容疑者Xの献身
TVドラマの「探偵ガリレオ」シリーズは未見だ。
しかし,原作である東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」は,話題作だったので一読している。(詳しいところは忘れてしまっていたが,愛する女性のために完全犯罪を実行した天才数学者の物語・・・ということは記憶していた。) 原作では,小太りでまったく冴えない男・・・という数学者「石神」を,ハンサムな堤さんが演じると聞いて俄然興味が湧いてきて・・・。
あらすじ: 惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。(シネマトゥデイ)
いや~何てったって,堤さんの変貌ぶりに驚いた。
原作を読めば読むほど,「もう,堤さんじゃ,ルックスの点だけでミスキャストでしょう!」と懸念していたのだが。・・・・だって石神がこの犯罪を犯したのは,隣人のシングルマザー,花岡靖子(松雪康子)への崇高と言えるほどの片思いのゆえなのだ。そして,そんな一途な秘めた愛を抱く根暗な数学者は,断じてハンサムであってはならないからだ。・・・・全身から「モテないオーラ」がぷんぷんと匂ってくるような人物でなければいけないはず・・・。
しかし,この作品の石神を演じた堤さん・・・・見事にご自分のイケメン・オーラを消すことに成功されていた!その立派な体格なんかはどう変えようもないのだけど,背中の丸め方,洋服のちょっとだらしない着方,とぼとぼとした歩き方・・・そして何より,その自信のなさそうな,無気力そうな表情と,聞いてる方が思わずイラつく,辛気くさいしゃべり方!・・・な,なんて地味なんだ!
そして,どうしたんですかぁ~,その目?と聞きたくなるくらい,なぜか始終腫れぼったい瞼(泣きはらした後みたいに・・・・)いやはや,クライマーズ・ハイの,あの精悍な堤さんとはまるで別人で。
佇んでいるだけでファッションモデルのように麗しい福山さんと並ぶと,まさにその「冴えない」「不器用な」「孤独な」「変人の」キャラが際立っていた。いや~,この堤さんを見れただけでも,この作品を観てよかったと思った。
この作品の見どころって,石神の仕掛ける,完全犯罪のなぞ解きだけではない。天才物理学者である湯川と,天才数学者である石神の知恵比べも面白いし,友人を追いつめなければいけない湯川の,内心の苦悩や葛藤など,心理的なドラマも深いものがある。・・・そして何といっても鑑賞後に,心に強烈に訴えかけてくるのは,それほどまで犠牲を払った石神の「靖子に対する思いの深さ」だろう・・・。
なぜ石神は,靖子のためにそこまですることができたのか?
彼女とその娘は,孤独で潤いのない石神の人生に
いったい何をもたらしてくれたのか?
ラスト近くの彼の号泣シーンは圧巻だ。
顔をくしゃくしゃにゆがめて,声を振り絞って慟哭する堤さんを,ぜひしっかりと観てほしい。数学しかこの世に持っていなかった孤独な男が,生まれて初めて抱いた「愛する対象」を,どんなにいとおしく思い,生きがいにしてきたか。靖子たち母娘の幸福こそが,彼の生きる目的だったということが,堤さんの狂おしい泣き顔から切々と伝わってくる。
TVシリーズはもっと軽妙なテイストらしいが,この映画版は原作の持つ雰囲気に忠実に,真摯な人間ドラマに仕上がっていたようだ。TVシリーズを観たことがない私は比べることができないけど。
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連日お邪魔します~~
ななさんは原作読んでいらっしゃるのですね。
私は今読書中です★
で・・原作の石神って・・かなり見た目が悪いんですね・・・
驚きました(゚0゚)
堤さんでいいの?って誰でも思いますよね。
でもでも・・ななさんおっしゃるとおり、
見事にイケメンオーラー消していましたね。さすがだわ・・。
それだけでも、観る価値ありですよね。
原作どおりの配役といっても、ただずんぐりした体型の人
選ぶわけにもいかないしね。福山さん相手もあるから
魅力もないと・・・・。号泣シーンは私も思わず
グググ~~ときましたよ・・・
投稿: みみこ | 2008年10月21日 (火) 10時19分
みみこさん こんばんは
原作は流し読みしかしてないのですが(東野さんの本って苦手で)
石神の「見た目の悪さ」ははっきりと記憶しております。
なんたって「ダルマの石神」ですもんね~
目も「糸のように細い」ってあったし・・・
あっ!それで堤さんの目を,やけに腫れぼったくしていたのかな?
