イースタン・プロミス
ロンドンに暗躍するロシアン・マフィアをめぐる,限りなくダークな犯罪バイオレンス。
・・・・これは,ヴィゴの映画だ。
それだけは間違いない。
ヴィゴ・モーテンセン。名前の響きからして,北欧のミステリアスな香りのする男(父親がデンマーク人)。 ストイックなバイオレンス・アクションがこの上なく似合う男。そして,この「イースタン・プロミス」のヴィゴは,過去作品のどのヴィゴ゙と比べても,めちゃめちゃクールで渋くてカッコよかった。いや,あのカッコよさをなんと形容したらいいのか,うまく言葉が見つからないのだけど,刻まれたシワの一本一本,細かな表情の一つ一つに至るまで,すべてが無駄なくキマっているというか・・・。
オールバック,つり目のサングラス,彫像のように完璧な身体は,ロシアン・マフィアの世界では「履歴書」代わりになる多くのタトゥーに彩られている。ボスの息子の片腕的存在である彼の仕事ぶりは,迅速で迷いがない。
この物語は,「知られざるロシアン・マフィアの世界」を垣間見ることができる。祖国の貧困から逃れるために欧州へやってきたロシア女性たちを食い物にする非道さや,仲間に制裁を加える際の残虐さ。題名のない子守唄を思い出す。・・・・とにかく全編にわたって,残酷なシーンも多い。しかし,銃を使わずに,ナイフが武器,というのはけっこう怖いもんだなぁ・・・・
ニコライの所属する社会は,一般人なら,ふつうは覗く機会のない裏社会。
しかし,身元不明のロシアの少女の遺児を取り上げたことから,アンナはその世界に巻き込まれてゆく。日のあたる表社会と,ダークな裏社会の,光と影の交錯から,いったい何が生まれるのか・・・・緊張感あふれる展開には,最後まで目が離せない。
その気になれば,どんな残酷な暴力もやってのけるほどのニコライが,唯一アンナにだけは見せる優しさ・・・・。その理由は,彼の正体が明かされるラスト近くで,納得がいくのだが。
ニコライの正体と,彼の選んだ道の行方・・・・ミイラ取りがミイラになった物語のような気もしたけど。裏社会,特にロシアン・マフィアのような,その奥に何が待っているかわからない得体の知れない世界にひとたび足を踏み入れたならば,・・・・・もう決して堅気には後戻りはできないということか。
ニコライを取り巻く深い闇。その中の一筋の光明にも感じられる,アンナとのためらいがちなキスシーンが切ない。
公衆浴場での,ヴィゴの全裸格闘シーンは必見。これを観るだけでも,この作品は十分値打ちがある。壮絶だし,観ているこちらも痛みを感じてしまいそうなバトルシーンなのだが,・・・・美しい。ヴィゴの身体にも見とれるが,「殺らなければ殺られる」という,はりつめた緊迫感に圧倒された。
・・・・それにしても,ヴィゴはカッコよすぎ。近寄ってはいけない男の魅力全開である。謎,哀愁,孤独,そして強靭さ・・・・任侠映画のダークヒーローに必要不可欠な濃いフェロモンに酔ってしまった。クローネンバーク作品の味わい方は不慣れだが,暴力と孤独に満ちた世界の中に描かれる美学のようなもの・・・そんな魅力を感じた。
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JUGEMテーマ:映画 制作年:2007年
制作国:イギリス・カナダ
上映メディア:劇場公開
上映時間:100分
原題:EASTERN PROMISES
配給:日活
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
主演:ヴィゴ・モーテンセン
ナオミ・ワッツ
ヴァンサン・カッセル
アーミン・ミューラー=スタール
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とても渋い映画でした。そしてとてもデビッド・クローネンバーグ監督作品とは思えないくらいに格好いい映画でした。ヴィゴ・モーテンセンのモザイクなしで全裸格闘シーンが何かと話題になっていた映画でしたが、個人的にはそのシーンよりも彼の一挙手一投足がとにかく渋くて....... [続きを読む]
ななさん、こんばんは~~♪
実はコレ劇場鑑賞したのに、まだレビュー書けてないの。
すっごく好みの作品で~ヴィゴ好きなのもあるんだけど~
ヴァンサンも好きで(役者として・・)ナオミ・ワッツも好きなので~なんか思い入れ強くて書けてないんだ。。。
ヴィゴの魅力、オーラ全開の映画でしたね~。
本当に素敵だった・・・
厳しい表情の中にフッとみせる優しさに胸きゅん状態。
少女と○○の時だって、彼独特のなんともいえない表情に、やられました。
ナオミとのキス・・・切なかったね~~~。
涙出ましたわ。
一時、あの全裸格闘シーンばかりクローズアップされてましたが
あのシーンは圧巻ですが、そこだけ話題になるには勿体ない深い作品でした。
投稿: マリー | 2008年11月15日 (土) 21時13分
>ななさま
映画は重厚長大、軍事ミステリー、警察ドラマ、潜入捜査官ものなどが好きです。
チラシが真赤でしたし、タイトルがタイトルですから赤い密約と思い、ロシアの密約を英国諜報機関が暴くというイメージで映画館に突進しましたが、想像を凌駕するだだはまりとなりました。
かっこよすぎます。きゅーん。
投稿: とみ | 2008年11月15日 (土) 23時12分
こんばんは!
