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2009年9月 6日 (日)

ディファイアンス

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ディファイアンス(DEFIANCE)=抵抗。
これは,第二次世界大戦中に,東欧ベラルーシの森の中で,ナチス・ドイツ軍と戦いながら生き抜いた1200人のユダヤ人たちと,彼らを率いたビエルスキー兄弟の物語だ。

ビエルスキー兄弟って,もちろんこの映画で初めて知った。
舞台となるベラルーシは,現在はポーランドとロシアの間に位置する国(ベラルーシ共和国)だ。ナチス占領下の時代には,国土の半分がソ連,半分がポーランドのものだったらしい。

ユダヤ人狩りによって,家を焼かれ,両親を殺された
ビエルスキー4兄弟。
Cap085
コミュニティのリーダーとなる長男のトヴィアを演じるのは,007のダニエル・クレイグ。007とはまた違ったカッコよさで,時には苦悩しつつも,冷静に皆を指揮する器の大きいトヴィアを,深みのある演技で演じきっている。

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熱血漢で行動派の次男ズシュを演じるリーヴ・シュライバー。トヴィアとの見解の相違から,一時コミュニティを出てソ連軍に加わるが,最後には再びトヴィアたちのもとに救出に駆けつける,気骨のあるキャラクターだ。
Cap102
そしてデリケートな好青年を絵に描いたような三男アザエルを演じたジェイミー・ベルリトル・ダンサージャンパーとずっと彼を応援してきた私だけど,今回の役は見せ場も多くって好感度も高く,素敵だった。両親を亡くしたばかりのときは,気弱に涙も見せていた彼が,兄のトヴィアを助けてコミュニティの世話をし,愛する女性を妻に迎えて,どんどんたくましく成長していく。
Cap094
雪の中のユダヤの結婚式のシーンが素敵up

このアザエルは,ラストの脱出シーンでは,意気消沈しかけたトヴィアに代わって,皆の士気を奮い立たせる役目を果たす。

ホロコーストの時代に
自ら抵抗し,闘ったユダヤ人たちがいた。

これまで,抵抗するユダヤ人といえば,アップライジングというワルシャワ・ゲットー蜂起を描いた作品を観た記憶があるが,この物語のように1000人もの大所帯で森に隠れ住んだユダヤ人たちがいたとは知らなかった。
Cap097
リーダーのトヴィアは,
どうしても出エジプトのモーセを連想させる。

モーセの時代も,イスラエルの民たちは,紅海分離や天からのマナのような奇跡を目の当たりにしながらも,飢えや不安に襲われると「エジプトの奴隷時代の方がましだ」などと愚痴を言い,モーセを悩ませた。

この物語でも,寒さや飢えから,「ゲットーに帰りたい」と不満を漏らす者や,規律を乱そうとする者が出てきたりして,それらをなだめたり抑えたりするトヴィアの苦労は並大抵ではなかったと思う。

そんなトヴィアが,皆の食料のために愛馬を殺す場面は胸がつまる。強さと優しさと冷静さ・・・・困難を乗り越えなければならない集団を統率していくために必要なリーダーとしての資質を,トヴィアは持ち合わせていたと思う。まさに「男は黙って行動あるのみ」という頼れるタイプだ。
Cap118
このビエルスキー・パルチザンに対して,現地では「ポーランド人から搾取した山賊集団」という批判的な見方もあるそうな。しかし,そういう方法で食料調達をしなければ,彼らが飢えた民をここまで養っていくことはできなかっただろう。一番悪いのはやはり,ひとつの民族を,ここまで残虐に抹殺しようとしたナチス・ドイツに他ならないのだから。

史実に基づく,という点がおおいに勉強になるし,きっちりエンタメもしていて,飽きさせないストーリー展開だし,ダニエルもカッコいいし,まだ未見の方はぜひDVDでどうぞ!

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映画 た行」カテゴリの記事

コメント

ナチス物を欠かさない私にとってはなかなか興味深く見られる作品でした。
公開されたのはちょうど007と同時期だったんです。
で、ダニエルのこんな姿も見れて嬉しく思いました。
それにしてもこの4兄弟、全く似てない~。

ミチさん こちらにもありがとう~

そういえば007と同時公開なので
こちらのダニエルはそんなに話題にのぼらなかったですね。
ウチの県じゃ劇場にも来なかったし。
007の陰に埋もれるには惜しい作品ですよね。

>それにしてもこの4兄弟、全く似てない~。
ほんとだー。ついでに言うなら,誰もユダヤ人っぽくないんですが・・・・。

「三国志」と同じ日に鑑賞したのですが、
こちらの方が印象に残っています。
目的は「三国志」だったのに…。
全く予備知識がないまま鑑賞したので、
ラストは自分の中でも感動の嵐でした♪

ななさん、こんばんは
同じ監督の『ラストサムライ』や『ブラッド・ダイアモンド』は大々的に公開されたのに、こちらは細々と公開してましたね・・・
わたしのとこでも二週間ですぐ終っちゃったし。主役と題材が地味だったからでしょうか? ダニエル・クレイグだってけっこう名前が売れてきてるとは思うんだけど