彼の本来の目って,結構鋭いですからね~
「石神」の茫洋~とした雰囲気が,あの腫れぼったい目に出ていたような気が・・・
>原作どおりの配役といっても、ただずんぐりした体型の人選ぶわけにもいかないしね。福山さん相手もあるから魅力もないと・・。
うふふ,そうですよね~。二人して並んだとき
それでもマフラーの巻き方とか,堤さんの方は野暮ったく巻いてたりして
いろいろ苦心してるな~と思いましたよ。
投稿: なな | 2008年10月21日 (火) 20時50分
こんばんは!
この映画は堤さんが素晴らしい!!の一言に尽きますよね~
原作を読んだ限りでは、どう頑張っても石神と堤さんは結びつきませんでしたが、、、なんと!!堤=石神にモロに泣かされましたよ~
実は、感想でも書いたのですが、誰もが感動するという原作にど~うもピンとこなかった私ですが(汗)、映画ではいきなり「いい物語だ!!」なんて思っちゃいました(汗)
それほど堤さんの負のオーラに吸い込まれちゃったんだろうなぁ~
それに松雪さんも良かったです。お二人がいい演技をするので、イケメン福山さんの演技が追い付いていなかった気もしました(失礼・汗)
邦画ながらグワシと心を掴まれたなぁ~観て良かったです!!
投稿: 由香 | 2008年10月22日 (水) 00時15分
どうもで~す。
予告のときから、「堤さんが石神かぁ~」と、ちょっと違和感があったのですが、お見事でしたね。
堤真一が、これほどすごい役者だったとは気づいてませんでした。
ごめんなさい。(誰に謝ってる・・)
福山某は、堤さんの演技の完全なる引き立て役でしたね。
普通ならきっと【日本アカデミー賞】とかいうわけのわかんない賞の助演男優ぶっちぎりでしょうが、これはフジ系?
とにかく堤真一の映画でした。
映画のシリーズ化はやめた方がいいですよね。
投稿: sakurai | 2008年10月22日 (水) 07時58分
ななさん、こんにちは~
私もテレビシリーズは未見ですが、映画は雰囲気が違っていたようですね。とてもいい映画でした!
原作の石神とは全然イメージ違う!って思っていたけれど、この堤さん完璧に石神でした。
原作よりも、石神の思いと切なさと色々な感情が伝わってきて、原作では泣かなかった(原作ファンではあるのですが)のに、映画では石神の慟哭に泣けて泣けて仕方ありませんでしたよ~
堤さんは本当に素晴らしかったですね、もし堤さんじゃなければ軽~い作品になっていたかもしれない・・
投稿: hito | 2008年10月22日 (水) 12時31分
ほんと、この映画は堤真一さんのあの演技を見れただけでも十分な映画でしたね。
本来ならなかなかの男前のはずの堤さんが容姿を気にするような男に見えてしまうほどでしたから。
特にマフラーで口元を隠す仕草がより孤独感を強めてくれたと思いましたよ。
投稿: にゃむばなな | 2008年10月22日 (水) 14時47分
由香さん こんばんは!
私も原作より映画の方に感動しました。
それはやっぱり,堤さんの演技によるところが大きいと思ってます。
石神という人間の複雑さや暗さ,切なさなど・・・
堤さんが演じてくれたから,感情移入できたような・・・
あらためてすごい俳優さんですよね。
彼の作品,あんまり見てないのですけどね。クライマーズハイくらいしか・・・
>イケメン福山さんの演技が追い付いていなかった気もしました(失礼・汗)
それは私も感じましたよ~
でも仕方ないかなー,その点は。(^-^;
投稿: なな | 2008年10月22日 (水) 21時47分
こんばんは

TB&コメント、ありがとうございました
私もテレビシリーズは観ていなかったのですが、
この映画は凄く楽しめました
実は先日、リピート鑑賞してきたのですが、
殺人事件が起きる前のシーンから、
既に犯罪隠ぺいの謎を解く鍵となるセリフや映像が隠れていました
そういった意味でも、良く出来た作品だったと思いますし、
最初からオチを知っている状態で映画を再度観てみると、
いろんな事に気づかされますよね
投稿: テクテク | 2008年10月22日 (水) 21時58分
sakuraiさん,こんばんは!
