スペイダーに似てます。
特に結婚式の礼服の彼は,「ぼくの美しい人だから」の
スペイダーにそっくりで。
わたしは場面によっては,
このウォーケン,バリー・ペッパーにも見えました。

ななさん、こんばんは。
ななさんのレビューを拝見してまた見たくなり、たった今鑑賞しました。20年位前にビデオで見たきりだったので、ロシアン・ルーレットのエピソードが、最後の最後までからんでくること忘れてました^^;
あの「愛しているよ」のところの、二人の表情がたまらなかったです。
今回は、デ・ニ―ロのタフぶりと男気にやられました。
男同士の友情って、ほんとにグッときますよね!
そして、静かなギターの音色が切ないです・・・
私も途中何度か鼻の奥がツーンとして、エンディングでは泣いてしまいましたsweat02
不思議と、2回目鑑賞の今日の方が、3時間が長く感じられず感動も大きかったです。。デジタルリマスター版だったから、鹿狩りのシーンでの山の景色も雄大できれいでしたね~。
それと、メリル・ストリープもこの頃からやはり、存在感ありましたね。
私もまた久々に「恋におちて」を見たくなりました。
今度は素敵なロマンスを見せてくれるデ・ニ―ロとストリープに会いたいですheart

ちーさん こんにちは

再見されましたか~
あのロシアン・ルーレットのシーンは何度観ても名場面ですよね。
1度目のルーレットはとにかく怖くて。
極限状態でみせるマイケルの豪胆さと
ニックやスティーヴの恐怖の表情。
3人ともなんて演技を見せてくれたことでしょうね。

そして2度目のルーレットはとにかく哀しい,切ないです。
あの「愛してるよ」という台詞と表情がまたたまりませんね。
こういうお話はたしかに男の友情ならではのものですね。
どんなに考えても,女の友情では
ここまでできませんもの。
相手が子供なら女はどこまでも強くなれますが。
男の友情の堅さが羨ましくなりますね,こういうの観ると。

デニーロとストリープのカップルといえば
やはり「恋におちて」ですよね~
そのうちこれもアップしたいと思いますが
ごく普通の中年男を演じたデニーロもまたよかったですね。

若き日のロバートデニーロ祭り!いいですね。
やはり企画は大事ですね~
ディアハンターはもう随分前に見たので記憶がぁ ・・・
メリルストリープ痩せてましたね。(まあ昔は)
次回のデニーロ祭り期待しています。
ちなみに、ミッドナイトランのデニーロがいいですね。
普通っぽくてね。

70年代中期から、ベトナム戦争後、精神的・肉体的後遺症に苦しむ人の話がずいぶんと作られました。あの「ランボー」だって最初はそうだったんです。シリーズ化したらそんな設定どっか置いてっちゃったけど。
マイケルチミノはこれでチョーシこいちゃって次の作品で大失敗して映画会社つぶしましたね(で、ほされた)。その「天国の門」は未見です。
ずいぶん昔になりますが、「アカデミー」の特番だったかな?クリストファーウォーケンがタップダンスを披露しまして、ほー、あちらの俳優は芸達者やあー!とえらく感動したことを覚えてます。
あと、役名は覚えてないんだけど、情けなーい奴がいたでしょ。おでこの広い黒髪ギョロ目の人。戦争行かなくてすんだけど行ってたら即効発狂って感じの。ゴッドファーザーでもやっぱりそんな役で出てた、ジョンカザールっていうんですけど、実はあの人、当時メリルストリープの恋人でした。でも病気のため映画の完成を見ずして亡くなりました。
「恋するベーカリー」の予告を見るたび、メリルはおばさんになっても元気でがんばってるのに、かつてのフィアンセは忘れ去られていくのって悲しいなあなんて思ったりするのでした。

みちしるべさん こんばんは

これも御覧になってるんですね!
>メリルストリープ痩せてましたね。(まあ昔は)
この時の彼女は体型も痩せてましたが
顔がうりざね顔なんで若く見えます。
数年後には体型はそう変わらないのに
なぜかエラが張ってきて老けて見えるようになっちゃいました。

デ・ニーロ祭り・・・いい作品が多すぎて
観るのも書くのもなかなか追いつきませんが
マイペースでやりますね。
ミッドナイトランも鑑賞済みなのでそのうち・・・・
でも先に「ワンス・アポン~」をアップする予定です。

 

garagie さん こちらにもありがとう。

そうですね。「ランボー」も,このジャンルのテーマの作品ですね。
チミノ監督作品はこれしか観てないけど
これだけの作品が撮れるのなら
尊敬に値するひとだと思います。

ジョン・カザルスのことは知ってます。
たしか癌だったんですね,撮影時にはすでに。
監督は降板させたかったけど
デニーロが監督に頼み込んだとか。
そんなエピソードを知ってるから
彼とカザルスのダンスシーンはほろりとしました。
貧相な外観ですが名優ですね。
彼の作品は少ないけど
ほとんどがオスカー取ってますね。(作品が)

はじめまして。
午前十時の映画祭、って催しで、今日なんと映画館で見てきました。
手当たり次第にデニーロモノを借りてた時期にDVDで見ただけだったので、改めてちゃんと見れてよかったです。

1回見ただけだと全然わかってなかったんだなー、ってのが正直な感想です。
重いテーマにばかり気が行きがちかもしれませんが、僕は男の友情に視点を集中して見てました。
最近コーヒーのCMコピーにもある「男でスイマセン」って感じでしょうか。

同じ催しで今度はタクシードライバーもやるので絶対に見に行ってきます!

