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2009年6月22日 (月)

愛を読むひと

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あらすじ: 1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。(シネマトゥデイ)

これは,ハンナとマイケルの
数十年にわたる愛の物語。

バスの車掌をして生計を立てている36歳のハンナと,ギムナジウムに通う15歳の少年マイケルは,ハンナの質素なアパートで愛し合うようになる。
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住んでいる世界がまったく違う,親子ほどの年齢差のふたり。
彼女が初めての女性だったマイケルは,ハンナの成熟した身体に酔い,アパートに一途に通い詰める。

ハンナを演じたケイト・ウィンスレットが素晴らしい。原作を読んだ地点で,「これは難役だな」と思ったけれど,ケイトが演じるハンナ・シュミットは,まるで原作から抜け出てきたかのように,彼女の複雑なキャラクターを見事に体現してみせていた。
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人には言えない過去を背負うハンナの,
厳しさと暗さを秘めた美しさ。
彼女の孤独,彼女の頑固さ,彼女の強靭さ,
その反面,愛と知識に飢えた彼女が,
時折見せる子供のような頼りない表情。

物語が進み,彼女の過去の罪と,彼女が世間にひた隠しにしてきた秘密が明らかになると,なぜ彼女が,あんなに人に心を許さなかったのかが納得がいったのだけど。
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誇り高く,ある面では愚かといえるくらい融通がきかないハンナ。彼女はある意味,時代や社会の犠牲者だったのかもしれない。

ケイト・ウィンスレットの,若すぎない裸身は,ギリシア彫刻のミューズを連想させる。ほどよく豊満で,美しい曲線を描いた背中やヒップの醸し出す色気。そして彼女が時折見せる,憂鬱さと険しさが入り混じった表情・・・・それはまさに,私が原作を読んだ地点で脳裏に思い描いていたハンナそのものだった。

そして,そんなハンナを愛したマイケル(原作ではミヒャエル)。
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演じるデヴィッド・クロス君はドイツの俳優さんで19歳だそう。可愛らしさと大人っぽさが同居してるような青年で,ハンナの言動に一喜一憂する純情な15歳の少年から,法廷でハンナを見守る大人の青年まで,幅広く演じ分けていた。

マイケルのハンナに対する気持ちの変化。
一点の曇りもない心で,ハンナに一途に恋い焦がれていた15歳の夏。戦犯を裁く法廷で,彼女の過去を知ったときの,衝撃と,戸惑い。
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あの時,罪びとであるハンナを愛したことを,彼は後ろめたく感じたのだろうか?過去を隠していたハンナに,裏切られたとも感じたのだろうか?

愛した人が,世間では極悪人のレッテルを貼られるほどの重罪を犯していた・・・と知ったときのマイケルの気持ちは,彼女の側に立ちたい気持ちと,彼女から身を引きたい気持ち・・・それらが心の中でせめぎ合っていたのではないだろうか。
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そして,マイケルはハンナの「もうひとつの秘密」を知る。
それを世間に隠し通すためには,やってもいない罪を被ることさえ厭わなかったハンナ。ネタばれになるので書かないけれど,今の日本では,そんなにピンとこない事柄である。しかし,当時のドイツでは,貧困のため,そういうことも多々あったのだろうか。

この物語は奥が深い。究極の年の差恋愛を描いていると思いきや,その背後にはもっと重いテーマ・・・・あの時代に,わけがわからないままに良心を麻痺させてナチスのために働き,のちに戦犯として容赦なく裁かれる,ハンナのような女性の悲劇が描かれている。ハンナのもうひとつの悲劇もまた,あの時代ならではのものなのだろう。
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物語が進んでいくにつれて,ハンナに対して,罠にかかった無力の動物に対するような,なんとも言えない憐れみの思いがこみ上げてくる。なんという哀れな運命!唯一事実を知っているマイケルよ,あなたはなぜ,何もしない・・・。

しかし,彼の気持ちもまた,わかるのだ。
ハンナの意思を尊重すべきか,
それともそれを無視して助けるべきか。


自分の中で懸命に,「過去のひと」だと整理をつけたハンナと,再び会うことに対する恐れもあったろう。あれほどの強烈で甘美な体験を,きっと誰しも忘れることはできないだろうから,きっと愛は消えてなかったと思うけれど,だからと言って,再び元に戻ることは,不可能であると,彼は百も承知していたから。
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それでも,獄中の彼女にマイケルが送り続けた朗読テープは,この哀しい物語の中でも,最大の癒しの役割を果たしたと思う。

マイケルの送ったテープに込められた思い。
それに聴きいるハンナの思い。

テープを通して二人の心はつながり続ける。マイケルがすべてを知った上で,それでも現在もハンナを気にかけていること・・・その思いは十分にハンナに伝わっただろう。

録音するマイケルと,テープを聴くハンナのシーンが交互に映し出されるシーンは,涙があふれてきた。
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思えば,ひと夏だけの恋人,それも20も年上で,今では戦犯として服役している女性に対してマイケルが取り続けた誠実さは,奇跡的でさえある。・・・・もはや互いをその腕に抱くことも欲していない関係だというのに。

マイケルの送り続けたテープのおかげで,ハンナが光を得たことが,この物語の中で一番嬉しかった。それでも,その光をもってしても,彼女のラストの選択を変えることはできなかったのかと哀しくなるけれど。