私も観る前は「堤さんが石神~?ミスキャストだろ」と
思ってたクチです。でも蓋を開けてみると
もう彼以外の石神は考えられないです。
>福山某は、堤さんの演技の完全なる引き立て役でしたね。
あはは・・・そこまで言うと気の毒な気もしますが
私も実はそう感じましたよ。
なんというか・・・演技の厚みがぜんぜん違う。
でも福山さんって映画初めてでしたっけ?仕方ないのかな?
ついでに言えば,柴崎コウも松雪さんの引き立て役みたいでした。
あれも,キャラ的には仕方ないのかもしれませんが・・・。
この映画,主演は「堤真一」でしたね。
投稿: なな | 2008年10月22日 (水) 22時13分
hitoさん,こんばんは!
TVはもっと軽妙で,福山さんの「実に面白い~」がウリなんでしょうね。
その雰囲気のまま映画化しても,不評に終わったと思われますが
映画は演技派の堤さんを使って,重厚な人間ドラマにしていましたね。
原作もそんなテイストだったので,原作に忠実に作った,というべきでしょうか。
文章に書かれた石神はルックスがあんまりで,感情移入をさまたげてしまったのかしら?
堤さんの演じる石神の表情とかを実際に目にすると
やるせない思いでいっぱいになりました。
投稿: なな | 2008年10月22日 (水) 22時18分
にゃむばななさん こんばんは!
堤さんの演技に,最初から最後まで釘付けでしたよ。
もう完全に「モテない」男になりきってましたよね~,すごいわ。
そうそう,あのマフラーの巻き方一つにしても
人との関わりの面ではまったく自信のない彼の性格が,
よく伝わってきましたね。
投稿: なな | 2008年10月22日 (水) 22時43分
テクテクさん おはようございます
ほお~,リピート鑑賞されたんですね!
そういえば,思い出してみれば最初から伏線があちこちに
におわせてあったような・・・・。
確認しながらの再鑑賞もまた楽しいですよね!
それにしても,人間ドラマの面と言い
謎を解いてゆく展開の見事さと言い
役者の演技と言い
素晴らしい作品でしたね~
これがよかったからといって,TVシリーズを観たい!とまでは思いませんが・・・
だってあっちには,堤さんが出ないんですもの・・・(◎´∀`)ノ
投稿: なな | 2008年10月23日 (木) 08時58分
こんばんは
良かった! これ私も、とあるブロガーさんから猛プッシュ受けて
見に行く予定なのですよ。
が、ドラマの方まるで未見・・大丈夫かぁ~。
と思ってた矢先、ななさんが同じ条件で楽しめたと言う事なので
これはガゼン期待大になって来ました。
しかし、うち田舎なので11月過ぎに遅れて公開・・やれやれです。
投稿: アニー | 2008年10月23日 (木) 21時07分
アニーさん これいいですよ~
ぜひ鑑賞をお勧めします!
ドラマ未見の方けっこう多いようです。
その場合は,福山さん演じる湯川教授の人物設定などが
よくわからないまま映画が始まりますが,大丈夫,すぐにそこらへんは
なんとなくつかめますし,ドラマのポップな雰囲気と
この映画の重厚な雰囲気は全く別物ですから。
逆に,ドラマのノリを期待して見に行くと(子供とかね)
期待したものとは違うものを見せられるかも。
堤真一さんの名演技に泣かされますよ~
投稿: なな | 2008年10月23日 (木) 22時13分
ななさん、再びこんばんは(笑)



ガリレオシリーズはテレビは数回、
原作は「探偵ガリレオ」、「予知夢」、「容疑者Xの献身」
3つとも読みました。
私は原作の「石神」に惚れこんでしまったので(爆)
映画はちょっともの足りなかったってのが正直な感想です
ブサイクをあそこまで演じた
堤真一さんの演技が素晴らしかったのは間違いありませんが、
私の頭の中の「石神」には敵わなかった……かな
ページ数がある意味無限の小説とは違い、
尺が限られてしまう映画という作品である上、
イケメン主人公にスポットを当てないわけにもいかないので、
仕方ないことなのですが……
いや~、モテない男の一人として
石神には特別に感情移入しちゃうんですよねぇ(爆)
男女の違いはもちろん、
モテる男とモテない男の差でも感想違ってくると思います
投稿: アキラ | 2008年10月23日 (木) 22時33分
ななさん、こんばんは~。
原作では、石神は小太りの設定なんですか!
