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2009年10月21日 (水)

ミルク

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1970年代のアメリカで,ゲイであることを公言して公職についた政治家ハーヴィー・ミルクの生きざまを描いた伝記映画。2008年のアカデミー賞で,主演のショーン・ペンが主演男優賞を獲得した作品だ。

自分もゲイであるガス・ヴァン・サント監督の渾身の一作。ゲイを差別するアメリカ社会の中で,「ゲイの公民権獲得」のために敢然と闘ったミルクたちの足跡を忠実に再現した,ドキュメンタリー・タッチのストーリーだ。
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日本人,それもノンケの自分は,ミルクという人の存在も,彼らの闘い(それもたった30年ほど前の話だ!)も,これまで全く知らなくて,少なからず衝撃を受けた。アメリカは特に,キリスト教との関係から,あそこまでゲイが排斥されたのだろうが,それにしても彼らを犯罪者や病人扱いして,公立学校の教職から追放しようとまでするとは!

こういった差別意識の行き着く先は,ゲイだけを対象とするには留まらず,女性や高齢者や障害者など,あらゆる弱者への差別へ繋がるものだというミルクたちの主張は,しごく当たり前のことだと感じた。凶弾に倒れたミルクの死後,彼の勇気や信念を受け継いだ闘いの火は,消えることなく燃え続けている。
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これは人権がテーマの映画だといってもよいだろう。それゆえ,伝わってくる感動は,まっすぐで真摯なものがあり,中盤からは膝を正して観ている自分に気がついた。しかし,内容にも感動したが,それ以上に「すごい!」と思ったのは,やはりオスカーを獲ったショーン・ペンの演技だ。

今まで,「アイ・アム・サム」などで,彼が全く別人のキャラになりきれる俳優であることは知っていたけれど,今回の役作りには,ほんとに舌を巻いた。いやまったく,本来はソフトなイメージとは程遠いショーンなのに,もの柔らかな表情や仕草や口調が,どこから見てもゲイにしか見えないのである!なんとも優しくて甘くて,そして可愛いのだ。(エンドロールのときにミルク本人の映像が流れたが,喋るときの癖や動作がショーンの演技とそっくりだった。)いやはや,これはオスカー獲るはずだわ。・・・・実はこの作品を観て,一番感動したツボは,このショーンのなりきりぶりに対してだったりした私・・・。
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あと,彼の仲間たちを演じた俳優さんがよかった。彼の仲間だから全員ゲイの役だけど,それぞれがみんな,とても自然でいい演技をしていた。イントゥ・ザ・ワイルドエミール・ハーシュくん,可愛かった。クルクルヘアとメガネでちょっと別人のような感じだったけど。

そしてこの作品では,政治家としてのミルクの強さとともに,恋人に対する彼の繊細さや愛情深さも描かれていて,恋人を愛するショーンの表情が,これまた切なくなるほど真に迫っていたりするのだが,無名の時からの女房役の恋人のスコットを演じたジェームズ・フランコがなんとも魅力的だった。・・・・こちらもキュート。これまで観た彼の作品(そんなに多くはないけど)の中で一番好きかな~,このスコット役が。
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ちょっとヒース・レジャーにも似てるような気が。

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映画 ま行」カテゴリの記事

コメント

こんばんは~ななさん。

これ、評判いいですよね、見てみたいんですよ。
アイ・アム・サムも凄く好きです。何か日本のワイドショーでは、子役のダコダ・ファニングばっかりに焦点あてた紹介ばかりでちょっとおいおいと思った記憶が。いや、ダコダちゃんも素晴らしかったですけども。
 
人権問題を扱った映画は、時としてプロパガンダ的にも陥りやすい一面もあるので、結構身構えて見てしまうんですが、これは実話を基にしているんですね。うーん、やはり見てみたいなあ。しかしアメリカって本当に自由に見えて、同性愛に関しては保守的な部分が根強いですよね…

ガス・ヴァン・サント監督といえば、リバー・フェニックス主演の「マイ・プライベート・アイダホ」が真っ先に浮かぶんですが(大好きな映画です)そのぶん、「ミルク」も大いに期待して観賞したいと思いますhappy01

ろんさん こんばんは

ショーン・ペンって,私生活はともかく俳優さんとしては最高峰のひとじゃないかと常々思っています。「アイ・アム・サム」は私もショーンの演技に釘付けでしたね。障害者,それも自閉症のかたの役なんですが,彼はほんとによく役を研究して,なりきっていました。何でも役作りのために養護施設でしばらく過ごしたとか聞いたような。

この「ミルク」の役も,顔はそんなに本人に似てないのに,仕草や表情がまったく生き写しで吃驚しました。彼の演技を観るだけでも一見の価値のある作品ですが,訴えてくる人権問題にも心が熱くなりますよ。
アメリカはゲイ・バッシングが激しかった国ですが,それはキリスト教徒の国だから・・・というのはおおいに関係があると思います。宗教的な縛りがそんなにない日本では考えられないほどの迫害ぶりですよね。公民権剥奪なんて。
「マイ・プライベート・アイダホ」いいですね~。私も大好きな作品でDVD持ってますよ。同性愛を描いた映画はゲイの監督に任せなさい!って感じで,ほんとにいい作品に仕上げてくれますよね。そういえば「藍宇」のスタンリー監督もゲイでしたねぇ。

