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2009年11月13日 (金)

チョコレート・ファイター

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この蹴りに世界がひれ伏す・・・・

タイ発の衝撃のノー・スタント美少女アクション・ムービー!
ヘンな邦題ゆえに今まで観る気がなかったけど,見逃していて損してた~!すっごいストレス解消映画でした,これ。一発でお気に入り。

タイ映画は初めてだし,監督さんのことも前作の「マッハ!」や「トム・ヤム・クン!」も,タイの国技であるムエタイについてもよく知らないが・・・・。
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主人公のゼンは,日本人のヤクザを父に,タイのマフィアのボスの情婦を母に持つ,自閉症の少女。上の画像でもわかるとおり,見かけは華奢で愛くるしい美少女だ。しかし彼女には人並み外れた身体能力と,映像記憶能力があり,生まれながらのファイターだった・・・・。

ゼンを演じたジージャーさんは現在は25歳だそうだが,日本人にも好かれるタイプの,小柄でキュートで,ほんとうに可愛らしい女性。(すっぴんの顔は中学生のようにあどけない)何でもテコンドーの達人で,インストラクターをやっていたらしい。この映画に出演が決まってから,さらに4年間のトレーニングを積んだというが,テコンドーの華麗な足技に,ムエタイの肘,ひざ蹴りをプラスした彼女の眼にもとまらぬ必殺技の数々は見事である。
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小柄な女性だから,重量感や破壊力はイマイチなのだが,そのかわり,動きがとにかく軽やかでしなやかだ。こんな小娘に大の男たちがバッタバッタとなぎ倒される様子は,なんというか・・・・痛快そのものだ。

そう,この作品の魅力は,なんたってこの意外性!ちっとも強そうに見えない,むしろ,か弱そうに見える少女がめっちゃやたら強い!というところがたまらなくカッコいいのだ。おまけに,この監督さんの映画はノースタント,ノーCGが売りらしい。あの超絶アクションを,実際に彼女がこなしていると思うと,凄いの一言に尽きるのだ。

ストーリーは・・・・まあ,二の次かな?
ゼンが闘う理由は,重病に倒れた母親のため。高額な治療費が払えず,かつて母親が貸していたお金を悪党どもに取り立てに行ったことがきっかけだ。(しかし・・・少女相手に身体を張って闘ってまで,お金を踏み倒そうとする奴らばかりで驚き。さっさと払えばいいものを。)闘いを繰り返すうちに,ゼンの技はますます磨きがかかっていくが,やがて噂を聞きつけた,かつてのマフィアのボスがゼンたち母娘に魔の手をのばし,物語はクライマックスの死闘へと向かう。
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ゼンの父親役を阿部寛がやっている!こちらもなかなか渋くってカッコいい。(最初から最後までシリアスキャラ。おまけに後ろ姿のヌードあり。)

クライマックスシーンで彼は、ゼンたちを救いに駆けつけ,日本刀でリアルな殺陣を披露してくれる。(あそこでてっきり死んじゃったと思っていたら,ラストで再度登場して,あれ?生きてたのか~と。)

そして,ある意味本編より印象的だったのが,エンドロールに流れる舞台裏の映像。ひぇぇぇぇ~,ジージャーさんも,相手役の大の男も,顔面にもろに飛び蹴りを食らったりして,みんななんて痛そうなんだ!生傷なんて朝飯前で骨折や入院騒ぎまで・・・・。特にクライマックスの4階建ての雑居ビルの壁面にへばりついての格闘シーン。うわわわ,ほんとうに落ちてるよ~,地面に激突してるよ~~Σ(゚д゚lll)嘘やろ~

仕事とは言え,ここまで・・・やるか?ふつう!と感動するやら呆れるやら。いや~~,タイ映画って半端じゃありませんね。

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映画 た行」カテゴリの記事

コメント

こんばんは☆
わ、この作品、面白そうだなーと思っていたんですが忘れていました。
ぜひなくちゃですね!!ストレス解消になりますか!!
『マッハ』は何年か前に映画館で観たんですが、最高でしたよ~☆(やはり、えええ!?という連続超人技でした。普通死ぬで・・というような)
ちっとも強そうに見えないのに…というのがいいですね。
>生まれながらのファイターだった・・。
って、あははは。
忘れないようにメモしておきます♪

ななさん、こんばんは~。
ななさんがこの作品を観るとは意外でしたが、楽しまれたようですね。もちろん、アクション好きな私としてはこの作品は大ヒットです!ストーリーは陳腐ですが、あってないようなものです(笑)。
これが気に入られたのであれば、是非とも「マッハ!をオススメします。劇場で観て感激し、DVDまで買いましたから。トニー・ジャーのムエタイもスゴイですよ!「トム・ヤン・クン」も良かったけど、「マッハ!」の方が面白いです。CGなし、ワイヤーアクションなしのすべて実写の壮絶アクション!やっぱりアクションはこうでないと!と再認識しましたね。

ななさ~ん、こんばんは!わたしもタイトル名が意味不明でスルーしてましたが・・・そんなに面白かったの~!?観ればよかった!