ヴィゴ・モーテンセンの魅力、全開だったね。
クローネンバーグ監督は彼がお気に入りだとみた。笑
全裸シーンは、危険なシーンでもあるのにやってのけたのはお見事としかいいようがない。
映画館、男性ばかりで恥ずかしかったわ。^^;
>アンナとのためらいがちなキスシーンが切ない。
んだ!ナオミ・ワッツって幸薄そうな役、ほんとに似合う。。
バカ息子役のヴァンサン・カッセルがはまりすぎてたな。
投稿: アイマック | 2008年11月16日 (日) 20時18分
こんばんは
ヴィゴさん、もうバリバリ、ハマリ役でしたね!
ドライでクールで渋くて・・でも、その中に男の優しさ
が垣間見えてブラボーでした。
全裸での格闘シーンは、大迫力でした。
話題のブツ^_^; より、リアルな殺し合いに釘付けでドキドキ
しちゃいました。
ブツ見逃したのは、非情に残念なんですが
投稿: アニー | 2008年11月16日 (日) 22時15分
マリーさん こんばんは!
マリーさん,ヴィゴお好きだったんだ~(*^-^)
私は彼はタイプじゃないんですが,作品の中の彼にはシビレます。
まだ彼が若くて,「指輪物語」でブレイクする前に
パルトロウの情夫役で出ていた「ダイヤルM」で
むさいんだけど妖しい香りがするヴィゴの演技に強烈な印象を受けました。
ナオミ・ワッツは私も大好きだし,ヴァンサンもね~そこそこ好き。
クローネンバーク監督の作品って得意じゃないんだけど
なぜか観てしまうのよね・・・そしていつもちょっと胃もたれするの・・・
でも,この作品は素直に「すごい!」と思える作品でした。
「非情」の世界の中に流れる切なさがたまりませんね。
そうそう,深いです。全裸格闘シーンだけ語るのは(爆)あまりにももったいないくらい
深い作品ですよね。
投稿: なな | 2008年11月16日 (日) 22時28分
とみさん こんばんは
お久しぶりです!遊びにきていただいてありがとう!
>タイトルがタイトルですから赤い密約と思い・・・・
うふふ,そうなんですか~,かくいう私もスパイものかと思いましたら
なんのなんの,ゴッドファーザーっぽい物語で
私もこの世界観にヤラレましたよ。
>かっこよすぎます。きゅーん。
ほんと,実際にニコライのような御仁と関わったら
惚れずにはいられません・・・ただし,関わるはずもないですがね。
投稿: なな | 2008年11月16日 (日) 22時36分
アイマックさん こんばんは
劇場は男性ばかりでしたかー( ̄▽ ̄)・・・男惚れする物語だよね,これ。
あの全裸シーンは,実際やりにくかったんじゃないかな~
おまけに床が石っぽかったし・・・いろいろ痛そうで。
全裸格闘シーンといえば「ベオウルフ」を思い浮かべるけど
あっちはCGだもんね~,実写のこちらは,迫力も俳優の苦労もそりゃ雲泥の差だわね。
ヴィゴ,あっぱれ!!!