こちらにも☆
そうなんだよね、これ内容とかさておき、ショーンペンのなりきり演技のすごさに一番拍手を送りたいって映画だった気がしたわ・・・

で、
>ジェームズ・フランコがなんとも魅力的だった。これまで観た彼の作品の中で一番好きかな~,このスコット役が。
 私もなんですっ!!!(^○^)
やっぱりカッコイイわ、、、って再確認しちゃった♪ スパイダーマンでは、ちょっと割に合わない役だったもんなぁ~。
今後何か良い映画で、良いはまり役をもらえるといいな。

latifaさん,こちらにもどうも~。

ショーン・ペンは今更ながらすごい俳優さんだなぁって思ったわ。
あの演技なら,オスカーも納得です。
ジェームズ・フランコはハマり役だったね。
とってもキュートで魅力的でした。

>スパイダーマンでは、ちょっと割に合わない役だったもんなぁ~。
ほんとに・・・ひどい形相になってましたし。
彼の作品ではたしか「トリスタンとイゾルテ」とかいう題の作品の彼が
とっても似合ってて綺麗だったような。
ちょっとヒースにも似てるんで目が離せない俳優さんです。

こちらにもお邪魔します♪
これは、実は映画としてはそんなに好きではなかったのですが、、、終盤で物凄く感動してしまった記憶があります。
とにかくショーン・ペンが良かったですよね~
そんなに好きな俳優さんではないんだけど(汗)、やっぱり上手いなぁ~と思いました。
それからジェームズ君、彼が良かった!!演技が上手くなったんじゃない?って思いました~

ななさん、こんばんは^^
3週間で4キロ減量のダイエットの仕方教えて
下さい(笑)

さて、この作品なんですが、試写会での鑑賞で、
仕事帰りの疲れもあって(^^ゞ何回か睡魔に
襲われてしまいました(^^ゞ
とは言え、ショーンペンは、やはり上手かった!
ななさんが言われてますが、ソフトなイメージなど微塵もないのに(笑)本当のゲイに、やさしい
ひとに見えてましたもんね(^^ゞ

ジェームズ君は私も今まで観た中で、1番ステキ~と思いました^^
エミール君も、イントゥ~やスピードレーサー
などよりずっとかわいかったですよね(^_-)-☆

好みの作品ではなかったのですが(^^ゞ
それでもラストに感動しましたし、今まで
知らなかったミルクという人を知ることが
できて良かったと思った作品でした♪

由香さん こちらにもありがとう~

これね,あまりに直球すぎて,感動がかえって薄まった作品でした。
でもミルクが撃たれてからの展開やエピソードなどは
否応なしに感動させられましたけどね。
それより何より,ゲイの役を演じた俳優陣の素晴らしさに目を見張った作品でした。
作品賞は獲れなくても主演男優賞は獲ったというのは納得です。
ショーン・ペンは好きな俳優さんです。
好みのタイプではないけどね。でも好き。名優だから。
ジェームズ君は美味しい役でしたよね!

ひろちゃん こんばんは!

私は「のめりこみ」型なんで短期集中しちゃうんですよ。
でも,確実に成功するダイエットって,やっぱりカロリー調節と運動しかないのよね~
王道なんだろうけど,これが辛気臭くって。
コアリズムは楽しいから(たまにピンクレディとかも踊る)続けられます。

で,映画ですが,ショーン・ペン素晴らしかったですね。
彼が筋金入りのゲイに見える!というのがとにかく感動でしたよ。
ジェームズ・フランコ君もエミール・ハーシュ君も
あんなにキュートな「ゲイ」としてスクリーンで輝いていたのは
きっと監督さんの手腕でしょう。
ゲイの監督さんって,男優さんをほんと魅力的に撮るんですもん。

>今まで知らなかったミルクという人を知ることができて
>良かったと思った作品でした♪
そうなんですよね~,結局これに尽きる作品かも。

ななさん、こんばんは♪
あー、本当にショーン・ペンは凄かったですね。
オスカー受賞に納得。
ゲイの仕草そのまんまでした!
ジェームズ・フランコも色っぽかった…。
少し古いタイプの二枚目という感じでしたが、今回の色っぽさに参ってしまいました。
写真を見ると、たしかにヒース・レジャーに似ているかも!
邪な気持ちでチェックしていた映画でしたが、ななさんの仰るとおり、人権について考えさせられる作品でした。あんなムチャクチャな法案ってあったんですね…。
つくづく偉大な人が凶弾に倒れる国だと思います。

リュカさん こんばんは!