彼女はそれほど疲れきっていたのか?
それともやはりあれが彼女の贖罪だったのか・・・・・。

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釈放前の面会シーン。二人の間に流れる空気のぎこちなさ。互いを思いながらも,両者の間には,越えられないものが存在しているかのようで。それは,ナチスの罪に関しての,意識の決定的なズレなのかもしれない,と思った。マイケルのした質問は,そのことを確認したのだろうか。

風変りな愛の物語だと思う。
それと同時に,哀しいけれど,
やはりこれは,美しい恋物語だと思う。

マイケルのデリケートさ・・・ハンナの強さと不器用さ・・・。
すべてがいじらしく,愛おしく思えてならない。

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今にして思えば,ハンナのマイケルに対する愛は,マイケルのそれよりももっと深かったのではないかと思う。わたしの坊やとマイケルを呼び続けたハンナ・・・・。あのような孤立無援の人生を送った彼女が,限りなく可哀そうにも思える。

・・・しかし,そんな彼女を,自分のできる方法で,控え目ではあるけれど,たゆみなく愛し続けたマイケルにも・・・心を打たれずにはいられない。(レイフ・ファインズ,なんてぴったりな役!)

これはDVD絶対買うぞ~。

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映画 あ行」カテゴリの記事

コメント

★ネタバレしています★

ななさん~こんにちは!
>録音するマイケルと,テープを聴くハンナのシーンが交互に映し出されるシーンは,涙があふれてきた。
 私もです^^ それにしても、文字を読めなかった人が音をたよりに自分で言葉をゼロから覚えて行くっていうのは、凄く大変な作業だっただろうなあ・・・と思います。

ねえ、ねえ、ななさん、どうして彼は一度もハンナに返事を書かなかったんだと思う・・・?私はそこが何故なのかな・・・って解らなかったりするんだ。

最後彼女がああしてしまったのは、老いた自分が、これからレイフに一方的に面倒を見てもらうだけの存在でいるのが辛かったからかな? そこも色々考えちゃったわ~。

こんばんは。またお邪魔します。
ケイト・ウィンスレットが苦手なので、しり込みしてたんですが、観に行って良かった~。
ケイト、良かったです。
背中を押したというか、どついてくれたのは、予告編で観たデヴィッド・クロス君の涙なんですが(爆)。彼の演技も大したものですにゃ~。
彼女の秘密を知っていて、それを話せば彼女への判決が変わると予想できながら、一方で彼女が裁かれている罪よりもその秘密のほうを恥じていることも分かってしまったために公にできない苦悩というか。
予告編のあの涙は判決の出たシーンだったのですね。
「クラバート」も観たい~!DVD出ないですかね~。

しかし、やっぱりタイトルは原作の「朗読者」のほうが良い気がします。原作は昔読んだきりなので、読後の衝撃が大きかったことは憶えているものの、細かいところは忘れてしまい・・・また読み返してみたくなりました。
というか、この映画を観た後って、なんだか本を読みたくなりました。いや、できればイイお声で読んでほしいものですが。

ななさん~こんばんは~♪

私も観たのですが~レビューまだ書けてません。
アクションものとかは結構すぐ書けるんだけど・・・このテはついつい色々考えちゃって・・・
彼(boy)が1人で収容所後を訪ねるシーンがありましたよね。あの靴を見て(よく目にするんですが)心臓が締め付けられて苦しかったです。
このお話はフィクションだとしても、今尚そいう裁判が行われていたということにもショックだったし

久しぶりに原作を読みたくなった作品なので~早速探しに行って来ます。

latifaさん,こんばんは
昨日から夜に再々おじゃましようとしたのだけど,FC2さん混雑してて,入れなかったのよぉ。またあとでトライしてみますね!

>どうして彼は一度もハンナに返事を書かなかったんだと思う・・・?
うん,私もそこが釈然としなくて,ハンナは彼の手紙を待ってたよね,と可哀そうで。原作にはなんて書いてたっけ?と帰ってから原作を再度読み返してみたのよね。

マイケルはハンナの罪について「理解」したいと願ったけれど,ハンナの罪の性質は「恐ろしすぎ」て,一般には「理解」の余地なく「裁かれ」なければいけないものだとわかってもいたから,彼はそこにジレンマを感じていたのね。
牢獄のハンナのために,何かしてあげたい・・・だけど何と言葉をかけたらいいのかわからない・・・手紙のやり取りで深いコンタクトを取るのは怖いけれど,せめてできることはしてあげたい,気にかけていることを伝えたい・・・それが,あのテープだけを送り続ける行為になったのでは?と思います。
実際に原作の中で,彼は自分たちのことを「カセットによる僕らの多弁で寡黙な接触」「近くて遠い僕らの関係」と言い,距離を置いているからこそ維持できているのだ・・と語っています。
デリケートな彼の性格を思うと,愛情深さとともに,そういう臆病さもあったかもしれませんね。そして,ハンナの方は,おそらくもっと彼に求めるものがあったかもしれませんが,出獄前に再会したときに,彼の表情から何かを感じ取り・・・きっと彼の台詞や表情から「自分の罪への裁き」を感じ取ったのかも。それが自殺のひきがねになったかどうかは,原作にも書いてなかったですが。
今でもいろいろ考えてしまう物語です。・・・凄いです。

DDさん,こんばんは!