タイ映画、わたしも観たことがないように思います。ストレス発散映画だったとは・・・そうと知ったら観なくては(笑)主人公の女優さんは、一瞬日本人かと思いました。だから、父親が日本人という設定もすんなり受け入れられますよね。それが、また阿部寛さんとは。ひそかに海外映画に出演してるんですね~!

放送されたら早速観てみようと思います。

武田さん こんばんは!

風邪もインフルも流行ってますが
そちらはどうですか~。

この作品はなんとなーくレンタルしてみたのだけど
そしてタイ映画も初めてだったけど
面白かったですよぉ。
自分が運動音痴なんで,格闘系のアクションもの
大好きなんです!あこがれるわ~~~
これはとくにかよわい女の子がやってくれるので
爽快感が!
ハリウッドものだと,アンジーみたいな
いかにも強そうな美女がやっぱり強いので当たり前なのですが
この作品は意外性がよかったわ~

実は「マッハ!」も今日レンタルしてきたのだけど~
まだ観てないのよ。楽しみです!

mayumiさん こんばんは!

アクションものは好きなんですよぉ~
ガンアクションやカーチェイスものも好きだけど
こういった東洋の格闘系も大好きで。
それでも作品自体があまりにもお粗末なものは観ませんが。

この作品は衝撃でした~
監督さんは有名な方だったのですね。知らんかった~。
「トム・ヤム・クン」は聞いたことはあったんだけどね。
「マッハ!」の方がお勧めですか~
早速レンタルしてきましたよ。
男性版だから,蹴りの迫力も凄いそうですね。
それにしてもノーCG,ノーワイヤー,ノースタントって・・・
凄いけど命知らずですね・・・いつか大けがしそう。

ななさん、こんばんは!
やっと見た作品が出てきた・・・と思ったら、実に意外なタイトル(笑)
こういうのもお好きだったんですね~

ストーリーはもう、「ゼンと名づけました」というところで既に・・・ね 

しかしそんな強引なストーリーが、ジージャーちゃんの元気なアクションによく合ってました
こんな可憐なコのキックだったら、喰らってもいいかな、という気がします。っていうか、むしろ喰らってみたい! ・・・・骨、折れちゃうかもしれませんが

タイ当たり映画は近々『マッハ2』が公開されるらしいです。ざっと見たところ、『1』とは「主演俳優が同じ」というだけで、全然関係なさそうですが・・・

JoJoさん こんばんは!

このタイトル,なんかふざけてますよね~
まじめに観たいという気が起きなかったのよね,これのせいで。
でも,それならどんなタイトルがいいかと聞かれても困るんだけど。
ストーリーやキャラ設定などは
実はどうでもいいようなもんで,見せたいのはたったひとつ
ジージャーという女優さんのノースタントの人間離れしたアクション!という映画ですが
もうそれだけでお腹いっぱいになってしまうのが素晴らしいです。
観る機会があればぜひ!
阿部ちゃんも邦画でのおちゃらけぶりはどこへやら
なかなかカッコよく決めてますよ~。

SGAさん こんばんは!

>こういうのもお好きだったんですね~
こういうのはこういうので,大好きなんですよ~
私は守備範囲が広いのですが
唯一観ないのがアニメのジャンルだけで。
あ,CGアニメもどんなに感動するものでも観ませんね~,あれだけは苦手です。

>こんな可憐なコのキックだったら、喰らってもいいかな、という気がします。っていうか、むしろ喰らってみたい!

ちょっとちょっとぉ~~,SGAさん!もしかしてマゾですか?
骨の一本や二本,かるーく折れちゃいますよ。

実はこの勢いでさっきまで「マッハ!」観てました。
まだ途中までしか観てないんですが
男性版はやっぱ比べもんにならないくらい凄いですね~
トニー・ジャーさんって素晴らしい!
でも私は彼の一撃は食らいたくないですけど。
(確実に死ぬと思う・・・)
「マッハ2」も公開予定なんですね。
「トム・ヤム・クン」も興味がわいてきました。
私はハマるとしばらく同じ傾向のものばっか観るくせがあるので
当分タイ映画かなぁ・・・

こんばんは♪
これは私の勝手なななさんイメージでは意外なセレクション!
ジージャーちゃんってスゴイですよねぇー
ストーリーは置いといて、彼女のアクションだけで大満足の一本でした。