私も半分は不純な動機で観た作品ですが(爆)
なかなかどうして,濡れ場シーンさえカットすれば,立派な「人権啓発映画」として,中学生あたりにも教材として見せたいくらいのまじめな映画ですよ~これは。サント監督のこれまでの印象がちょっと変わっちゃいました。

>あんなムチャクチャな法案ってあったんですね…。
信じられないですよね。悪いこと何もしてない人たちから公民権を奪おうとするなんて。ナチの思想と基本的には変わらないかも,と腹が立ちました。そんなに昔の話じゃないところがまた驚き。

ヽ(*≧ε≦*)φきゃーななさんこれ良かったですよねー!
私はフランコ君にやられてしまい、2回も観てしまいました!
そして確信しました。サント監督とは男の趣味が似ている!のだと。
ショーン・ペンはすごい。とは聞いていますが彼の映画は重くてなかなか観られないのです。アイ・アム・サムだけです観たの。
ショーン・ペンみたさに、この映画を観たんですけど。ショーン・ペン・・なんかへにゃへにゃしてて気持ち悪いな・・って思ってしまいました。でも、それが役作りだったんですね!だったら大成功だったのではないでしょうか。うーん、本来のキレてるショーンが、やっぱり観てみたいです。
鑑賞当時いろいろ考えました。まじめなレビュも書いたんだけど、アホレビュはっときます。
音楽も全体の雰囲気もすごい趣味で、サント監督はやっぱり大好き。DVD買う予定です。

ロボさん いらっしゃいませ。

>フランコ君にやられてしまい、2回も観てしまいました!
きっとロボさんのように
フランコ君にやられた観客は多いと思いますよ~。
この作品の中で一番素敵でしたね。キュート。
ルックスも素敵でしたが,健気なキャラがまたよかった。
ショーン・ペンは他の作品では(アイ・アム・・以外)
バリバリの硬派で,時には犯罪者やヤクザっぽいのや
どうしよーもない駄目男の役とかやってます。
確かに作品自体が重いのが多いのですが
彼の他の作品も名作が多いので機会があればぜひ。
この「ミルク」は,
これまでのショーンのイメージを打ち壊すようなキャラでしたね。

正直S.ペンとハーヴィー・ミルクの外見が似ているわけではないのですが、
本人が透けて見えてくる感じがする自然さがありました。
こういうアプローチもあるのだなと。
周りで支える人たちも非常に良かったです。

あいかわらずトラックバックがうまく入りません。
しばらくはコメントだけで失礼いたします。

クラムさん こちらにもありがとう

ハーヴィー・ミルクの外見は
どちらかというと
ハビエル・バルデムに似てるような気がしました。
彼が「ミルク」の主役を演じても面白かったかな?
でもやっぱりショーンのミルクは
これまでの彼のイメージを打ち破るもので
個人的にはそこにすごく感動しました。

TBの件はご迷惑をおかけしています。
何かの拍子でうまくいくこともあると思うのですが
こればっかりは仕方ありませんね~。

この作品は 2年くらい前に見ました。
偏見と戦い、同性愛者たちだけでなく 児童や女性 黒人 アジア人 障碍者や 高齢者など少数派の声を大事にしたミルク・・・・反対派の者たちの圧力や脅しにも屈しなかった。
次第に認められるようになり 一般のマジョリティ派にもミルクを支持する者も出てきた。

そのため 保守的な勢力からは 敵視され 暗殺の危険を予測して 録音テープを残すことにしたミルク。ショーンペンの主演賞はさすが!

が、暗殺の危険は まったく別のところにあった。
同僚の議員のダン・ホワイトに射殺されたこと。同時に自分の復職を却下した サンフランシスコの議長までも殺してます。

ななさんは ご存知でしょうか?映画には描かれていませんでしたが 
そのミルクと議長の2人を殺しておいて ダンホワイトの弁護士 とんでもない 主張をしてます。

被告はジャンクフードを食べ過ぎで精神を病んでいたので犯行におよんだと・・・計画性の無い殺人だったので ”故殺”ということを主張したら 受け入れられて 懲役7年だと・・・

この明らかに ゲイへの差別とわかる判決に シスコ市内で暴動が発生して大混乱になったそうです。当然 ゲイ関係者だけでなく ゲイじゃない一般人も多数いたのですから いかに偏った判決なのが わかります。

当然警官は鎮圧のために町中から動員されましたが 裁判の判決を知ってるだけに その”尻拭い”的な暴徒鎮圧に駆り出されたんじゃあ 
警官たちは いい迷惑だったにちがいない。

zebraさん  久々のコメントありがとうございます。
バタバタしててお返事が遅れてしまいました。
今年こそはブログをできるだけ放置しないでおこうと思ったのに反省です。

さてさて,ミルク殺害の後日談にはそんな真実があったのですね。
全く知りませんでした。びっくりです。
二人も殺しておいて懲役7年って・・・・ありえないですよね。
しかもジャンクフードの食べ過ぎで精神障害って・・・・でもそんな荒唐無稽な弁護が通ってしまうところ,やっぱりゲイへの差別があるのでしょうね。
今でも根強く残っている差別は,キリスト教精神の浸透した欧米ならではなのでしょうか。

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