12人の怒れる男
1957年製作の密室映画の金字塔「十二人の怒れる男」(シドニー・ルメット監督)のロシア版リメイク作品。監督はニキータ・ミハルコフ。ヴェネチア国際映画祭で特別獅子賞を受賞し,アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた作品だ。
私はオリジナルのファンである。
ルメット版の映画はもちろん,1997年にTV映画としてジャック・レモン主演で製作された「12人の怒れる男 評決の行方」もビデオで観た。「映画は脚本が命」という証明のような素晴らしい作品だと思う。(邦題のセンスもいい。)
で,今回舞台をロシアに設定してリメイクされたこの作品も興味しんしんで,DVDリリースを待ちかねてレンタルしたのだが,オリジナルの脚本に骨子は忠実でありながら,現代ロシアの問題を随所に盛り込んだ,たいへん面白く見ごたえのある作品になっていて,世界的にも高い評価を受けたのは納得。
この物語は,義理の父親殺しの罪に問われている少年の裁判で,12人の陪審員たちが評決を出すまでの物語だ。当初は圧倒的に有罪に傾いていた陪審員たちが,たったひとりの陪審員の,「無罪では?」という意見を皮切りに,さまざまな議論を戦わせる。
物語が,討議が行われている一室のみでほとんど進行する密室劇にもかかわらず,次第に白熱する議論や,その中で徐々に浮かび上がってくる12人それぞれの人生の軌跡や価値観,シーソーゲームのように二転三転する評決の行方など,最後まで緊迫した展開から目が離せない。
オリジナルでは,被告はスラム街に住む少年だったが,このロシア版ではチェチェン人の孤児が,ロシア人の義父を殺害した,という設定だ。まさに現代ロシアの内情を如実に反映している。陪審員として登場した12人の男たちの全員が恰幅のよい,垢ぬけないおっさんである(慣れるまで見分けるのに苦労した)ことも,そして討議の会場が裁判所の隣の小学校の体育館であることも,スマートだったオリジナルと比べて,なんだかロシアっぽい。
この12人の陪審員が物語の進行につれて,それぞれ自論や自分の体験をかわるがわる述べるのだが,それらがいちいち圧巻だ。・・・・どの人も,すごく芝居ががった身振り手振りで力説する。彼らが語る話のなんとまあ濃いこと!「怒れる男」という物語だが,オリジナルと比べて,怒り方の迫力のあること!激昂した彼らの口から唾が飛ぶのが,何度も映像に映るほど。なるほど,これがロシア人気質というものだろうか?
そして彼らの語る事柄から,次第に浮き彫りにされてくる,現代ロシアならではのいろいろな問題・・・・多民族国家ゆえの偏見の存在や,多様な価値観による混乱,新体制への不満などが,非常に鋭く,そしてまたわかりやすく描かれていて興味深い。ここらへんは,オリジナルよりずっと奥の深いものを秘めていて,単なるサスペンスではなく,重厚な社会派ドラマのようだ。それにしても12人全員,みごとにキャラが立っていた。おそらく演じたのは,ロシア映画界の名優ぞろいなんだろう。
特に印象に残った陪審員は・・・・ 陪審員①
一番最初に少年の無実を主張した人。過去にどん底を味わった体験を持ち,つねに冷静に物事を判断しようとしていた。
陪審員④
ユダヤ人で,思慮深い。二番目に無実を主張する。彼の父親のエピソードは興味深かったなぁ。仰天するような展開になるたびに,「面白い」と合いの手を入れていた。
陪審員⑤
素朴で粗野で,人の意見に左右されやすい人のよい人物。彼がオーバーな身振り手振りを交えて叔父の話をしながら,目薬みたいな薬を,最初は鼻に点し,次に目に点し,最後に両耳にまで点した時は(同じ薬を!何なんだ,あの薬)驚いた。
陪審員⑦
被告の少年と同じカフカス出身の外科医。苦労してロシアの医大を出た。チェチェン人を蔑視する考えには強い反発を示す。彼が中盤に披露した,ナイフを自在に操る技は超カッコイイ!
