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2008年10月10日 (金)

王妃の紋章

Ouhi_wp04_a 

なんだかんだ言いつつ,チャン・イーモウ監督作品は,ヒューマンもの,エンタメものに関係なく,けっこう漏れなく観ているなぁ・・・・。今回は久々に,かつてのイーモウ・ミューズであるコン・リーが主演ということで,期待していた。・・・・結局劇場で見逃して,DVD待ちになったけれど。

Cap116
イーモウ監督にしては,中国古代王朝を舞台にした,
豪華絢爛なB級昼メロだったような気もするが・・・・。

見どころは,今回のテーマカラー「黄金」を「これでもかっ!!!」と使い倒した,目がくらむような超豪華な色彩美。CGなんだか実際のエキストラなんだか知らないが,とにかく,あり得ないほどの兵士や女官たちの大群。・・・・中国という国のスケールの大きさ,皇帝の力の強大さを,最初から最後まで見せつけるような映像が,まさに溢れていた。

・・・それにしても,ストーリーの不毛なこと
登場人物の多くが・・・とんでもないキャラである。仰天はしても,感動できるような類のストーリーではなかった。ま,感動させるよりは,仰天させることの方が監督の狙いだったかも。

Cap164
皇帝(チョウ・ユンファ)と王妃(コン・リー)・・・・
互いに相手を謀殺しようとたくらんでいる,オソロシイ夫婦である。年を重ねてゾクゾクするくらいの妖艶さを増した,凄みのあるコン・リーの美しさ。チョウ・ユンファ演じる,冷徹で無慈悲な皇帝の,地獄の閻魔もかなうまいと思うほどの恐ろしさ。この二人の,交わすまなざしだけで,ビシバシと火花の散る演技合戦は,なかなかのもの。

・・・彼らの三人の王子たちがまた・・・
全員が悲惨な運命をたどるのだが,それもこれも親のせい・・・と言えなくもない。

Cap142
長男・祥王子(リィウ・イエ)
おおお~~,山の郵便配達の彼だ~!藍宇の彼だ~!と喜んだのもつかの間,今回は,なんとも情けない役だった。・・・それをとっても上手く演じてはいたけど。
彼は継母であるコン・リーと不倫関係を持ち,彼女とチョウ・ユンファの板挟みになって,死ぬほど怯えている気弱そのものキャラなのである(ああ,可哀想)
Cap150
彼の生母にまつわる悲しいエピソードとか,いい仲になった薬師の娘と彼は,実は・・・●●ヾ(.;.;゚Д゚)ノだった!とかいうくだりも,自殺未遂までしちゃうところも,愚かではあるけど悲劇のひと,という感じがする。あ~あ,こんな王家に生まれて,あんな強い父を持ち,コン・リーみたいな継母と出会っちゃって,なんて不遇な・・・とついひいき目で見てしまった。うろたえたり,おびえたりする表情ばかりの役だったけど,その割には武術には長けているのね~と目を見張るシーンもあり。

Cap167_2
次男・傑王子(ジェイ・チョウ)
この俳優さん・・・とても人気のあるひとで,エンドロールの歌(歌声も素敵です)も,この人が歌ってるらしい。初めて見た人だけど。この次男の王子が実は一番の悲劇の主人公,かつ両親の血みどろの夫婦喧嘩の犠牲者かも。母から「父に殺されそう」と訴えられ,父に刃を向けることになるも失敗し,最後は父から究極のむごい決断を迫られて自刃・・・。正義感と勇気のあるこの王子が皇帝になった方が,よほど民は幸福になったと思うが。

Cap155
三男・成王子(チン・ジュンジエ)
冒頭では,あどけない邪気のない表情をふりまいていたかのように見えた末っ子の王子。しかし,実は屈折した10代は,キレた時にとんでもないことをやらかす・・・・。(屈折の原因はやはり両親に責任もあるが)それにしても,激昂した父王の制裁によって彼もまた・・・。

Cap161_2
物語のクライマックスである「 重陽の節句」の壮麗な儀式。豪奢な衣装をまとっていても,いつものように胸の谷間はしっかり見せているコン・リーと,深手を負っているのに重い衣装をつけて儀式に参列させられてるリィウ・イエが,なんだか可笑しくて・・・いや,笑う場面ではないのだけどね。これからクーデターなのだから。