>バカ息子役のヴァンサン・カッセルがはまりすぎてたな。
なんか最近彼ってこんな役多くない???
ナオミは「21グラム」とか,とにかく不幸な役が似合うね。
あと,絶叫ホラー系も似合う・・・。
投稿: なな | 2008年11月16日 (日) 22時44分
アニーさん こんばんは!
よかったですね~,お話もなんだけど
あのヴィゴのニコライを見れただけでも
「観た甲斐」があった!と言える作品でしたよ。
>話題のブツ^_^; より、リアルな殺し合いに釘付けでドキドキ
しちゃいました。
あはは,わたしはブツの方に釘付けで,殺し合いの方を
いい加減に見ちゃったなぁ~(照)
イヤ、なに,スケベ心からじゃなくて
「見えそう!」とハラハラ心配してあげたんですよ・・・。
そこらへんは,うまく「見えそうだけどはっきりとは・・・」という風になっておりました。( ´艸`)プププ
投稿: なな | 2008年11月17日 (月) 22時00分
こんばんは^^
ななさんがマフィア好きとは意外でした(笑)
すご~~くヴィゴのこと書いてあるから
お好きかと思ったら、タイプじゃなかったのね(笑)
この映画は、やはり、ヴィゴにつきるし、凄い
作品だと思いました。
全裸の格闘シーンは、自分もそこにいるような感じが
して、怖かったです。いろんな意味で(笑)ドキドキ
しました(笑)
>刻まれたシワの一本一本,細かな表情の一つ一つに
至るまで,すべてが無駄なくキマっているというか・
相変わらず表現力が豊かでボキャブラリーが豊富な
ななさんだわ~~♪
確かに、今回のヴィゴ、すべてが無駄なく決まってる!!!
こういう作品得意ではないんですが(^^ゞ、見応えのある作品
ではありました。ナオミも良かった!ヴァンサン(最近こういう役
多いよね~~。あの美しいモニカの旦那なのに・笑)も
ハマってました(^^ゞ
投稿: ひろちゃん | 2008年11月18日 (火) 01時30分
こんにちは
ななさんはやっぱり『LOTR』からヴィゴ氏に注目されてるのでしょうか。というかそれ以前から注目してた人って、日本では皆無だと思いますけど
50目前にしてやっと手に入れたスターの地位なのに、『ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス』ではお尻丸出しで、こちらにいたっては全裸・・・
どうしてこうなっちゃったんだろうなあ。きっとクローネンバーグと出会っちゃったのがよくなかったんだろうなあ
でもそれでもみなさん口をそろえて「素敵! かっこいい!」とおっしゃってるあたり、スターのカリスマ性を感じますです
>銃を使わずに,ナイフが武器,というのはけっこう怖いもんだなぁ・・・・
イギリスというのは日本なみに銃規制が厳しいらしく、それゆえに刃物中心のアクションとなったのでは、と考えております。そしたらお話が一層痛々しくなってしまって(笑) 皮肉ですね
やっぱナイフで裂かれるより銃で撃たれる方がい・・・ いや、両方いやだな、うん
投稿: SGA屋伍一 | 2008年11月18日 (火) 15時07分
ひろちゃん こんばんはー
マフィア大好きです。日本の「極妻もの」から始まって
イタリア,アイルランド,韓国,香港,あらゆる国のマフィアもの大好き。
本人はいたって平和主義なので,なんでしょう??反動でしょうか?