あは,ケイト・ウィンスレット,苦手ですか~
作品によって印象が変わりますね,彼女。
・・・・体型も微妙に変わりますが。
派手な作品である「タイタニック」が記憶に残りがちですが
わたしはハーディ原作のめちゃ暗い文芸映画「日蔭のふたり」の彼女の演技を観て
「凄い女優さんだなぁ」と思いました。
でもこの「愛を読むひと」のケイトは,
まさにこれまでの女優人生の集大成(まだ早いか?)と言えるほどの
成熟した名演技を見せてくれたと思います。

実はわたしも,予告編のデヴィッド君の涙にヤラレタくちです。
原作大好きだったので興味はあった作品ですが
監督さん・・・あまり自分の中では評価高くなかったので
そんなに心待ちにもしてなかったのですが
あの予告編を観て「絶対観たい!」と思うようになったので。
ティーンとも思えないいい演技しますよね,彼。
ぜひ,他の作品も観てみたいですが,ドイツ作品なのですか?
これを機会にブレイクしてハリウッド進出してほしいですね。
えーと,何気にデヴィッド君の初々しくしなやかな筋肉にも萌えましたです

この作品は,驚くほど原作に忠実に作ってありますね。
そして配役が見事にイメージ通りで!
私も鑑賞後に確認の意味もあってもう一度読み返しましたよ。


マリーさん,こんばんは!

ご覧になったのね~
この手は感想書きにくい・・・ほんとそうですね。
わたしも同じ日にT4も観たのですが
T4の感想はとりあえずサクサク書けましたが
こちらの方はもう一度原作を読んでみたり
いろいろ余韻に浸って考えてみたりで,なかなか筆が進まず・・・。
思い入れの深い作品なので,ちゃんと消化してから書きたかったのですが
きっとDVDで再見するたびに新しい発見などを書き加えたくなる作品ですね。

原作も素晴らしいです。
映画だけではわかりにくいマイケルの心情の機微なども書かれているので,
ぜひ一読を!

こんにちは。

この映画、いろんな方のレビューを拝見するにつれ、
もう一回観たいという気持ちがわいてきます。
後半に明らかにされる「秘密」を知った上で、
前半のふたりの逢瀬を観ると、
あ~、そういうことだったのか……という、
ヒロインの表情、言動が随所に散りばめられているのではないかと、
そう思うからです。
そのとき、ケイト・ウィンスレットのオスカー受賞のわけも
改めて納得できる、
そんな気がします。

お邪魔します~~
良かったですね。DVD私も買いだわ★
私もあのテープのやりとりのシーンで
ウルウルしましたわ。
ハンナもマイケルもともに生き生きとしてきましたものね。原作がいいとは思いますけれど、
それとともに上手に脚本しているな。。って
思いました。ヤング・マイケル君は(好みではないので期待していなかったのですが)いい演技でしたね。
↑で<初々しくしなやかな筋肉>とありますけれど・・
私もあの体にちょっとポッ★でした・・笑
顔のつくり的にはレイフとは違うだろうよ・・!という思いはどうしてもありますけれど…演技で魅了されたので満足です。

こんにちは
TB&コメントありがとうございました

私はこの原作を読んでいないので
映画の中で描かれていた部分からでしか
ハンナとマイケルの気持ちを汲み取る事が出来ませんでしたが、
それでも不思議な事に
時間が経てば経つほどハンナの気持ちが見えてきてしまって…

私は前半では理解できなかったハンナのセックスを
「朗読をしてくれるマイケルへの報酬だった」
と最後には感じたのですが、
これも貧しい時代の価値観というか、
まともに教育を受けていないハンナにとっては
もしかしたら自分の身体が対価になっていたという経験が
過去にあったのかもしれないと思ったのです…。

そうやって、映画には描かれていなかった
戦前、戦時中のハンナの過去を
いろいろと想像するだけで
映画を観ている時とはまた違った涙が
ボロボロ…と出てきてしまうのでした

えいさん こんばんは

>後半に明らかにされる「秘密」を知った上で、
>前半のふたりの逢瀬を観ると、
>あ~、そういうことだったのか……と・・・
そうですね,ハンナの取ったさまざまな不審な行動が
2度目の鑑賞では腑に落ちて,あらためてケイトの細やかな演技力に唸りますね。
私は原作を読んでいて,その「理由」をすでに知っていたので
最初からそこは楽しみながら,また感心しながら観ることができました。

みみこさん,こんばんは!
レイフファンのみみこさんのお宅にぜひおじゃましなくては・・・と思ってたら
先を越されてしまいましたね!

原作を読んでいたものとしては
デヴィッド・クロス君のトラボルタ系の外観に
「ちょっと違うんじゃ・・・?」と違和感を覚えた人が多いでしょうね。
かく言う私もその一人で,そう,萩尾望都の世界に登場するような,
「いかにもなドイツ美青年」をイメージしていたもんです。
でも,デヴィッド君のあの成熟した演技は,そんな不満を払拭してくれました。
表情やしぐさで,語るんですねぇ,いい役者は。ほんと,いじらしくってかわいくて。

>顔のつくり的にはレイフとは違うだろうよ・・!という思いはどうしてもありますけれど…
あはは,レイフがもちっと20歳ほど若ければ
理想のヤング・マイケルを演じてくれたでしょうね。
そしてオールド・マイケルも,彼が老けメイクをして演じれば完璧です!