あんな惨劇があった後も,何事もなかったかのように血を洗い流し,広場をもとのように夥しい菊の花で埋め,(予備があったのか!)花火を打ち上げて祝典を開く皇帝・・・いやはやその心に血は通っているのだろうか。・・・一晩で三人の息子を失ったというのにだよ。

結局,何が言いたかったのか,テーマは王家の華麗な愛憎劇,というだけのものかもしれないが,最後まで面白かったし,ちょっとやりすぎにも思える映像美の豪華さも,私は十分堪能した。・・・実際にあれだけキンキラキンの宮殿の中では,気が散って落ち着かないとは思うけど。

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映画 あ行」カテゴリの記事

コメント

通りすがりで失礼します。
ジェイ・チョウはもともと俳優ではなく、
中華圏No.1のミュージシャンです。

Strangerさん
コメントありがとうございます。
本業はミュージシャンなのにあんな素晴らしい演技もできるのですね!彼の他の音楽も聴いてみたくなりました。

再び失礼します。
ジェイ・チョウの音楽、すごくいいですよ!
そして現在公開中の「言えない秘密」では、ジェイは初監督・脚本原案・主演・音楽のひとり4役をこなしています。
得意のピアノ演奏も見られますので、機会がありましたら、こちらも是非ご覧になってみてくださいね。

チャン・イーモウ監督がプロデュースした北京オリンピック開会式はまさにこの映画を実験台にしたものではなかったでしょうか。
とにかくCGが当たり前の時代に人海戦術重視ですからね。
ああいう大人数の映像を見るたびに「ナンパオ」のCMを思い出してしまいますよ。

stranger さん 再コメントありがとうございます。
洋画中心の私ですが,最近中国映画や俳優さんにもハマリつつあるのですよ~
ジェイ・チョウさんのお名前だけは耳にしたことがあったのですが
まさかそんな多才な方だとは知りませんでした。
音楽ができる男性って素敵ですよね~,特にピアノや歌は。
そのうえ監督もできるとは!
「言えない秘密」は劇場で観る機会はないと思うのですが(上映館が近くにない)
DVDになったらぜひチェックしてみたいと思います。
貴重な情報をありがとうございました!

おお,にゃむばななさん こんばんは!
TBありがとうございます。
私も,あの重陽の祭典の模様は,北京オリンピックの開会式を思い浮かべてしまいました。
・・・といっても,ブログにかまけて実はあの開会式は見てないのですが・・・(^-^;
それでも,この映画を見る限り,イーモウ監督のイメージする絢爛豪華な色彩感覚は
オリンピックで世界の度肝を抜くのには
まことにふさわしいと思いましたよ。

ななさん、こんにちは。
この豪華絢爛な舞台で繰り広げられる阿鼻叫喚な世界。
妻に毒を盛り続ける夫、義理の息子とただならぬ仲の妻、
一見よゐこながら実は・・・な末っ子などなど
ひとくせもふたくせもある人物ばかりが登場し、
まともな次男があまりにも影が薄くなってしまうというスゴイ作品でした。
私は大好きな世界なのでアドレナリンが大放出しっぱなしでしたが。(笑)

sabunoriさん おはようございます!
たった今,お宅にお邪魔していたところです!
これ,すごい登場人物のキャラとストーリーでしたよね。
そして,同じくすごいエキストラの数と色彩の氾濫・・・
私はこういう「華麗にぶっ飛んだ」世界も十分楽しめるので
最後までわくわくしながら観ました。


>まともな次男があまりにも影が薄くなってしまう・・・
ほんとだ。・・・これってすごいことですよね。
ま,ジェイ・チョウさんも「地味顔」のお方ではあるのですが。
長男のヘタレぶりと哀れさも印象的でしたが
末っ子のインパクトがもっとも強かったかな~アブネ━━Σ(゚д゚;)━━!!

ななさん、こんにちは!コメントとTBをありがとうございました。
この映画、ホント「キンキラキン」で、コン・リー姐さんは脂汗かきながらブルブル震えてるし、もうすっごい世界でしたね(爆)。
北京オリンピックの開会式の予行で作った、とか言われてますけども。。
しかしあの「お掃除」シーンにはビックリしましたね・・。
チャン・イーモウ作品って、『紅いコーリャン』とか『活きる』とか、初期の肝心なのを観てないんですよ。
バランス感覚のある巨匠、というイメージです。色んな意味で・・・。
ではでは、また来ますね!