いや~、堤さんとはビジュアルが大分違うようですが、でも背を丸めて老け込んだ役作りはさすがでしたね。
対する湯川が言葉どおりに若々しく美しいから尚更そう感じたかな~。
ラストの慟哭シーンは同じく泣きじゃくってしまいましたよ。
初めて石神の感情が爆発したシーンですよね。
原作を読みたくなってきました。
最近文字離れがすすんでいて…イカンイカン。
投稿: リュカ | 2008年10月23日 (木) 23時12分
こんにちは^^
PCの調子が不調ですので、先にTBのみ
送らせていただきました^^
今、会社からで~す(笑)
ななさんも、原作は読まれていたんですね。
原作に忠実で、しっかりとした作りの
真摯な人間ドラマに仕上がっていましたよね^^
原作から、石神は、断じてハンサムではいけないと
思っていて、ミスキャストと思いますよね
でも、皆さんも絶賛していますが、堤さんの演技は
素晴らしかったです(泣)
ななさんはTVは観ていなかったとのことですが
TVは短編集のドラマ化なので軽いノリでも
いいと思うのですが、この作品もあんな感じで
やられたら・・・と心配でしたが、思いのほか
よくできていて安心しました(笑)
投稿: ひろちゃん | 2008年10月24日 (金) 13時38分
アキラさん こんばんは!
アキラさんはTVドラマも観てらっしゃるし
東野さんの小説もたくさん読破されているんですね~
>私は原作の「石神」に惚れこんでしまったので(爆)
>映画はちょっともの足りなかったってのが正直な感想です
なるほど~,原作の石神に比べると,堤さんはやはりもとがイケメンだから
「哀れさ」とかが原作石神にはかなわないかもしれませんね。
>尺が限られてしまう映画という作品である上、
>イケメン主人公にスポットを当てないわけにもいかないので・・・・
原作では湯川にはあそこまでスポットは当たっていませんよね。
映画は(一応)福山さんが主演だから,
どうしても彼を目立たせる撮り方をしてしまいますよね。
>いや~、モテない男の一人として
>石神には特別に感情移入しちゃうんですよねぇ(爆)
あらあら,何をご謙遜を・・・(*^-^)
でも,男性の目線と女性の目線では,確かに感想は違ってくると思います。
女性は,靖子のように献身的に愛されたい~という願望も手伝って
石神の愛し方に号泣してしまうのかなぁ???
投稿: なな | 2008年10月24日 (金) 19時53分
リュカさん こんばんは!
TB,コメントありがとうございました~
そうなんですよ。原作の石神は
「小太り・細目・薄毛」と三拍子そろったブ男なんです。
もうその地点で,ヴィジュアル的には堤さんでは絶対無理なんですけど
(だって細目はともかく,小太りで薄毛の堤さんって想像できます?)
「モテナイ根暗なオタク男」という雰囲気は演技でも十分出せるんですね~
そこが凄いな~と感心しましたよ。
原作,読んでみてくださいね~,東野さんの文章
センテンスが短くって読みやすいですよ。私はそのあっさり具合が
あまり好みじゃないのですが。
お話はとってもおもしろいです。
投稿: なな | 2008年10月24日 (金) 20時02分
ひろちゃんへ
おうちのPCは調子がよくないのですか~┐(´-`)┌
原作はずいぶん前に読んだので細かいところは覚えてなくて
映画鑑賞のあと,ざっと再読しましたら
ほんと,細かい点も原作に忠実でしたね。
湯川の相棒が女刑事じゃなかったのと,
石神が堤さんよりもっともっとブサイク・・・という点以外は。
何よりも,原作の持つ,人間の心の深いところまで踏み込んでいるドラマ性が
真摯に,真面目に映画化されていたので,好感が持てました。
もしもドラマのノリ(未見ですが何となく想像はつきます)のままで
映画化がなされていたとしたら,
このストーリーに対する冒涜と感じたかもしれませんね。
投稿: なな | 2008年10月24日 (金) 20時13分
私は原作未読なので(近々読みたいと思っています)、何の先入観もなく見ました。
石神って、そんな風貌だったんですね。
でも堤さん、しっかり“冴えない男”オーラ出まくってましたねぇ。
笑顔もなく、目の表情もなくてボーっとした顔を見ていると誰が見てもネクラ男そのものですよ。
湯川センセの内面も描かれていて良かったと思うのですが、
この映画に関しては、堤真一の迫真の演技に圧倒されてしまった様に感じました。
ただの2時間ドラマかと思ったら、予想以上に良くて大満足でした。
投稿: こでまり | 2008年10月25日 (土) 22時18分
ななさん、こんにちは! コメントとTBをありがとうございました。
テレビシリーズは、私も観てないんですよ。視聴率よくて、話題でしたよね。
この映画、原作を読まれている方にも未読の方にもとっても評判がよくてうれしいです。堤さんファンの一人として、フフフ。。
原作を読了しましたが、映画が原作にほぼ忠実に作られていましたよね。
「ダルマの石神」ってほどではなかったけど、堤さん文句ナシでしたよね~。
松雪さんもよかったし。。満足でした!