テクテクさん こんばんは

この物語は,ハンナの心情をいろいろ想像すると
そして彼女に感情移入すると,とっても切なくなりますよね。

彼女の行為が「朗読」の報酬だったと,テクテクさんは感じたのですね。
うーん,わたしはそこまでは感じませんでしたが
ただ,二人の関係を思うとき,
マイケルが求めたものは,確かに彼女自身(身体も心も)だったのに比べて
ハンナの方は彼の「朗読」に,より惹かれていた,というのはあったかもしれません。
でも,ハンナもまたマイケルを愛しく思っていたと思いますよ。
あのような修羅場の人生をくぐりぬけてきた大人の女性が,
息子ほどの年の少年をまったく純な心で愛した,とは思いませんが
それでも彼女がときおりマイケルだけに見せた幸せそうな笑顔は
彼女は彼を確かに愛していたのだろうな・・・と感じました。

戦争や貧困に翻弄されたハンナの人生と
ハンナと出会ったことで,人生が変わったマイケル。
何度考えても切ないですね。

ななさん~こんにちは!
何故返事を書かなかったのか?についての、ななさんの考察、ありがとう~~(^○^)
やっぱり、ななさん!凄いわ~♪
>実際に原作の中で,彼は自分たちのことを「カセットによる僕らの多弁で寡黙な接触」「近くて遠い僕らの関係」と言い,距離を置いているからこそ維持できているのだ・・と語っています。
 
そうか・・・そういう部分が小説であるのね? 納得してしまったわ。見終わった後も色々考える余地を残してる映画の方が、説明過多な映画よりも、こういう風にお話出来て楽しいね^^ こういう深い心理描写って解り難いけど、ななさんの考察は鋭いので頼りにしてます☆ありがとう~!

こんにちは~♪ななさん^^
ななさんも原作をお読みなのね~
原作はお好きだった?私にはイマイチ難しいお話でした。で、、、きっと映像の方がしっくりくるかも・・・と思ったのですが、ビンゴ!
映画は凄く良かったですぅ~感動したわ~
ケイトも二人のマイケルも素晴らしかった!!
これは登場人物の心情が読み難い物語よねぇ~(私だけ?・汗)
だけど、とても不器用でデリケートな二人が主役なんだもの・・・それでいいのかも、と思いました。
単純な映画を好む私ですが、こういう行間を読ませるような映画も好みです♪

こんばんは。

ななさんご掲載のクリアな写真で、幾つかのシーンが甦ってきています。

>罠にかかった無力の動物に対するような

私も、裁判でのハンナのあの無防備振りはいったい何なのだろうって思っていました。
他のブロガーさんのレヴューを拝見して、今何となく感じていることが、“教育というものを受けなかった故の、術数に欠ける部分”だったのかなぁ・・・ということです。それは何だかとても哀しいことですが。

>彼女はそれほど疲れきっていたのか?それとも・・・

献身的に接せられても、彼女はもう昔のように“愛しい女”としてはマイケルの目に映っていないことをハッキリ自覚したのじゃないでしょうか。
だからあれは、謂わば、最後のプライドではなかったかと・・・。

レイフ・ファインズ、よかったですね。
『ナイロビの蜂』の彼よりも惹かれたかもしれません。(*^_^*)
ラスト、秘密は彼だけの心に秘めたままでいて欲しかったですが。




再び、こんばんは~。
やっとレビュー書きましたが、思ったこと~きちんと書けなかったなぁ。
私ってボキャブラリーが貧困!

やはり、彼女の最後の選択は精一杯のプライドだったのかな・・・最後の面会で、手を差し伸べた時、よけられたよね。たしか・・・。
私はあれが凄くショックだった。女性って、相手の何気ない仕草で感情が全てくみ取れるもの。
切なかったなぁ。。。

「朗読者」GET。薄いので、わざとゆっくり読んでいます。

latifaさん,またまたありがとう!

いえいえ,私の考察なんぞ,当たってるかどうかわかりませんが・・・・

彼女の過去の罪も,文盲なことも知ってしまったマイケルにとって
ハンナは昔のままの「ミューズ」ではなくなっていたのかもしれませんね。
愛してはいけない相手だと思っただろうし
彼女の価値観(特にあの罪の捉え方)には凄く違和感も怖れも抱いたかもしれない。
かなりの混乱が,マイケルの中にはあったと思います。
実際に彼女に手紙を書いたり,面会に行ったりしたら
どうしても彼女の「罪」や「文盲」について触れなくてはいけなくなって
彼はそこまで踏み込むことが怖かったんでしょうね。
それでも何かの形は伝えたくて,テープを送り,それがハンナに一種の期待をさせてしまった・・・
あの,出所前の面会では,彼の態度からハンナは彼の気持ちを読み取り
落胆したと思うと切ないです。
でも,だからといってマイケルを責めることもできないのですがね。彼もまた可哀そうです。
ほんと,この作品はあとあといろんな話し合いができる,いい作品ですね。


由香さん 記事アップされたんですね~
後ほど伺わせていただきますね。

>原作はお好きだった?私にはイマイチ難しいお話でした。
好きでしたよ~,でも確かに難解な部分もあって
そこらへんは今回の映像化で,より理解が深まった気がします。
この作品に関しては,原作と映画が忠実に互いを補い合っている感じがして
原作を先に読んで映像化を楽しむ・・・という順番もアリだし
その反対に映画でわからなかった主人公の心情や背景を
原作を読むことによって理解を深める・・・という順番もアリかと。
どちらにしても台詞で多くを語りすぎず
行間を読ませる物語であることは,映画も原作も同じですね。
こういう作品は感想のコメントも盛りあがりますねぇ。

ぺろんぱさん,こんばんは

>裁判でのハンナのあの無防備振り・・・・
うんうん,あれは異質に感じましたね。
彼女のあの態度や反応は,かなり彼女に不利になりましたが
原作によると,やはり彼女の「無教育」は大きな原因となっていたようです。
他の被告たちと違って,彼女が事前に自分への起訴状などを「読んで」なかったために
裁きの内容の詳しいことは,法廷で初めて聞くことも多かったことや,
彼女が「駆け引き」などまったくできないタイプの人間だったこと,などが
あの法廷での態度や雰囲気につながったのでしょう。