ななさんこんばんわー!
いやあもう、ギンギラギンはさりげなくなさすぎだと
つくづく思いました^^;
気が散るったらなかったです~
ほんとに「豪華絢爛なB級昼メロ」でしたね!
ドロドロ~~!
でもコン・リーはさすがの安定感でした。
私所々おいてけぼりだったんですけど^^;
ななさんみたいに色モノ見る気持ちで観るのが正解ですネ。
意外にラストの終わり方は好きでした^^

ほんと!不毛な物語でしたね。
『HERO』あたりから路線が変わったような気もしますが、昔のセピア色の、大地を撮ってたような色づかいから、よくもこうまで金綺羅を撮れるもんだと、なかば呆れながら見ておりました。
こういう映画だと、コン・リー!光りますよね。
私もジェイ・チョウ、知らなかったのですが、アジアの宝だとか。
あのちょっと地味目なお顔のクロスオーバー感がいいのかもです。
『頭文字D』という、変な映画見に行って、覚えました。
『言えない秘密』は、ちょっと楽しみにしてます。

真紅さま こんばんは!
中国って,京劇のお国だから,派手な色彩感覚がDNAに刷り込まれてるのかな~と
色と光の氾濫に目がくらみそうになりながら,思ってしまいました。
広大な領土と夥しい人民の国でもあったので
何でも膨大な数を出さなきゃ気が済まないのかな~とも。
>北京オリンピックの開会式の予行で作った、とか言われてますけども。。
そう言われるのも納得の,あの式典のシーンでしたね。
チャン・イーモウ監督作品は,初期のコン・リーと組んでた頃から
ずっと観ていて,特に紅3部作といわれる「紅夢」「菊豆」「上海ルージュ」は
どれも大好きです。鮮やかな色彩と,屋敷内のドロドロの人間模様が特徴で・・・
そう思うと,ときたまプロレタリアっぽい地味ヒューマン系を撮ったりしても
イーモウ監督の原点はやっぱり,「キンキラ,ドロドロ」なのかもしれません・・・

かいこさん こんばんは!
あのキンキラキンね~~~
>気が散るったらなかったです~
ほんと,きれいなんだけど~,ギリシャ神話(?)の中の
何でも金に変えてしまった王様の宮殿のようで・・・
あの色の氾濫と,女性の衣装の胸元に気が散りまくりでした。

>私所々おいてけぼりだったんですけど^^;
あはは,「この人物の真意は・・・?」なんて深く考えてると
おいてけぼりになるようなストーリーでしたね。
キャラがみ~んな「理解不能」な輩ばかりでしたから。
王様の胸のうちなんか特に,考えてもわからんので
私は映像とアクションとスケールと衣装を楽しむことにしました。
ラスト・・・「そして誰もいなくなった」ですね。

sakuraiさん こんばんは

>昔のセピア色の、大地を撮ってたような色づかいから、よくもこうまで金綺羅を撮れるもんだと、なかば呆れながら見ておりました。
そうですよね,「紅いコーリャン」とか懐かしいなぁ。
年をとってからハジケちゃってますかね,イーモウ監督。
最近どこかでお見かけしたご本人の服装も派手なヴィヴィッドカラーでしたわ。
しかし,コン・リー姐さんは,ど派手なメイクと衣装がほんとよく似合います。
チャン・ツィイーではあそこまでの貫録はまだ出せんでしょうな。
天才のジェイ・チョウさん・・・あれでお顔も派手な麗人なら,かえって厭味でしょう。
彼の「言えない秘密」・・・。そそられる題ですね。DVDになったら観ます!

ななさん~こんばんは~
この作品、すでにDVDになっていたんですね~。
つい最近観たと思ってた(笑)

もう笑うしかないかもしれないストーリーですが、2回も劇場鑑賞しちゃった。
あの豪華絢爛さは何度観ても、ため息だし~
ジェイに泣かされたので・・・(一人だけ、いい人すぎるんだもの)
毒を飲む王妃(コン・リー)の姿に、おののきました。

菊の予備にはびっくり!でしたね~。
どんだけ持ってるのの~?

シリアスな映画なのに、おちゃらけコメントでごめんなさい。
時が経ったら、なんかシリアスさが消えつつあって(苦笑)
残っているのが、ツッコミどころ。。。
でも~見ごたえありました!(フォローになってない?)