陪審員③
少年の有罪を最も強く主張していた人物。外国人にたいする偏見が強く,闘争的な性格。しかし最後に彼が意見を変えたときに語った息子との確執のエピソードには心を打たれた・・・。丹波哲郎にちょっと似てた。
陪審員②
討議の司会を務める元軍人。冷静で口数少なく皆をまとめていたが,終盤になってにわかに強烈な存在感を示す役。演じるのはこの作品の監督ミハルコフ。
この作品,ラストの結末は,なんとオリジナルとは違う味付けがなされていたことにも驚いたが,その理由も,現代の世相を反映しているといえる。
いやはや,感動したし,圧倒されたし,すごく面白くて,固唾を呑んで展開を見守ってしまった。オリジナルのファンの方にも,オリジナルを知らない方も,お勧めできる素晴らしいリメイクだと思う。
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» 「12人の怒れる男」 [ヨーロッパ映画を観よう!]
「12」 2007 ロシア
養父殺人で終身刑を言い渡されたチェチェンの少年を有罪にするか、無罪にするかを審議する陪審員12人の姿を描いた法廷ドラマで、「12人の怒れる男/1957」のリメイク作品。
監督、脚本は「シベリアの理髪師/1999」のニキータ・ミハルコフ。
ミハルコフは俳優出身で陪審員2(陪審員長)役で出演している。
陪審員役の俳優人は当然ながら知らない役者ばかりで、陪審員5役のアレクセイ・ペトレンコのみ「シベリアの理髪師」と「ラフマニノフ ある愛の調べ/2007」でお目にか... [続きを読む]
» 映画 【12人の怒れる男】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「12人の怒れる男」
シドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男』をニキータ・ミハルコフ監督が現代ロシア版にリメイク。ヴェネチア国際映画祭で特別獅子賞受賞作。
おはなし:12人の陪審員がある殺人事件に結論を下そうとしていた。事件は、チェチェン人の少年がロシア人養父を殺害した容疑したというもの。当初は明らかに有罪と思われていたが、審議は二転三転し始める。
2時間40分の長尺ですが、引き込まれて見てしまいました。
やはり名作と呼ばれるものはどうリメイクしても面白いものになるのでしょうね... [続きを読む]
» 123●12人の怒れる男 [レザボアCATs]
オリジナルの『十二人の怒れる男』。これほど途方もない大傑作は他になかなか見つからないだろう。映画史上燦然と輝く、金字塔的映画だと思う。自分にとって、初見は原作の方が先。レジナルド・ローズの同名脚本だった。これを読んで、こんなに素晴らしい舞台劇があるなんて....... [続きを読む]
» 映画『12人の怒れる男』を観て [KINTYRE’SDIARY]
77.12人の怒れる男■原題:12■製作年・国:2007年、ロシア■上映時間:160分■字幕:古田由紀子■鑑賞日:9月18日、シャンテ・シネ(日比谷)スタッフ・キャスト(役... [続きを読む]
なんと!このような作品が…DVDでのご鑑賞ですか?それとも劇場で公開されたのでしょうか。
私にとってもヘンリー・フォンダ主演のオリジナルはベスト3の一本です。もう軽く30回近く観ているのではないかしら。
それにしても最近のロシア映画はあなどれませんね。昔の芸術色一辺倒だった頃とも違うし、この作品のようにハリウッドのリメイクだとしても、しっかりロシア色になっている。
機会があればぜひ観てみたい作品が増えました。
投稿: よろ川長TOM | 2009年1月18日 (日) 00時55分
よろ川長TOMさん こんばんは
劇場でも公開されたらしいですが私は観る機会がなくて
DVDリリースを待ちかねての鑑賞です。
リリースされたばかりですね。
私もヘンリー・フォンダ主演とジャック・レモン主演のを
2回ずつは観たかな~,大好きですね,こういうの。
で,このリメイクは素晴らしかったです。
オリジナルと比べてどうこう・・・とかオリジナルを超えた!とか言うのではなく
よい意味でオリジナルと別物・・・それでもオリジナルのよさも生かしていて
現代ロシアの問題点をしっかり盛り込んでいました。
ロシアの演劇ってよく知らないけど,歴史があるのでしょうか?
この作品もオリジナルより舞台劇の様相が強かったですが
ロシアの俳優さんの舞台俳優っぽさが楽しめた作品でもありました。
機会があればぜひ!強くお勧めの作品です。
投稿: なな | 2009年1月18日 (日) 01時05分
これみたいです。
もうレンタル開始されてんの?
最近、残業が多くて平日映画みてる余裕がなくて・・
まあ不景気なので仕事があるってことはいいことですが。
なるほどラストもオリジナルと変えているんだ。
時間があいたら見ます!!
投稿: アイマック | 2009年1月18日 (日) 15時20分
アイマックさん こんばんは
もうレンタル開始されてますよ~
開始したばっかりです!