ロシアン・マフィアというのは新鮮でした。
>すご~~くヴィゴのこと書いてあるから
>お好きかと思ったら、タイプじゃなかったのね(笑)
うん・・・タイプじゃないんですよ。でもスクリーンの中の彼って
素敵ですよね。この作品では特に。
北欧の海賊の血を引いてるような雰囲気のひとですね~,ヴィゴ。
ヴァンサンは,こないだの「オーシャンズ」でも,情けない変な役だったわ。
モニカの旦那だけに,私生活でも情けない旦那なのかな??なんて
失礼なことを考えてしまいます。
投稿: なな | 2008年11月18日 (火) 21時26分
SGAさん こんばんは
わたし,「LOTR」以前からヴィゴに注目してる変わり者ですわ。
「アルビノ・アリゲーター」とか「ダイヤルM」とか「G.I.ジェーン」とか。
インパクトの強い,胡散臭い役ばかりでしたが,あのアクの強い野性味が忘れられなくて・・・。
「LOTR」は作品自体が好きになれなくて観てないのですよー。
これのヴィゴは万人ウケするカッコよさだそうですね。
でも私にとってヴィゴは,「激辛珍味」のような魅力のある俳優さんなので
この「イースタン~」のヴィゴのような感じがやっぱり好きですねー
ま,クローネンバークと組んでから,露出が増えたのは確かですね。
>イギリスというのは日本なみに銃規制が厳しいらしく、それゆえに刃物中心のアクションとなったのでは・・・
おお,そうなんですか~。ロシアン・マフィアは刃物が基本,なのかと思っていました。
ナイフと銃・・・即死できるならやっぱり銃がいいかな~
もちろん,どっちにしてもそんな危険な目に会いたくはないですけど。
投稿: なな | 2008年11月18日 (火) 21時55分
こんにちわ。
≫刻まれたシワの一本一本,細かな表情の一つ一つに至るまで,
すべてが無駄なくキマっているというか・・・。
そうなんですよねえ・・・。
もうここまでくると、生きるアートとでも言うか。
この匂い立つような重厚なシブさは、もう芸術的でございます。
ヴィゴって、昨年(?)のアカデミー賞でこの作品で主演男優賞に
ノミネートされたんですよね。オスカーはダニエルが獲りましたけれど、
・・・いやあ~ヴィゴの方が良かったのでは!?なんてことも思うほど
に素晴らしい存在感でしたよ。
そうそう。
この映画のムード、『題名のない子守唄』を思い出しましたね。
あちらは女バージョン、こちらは男バージョンって感じで、
根底にある陰湿さや社会問題などは相通ずるものがあるような気が
いたしましたです。
投稿: 睦月 | 2008年11月19日 (水) 11時50分
あたしも変な人かなあ。
「GIジェーン」とか「クリムゾン・タイド」の冷や汗たっぷりの役とか、気になってた脇役さんでした。
なので、ブレイクされてもいまいち嬉しくない・・。
なんか、みんなに知られたくない・・・みたいな。
なはは。
まあ、こういうヴィゴのための映画もよかったですが、クローネンバーグ臭さが薄くて、ちょっと物足りなかったです。
投稿: sakurai | 2008年11月19日 (水) 22時12分
ななさん、こんばんは
確かに、クローネンバーグ臭は薄かったですが、これはこれで面白く見れました!
ヴィゴ・モーテンセン、『LotR』の時の魅力と較べちゃいけないんですが・・・
年を取ってもなお魅力満載ですよね!
プライベートでは詩とか書いちゃうし、素敵な人ですよね~。
投稿: とらねこ | 2008年11月19日 (水) 23時36分
ななさん、こんにちは。
まさしくヴィゴの映画でしたね。
彼の渋いたたずまいが・・・超セクシーです。
全裸シーンが取り沙汰されていますが
はっきり言ってそのシーンなんかよりも
ちゃんと服を着て建物の裏でタバコをくわえているシーンなんかの方が
よっぽどセクシーに見えます。
・・・もうね、20も半ばを超えたら
単に裸を見てキャーキャー言えるような年じゃなくなるのよね・・・(苦)
>ナイフが武器
そういえば・・・
余計に渋さが増す、というか・・・
バイオレンス度アップですね。
投稿: swallow tail | 2008年11月20日 (木) 07時23分
睦月さん こんばんは
>もうここまでくると、生きるアートとでも言うか。
そうです,まさに!そしてこの魅力は,
中年を過ぎたヴィゴでないと出なかっただろうなー。
・・・俳優さんってすごい職業だな・・・と改めて敬服。
>オスカーはダニエルが獲りましたけれど、
・・・いやあ~ヴィゴの方が良かったのでは!?なんてことも思うほどに素晴らしい存在感でしたよ。
ダニエルの映画も観ましたが,私もこちらのヴィゴの方を押しますね!