ななさん、こんにちは!
TB&コメントありがとうございました♪
絢爛豪華なB級昼メロでしたね~(笑)
で、、、ななさんは結構楽しまれたようで。
私は全然ダメだったんですぅ~
大きな声では言えませんが(汗)、今年観た映画の中で一番ダメだったかも(滝汗)
キンキラキ~ンのセットも衣装も、本来なら派手好きなので目を引いても良さそうなものなのに・・・苦手だったわ~
物語も不毛だったしなぁ~
もうすぐ公開の『レッドクリフ』は期待しているんだけど、、、どうかな?
トニ―と金城さんだけで満足出来そうですが(笑)

マリーさん こんにちは!
え~~~\(;゚∇゚)/マリーさん,2回も劇場でご覧になったのぉ????
それはすごくお気に入りってことじゃないですか~
でも私もね,これ劇場で観たかったわ。
うちの近くの劇場でやってたけど,不評だったのかどうだか
あっという間にレイトショーのみの上映になっちゃって,行きそびれちゃった・・・。
>笑うしかないストーリー・・・そうですよね。ここまでドロドロだと。
シリアスなんだけど「つっこんでおくれ~!」という演出多かったので
これは「つっこみながら楽しむ」作品でもありますよ,きっと。
「きゃー嘘~,なにあれ~信じられなーい」って場面がありすぎました。
最初から最後まで仰天の連続で,確かに「見ごたえあり」でした。


由香さん こんにちは!
うふふ,今年のワースト賞獲得作品ですか~
ま,これは合わない場合は徹底的にダメでしょうねぇ。
「悪趣味」の極み・・・に思えなくもないですし。
私はドロドロ好きなので,もしこれがキンキラキンの映像のまま
ストーリーはどうということのない,ありふれた家族ドラマだったら
かえってがっかりしたかも・・・です。(* ̄ー ̄*)
あのどきつい極彩色に,あの泥沼の愛憎劇はよく似合っていました。
中国という国は,驚くほど「地味と派手」とが共存してる国ですよね~
作品の当たりはずれも多いのですが,「レッドクリフ」は私も期待してますよ。
だって~~,金城さんとトニーじゃないですかぁ。
お話なんかどうでもいいから(どこかで聞いたセリフですね~
あの二人を見れるだけで満足できます,ハイ。

こんにちは♪
これ、キンキラキンが大画面に溢れてて頭の中までキンキラキンになりました。
劇場で見るとすごかったですよ~(笑)
イーモウはどうしちゃったんでしょうかね?
オリンピックの開会式はともかく、お金を湯水の如くつかうのが得意になっちゃった??
中国ならではのこの手の映画、自分の評価は低めですが、実は嫌いじゃないんです(爆)

ミチさん こんばんは!
ほんとあそこまでキンキラキンだと,頭が痛くなっちゃうほどですね。

>劇場で見るとすごかったですよ~(笑)
そうでしょうとも!PCの画面でつつましく見ても「凄っ!」と思ったくらいですから。
イーモウさん,何処へゆく~~??って感じもしますが
本来やりたかった路線を邁進しているのか,もしくは
自国に対する風刺をこめておられるのか・・・どちらでしょうね?
あの「惨劇リセットお片付けシーン」は意味深なものも感じましたわ。
私もこの手の作品,嫌いじゃないです。・・・好きかも。

ななさん、こんばんは~ヽ(´▽`)/
ご訪問が遅くなっちゃってゴメンナサイ。
あと、目の心配もありがとうー♪
今は見えすぎちゃってツライです。。。笑

んで、この作品、、、ホントにB級昼メロ!
でもきらびやかな世界、無駄死にする人たちから目が離せず、
結構楽しんじゃいました☆

きららさん こんにちは!
目の方は大丈夫そうで,安心しましたよ~o(*^▽^*)o
よかった,よかった!
この作品は,ほんといろんな意味で引いてしまうより,私は「楽しかった」かな~

>無駄死にする人たちから目が離せず・・・・
そうですよね!無駄死にの多いことったら・・・
そういえば,あの膨大な菊の花たちも,無駄死に・・・ですよね~
可哀想・・・あんなクダラナイ理由のいさかいの犠牲になって・・・。


こんにちは♪
こちらにお邪魔するのが遅くなってしまいごめんなさい!