愛馬を撃つシーンは辛かったですね。でもそのあとみんなで貪っていた鍋はとてもおいしそうでした・・・

>それらをなだめたり抑えたりするトヴィアの苦労は並大抵ではなかったと思う。

上に立つ人ってのは、マジメにやってても何かと文句を言われるもんですよね。だからか一番感動したのはわりかし文句ばっかり言ってたじいさんが、亡くなる直前にトビアに感謝を述べるシーンでした

ズシュ役の俳優さんは今度『ウルヴァリン』で、ヒュー・ジャックマンと大喧嘩するらしいです(笑)

ななさん、こんにちは☆^^

これが事実だっていうんだから、驚きでした。
全く知らないことだったので、衝撃でもありましたし。
戦わないユダヤ人だと思ってたんですが、こんな風に戦っていた・暮していたユダヤ人がベラルーシにいたなんて・・・。

そうそう、出エジプトを思わせますよね。
映画の台詞にも出てきてましたが、全くだわ~・・と。
(旧約は出エジプトまでかろうじて読んだので^^)

あの森の中に3年・・どんなに肉体的な苦労と心労があったことか・・。
でも最後のテロップで病院とか学校(?もありましたよね??!すでに記憶が曖昧(^_^;))とかあって、ある種”街”のようになってたんだなぁと知り、さらに感動。
でも、四男が幼いなりに頑張って働いていたし役にもたってたんだけど、この映画では彼だけが最後のテロップでその後がでなかったので、どうなったのかなぁ?知りたいなぁって思いました。

孔雀の森さん こんばんは!

偶然ご覧になったのですね。
そしてお目当ての作品より強く心に残ったとは・・・・。

実話だし,ある意味ハッピーエンドと言うか
苦労の報われる物語でもあり,
爽やかにこみ上げてくるものがありました。
こういう,「知られざるナチス関連の実話」,ドンドン映画化してほしいですね。

SGAさん こんばんは

もっと公開時に盛り上がってもいい作品ですよね,これ。
日の目を見なかったのは,007と同時期だったせいかな?

>主役と題材が地味だったからでしょうか?
題材はやや地味かもしれませんが
主役のダニエルは今や「派手」な俳優の部類に入ると思いますが・・・
たしかに彼以外の俳優さんは地味目,というか堅実路線の方が多かったですが。

>愛馬を撃つシーンは辛かったですね。でもそのあとみんなで貪っていた鍋はとてもおいしそうでした・・・
私はあのシーン,「こいつら,トヴィアの気持ちも知らないで~」と
馬肉に狂喜している彼らに言ってやりたくもなりました・・・ううう。

極限状態の中で群衆を統率していくのって想像を絶するストレスだったと思います。
それをやりとげたトヴィアの精神力を尊敬します。
この作品の場合は,ダニエルのいい具合に「やつれた風貌」が
トヴィアのキャラにぴったりでしたね。

>ズシュ役の俳優さんは今度『ウルヴァリン』で、ヒュー・ジャックマンと大喧嘩・・・
そうですか~,楽しみですね。「ウルヴァリン」鑑賞予定なんですが
実はこのシリーズひとつも観てないので,事前に予習しておかなくちゃ。

メルさん こんばんは

私もこの史実を全く知らなくて~
知ってた日本人ってほとんどいないんじゃないかしら?
それだけにとっても興味深かったし,感動でしたね。

メルさんは旧約聖書を出エジプトまで読まれたのですね。
あのあとのレビ記は祭祀ごとの規則のオンパレードの羅列で
読書意欲を削ぎますものね~。
出エジプトの前後はアブラハムやイサク,ヨセフの物語なども含めて
聖書で一番面白いところですよね。

あの森の中で3年・・・たしかに凄いです。
そうそう,学校と病院があったと出てましたね。
ユダヤ民族って優秀なんですよね,やっぱり。選ばれた民だから
いろんな才能を持ってる民族だと思います。

4男のアロンのその後・・・そういえばどうなっちゃったんでしょうね。


こんばんは~。
実はコレ、訳あって(笑)字幕なし・吹替えなしで観たので(要するに英語で)ちょっと細かいところまで理解出来なかったの。

でも、言葉が分からなくても伝わってきました~~~。

こういうダニエルさん好きです。
リーヴさんは、数日前にウルヴァリン兄として凶暴なとこ観てきたけど、本当はこういう細やかな演技がいいと思います。
ジェイミーくんは、キュートでした。
いたわってあげたい弟くんってカンジで。

最近の実話って、本当に実話?というのが多いですね。。。


マリーさん,こんばんは!

えええ~,これ,字幕も吹き替えもなしでご覧になったのですか~!
驚き!!!
英語だけで観たなんて,尊敬ですぅ。
この作品は背景や雰囲気だけでも確かにお話にはついていけそうですが
それにしても・・・・。

>こういうダニエルさん好きです。
そうよね~,私もこういう陰のある,弱さも見せるダニエルって好きです。
もともと個性的で貧乏くじを引く役なんかも,売れない頃はやってましたよね。
そのときに培われたものが,
こんなキャラ(強さと弱さを併せ持った複雑な役)には生きてくるのかもしれません。
リーヴもジェレミーも素敵でしたし,ラストの爽快感に加えて
実話の重みもあり,よくバランスのとれた作品だったと思います。


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