「題名のない子守唄」のダークな世界を思い出しました。
東欧からの移民女性の問題は,
われわれはまだまだ知らないことが多いんでしょうね~
投稿: なな | 2008年11月20日 (木) 22時56分
sakuraiさん こんばんは
おお~,sakuraiさんも,ブレイク前の脇役専門のヴィゴが気になっていたのですね。
「このクセのある大男,なにもの??」って感じで印象に残っています。
>なので、ブレイクされてもいまいち嬉しくない・・。
>なんか、みんなに知られたくない・・・みたいな。
あはは,わかりますよ~,その気持ち。
自分だけのお気に入り観光スポットが有名になって
大勢の人が押しかけるようになったようなもんですよね。(違うか)
この作品,クローネンバーク臭が薄いので万人ウケしたところもあるでしょうね。
投稿: なな | 2008年11月20日 (木) 23時05分
こんにちは!
皆さんもおっしゃってる通り、ヴィゴの為の映画でした。
格闘シーンはもちろん、ロシア訛りの英語、あの表情、
ヴィゴを堪能するには最適の1本かもしれません。
おまけに体の隅々まで見られるんですからぁ(笑)
銃よりナイフの方が、痛さを実感できるというか、
自分でもその痛さが想像できるので、
余計に怖さを感じるんでしょうね。
銃で撃たれた痛さって、なんか想像できないもの。
ヴィゴにはまたマフィアものに出演して欲しいわ。
なんたってはまってるもんっ!
投稿: こでまり | 2008年11月20日 (木) 23時11分
とらねこさん こんばんは!
もう50歳になるというのに,魅力全開ですね,ヴィゴ。
そうそう,詩人でもあるとか・・・
「ダイヤルM」では,前衛画家の役だったんですが
劇中のコラージュ作品が実際にヴィゴの描いたものだと知って驚きましたし
確かに多才なひとです。ちなみにチョコレートが好きだとか・・・
それは似合わないな~~~
投稿: なな | 2008年11月20日 (木) 23時18分
スワロさん こんばんは
ヴィゴの渋さときたら,たまりませんですねー。
>ちゃんと服を着て建物の裏でタバコをくわえているシーンなんかの方が
>よっぽどセクシーに見えます。
そうかも~。あのサングラスとくわえ煙草がぞくぞくするくらいキマッてましたね。
>・・・もうね、20も半ばを超えたら
>単に裸を見てキャーキャー言えるような年じゃなくなるのよね・・・(苦)
まだお若いのに,スワロさん!(*^ω^*)ノ彡
でも,私も同感ですね~,クールなたたずまいに大人の男の色気を感じます。
投稿: なな | 2008年11月20日 (木) 23時28分
ななさん、こんにちわ~
これは公開時に劇場で見ましたよ、何せクローネンバーグファンですから・・・、でも見終わったら、やはりヴィゴの印象が強烈でした、ヴィゴの容姿にはほとんど興味ないのですが、この映画の彼のカッコ良さはほんとに匂い立つくらいでした。特にやはり全裸格闘シーンは素晴らしい!これは監督もきっとヴィゴの為に作ったというかヴィゴにしかやってほしくないと思ったでしょうね、オスカーのダニエルは僕の中では断トツですが、彼がいなければ絶対ヴィゴでしたね、「ヒストリー・・・」の時よりずっと存在感が増してました、
映画の方は時折、クローネンバーグの往年のグロさが見えたたけで、ほんとに彼らしさが薄れてました、人間ドラマとして描いてるところは、方向転換なのかな?監督も丸くなったのかな~?と、「ヒストりー・・・」も薄くなってましたが、今回はもっといい意味でクローネンバーグ色が消えてましたね、でももっと難解な映画も見たいかも・・・、次はぜひ監督賞なんかをあげて欲しいです、アカデミーさん!