不毛なお話をここまで飾りあげて作れるのは
国をバックに構えられるイーモウ監督だけ・・・
オリンピックの開会式を見てことさら思いました。
人も菊も一緒・・・あれだけの大国をまとめるには
そう考えないとダメなのかしら?

リィウ・イエくんは『PROMISE』での彼も好いですよ♪
作品自体はあまりおおっぴらにお薦めできませんが(笑)

ひらで~さん こんばんは
>不毛なお話をここまで飾りあげて作れるのは
>国をバックに構えられるイーモウ監督だけ・・・
・・・あはは,そうかもしれませんね~( ´艸`)プププ
ドロドロの愛憎劇に,金も人も湯水のように使えるんですから。

>リィウ・イエくんは『PROMISE』での彼も好いですよ♪
>作品自体はあまりおおっぴらにお薦めできませんが(笑)
『PROMISE』は,彼が出てくる箇所以外は早送りして観てます。(爆)
でもあの刺客役・・・あまりにも可哀想で何度も観れません・・・

こんにちは~

このキランキランの世界意外に面白かったです!金ピカ好きなのかも・・
こんなとこに住んでたら目が悪くなりそうとは思っちゃいましたけど。

ストーリーはいたって普通の昼メロのような気がしないでもなかったですが、ななさん書かれているようにあんな惨劇の後の掃除とか、車椅子に座っての顔傾いた姿勢で重装備とか笑えるポイントもあって楽しめちゃいました。

そういえば次男がV6のイノッチに見えて仕方がなかったのですが、似てません?

hitoさん,こんばんは~
私もキンキラ大好きですよ~
でもあの宮殿のキンキラは・・・ちょっと限度を超えてるねー。
たしかに眼が悪くなりそう・・・気も散りそう。
ドロドロした愛憎劇のわりには
まじめなシーンでも笑える要素があったりして
パロディ入ってる?と楽しめました。
>そういえば次男がV6のイノッチに見えて仕方がなかったのですが・・・
おお∑(=゚ω゚=;)そういえば・・・。

こんにちは。コメント&TB多謝でございます。

>感動させるよりは,仰天させることの方が監督の狙いだったかも

その通りだと思いますよ(笑)
ストーリーがどうこう細かいとこをで薀蓄たれるより
「おおぉー!」とか「どひゃーっ!」とか言いながら
映像と展開を楽しむのが中華系映画の正しい見方だと思っております。(笑)

RIN さん こんばんは
たしかにこれはそういう仰天系の中国映画ですね。
中国は「大きいことはいいことだ」「多いことはいいことだ」「派手なことはいいことだ~」と叫んでるような作品も多いですが,じっくりと庶民を描いた地味な傑作も数限りなくあり,そのギャップに奥深さを感じます。

ななさん こちらにもTBしますね。
私はイーモウ監督またまたビジュアルだけで語ろうとした作品って思って劇場鑑賞はスルーした作品。
でもみてみると豪華絢爛を装って彼は中国そのものを描いている!中国をグサリと描いた骨太作品だわ。
>何が言いたかったのか,テーマは王家の華麗な愛憎劇,というだけのものかもしれないが
愛憎劇と見ると、どっか中途半端でしょう?
エンディングの映像が見事に現在の中国そのものをビジュアルで表現していて、見事。本編以外にこんなところに彼は本来のテーマをはっきりと映像で示してる。見応えあった作品で、ちょっとイーモウ監督見直したわ。

シュエットさん こちらにもありがとう~

イーモウ監督作品は,機会さえあればシリアスものもエンタメ物も
みんな欠かさず観てしまいますが
なるほどこれは中国への「風刺?」も込められた作品なのですね。
きっとそこまで深く読み取れずに「あちゃちゃ~」と思われた方も多かったと思いますが・・・・
このあとにあの,北京オリンピックのあのショーでしょう?
この作品が予行演習のように感じた観客も多かったでしょうね~。

ななさんこんにちは。
9月9日重陽の節句を言祝いで、こちらにお邪魔します。

この映画、一度観てかなり腹いっぱいになってしまい、DVD買わなくってもいっかと思いましたが、なんだかんだでやっぱり祥皇太子が見たくなり、結局ぽちってしまいました。確実に病です(笑)。