>彼女はもう昔のように“愛しい女”としてはマイケルの目に映っていないことをハッキリ自覚・・・
それはありますね・・・
面会の時,マイケルの「昔のことを思い出す?」という質問を
過去の愛の思い出のことかと勘違いしていたハンナが
それに気付いたときの表情がなんともやりきれなかったです。
ほんと,ラストの選択は彼女の最後のプライドだったのかもしれませんね。

「ナイロビの蜂」「ことの終わり」など,レイフはこういった
恋人や妻に「置いて行かれた男」を演じることが多いですね。
そしてまた・・・それがハマるんだなぁ・・・。


こんにちは。
良い映画でしたね。
いろいろなメッセージが含まれていたと思います。
個人的には、最後にハンナがとって行動をどう思うか?
このあたりをじっくり話したい気持ちです。
DVD買いたいと思う気持ちわかります。

マリーさん,こんばんは!

記事アップされたのですね~,のちほどおじゃまさせていただきますね。

>彼女の最後の選択は精一杯のプライドだったのかな・・・
>最後の面会で、手を差し伸べた時、よけられたよね。たしか・・・。
そうそう,あれは確かにイタイ場面でした。
彼女はきっとあそこで深く傷ついたと思うし,
彼の愛が昔のままではなくなっていたことを感じて
せめて誇り高く彼の前から去りたいと思ったのかもしれませんね。
遺言に書かれたマイケルへの言葉の少なさが,
かえって彼女の気持ちを表しているようで哀しかったです。
こんなに互いに影響を与えあった深い関係でも
どこへも辿りつけない二人が可哀そうでした・・・。

亮さん こんばんは

原作はすでに傑作なのですが
それを見事に映画化してくれた監督さんや
素晴らしい演技をみせてくれた俳優さんに拍手を贈りたいですね。

>個人的には、最後にハンナがとって行動をどう思うか?
>このあたりをじっくり話したい気持ちです。
あそこまで頑張ったハンナには,堂々と出所して
ささやかながらも平穏な余生を送ってほしかったですね。
とても残念で哀しく感じましたが
やはり,ああいう選択しかなかったのかな・・・とも。
字を覚えることによって彼女が得たものは大きかったでしょうが
それよりも失ったものの方が,より大きかったのかもしれませんね。

こちらにも~。これは興味があったので、
配信スタートするまで拝読我慢と思ってたんだけど・・・最後の一文、”これはDVD買うぞ~”を目にしてしまい、結局、全部読ませていただきました(笑)

これも観たい!!こういうロマンスものなら、
わたしも惹かれます。しかし、最近年の差
カップルものが多いかも!?
それほど、あまり年齢が関係なくなってきたの
でしょうかね~!?それにしても、ケイト、
どんな役でもこなす本物の女優さんですね!

こんばんはー。

 私もこの作品、大好きです。今話題のエヴァなんかよりずっと良かったです。(^^;(やば、多くの人を敵に回しそう..)
 確かにななさんと同様、文盲であることを「自分の刑罰が何十倍になってでも」隠した心境は、ちょっと現代に生きる日本人としては分かりづらいものはありました。しかし、いずれにしても「誰かが悪いわけじゃない、強いて言えば時代が悪い」という、「世の中はそんなもの」という真理が描かれていて、しかしながらそんな世の中を生きる我々は「それでも少しでも良質な時間をすごすべく努力すべきである」という、哀しいまでの現実を主張していました。こういう映画、最近好みになってきてしまいました...。(オヤジ化してきたからか?)(^^;

ななさん、こんにちは!
これは、DVD、買いたいです。
繰り返し、観て確かめたいシーンがいっぱいありました。
原作とは違い、ハンナの表情からいろんなことを感じ取れましたね。
マイケルにとっては、ハンナを「過去のひと」だと整理をつけることは無理でしょうね。整理をつけることは、裁判においての戦犯処理と同じことを、自分がしてるような気になるのかなと思います。彼女のための朗読を再開して、自分がハンナを愛してることはわかったでしょうね。
ハンナも、ずっと彼を愛していたと思います。彼女の秘密のせいもあるかもしれないけど、かなり直感的に物事を感じれる人だと思うので、彼の何かに惹かれたんでしょうね。理屈的な考えをハンナはしないですからね。
でも、そのあたりの彼女のものの見方、性格が、最後のずれにつながってしまうのかなとも思います。
なにより、ハンナを演じたケイト・ウィンスレットが素晴らしかったですね。これは、ハンナを理解した上で創造する役ですから、顔立ちもよくあうけど、彼女のセンスが良かったんだと思います。

JoJoさん,こちらにもありがとう~

実は私も年の差カップルというのに惹かれて
何年か前に原作を読んだのですよ~
読んでみたら,描かれているのはもっともっと重く深いテーマでしたが・・・
それでも,20歳もの年の差カップルの醸し出す
刹那感や官能的な魅力は十分に感じ取ることのできる物語でもあります。
この1点だけでも十分に楽しめる作品です。
ぜひご覧になってね,
JoJoさんの感想もお聞きしたいです!
ケイト・ウィンスレットの半端でない女優魂にも圧倒されますよ~。