これ,とっても面白いので,お勧めです。
>最近、残業が多くて平日映画みてる余裕がなくて・・
忙しそうですね~,確かに仕事があるってのはいいことですが
ストレスたまっちゃうよね~。
私も劇場へ行けません~。休日もなんやかやで。
新作どんどん観れる人がうらやましいです。
ラストの仕掛けは「そう来るか~」というものでしたね。
投稿: なな | 2009年1月18日 (日) 21時29分
すばらしかったですねええ。
これの公開が決まってから、ずっと待ってて、DVDが先か、当地まで来るのが先か!!ということで、同着でした。
でも、絶対ここはスクリーンで!!いやーーー、圧巻、堪能、最高でしたねえ。
オリジナルも素晴らしかったですが、さすがミハルコフ!!おまけに、脚本に名を連ねているのが「父、帰る」という傑作のヴラディミル・モイセイェンコつう人なんすよね。
この「父、帰る」というロシア映画も圧倒的な作品でしたが、ご覧になりましたか?未見でしたら、機会がありましたら、どうぞ。
「太陽に灼かれて」以来、オレグ様に脳天ぶち割られました。最高ですよねええ。
「シベリアの理髪師」も、彼の映画ですから、ぜひ!!
「太陽に・・」の方が、映画的にはすごいですが。
そうそう、「イースト・ウェスト」!!最高でしたね。
2002年の私のナンバー1です。
オレグ様!!出て欲しいと思っていたのですが、残念でしたわ。
いやーー、本当によかったです。
投稿: sakurai | 2009年1月18日 (日) 21時52分
sakuraiさん こんばんは
ほんと,素晴らしかったですね!
こんなに食い入るように観てしまった作品
・・・久しぶりかな~。観始めたのが夜の11時でしたが
最後まで目が離せなくて,観終わったら夜中の2時近く!
でも長さはほとんど感じませんでした。あまりにも面白くて。
ロシア映画はこれまでほとんど観てなくて「パパってなに?」とか。
「父,帰る」は聞いたことあるけど未見です。レンタル屋に置いてないし・・・
「イースト・ウェスト」は純然たるロシア作品とは違いますよね?
たしか仏との合作だったような。
しかし中身の濃い作品がたくさんありそうで,これからロシア映画もチェックしたいです。
オレグさんはね~,「イースト~」のアレクセイ役しか知らないのですが,
とっても知的で,理想のタイプです。
これを観たあと,友達にも勧めまくって,その友達も
「夫役のひとが素敵!」と言っていました。
「太陽に灼かれて」「シベリアの理髪師」観てみたいなぁ~。
この「12人の~」でも陪審員①とか,
オレグさんに似合いそうだな~と思ってしまいました。
投稿: なな | 2009年1月18日 (日) 22時19分
ななさん、こんにちは。コメントとTBをありがとうございました。
私は、オリジナルを割りと最近観たのですよ。あの映画は本当に傑作ですね。
尺が短いのがいいです。リメイクはロシア流で、長いですが(笑)。
しかし歴史的傑作をリメイクするのは、なかなか勇気が要ったのではないでしょうか。
記事中、陪審員一人ひとりをクローズアップされてて凄いですね~。
踊る少年も、とても印象的でした。
ではでは、またです~。
投稿: 真紅 | 2009年1月18日 (日) 22時27分
ななさん、ご覧になったのですね。
この作品、最初は少々辛気くさくて睡魔との闘いでしたが、陪審員たちの議論が始まってから、俄然面白くなりストーリーに夢中になりました。
とても上手く作られた映画だと思います。
元映画は私も見ましたが、かなり前なので今一度見たいのですが機会がないですね。
驚きの結末...現代の世相を反映って、その通りですね。素敵な結末でしたわ。
投稿: margot2005 | 2009年1月19日 (月) 00時51分
真紅さま こんばんは
私は数年前にオリジナルを観ていました。
あちらはスマートでコンパクトな印象ですね。
このロシア版と比べると。
でも,このコテコテのロシア版もまた味わい深くて
長さは全く感じませんでしたわ。冒頭だけちょっと退屈しましたが。
>記事中、陪審員一人ひとりをクローズアップされてて凄いですね~。
いやいや,6人しか取り上げてませんよ~,半分です。
まだ2.3人取り上げたい陪審員さんもいたのですが
さすがに疲れてやめました。
踊る少年もよかったですね。
オリジナルより,被告の少年に感情移入できました。
投稿: なな | 2009年1月19日 (月) 00時53分
こんにちは~♪
私はコレが今年の一本目でした!