もとが20年代中国を舞台にしたお芝居ということで、むしろそっちを忠実に再現したほうがドロドロ愛憎劇のドロドロ部分がより際立って、面白いんじゃないかという気もしました。
でも、たぶん監督の狙いはドロドロ部分を際立たせる事じゃなくて、あくまでも
「豪華絢爛の陰から漂ってくる腐敗臭」
なのでしょうね。
なので50億円使い倒した映画にして正解だったのか、と。
個人的には大掛かりなアクションシーンよりも宮廷風俗、装身具や衣装、特に女優さんの乳に釘付けでした(笑)。
唐代の美人の規格(=豊満)を忠実に再現したという事ですが(監督談)、乳の盛れない女はエキストラの端っこにすら使ってもらえなさそうな……。

祥皇太子はほんと、「かわいそう」以外のなにものでも無かったですね。
「かわいそう」をひとつの個性として芸に昇華出来る劉燁は、やはり只者では無いなあと改めて。女の子といちゃついてるとこにママンに踏み込まれたときの周章狼狽っぷりとか、「あーあ、かわいそうになあ」とか言いつつ笑ってしまいます。

で、じつはいまさらなんですが、『藍宇』への熱病がこうじて別ブログをつくってしまいまして……。
『藍宇』ならびに主演おふたりに関する若干妄想寄りのネタはこちらでぽつぽつ書いていこうと思います。改めまして、よろしくお願い致します。

レッドさん こんばんは!

重陽の節句って9月9日なんですね~(←無知)
ちょうどその日に訪問してくださるなんて,粋な計らいですねぇ。

DVD購入されたのですか~。
リウ君ファンの私でも,これはまだ購入しておりません。
でも私もそのうちするかも・・・です。可哀そうなリウ君が痛々しいのではありますが
それでもその演技をじっくり堪能したいですので。
ちなみに私が購入しているリウ君ものDVDは
「藍宇」「天上の恋人」「恋の風景」「ブラッドブラザーズ」「私の中に誰かがいる」「プロミス」「山の郵便配達」です。
作品としては?なものでも,レンタル屋に置いてないので
仕方なく購入したのもありますが・・・・。

>個人的には大掛かりなアクションシーンよりも宮廷風俗、装身具や衣装、特に女優さんの乳に釘付けでした(笑)。
ほんとにあんな,マリー・アントワネットの時代のフランスのドレスみたいな乳の露出度だったんでしょうか?
つーか,あの時代の中国,あんなに豊乳の女性ばっかりだったのかな~とか
つっこみながらも,私も彼女たちの乳や,絢爛豪華な調度品の数々に
目を奪われましたよ~~

>祥皇太子はほんと、「かわいそう」以外のなにものでも無かったですね。
そうなんですよー,「可哀そう」「情けない」「不甲斐ない」がてんこ盛りで
演じていて気が滅入りそうな役ですよね。
でもでも,おっしゃるように,リウ君のように「可哀そう」も極めてくれれば
芸術の境地にまで達するわけで・・・
彼は「可哀そう」もですがこれまでも「健気」とか「いじらしい」とかの道も極めてくれてますし・・・。
やっぱり凄い俳優さんですよね。

ニュー・ブログの開設おめでとうございます。嬉しいです。
さきほどちょっとお邪魔させていただきましたよ!

ななさん、こんばんは!
たった今「王妃の紋章」観終えました^^;
ななさんの影響で最近気になってきた(笑)リウ君の映画が、近くのレンタル屋さんに「お針子」以外はこれと「山の郵便配達」しかないんですよ~^^;
コン・リーの映画ってホントに久々です!私もイーモウ監督が好きで昔は色々観てました。「紅いコーリャン」「テラコッタウォリア」とか・・
でも「英雄」は観たのに何故か「LOVERS」はスルーしてしまって^^; 公開当時に観てたらもっと早く金城クンに再会できたのにってずっと後悔してます(笑)
イーモウ作品では「初恋のきた道」や「あの子を探して」とか純粋で素朴なのが好みなので、対極のこの映画、度肝を抜かれる絢爛豪華な映画でしたねェ@@ でも面白かったですよ~。。
コン・リーはやっぱり貫禄があって流石だし、リウ君も可愛そうな役でオロオロ感が良かったし、ジェイ・チョウは段々といい男に見えてきたかな?(笑) 歌も素敵でしたね^^
この人、チャン・ツィイーの次回作に出演かも?です。金城クンと一緒に候補になってたような?ちがってたらゴメンナサイ^^;

明日は「山の郵便配達」を観ま~す^^

ちーさん こんばんは!