良かったです。ななさんのレビューを読んで、また涙がにじんできました。
この作品の原作を何年か前に読んでいたので、「あの事」を知っていても楽しめるかな…。と思っていたのですが、全くの杞憂でした。
かえって知っていた方がハンナの行動に納得がいきました。
メニューを見た時のハンナの表情!
いじらしくてたまりません。
そして、裁判の時。
マイケルは、ハンナの気持ちを尊重したのですね。

レイフ・ファインズと言う役者さん。
レッド・ドラゴンでとても気になっていたので彼が出演しているのも嬉しかったです。
穏やかで優しいけれど、思いつめた感じで、レナ・オリンと話している時、涙ぐんだ目が少年時代に戻ったように幼く可愛らしかった。

ななさんの言われるように、ハンナは原作のイメージそのままでした。
もう一度、観たいです。

マサルさん こんばんは

ラブストーリーではあるけれど,これもまたある意味,
異色のナチスものなのかもしれませんね。

>「誰かが悪いわけじゃない、強いて言えば時代が悪い」という
>「世の中はそんなもの」という真理が描かれていて・・・
そうなんですよね,ナチスドイツの時代に,そのせいで人生が狂ってしまった人は
ドイツの中にもいたんだなぁと,あらためてやりきれなくなりました。

>こういう映画、最近好みになってきてしまいました...。(オヤジ化してきたからか?)(^^;
あはは,きっと少しずつ悟りの境地に近づいているのかもしれませんね~


kinoさん,こんばんは

DVD,買いですよね!私も絶対買います。撮影秘話とか観たいです。
それにケイトの演技は手元に置いて何度も観たくなりますね。
>ハンナを理解した上で創造する役ですから、
>顔立ちもよくあうけど、彼女のセンスが良かったんだと思います。
あらためて名女優だなぁと,万人が感心したのではないでしょうか?

マイケルとハンナはそれぞれ温度差はあっても確かに愛し合っていましたよね。
マイケルは特にハンナの過去を知ってからは
愛し方に戸惑っただけで,愛はずっと変わらなかったと思います。
ハンナもまた・・・原作では,獄中の壁にマイケルの写真を貼ってたという記述がありましたよね・・・。

こんな恋人たちもいる・・・こんな愛し方もある・・・と切なく感じました。

百香さん,こんばんは

原作既読者には既読者なりの楽しみ方のできる作品でしたね。
ケイトのデリケートな表情の変化,特に強気と弱気が交錯するあたり・・・
秘密や引け目を隠しているゆえに,いつも気を張って生きているんだな,と感じられて
痛々しかったですね。
そんな彼女が,裕福でエリートの坊っちゃんであるマイケルを付き合うのは
実際とても複雑なものも,内心に抱えていたと思うのですよ。
ケイトはまさにハンナそのもの!
本来なら,キッドマンがキャスティングされてたそうですが
キッドマンはシャープで知的すぎますよね。
原作には,ハンナのことを「美しいけど鈍重な印象もあった」と書かれていて
ケイトの雰囲気にぴったりでした。

ななさん、こちらにも。コメントありがとうございました。
私、実はlatifaさんのところのななさんのコメントを読んで、爆笑したの。。。
デヴィッド・クロスくんが「トラボルタ系」っていうの。
もう、その通り、座布団10枚!って感じで。わはははは。
・・・
で、この映画ですが原作ファンを裏切らない誠実な作りでしたね。
ケイトは、すんごい複雑なキャラクターをまさに「体当たり」で演じていて。
原作もいいけど、映像表現の素晴らしさも感じましたね。
雪の降りしきる中、ミヒャエルが踵を返す場面とか、痺れました。
レイフもね~。「またコイツか」なんて意見もたまに目にするけど、
「レイフ以外に誰ができるのさ!」って言いたいわ。フフフ。

ななさん、こんばんはー^^

わたしも観てきました!
でも、ななさんのように泣けなかったです(>_<)
色々考えてしまって、上手く感情移入できませんでした(T_T)
でも、映画は良かったし、感動はしたんですよ!

ななさんのレビューを読んでなるほど~と思うことがあるし、またDVDが出たら見直します!


ご無沙汰です。
「王妃の紋章」記事あげて、映画情報を検索してたらななさんの記事もあって、TBしようと思ってきたら、やっぱりこの作品を素通りには出来ない!
原作が刊行されてから嵌っている物語。原作3回読んで、映画がどれだけ巧みに脚色しているか! 原作は原作の味わい、映画は映画の味わい。見事な映画化。映画も2回観にいったわ! 

ななさん、こんにちは。
わたしは原作を映画を観た後読んだのですが、ビジュアルの刷り込みがあったせいか、ケイトは役にぴったりだと思いました。
が、周りで原作を先に読んでいた人二人が二人とも、彼女は全然違う、ケイトだと美人過ぎる、と声をそろえていて驚きました。
一人に
「じゃあ誰がぴったりくる?」
と聞いたところ
「あれ。『ミザリー』の人」

…………

キャシー・ベイツ!!!
もっと有り得ないだろう!と突っ込まずにいられませんでした(笑)。

それはともかく、ハンナが時代の犠牲者というのは納得です。
裁判官に対して「あなたなら、どうしましたか?」と問いかけるシーンはどきっとしました。
原作だと二回そう発言しているんですよね。
そんな彼女への複雑な愛を贈ったマイケルの心情も、ななさんのレビューを読んで少しずつ判ったような気がしました。

真紅さま こんばんは!