オリジナルも、三谷脚本映画も、三谷版舞台もみーんな面白い!
けれど、ロシアという国の現代の情勢を知ることができた本作もとーっても見応えがありました。
同じ題材でも作る時代によっていろいろ膨らませていけそうで、これは私が生きている間にあと一回くらいは○○版っていうのを見れるかも?なんて思っちゃいました。
長尺なことと、ロシア語と、知らない顔の俳優さん12人の区別が心配でしたが、どれも杞憂に終わりました。
投稿: ミチ | 2009年1月19日 (月) 16時41分
こんばんは、ななさん。
おお、ななさんがこんなにハマられるとは!
そうですね、私もすっごく濃いロシアを感じました。
オリジナルの良さはもちろん当然にあって、それとはまた別の意味で、こちらの作品も、ロシア色が全面に現れていて面白かったです。
それぞれの男の人生を感じる語りがまた良かったですよね。
投稿: とらねこ | 2009年1月19日 (月) 21時29分
こんにちは。これはDVDリリースを楽しみにしてました。
リメイクを通じてロシアの現状を伝える意味もあり、すごい意義ある作品ですね。
先日の「地球が静止する日」みたいな安っぽいリメイクとは、大違い。
体育館というのも異様で良かったし、
ロシア俳優さん、わからないけど、恰幅のよいロシアっぽいおっちゃんたち、強烈でしたね。確かに、陪審員5番のおっちゃんの薬?は気になったわ。
アメリカ版が理論としたら、ロシア版はものすごく人間的だったでしょ。
自分の過去と経験から照らせあわせて、熱く無罪だと語るのは、感動しました。
ロシアらしい結末になってくるのも、う〜ん、なるほどというとこでした。
投稿: kino | 2009年1月20日 (火) 01時26分
margotさん,こんばんは
>最初は少々辛気くさくて睡魔との闘いでしたが、・・・
そうそう,冒頭の回想シーンは意味不明の段階では退屈なばかりだし
陪審員が体育館に入ってすぐのあたりは誰が誰かわからなくてこれまた退屈で。
でも陪審員①が「無罪」を主張し始めたあたりから俄然面白くなりましたね!
ラストに近づくにつれ,加速をつけて面白くなっていった素晴らしい作品でした。
投稿: なな | 2009年1月20日 (火) 20時24分
ミチさん こんばんは!
これが2009年のスタート作品とは!素晴らしいですね。
日本で製作されたのは「12人の優しい日本人」でしたっけ?
未見なのでまた観てみたいです。
>同じ題材でも作る時代によっていろいろ膨らませていけそうで、これは私が生きている間にあと一回くらいは○○版っていうのを見れるかも?
そうですよね~,そういう意味ではリメイクしやすい作品なのかもしれません。
その時々の世相や,お国柄を盛り込んでもらえると面白いですよね。
わたしは,これの「中国版」や「イタリア版」などが観たいなぁ。
>長尺なことと、ロシア語と、知らない顔の俳優さん12人の区別が心配でしたが、どれも杞憂に終わりました。
12人の区別は最初はちょっと混乱しましたよ~
だって太ったはげ頭のひとが何人かいたもん。
投稿: なな | 2009年1月20日 (火) 20時34分
とらねこさん,こんばんは
そうなんです~,すっかりはまってしまいました。
近いうちにもう一度レンタルして見直したいです~
彼ら12人の「濃い」演技を!
オリジナルと比べれない面白さ,完成度の高さだと思いました。
>それぞれの男の人生を感じる語りがまた良かったですよね。
身ぶり手ぶりも大仰でしたが,
体育館のボールとかいろんな小道具を効果的に使って語らせていましたね。
迫力と説得力ありました~。
投稿: なな | 2009年1月20日 (火) 20時40分
kinoさん こんばんは!
理想的なリメイクですね!リメイクでこんなに満足したのって珍しいです!
だからって,オリジナルが色褪せるというわけでもないのがまた凄い!