ではでは、またです~。
投稿: 真紅 | 2008年10月26日 (日) 00時31分
こでまりさん おはようございます!
私ももう一度じっくり原作を読みなおしているところですよ。
映画の後で確認しながら読むと,「ほんと原作に忠実だったんだ」と感心。
堤さんも見かけはともかく,石神のネクラなキャラは体現できてましたね。
>笑顔もなく、目の表情もなくてボーっとした顔を見ていると誰が見てもネクラ男そのものですよ。
そうそう・・・。顔の表情が死んでましたね。
だからこそ,あの号泣シーンはインパクトありました。
福山さんも葛藤とかの感情はよく伝わってきましたが
いかんせん,イケメンすぎて,みんな同じにみえちゃいました~
彼って,顔だけでなく,スタイルやたたずまいもみんなモデルのようで・・・
その美しさが作品によっては演技の邪魔ですよね。
でも許します・・・美しいから。彼の声には聴き惚れましたよ。
投稿: なな | 2008年10月26日 (日) 11時16分
真紅さま こんばんは!
堤さんのファンですか~,真紅さま。
それでは特に彼の魅力を堪能されたことでしょうね。
>原作を読了しましたが、映画が原作にほぼ忠実に作られていましたよね。
私も今,映画のシーンや台詞を思い起こしながら
原作を再読しているところですが,ほとんど忠実ですよね。
でもガリレオ・湯川ってイケメンとはどこにも書いてないですね。
石神のルックスは堤さんよりずっとアレですが
彼の何考えてるかわからない変人っぽい雰囲気はよ~く出てましたね。
松雪さんも,美しくて演技もうまい方ですね~。
DVDになったらまた再見したい作品です!
投稿: なな | 2008年10月26日 (日) 19時58分
ななさんコメントありがとう
ななさんもそう感じましたか。
ポスターはTV局丸出しですね。やはり番組の宣伝がしたいのでしょうね。ちょっと嫌な感じです。
TVドラマは絶対観ないぞ・・・なんてね。(^_^;)
投稿: ケント | 2008年10月28日 (火) 12時59分
ななさん、こんばんは!
堤真一さんは良かったですよね。
やはり最後の号泣シーンには圧倒されました。
それまでの鬱々として出さなかった感情が、あの場面で堰を切ったように溢れてきた様子はすばらしかったです。
堤さんは最近は油がのっている感じで、注目したいですよね。
投稿: はらやん(管理人) | 2008年10月28日 (火) 21時40分
ケントさん こんばんは
そうですよね~,このポスター,福山さんはともかく
柴崎さんがこんなにデカデカと表舞台に出なくても・・・と思いました。
だって,真の主演は堤さんと松雪さんですよね。
TVシリーズとは別物なんですから,ポスターもそこらへん
考えて作ってくれなきゃ!
投稿: なな | 2008年10月31日 (金) 20時14分
はらやんさん こんばんは
堤さんの名演に驚きました。
特にハイライトの号泣シーンは鳥肌ものでした。
>それまでの鬱々として出さなかった感情が、
>あの場面で堰を切ったように溢れてきた様子はすばらしかったです。
感情表現に不器用な人間の爆発・・・という感じがとてもよく出ていましたよね。
堤さん,もう若くないですが今が旬ですね~。
投稿: なな | 2008年10月31日 (金) 20時17分
ななさん こんにちは♪
TVドラマの映画化ということで、予告を観た限りでもそんなに期待できる作品でもないなと、チカラを抜いて観たのが功を奏したのでしょうか意外にも良かった作品でした!