「トラボルタ系」に座布団10枚ですか~,うれし~(*゚▽゚)ノ

>原作ファンを裏切らない誠実な作りでしたね。
過不足なく上手く作ってたと思いますし
たしかに原作で思い描いていたシーンが美しくリアルな映像となって現れるのを観るのは
とっても心地よいものでした。
ケイトもレイフもまさに原作のイメージそのもので・・・

んん??誰ですか!レイフのことを「またコイツか」なんて言う不届きモノは?(`ε´)
ほんと,レイフ以外の誰ができるのさ・・・ですよね!

みすずさん,いつもありがとう~

>色々考えてしまって、上手く感情移入できませんでした(T_T)
わかるわかる,わたしもケイトの気持ちとかマイケルの本音とかいろいろ考えてしまって
感動よりも「??」の部分も多い物語かもしれませんね。
気持ちを説明する台詞があまりないので余計に・・・ね。

わたしもDVD出たら何度も見直したいし
見直すごとに新しい感動のある作品のような気がします。

おおお,シュエットさーん,ほんにお久しぶり!
私こそすっかりご無沙汰してしまって,来てくださってありがとうね~o(*^▽^*)o

で,この作品,原作を3度,映画を2度ですか~,それはすごい。
でも私も劇場に行く間がなかっただけで
DVDになったら何度でも繰り返し観たいなぁ。

>原作は原作の味わい、映画は映画の味わい。見事な映画化。
原作も映画もいい・・・って作品,そんなに沢山はないのだけど
ブロークバック・マウンテンなどもその一つですよね。
ほんと久々にしみじみとした感動を味わいました。

ななさん、こんばんは~☆彡
ななさんの感想はじっくり読ませて頂きたいと思い、後で
お邪魔しようと思っているうちにまたまたコメントを頂いて
しまい恐縮です(^_^;)
<東方神起にうつつを抜かしPCちょっと開けなかったので・笑>

やはりななさんは原作先に読まれていたんですね^^
私は原作を後に読む派なのですが(笑)この作品は
読んでから映像で観てもいい作品なのではないかと
ななさんや他のかたの感想を読んで思いました^^

私は原作読んでませんが、ケイトのハンナはピッタリと
思ったのですが、原作を読んだななさんからしても
そうなんですね^^絶対にニコールの役ではないですよね(^_^;)
レイフもほんとなんてピッタリな役柄なんでしょうね^^

>録音するマイケルと,テープを聴くハンナのシーンが交互に映し出されるシーンは,
涙があふれてきた。

あそこで泣かないほうが不思議ですよね(笑)
私もあのへんからずっと涙でした・・・
ハンナは時代の社会の被害者であったと私も思いました。

原作を読んでから、また映画を観たいと思った作品でした。
由香さん同様(笑)エンタメでハデな作品も好きな私ですが(^_^;)
こういう作品も好きなんですよ♪


リュカさん こんばんは!

ハンナ役に・・・・Σ(゚□゚(゚□゚*) キャ,キャシー・ベイツですかぁ・・・(思わず噛んでしまった)
15歳の坊やから恋されるキャシー・ベイツ・・・うわわわわ,ちょっとそれは・・・観たくないかも。

ニコールなら美人過ぎるけど,ケイトは程よい美人度だと思いますよ。
ほら,彼女ってちょっと身体が重そうというか,崩れた美しさもあるじゃないですか。
そこらへんが原作のハンナをぴったり重なるような気がします。

>裁判官に対して「あなたなら、どうしましたか?」と問いかけるシーンはどきっとしました。
あれは,核心をついた発言でしたね。
誰も満足に答えられない,ということはハンナたちの選択の余地のなさを物語っているのですが
それでも罪は裁かれなければいけなかったのでしょうね。
思えば悲劇としかいいようのないハンナの人生と
そんな彼女と出会ってしまったマイケルの愛・・・ほんとに切ない物語でした。


ひろちゃん,こんばんはー
先を越しておじゃましちゃったわ

この作品はほんと,原作が先でも映画が先でも楽しめますよね。
原作と映画,どちらもうまく補い合ってる作品なので
順番はどうでも,ぜひ原作も映画も味わっていただきたいですね~。
原作もちょっと長いけど割と読みやすいし。

>ケイトのハンナはピッタリと
>思ったのですが、原作を読んだななさんからしても
>そうなんですね^^絶対にニコールの役ではないですよね(^_^;)
まさにそう!ニコールでは雰囲気がシャープすぎるのよね。
それに,ちょっと崩れた中年女性の美しさって
ニコールの得意分野じゃないですよね。
ケイトの若いころからのちょっと垢ぬけない雰囲気も,ハンナ役にぴったりでしたね。

朗読を録音するシーン・・・テープを通して二人の心が
かつての日々のようにいきいきと繋がり始めるシーンは
こみ上げてくるものを抑えることができませんでしたね。


こちらにもどうもぉ。
やっぱり愛の物語でいいんですよね!!
ハンナはマイケルを愛していたのか!!などの疑問も、あちこちで見かけましたが、私は愛していたのだと思います。
ただ自分から垣根を作っていた。
それが彼女のプライドのなせる業で、そのことをマイケルも理解していた・・・テナ感じでしょうか。

私のレイフ様!!!素敵でしたねぇ。
ため息つきながらの鑑賞でしたよ。
ななさんも「ことの終わり」お好みでしたか!!
やったぁ。
あたしレイフ様の作品では、一番好き。
「ナイロビ・・」はいまいちなんですが、あの「ことの終わり」のレイフ様は、思い出してもぞくっとします。

今読んでる本が終わったら、原作突入する予定です。
早く読みたい!!