リウ君に興味を持っていただけてとっても嬉しいです~
何度も言うけど彼は凄いイケメンとは違うと思うんですが,演技力には空恐ろしいものを感じますよ~。作品もまぎれもない傑作から「あれ?」というようなものまで幅広く出てますが,「藍宇」と「山の郵便配達」が一番傑作かなぁ?彼の演技の最高峰はなんといっても「藍宇」ですけど。

この「王妃の紋章」はイーモウ監督作品としては「ぶっ飛んでる」部類でしょうね。スケールの大きさや様式美へのこだわりや,ありえない展開などは「LOVERS」にも通じるものがあります。大地の匂いのする「民衆映画」も得意なイーモウ監督さんの,ド派手な面の方が突出した作品で,これはこれでおおいにアリだと評価してます。

で,今夜は「山の郵便配達」ですね~
中国僻地山岳青年を演じさせたら右に出るもののないリウ・イエの純朴な魅力を堪能してくださいませ。出てくる犬がこれまたいいんですよ~。

ななさん、こんばんは^^
今頃またこんなところに来てしまいました(笑)
なんとこの1年の間に、ジェイ・チョウに完堕ちした私です。
ジェイの映画を初めて見たのがこの映画。
初めて歌声を聞いたのもこの映画だったのですが、その後ジェイファンのお薦めでCDを買い、音楽にドップリ嵌ってしまいました*^^*
「言えない秘密」・・
こちらで話題になってますが、日本では何故かDVDが発売されずガッカリしています(BSジャパンでは何度か放送してくれるのに)
最近の話題では「海洋天堂」というジェット・リー主演の映画の主題歌を歌っています。自閉症の息子との交流を描いたこの映画、日本公開に向けてジェット・リーのファンの方々が署名運動までした映画なので、私も切に日本公開を望んでいます。
それと2011年お正月公開のハリウッド映画「グリーン・ホーネット」にセス・グリーン演じるホーネットの助手役でジェイが出ます!
なんと、キャメロン・ディアスも共演で~す
本業は歌手だけど、色々頑張るジェイを応援しています。今頃は香港でコンサートの真っ最中!歌ってるジェイが1番好きなので、いつか絶対コンサートに行きます
金城クンもピーター・チャン監督の新作「武峡」の撮影が始まったし、2足のわらじ生活が忙しくなります(笑)
ところで「王妃の紋章」・・
最初はそのドロドロ具合にぐったりでしたが、この映画、観れば観るほど切なくなってきたのはジェイのせい? (笑)

ちーさん こんばんは!

おおそうですか~~,ジェイに~~
彼の歌声はとっても甘くて素敵ですよね。
残念ながら,私は彼にはそんなにときめかないのですが
この「王妃の紋章」の彼は切なくも素敵なキャラですよね。
特にラストシーンなぞは涙なしでは観れません・・・
「言えない秘密」は私も楽しみにしていたのですが
いつまでたってもDVD見ないなぁと思ってたら
そうなんですか~,残念!
題名からしていかにも私の好きそうな作品だったので
ぜひ見たいのですがね・・・

音楽の堪能な俳優さんって憧れます。
歌もピアノも作曲もこなすなんてカッコよすぎですわ。
おまけに運動神経もよくって。

金城さんも新作の撮影が始まったのですね。
充電後の彼に早く会いたいです!

ななさん、こんばんは^^
またまたこんなところに出没しちゃいました^^;
ちょっとお知らせで~す。
ジェイ・チョウ原案・監督・音楽・主演の「言えない秘密」が、11月8日BSジャパンで21時~23時に放送されます。
BSやCSでは何度も放映してくれてるのに、DVD化されないのは、何かワケがあるんでしょうね~。
「グリーン・ホーネット」が公開されたら、日本での知名度もアップすること間違いなしのジェイ!
映像と音楽がとても素敵なので(勿論ストーリィも^^;)、良かったらご覧になって頂きたいです^^

ちーさん こんばんは!