特にやはり堤サンですよねぇ~。
もしかしたら堤サンが出てなければ観てなかったかもしれません。
いつもの男らしい彼ではなくて、そのへんのオッチャンに徹して演じてましたね。
主演のましゃを食ってました!
投稿: なぎさ | 2008年11月 2日 (日) 16時06分
なぎささん こんばんは
いろいろバタバタしてて,レスが遅れてしまいました~
そうそう,TVドラマの延長のような作品かなって,
ちょっと疑いながら鑑賞してしまいますよね。
わざわざ劇場で観るほどでもないかな~とか。
原作を読んでいたのと,石神を堤さんが?というのに惹かれてなければ
私もスルーしていた作品です。
堤さん,すごかったですね~
演技力だけで,イケメンもブサイクになれるんだね~!驚き!
でも,その逆って・・・演技力でブサイクはイケメンになれるのか?
それは無理でしょうね~,なんて話題で職場が盛り上がったりもしましたよ。
投稿: なな | 2008年11月 5日 (水) 19時28分
ななさん~こんにちは!
なんかここんところ、連日おじゃましちゃって、すいません^^
こちらもレンタル開始日にget!
家の旦那は、おくりびとより、若干こっちの映画の方が面白かったなんて言ってました(*_*) アワワワ・・・(^^ゞ
堤さんの演技力に脱帽の映画でした~~。
ななさんは、たぶんごらんになってないかな・・・と思うのだけれど、昔、松島菜々子と堤さんが主役の「やまとなでしこ」ってドラマがあって、それで堤さんが、数学者?というか数学の勉強のために海外に留学していた・・・って設定だったの。
でも、それとこれとじゃ全然違う役を演じていらっしゃったわ~。
投稿: latifa | 2009年3月22日 (日) 19時20分
latifaさん,こんばんは!
>なんかここんところ、連日おじゃましちゃって・・・
嬉しいでーす!私も連日お邪魔してますよ~。
記事がかぶるのは楽しいですよね,いろいろお話が盛り上がって。
で,この作品,DVDリリースされたんですねー。
うわー,レンタルしなくっちゃ。
もういちど,あの堤さんの圧巻の演技が観たいわぁ。
>家の旦那は、おくりびとより、若干こっちの映画の方が面白かったなんて言ってました
うーん,ストーリーが面白いのはこちらかもね。
感動させるのはあちらかな,なんたってオスカーですもんね,おくりびとは。
でも,サスペンス好きにはこちらがいいかも。
「やまとなでしこ」は知りませんねー,同じ数学者でも
そっちの堤さんはカッコいい感じなのかな?
投稿: なな | 2009年3月22日 (日) 22時31分
ななさ~ん、こんばんは!
まだサーバの調子がおかしいのですが、
今夜はだいじょうぶそうなので、さくっと
やってまいりました。
本作、原作ファンの友人は、かなり
気に入らなかったらしいのですよ~。
その堤さんの泣きのシーンへまでの展開が、
原作を活かしきれていないと憤慨しておりました(笑)
ただわたしは未読だったので、それなりに
楽しめました。堤さんの演技は絶品だったしね!
トリックも読めなかったわ~。正直、映画にしなくても
とは思ったけれど、なかなか面白かったです。
投稿: JoJo | 2009年8月11日 (火) 22時42分
JoJoさん こんにちは
サーバの調子,早く完全に回復するといいですね~
>本作、原作ファンの友人は、かなり気に入らなかったらしいのですよ~。
ファンなら,きっと原作も深く読み込んで思い入れがあったのでしょうね。
私は原作は読んだけど,東野さんのファンじゃないので
さほど強い思い入れはなく,今回映像化してもらえたことで
より楽しめました!
堤さんの演技を見れただけでも満足かな。
たしかに,映画にしなくても,2時間ドラマでも十分な内容かもしれませんが・・・・ヽ(´▽`)/
投稿: なな | 2009年8月13日 (木) 10時49分