>リメイクを通じてロシアの現状を伝える意味もあり、すごい意義ある作品ですね。
そうそう,単なる密室の心理劇の面白さに留まっていなかったのが素晴らしかったです。現代ロシアの抱える問題点がよくわかりました。
>先日の「地球が静止する日」みたいな安っぽいリメイクとは、大違い。
あはは,あれは志もなにも感じられなかったですね,中身が薄すぎて。
>アメリカ版が理論としたら、ロシア版はものすごく人間的だったでしょ。
そうそう,アメリカ版はあくまで証拠や理論で無罪を証明していくけど
それはそれでとても合理的で唸らされたけれど
ロシア版は,「良心」や「価値観」に訴えてるんですよね。
根拠はアメリカ版より弱まったけど,
人間の奥の深さを味わえてすごく感動しましたね~。
投稿: なな | 2009年1月20日 (火) 21時04分
シドニールメットのも、中原俊のも観ましたが、このロシア版が、
一番、私的には良かったと思います。まあ、役者さんの感情の出し方が凄いですね。そこまでする?的な感じでした。しかし、だからこそ、中途半端な態度ではこちら側も観れないぞ!って思うんですよね。相手が真剣なら、こちらも真剣に!となるんです。
最後の判決のシーンは、今こういうぬるま湯にいる私達には愕然とします。
投稿: みちしるべ | 2009年7月 8日 (水) 02時49分
みちしるべさん こんばんは
これ,よかったですね~
わたしも,このロシア版が一番インパクトあったかもしれない・・・
始まったばかりの時は,洗練されてたルメット版に比べると
登場人物はおっさんばっかりだし,場所は体育館だしちょっと地味かな~?とか思ったんだけど
中盤から彼らが口から泡を飛ばす勢いで熱弁をふるい始め
派手な再現劇まで始めた時に,なんで場所が体育館なのかもわかり
うーんと唸ってしまいました。見事な舞台劇のような演出。
ラストのひねりもよかったですね。たしかに平和な日本では考えられないような選択でした。
投稿: なな | 2009年7月 8日 (水) 23時01分
トラネコさん
あまりにもすばらしいサイトですね。
きれいな映画の写真と的確なコメント!
鑑賞したときの場面が浮かび上がってきました。
この映画について記事を書きましたので、
リンクを張らせていただきました。
よろしくお願いします。
投稿: シオピ | 2009年8月 4日 (火) 09時34分
シオビさん はじめまして
過分なお褒めの言葉,嬉しく勿体なく恐縮です。
この作品は題材がちょうど今世間で話題になっている
裁判員制度ともリンクするし
脚本勝負の,密室で進行する物語ということもあって
大変見どころの多い物語ですよね。
くわえて,リメイク版ということもあり,オリジナルとの比較など・・・
語る話題はつきません。
後ほど,シオビさんのお宅にもおじゃまさせていただきますね!
こちらこそよろしくお願いいたします。
投稿: なな | 2009年8月 5日 (水) 19時16分
ななさん
私にとっての初めてのコメント、ありがとうございました。
ななさんのブログは、とても華やかで、美しい!
観ているだけで映画を観てみたいという気持ちになります。
これから自分のブログを充実させようと思っている私にとって、
とてもよいお手本を見せていただいたと感謝しています。
いろいろ真似させていただきますが、お許しください。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿: シオピ | 2009年8月 5日 (水) 20時40分
シオビさん 再コメントありがとうございます。
シオビさんのブログもテンプレート,とっても美しいですね。
私好みのテンプレです。ヽ(´▽`)/
ブログ始められたばかりとのことですが
ブログの運営は大変だったりめんどくさかったりすることもありますが
それを上回る楽しみが得られると思うので
どうぞ素敵なブログライフをエンジョイされますように・・・・。
投稿: なな | 2009年8月 6日 (木) 22時54分
こんにちは~♪
以前オススメ下さったのはコチラの映画ですか~
先日レンタル店で探したのですが、オリジナルしか見当たらなくて(多分探し方が下手なのよ・汗)、、、
でね、オリジナルを未見なんだけど、まずソチラを見た方がいいかしら?
パルナサスの鏡―鑑賞されたんですね~
私も行く予定だったんだけど、時間の関係で来週半ばになりそう、、、観たらお邪魔しますね!
投稿: 由香 | 2010年1月24日 (日) 13時27分
由香さん こんにちは~
このリメイク版,まだ新しいのできっと探せば見つかると思いますよ~
で,オリジナル版(シドニー・ルメットの)を先にご覧になった方が
このリメイク版との違いがわかって
より楽しめると思います。
お国柄や時代背景が違うとこうも変わるのか~と
感心します。
オリジナルもリメイクもどちらもよい出来ですし。
パルナサス・・・・私は映画そのものは辛口批評です。
ま,ギリアムさんの作品なのでたぶん予想はしてましたが。
でも私には合わないけれど,
あの世界観がお好きな方もけっこういらっしゃると思うわ。
ジョニー,カッコよかったですよ~
出番が少なすぎて残念だったけど・・・・。
投稿: なな | 2010年1月24日 (日) 14時06分