「言えない秘密」の情報をありがとうございます。
11月8日・・・おお,もう2日後ですね!
最近夜の時間があまり取れないのでわかりませんが
可能なら観てみようと思います。
でもやっぱりDVDにしてほしいなぁ・・
好きな時間にゆっくり観れるものね。

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新作映画が続々公開〜【story】唐王朝滅亡後の時代。贅の限りを尽した豪華絢爛な宮廷で、栄華の頂点に君臨する王家の一族は、それぞれが秘密を抱えていた。張り巡らされた策謀に、殺意を抱きあう凄まじいまでの人間模様・・・絡み合う愛憎は、いくつもの悲劇を生み、やがて国を揺るがすまでの壮絶な惨劇を引き起こす―     監督 : チャン・イーモウ 『HERO』  『LOVERS』【comment】スミマセ〜ン 私の趣味には合いませんでしたぁ〜辛口感想を書くと心臓が痛くなっちゃうなぁ〜(とか言いながら結構書い... [続きを読む]

» 映画 【王妃の紋章】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「王妃の紋章」 チャン・イーモウ監督による絢爛豪華な歴史大作。 「雷雨」という伝統的な舞台劇を基にしているというお話は、一言で言えば宮廷の家庭内不倫がもたらす陰謀と策略のドラマ。宮廷内の争いは軍隊をも巻き込んで大流血事件に・・・。 この作品の鑑賞態度として的確かどうかは分かりませんが、私は劇画を見るようにかなり面白く鑑賞しました。何度か声を出して笑ってしまったシーンも。 『HERO』や『LOVERS』よりもさらに劇画タッチはアップ! チャン・イーモウ監督の作品はチーム別に色を使い分け... [続きを読む]

» 映画 『王妃の紋章』 [きららのきらきら生活]
  ☆公式サイト☆『HERO』や『LOVERS』などのヒットメーカー、チャン・イーモウ監督による絢爛豪華(けんらん)な歴史大作。きらびやかな宮廷の裏に渦巻く陰謀と策略のドラマを華麗に描き出す。10世紀、唐時代の中国。美貌の王妃(コン・リー)は継子である皇太子(リィウ・イエ)と不倫関係にあった。王(チョウ・ユンファ)はそれを知りながらも“重陽節”を祝うため、第二王子ジェイ(ジェイ・チョウ)を伴い王宮に帰還する。だが盛大に儀式が執り行われる最中、数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが城内に姿を現し……。チャ... [続きを読む]

» 王妃の紋章☆王家の掟──憎しみあうこと──愛しあうこと──殺しあうこと [☆お気楽♪電影生活☆]
中国史上、最も栄華を極めた唐王朝後の時代、          黄金の一族の裏に隠された恐るべき真実。 [続きを読む]

» 「王妃の紋章」 [日々のつぶやき]
監督:チャン・イーモウ 出演:チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ、チン・ジュンジェ 豪華絢爛~ すごいです!!! もう金ぴかキラキラ~こんなとこに住んだら目が悪くなっちゃうんじゃないかな~。 「遠征に出ていた王と、第二王子が宮廷に戻っ... [続きを読む]

» 体力つけて、いざ出陣!「王妃の紋章」 [凛大姐&小姐的極楽日記!]
私のお隣に座っていた藤山寛美風思いっきり大阪弁のオジサンの 上映後コメ。 「いやー。まあ、好き嫌いは別にして、コレは一見の価値がありまんな。  CGではあの迫力出まへんで。あんな大エキストラ見たん、  クレオパトラ以来でっせ」 オジサン映画歴は知りませんが、 クレオパトラ以来ですって!{/kirakira/} ちなみに、日本映画史上、初めて何の問題もなく無事に ウチの弟エンディング曲が流れたのですが、皆さん 疲労困憊しきった様子でエンディング曲を聞く余韻も余裕もなく 劇場を後にされてました・・... [続きを読む]

» 「王妃の紋章」 [寄り道カフェ]
CURSE OF THE GOLDEN FLOWER 満城尽帯黄金甲 2006年/中国・香港/114分監督: チャン・イーモウ 脚本: チャン・イーモウ/ウー・ナン/ビエン・ジーホン 撮影: チャオ・シャオティン 美術: フォ・ティンシャオ 出演: チョウ・ユンファ/コン・リー/ジェイ・チョウ/リウ・イエ/リー・マン/ニー・ターホン/チェン・ジン/チン・ジュンジエ 西暦928年、中国は五代十国の時代。唐王朝滅亡後の中国において国王を頂点とする“黄金の一族”がいた。映像はまさに豪... [続きを読む]

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