タクヤングさん こんばんは

お越しくださって嬉しいです。
レスが遅れて申し訳ありません。
そうですか,これスクリーンでご覧になれたとは。
「午前10時の映画祭」,羨ましいです。

男の友情,いいですよね。
女の友情では絶対に敵わないものがあるような・・・
友のために死ねるなんて,凄いですよね。

「タクシードライバー」もいいですね。
こちらも戦争でPTSDを患った元兵士のお話ですし。
また感想を聞かせてくださいね。

この映画は、僕のそれなりたくさん見てきた映画の中で、いまだにベスト1です。
高校生の頃にこの映画と「タクシードライバー」を見て、映画ってこんなに凄いものがあるのか!と興奮したんですが、その後、こんなに凄い、映画でしか成し得ないような映画を見ることは無かったです。
良い映画はたくさんあっても、圧倒的に凄い映画はほとんど無いようです。
僕は今でも自分の生活の場面で、こういう時はマイケルだったらどう判断するんだろう?と思ってしまいます。
人の人生を左右する力のある映画だと思います。

ナナジンさん こんばんは はじめまして。

お越しいただいてありがとう。
私もこの作品はベスト10に入ります。最近観たばかりなのですが。

>良い映画はたくさんあっても、圧倒的に凄い映画はほとんど無いようです。
そうですね,この作品はまさに「凄い」という形容がぴったりですね。
ずっしりとした圧倒的な感動がありますが
作品がわれわれに投げかけてくる問題がそれだけ重いものがあるのでしょう。
マイケルのような生き方・・・男性なら誰でも自問せずにはいられないのでしょうか。
もちろん,ロバート・デ・ニーロの演技の素晴らしさも
この作品に華を添えていますよね。

当時メリル・ストリープの婚約者だったジョン・カザールの存在感も凄いです!
この頃、既に癌に蝕まれていた彼。
辛そうだけど、最後まで頑張って演じました。
そして、残念ながらこの映画が公開された頃は既に逝去・・・・。
素晴らしい役者魂です!

間諜X72さん  こんばんは!

>当時メリル・ストリープの婚約者だったジョン・カザール
そうですね~~このときの彼は闘病中だったのですよね。
作品の公開を待たずに逝ってしまったのですね。
当時のメリルの心境とか思うと切ないですね。

彼は出演作こそ少ないけど名脇役でしたね。

はじめまして。「ディアハンター」は、日本で言うと映画版「砂の器」と同じで、「偏っている」「差別につながる」とか、「重すぎる」とか言う前に、現代の人は、一度は観てほしい映画だと思います。高倉健さんも、このごろインタビュー番組で言ってましたが、「若い人に、絶対に観てほしい映画。色々な凄い出来事があった後、ロシア系の移民の青年たちが最後に歌う歌。それでしかアメリカでは生きていけないからですよね。あの最後の食卓のシーンは凄い。一人一人がスローモーションで紹介されて終わっていくところなど、本当にいい。」と絶賛しています。あのマイケルの「ニックに乾杯」という最後のシーンの後、一番最初に「ニック」のクリストファー・ウォーケンの微笑みがスローで蘇りますよね。もう何十年もの間、頭から離れません。あの名曲カバティーナとともに。そして、理屈より前に、身体で、感性で、「人にとって、戦争に正しい戦争など、この世にはない」と軸足が決まると思います。

ogricap2003さん はじめまして
コメントありがとうございます。

この作品の重さと素晴らしさは邦画では確かに
「砂の器」と相通じるものがありますね。
「砂の器」も大好きな作品です。
どんなに残酷でも目を逸らしてはいけないものが
どちらの作品にも感じられますね。
高倉健さんがこの作品をそのように評価されているとは
なんだか嬉しくなってしまいました。
最後の食卓のシーンとあの歌は
特に印象に残りましたね。
見事なエンディング・・・・私もニックのあの
何の苦労もなかった頃の屈託のない笑顔に泣けました。

>理屈より前に、身体で、感性で、「人にとって、戦争に正しい戦争など、この世にはない」と軸足が決まると思います。
そうですよね。戦争がいかに愛するものを奪い,傷つけるか・・・理屈ではなく切々と訴えられた気持ちになりました。

こんにちは。昨年から劇場でこの映画を見続けました。封切りで見たと思うのですが、最初はロシアンルーレットが見られませんでした。何度か見るうちに、ようやくこの映画のよさを味わい知ることができます。デ・ニーロの渋い演技は魅力的ですがこの映画に出てきたすべての脇役がその存在感を出しています。最後のシーンの昔を振り返るようなランチはこの映画の友情と普通の生活を表しているのではないでしょうか。映画が好きな自分の中でもベスト3に入る映画です。まあ、デ・ニーロが好きなこともその理由ですけどね。

TOSHIさん こんばんは
コメントありがとうございます。
この作品を「観続けて」おられるとは素敵ですね。
ロシアン・ルーレットはやはり初見時はキツイですよね。
あんな残酷なシーン(精神的に)なかなかお目にかかれませんもの。
それでもあのシーンはこの作品の核であり要でもあり
何度か見返してその深さに心を打たれますよね。
デニーロとウォーケンの演技の凄まじさにも鳥肌が立ちます。
ラストシーンはしみじみと心に残りますね。
あんなにも過酷な傷を残した地獄のような戦場とは対照的に
平穏な日常と不滅の友情…喪失の哀しみ,
それらがよくあらわされていたのかもしれません。

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 1978年/アメリカ  監督/マイケル・チミノ  出演/ロバート・デ・ニーロ      クリストファー・ウォーケン      メリル・ストリープ  ロバート・デ・ニーロ主演作。マイケル・チミノ監督の傑作です。  マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーヴン(ジョン・サヴェージ)の3人は仲の良い友人同士。3人はベトナム戦争に出征し、捕虜となってしまう。過酷な経験を経て逃げ出した3人だが、途中でバラバラになってしまう。マイケルは無事帰国するが... [続きを読む]

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