投稿: イニスJr | 2008年11月21日 (金) 11時05分
こでまりさん こんばんは
>ヴィゴを堪能するには最適の1本かもしれません。
>おまけに体の隅々まで見られるんですからぁ(笑)
彫像のような体でしたね。
ハリウッドの俳優さんはみな筋肉を鍛えてるけど
なんかヴィゴの筋肉って,重みからして違う気がしました。
あれが50歳の全裸???(lll゚Д゚)と,
彼の年齢を思うと絶句してしまいます。・・・素晴らしい。
>銃よりナイフの方が、痛さを実感できるというか、
>自分でもその痛さが想像できるので、
>余計に怖さを感じるんでしょうね。
そうですね~,日本じゃ銃で撃たれた痛みを知ってる人ってそういないでしょう。
それにナイフの方が即死できない感じで怖いです。
ヴィゴのヤクザ映画,もっと見たいですね~。
投稿: なな | 2008年11月21日 (金) 20時42分
イニスJrさん こんばんは
骨折はもう治りましたか?
そうそう,この映画,クローネンバーク監督が
ヴィゴのために撮ったような作品でしたね。
重厚でダークなテーマよりもヴィゴの存在感の方が勝ってしまった感もありますが・・・
>ヴィゴの容姿にはほとんど興味ないのですが・・・
・・・私も同じです`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!
でも彼の雰囲気や演技にはたいそう惹かれます。
「ヒストリー~」のヴィゴもよかったけど,やはりこの作品のヴィゴにはかないませんでしたね。
クローネンバーク監督の描く世界って,いまひとつ好きではないのですが
グロい,痛い,,難解,グチャグチャ~って感じが
最近は確かに薄まってきていますね。
見やすくなったというばそうなんですけども
せっかくの個性(毒気)がなくなるのは残念な気もしますね。
投稿: なな | 2008年11月21日 (金) 20時54分
『ダイヤルM』も観たんですが、若い時より年を重ねた今のほうが渋くて男っぽいですね〜、この人。
この映画のヴィゴは一見の価値あり!ですね!
私もそれほどファンではなかったのですが、この映画のヴィゴは惚れ惚れしました。
あと、脇もみんなびしっとキマっていて、ヴァンサンもナオミも良かったです。
投稿: あん | 2008年11月22日 (土) 01時55分
あんさん こんばんは!
おおっ!「ダイヤルM」をご存じ?
私,あの作品何気に好きなんですよ。
何が好きって・・・グウィネスのファッションが・・・(そこかい)
確かに~,あの作品のヴィゴは怪しげなだけの大男だったような・・・
年取った今の方が断然かっこいいですよね。
>あと、脇もみんなびしっとキマっていて、ヴァンサンもナオミも良かったです。
そうそう,みんなハマってました。
台詞とか動きとかも,どこにも無駄のない演出でしたよね。
投稿: なな | 2008年11月22日 (土) 22時09分
ななさんこんにちは
この作品は面白かったですね、テーマがテーマだけに
ずっと暗い雰囲気でしたが、モーテンセンさんが
体当たりの演技でしたね、サウナのシーンは皆さんが
印象に残ってるけど私もやはり印象に残りました
カメラもはっきり映り込まないように上手く撮影して
ましたね、ナイフで切られるのもなまじ裸なせいでとても
痛そうに見えたし
投稿: せつら | 2008年11月30日 (日) 12時44分
せつらさん,こんばんは
この作品は描いていることは陰鬱ですが
とても深いテーマだと思います。
ヴィゴのカッコよさになんだか意識が集中してしまって
テーマが薄れた気もしますけど,
とても印象に残る作品です。
浴場でのシーンはうまく撮影してますよね。
見えそうで見えないし・・・
監督は「究極の無防備」を表現したかったそうですが
そうなるとやっぱり全裸にナイフでしょう!
投稿: なな | 2008年12月 1日 (月) 21時24分
とにかくヴィゴ・モーテンセンが渋くて格好いい映画でしたね。
クローネンバーグもこういう映画を撮れるんだと、ちょっと驚きましたが、いい映画でしたよ。
投稿: にゃむばなな | 2009年5月17日 (日) 15時58分
にゃむばななさん こんばんは
>とにかくヴィゴ・モーテンセンが渋くて格好いい映画でしたね。
まさに彼のカッコよさを堪能する作品でしたねぇ。
クローネンバーグってなんか・・・変わった作品も多いみたいですね。
これは女性にもウケル要素のある(カッコよさとかせつなさとか)でしたね。
投稿: なな | 2009年5月18日 (月) 21時32分