「トムヤムクン!」もタイトルは変だけど熱いアクションてんこもりです〜
動物好きにはちょっとつらいシーンもありますが・・・
あと「七人のマッハ!!!!!」ってのもありますよ

kenkoさん こんばんは

そうなの~,こんな超絶アクションものも
けっこう大好きなんですよ。
武術系は身体の動きも綺麗だし
自分がほんとに運動は何もしないもので
かえってこんな世界に憧れるのかも。
というより,実は悪者がボコボコにやられてるのを観て
自分のストレス解消をしているだけかもしれませんが。

>ストーリーは置いといて・・・
あはは,皆さんそうおっしゃってますね。
この監督の作品はみんなその傾向があるみたいですね。
アクションが見せたいがためのストーリーなので
設定は単純な「奪還」ものが多いですね。
ストーリーが超シンプルなぶん,アクションに集中して楽しめましたよ。

「マッハ!」も観られたんですね。マッハもすごいでしょ。
そこらへんの見せかけのアクションじゃなく、
女の子で、本物というのが、すごいですやん!
しかも、ジージャーが、かわいい。
日本風セットで、手下が、ばらばらと出てきて、
宮本武蔵の二刀流みたいに、やっつけるシーンは、
ほぉー、かっこいいなぁーと思ってました。
格闘場面も、いろいろあって、すごく面白かったですね。

kinoさん,こんばんは!

>マッハもすごいでしょ。
いや~,チョコレートファイターのことを一瞬忘れてしまうほど
マッハのトニー・ジャーのアクションは凄かったです。
でも,かよわい,そしてかわいい女の子がやってる!という点では
やっぱりこの作品も凄いですよね。
こんなアクションを見せられると
CGやワイヤーを使ったニセモノアクションが
物足りなくなりますよね!
「トム・ヤム・クン!」も機会があれば観てみたいです!


こちらにも。

そう。ストーリーは二の次。
なによりも、このアクション。
映画に賭ける姿がビシビシ伝わって、
それだけで感動しちゃいます。

えいさん,こちらにもありがとう!

こんなアクションは初めて観ましたね~
わたしはブルース・リーの時代のアクションは未見なんで
CGやスタントに頼らないアクションを観たのは
ほんとに初めてなんですよ。
人間業では絶対に不可能なアクションを
CGを駆使して見せてもらえるのも
それはそれでこの時代の特権だと思うのですが
やっぱり「身体を張った」生身のアクションの説得力にはかないませんね。

特にそれをやってるのがかわいい女の子だから余計に。

ななさん、こんにちは☆^^

これ、本当に見事なアクションでしたね~!!!
あの可憐な少女が・・・と絶句したり感動したり、アクションの部分では言うことなしに楽しみました(*^^)v
みなさん、かなり痛そうでしたが(^_^;) 体張った甲斐があったというか、それだけ素晴らしい映画になってましたよね~♪

今年は忙しい年だったんですが、さらに年末になって義母が入院して、その後もいろいろ忙しく、てんやわんやです。
落ち着くまでしばらくこの状態が続きそう・・・
あまりコメント残せませんでしたが(^_^;)
今年もななさんの記事には楽しませていただきました♪ありがとうございます。
来年もまた、どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

メルさん こんにちは~

女の私でも
ジージャーちゃんの可憐な風貌と
ミスマッチの激しいアクションに萌えました~
まさに身体を張っていましたね。
タイの映画人って凄いわ~~

年末の慌ただしさに加えて
おうちの方もいろいろと大変そうですね。
どうかお疲れが出ませんように・・・。
今年は私もあまりコメントに再々はうかがえなかったですが
来年もよろしくお願いいたします。

>ななさんこんにちは♪

遅れ馳せながらやっと自分も観る事が出来ました・・。劇場公開を見逃し、レンタルも空箱ジャケットをず~っと虚しく眺める日々が続いていたので、その溜まりに溜まったストレスをジージャーの超絶アクションで一気に解消してもらった感じですw
ななさんの言う通り、確かにストーリーは二の次ですよね。それほど心に残るものではなかったけど、それを補って余りあるノースタントアクションは意外性あり痛快ありと、観てて何度スゲースゲーを連発した事か^^;

阿部さんも加わった事でB級を逸脱したとても面白い娯楽作になってたと思いますね♪
そいえば殺陣後に豪快にぶっ倒れましたけど、自分もあれで死んでしまったのかと思いました

メビウスさん こんばんは!

ご覧になりましたか~
ジージャーちゃんの超絶アクション!
なかなかレンタルできなかった,ということは
やっぱり人気なんですね~,これ。

可憐な美少女が本当にアクションしてる,というのが
なんといっても魅力ですね。
阿部ちゃんもいい味だしていたと思います。
この監督さんに限っては
ストーリーなんて不要だと許してしまえますね。

>観てて何度スゲースゲーを連発した事か^^;
特にあの,ビルの壁に張り付いてのアクションは
落っこちる敵たちをも含めて
目を疑うような映像の連発でしたね。

驚愕と痛快!この二点に尽きる作品です。

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