sakuraiさん,こんばんは

うんうん,愛の物語だと思いますよ。
いろんな要素は入ってるけど,基本は愛の物語・・・
風変りと言えば言える関係だったけど
あの二人の間には確かに愛が存在していたと思います。

レイフの作品って,たいがいのは観てます。
「太陽の雫」とか「レッドドラゴン」のレイフも好きだし
一番好きなのは「オスカーとルシンダ」だったりしますけど。
「ことの終わり」は2番目に好きなレイフです。
あれはキリスト教がテーマになってるので別の意味でも忘れがたい作品かなぁ。

原作,ぜひご一読ください。またもう一度映画も観たくなりますよ。

私は予備知識なしで観たので、冒頭の展開に「う~む、これはエロい映画なのかも」と思ってしまいました(笑
まさかあんなへヴィーな展開になってゆくとは。
しかし人間の悲しみが切ない。
慈しみの方法にも色々あるんですね~。
ジワリジワリと後を引く映画でした。

ななさん、こんばんは♪
あらぁー ななちゃんが、ななさんに変わってる!!
前の画と又違う印象ですが、色白でやっぱお美しいです~

さて本作ですが、多くを語らない分アレコレ考えちゃって
鑑賞後も深い余韻を残してくれました。
そして語り合いたくなる映画故、
皆さんのレビューを拝読するのがこれまた楽しい^^
ななさんが書かれている“マイケルのハンナに対する気持ちの変化”や
マイケルよ,あなたはなぜ,何もしない・・・の件にはなるほど納得!
そうか、そう捉えるとシックリくるわ~
ただね?解らないのが・・・
マイケルがハンナに返事を書かなかったことは何となく想像出来るんですが
ハンナから届いた手紙をしまう時に引き出しを足で閉めたマイケルの行動って、
一体どういう心情だったのでしょう?
このシーンがいまだにずっと気になっています。

ノラネコさん こんばんは

>冒頭の展開に「う~む、これはエロい映画なのかも」と思ってしまいました(笑
ふっふっふ・・・わかります,わかります。ケイト,色っぽかったですし。
セクシーな部分とシリアスな重い部分,そして切ないエモーショナルな部分・・・
どれもが程よく盛り込まれて互いに美しく共鳴し合っている作品なんじゃないでしょうか?

>慈しみの方法にも色々あるんですね~。
そうなんですよね。愛はまさに千差万別だとしみじみ思わされた作品でした。


Anyさん,こんばんは

お忙しいんですね~,Anyさん宅へコメントできないのが寂しいんですが
こうして遊びに来てくださっておしゃべりできるのが嬉しいですね~

>あらぁー ななちゃんが、ななさんに変わってる!!
ななちゃんも,前の私の写真も,顔がアップすぎて・・・(゚ー゚;
なんか威圧感を与えるので変えてみたんですよ~
顔が小さい方が,皺とかがごまかせるし・・・・ぐふふ。

さてさて,この映画,深すぎて「あれはあーだ,こーだ」と
BBMのように,後で議論盛りあがるタイプですね。
皆さんのレビューを拝見すると,それぞれが微妙に違う感想をアップしてらして
新発見!があったりして,とても勉強になりますね。

マイケルの手紙のしまい方のシーンは・・・私もよくわかりません。
普通,大切に思ってる人の手紙なら,手でそっと扱うはず・・・
原作にもあんなシーンはなかったし。
もしかしてマイケルは,ハンナを愛しながらも
その愛を重荷にも感じていたのでしょうか?潜在的な部分でですよ。
関わってしまった以上,どうしても断ち切れない絆の強さ・・・
それに彼は苦悩したり葛藤したりする内面もあったのかもしれませんね。

原作を知らない者としては、まず物語の力に圧倒されました。
次に配役と舞台装置の的確さでしょうか。

不器用な二人の心がぴったりと重なり合ったのは、
遠い昔のひとときと、刑務所でのテープのやりとりだけ。
でも、そのわずかなつながりが深い愛情を強く残します。

K.ウィンスレットはまさにミューズでしたね。
はじめに神に出会ってしまったら、
その後どうしようもできないってのはしようがないなと思います。

クラムさん こんばんは

>不器用な二人の心がぴったりと重なり合ったのは、
>遠い昔のひとときと、刑務所でのテープのやりとりだけ。
そうなんですよね~。ある意味,マイケルにとっては
ハンナは一生を賭けた恋人になってしまうわけですが
実際に触れあえたのはあのひと夏だけ・・・・
テープの交流も,言葉を交わすわけでもなく・・・・
それだけで、あそこまで彼の人生に影響を与える恋って,
素晴らしいとか切ないとか凄いとか・・・そんなありきたりな言葉では表現できないほど
大きなものだったんだなあと感じました。

>はじめに神に出会ってしまったら、
>その後どうしようもできないってのはしようがないなと思います。
そうそう,クラムさん,うまいことおっしゃいますね!
彼女が初めての女性だったら,マイケルでなくとも同じ道を行くでしょう。

ななさんーお久しぶりです!
なんと私もブログつくったのですー。この映画は原作を読んでいない私のは難しく、皆さんのレビューとかよんで納得していました。

ロボさん こんばんは

ブログさきほどおじゃましてきました~素敵ですね!
これからはロボさんのお宅でも映画のお話ができますね,楽しみです。
さて,この映画,原作を読んでいても解釈は難しい点もあり
まさに「行間」を読む物語です。
特に主人公の恋人たちの気持ちの底が,台詞での説明がないので想像するしかないのですよね。

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