ミスト
霧の恐怖とともに生まれる,
救いようのない 絶望と狂気・・・・・。
これは,原作を先に読んでいたので,映画化を楽しみにしていた作品。
あらすじ: ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。(シネマトゥデイ)
キングのホラーものは,小説で読むといいのだけど,映画化すると漫画っぽくなるというか,何だかなぁ〜(;;;´Д`) という印象があった。しかし,この作品は,クリーチャーだけでなく,パニックになった人間心理の恐ろしさに重点を置いて描かれていたので,なかなか深みが感じられて見ごたえのある作品になっていたように思う。
もちろん,霧の中から次々に姿を現すクリーチャーたちもよく出来ていた。巨大触手,巨大ハエ,怪鳥,お化け蜘蛛などなど・・・。原作を読んでいると,「ここで次に何が出てくるか」は,あらかじめわかっているのだけど,文章だけで思い描いていた怪物たちが,実際に映像として登場してくるのは,やはりスリリングだった。(どのクリーチャーに襲われるのも勘弁だけど,心理的には蜘蛛が怖いかな?ワタシ的には。)
それにしても,
極限状態に置かれた人間の行動って,怖い。
こういう時はおいおいにして,カリスマ的な,あるいはこの物語のミセス・カーモディのような,狂信的な指導者が出てくる。それがどんなにキチガイじみた煽動であっても,人間は目先の恐怖から目を背けたいがために,何かにすがりたくなるのかも。
そして,先が見えない状況だからこそ,どんな選択や判断をするかで運命が決まる,というのが,恐ろしいというか哀しいというか・・・。
特に「衝撃」と宣伝されていたラストの救いのなさは,・・・・・個人的には嫌いだなぁ。
監督がわざわざキングに許可を取って,原作とは違ったラストにしたそうだけど,後味が悪い,というか,こうすることで,何を訴えようとしたのかな〜と,何だか釈然としない疑問が残る。
ま,原作も,歯切れの悪い終わり方で,救いがあるわけではないので,映画の方が確かにインパクトはあるといえる。しかし!・・・助かってほしい人が,結局助からない物語は,そこに余程深い目的や意図が見えないと,何だか納得できないような。・・・・いや,監督の意図はもちろんあるのだろうけれど,私には見えなかったのかもしれない。
あの,映画史上に残るほどの素晴らしいカタルシスを得られる,ショーシャンクの空にと同じ監督さん(フランク・ダラボン)の作品とは思えないような,残酷なラスト。しかし,キングの作品を映画化させたら,やはりこの監督さんの右に出るものはないなあ,とも思った。
ラストは好みが分かれそうだけど,とちゅうの息詰まる展開の見せ方も上手いし,極限状態の人間ドラマとしても丁寧な描き方をしてるし,確かに観て損はない作品だと思う。
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THE MIST
湖の畔の家で暮らす画家のデヴィッド(トーマス・ジェーン)は、記録的な嵐の
翌朝、霧が立ち込め始める中を息子と買い物に... [続きを読む]
ダメでしたか、このラスト。
ぼくは、際立った意外性と、やはり主人公・デヴィッドがとった行動への報いという点で、納得+感心しました。
原作はクリーチャーも含め、どのように書かれているのでしょう。
少し気になります。
明日から九州地方は台風に見舞われます。通過後に霧が立ち込めたら要注意?でしょうか(大分は霧が多いんだ、これが)。
投稿: クラム | 2008年9月17日 (水) 21時39分
クラムさん こんばんは!
いやいや,ダメというほどでもないのですけどね~(^-^;
作品自体は高評価してますし。
ラストの意味は,「報い」なのでしょうかね。
しかし,そうだとしても,
あまりに過酷な罰のような気もして,共感できなかったのですよ。
原作は逃避行の途中で終わってます。助かるかどうなるかは
読者の想像に委ねて・・・だから,映画としては
何らかのオチをつけなくてはいけなかったのでしょうね。
クリーチャーは原作の描写を忠実に映像化していましたね。
キングの描写力は,映像がなくても十分怖いですよ~。
ところで台風・・・九州は明日ですか。
四国は土曜くらいかな。・・・運動会とぶつかりそうです。
嵐があると,この物語を思い出しますよね。おお怖。
投稿: なな | 2008年9月17日 (水) 22時15分
ななさん、こんばんは!
更新がなかったので、心配してましたー。
私も原作読んでますが、はるか昔なので忘れてましたよ。
にしてもクリーチャーよりも人間ほど怖い生き物はないね。
恐怖の前では人格も変わってしまう。本性がでちゃうんだろうけど。
ラストの救いのなさには唖然でした。。。
主人公のどこが悪いっていうんだよーっ!て・・
でもダラボン監督のキングものはハズレがないですね。
投稿: アイマック | 2008年9月17日 (水) 23時59分
アイマックさん,早速のコメントとTBをありがとうございます!
更新は最近少しペースダウンしてますね~
体調は悪くないのですが,疲労が激しいのでo(;△;)o就寝時間が早まっているのですよ~。運動会の練習疲れですね。この3連休は親戚の葬儀があって休めなかったし・・・。来週は少し余裕ができそうです。
>ラストの救いのなさには唖然でした。。。
>主人公のどこが悪いっていうんだよーっ!て・・
劇的な救いがあっても,もしかしたら間が抜けたかも,とは思うんですが
ほら,この物語,原作の地点でもう全編に救いのなさが漂ってるから・・・
でも,確かに「主人公のどこが悪いんだよ~!」って思いました。だってあれは可哀想過ぎる・・・あのあと彼はどんな思いで生きていったらいいんだ・・・ってね。
ダラボン監督のキングものは,深くって素晴らしいし,これもそうではあるのですが,後味は悪いですよね。う~~~。
投稿: なな | 2008年9月18日 (木) 22時43分
ななさん、こんばんわ~
僕もラストは納得できませんでした、途中まで生きようと頑張ってたし、息子にもそう言っていたデヴィッドが何故簡単に諦めてしまったのか?ナゾ?車でどこまでも逃げれば良かったのに・・・、何だかストレスたまるラストでした、あのラスト意外はとても良かったのに・・・、この映画全然予備知識なく、ただのB級映画とばかり思ってみました(¥1000だったし)ところが引き込まれましたね~、やはり恐怖はあのクリーチャーより、人間ですね(集団心理って怖い!最近のメディアやネットの集団バッシングもとても怖いですね)そういえば「キャリー」にも狂信的な母親が登場してて怖かった!全体としてB級以上に得した気分の映画でした~満足。
投稿: イニスJr | 2008年9月18日 (木) 23時04分
イニスJrさん こんばんは
極限状態でも,まともな神経を保っていたように思えた主人公を応援しながら鑑賞してると最後に見事にドツボにはまりますよね。(p´□`q)゜o。。
・・・・なんだかサディスティックな作品ですわ,最後まで。
ガス欠と,息子にした約束(僕を化け物に殺させないで)と,拳銃を持ってた・・・というのが運命を決めてしまったように思えました。話は違いますが,第二次大戦のとき,樺太(?)から引き揚げ中の日本人たちが,追い詰められて集団自決をしたそうですが,その時に敵の手にかかるよりは・・・と親が泣く泣くわが子を手にかけた・・・という話を(正確かどうかは?ですが)思い出しました。
キングのホラー,特にクリーチャーものは,映画にするとB級の香りがぷんぷんするのですが,これは人間の苦悩が丁寧に描かれていたので質が高かったですね!
投稿: なな | 2008年9月18日 (木) 23時49分
ななさん、こんばんは~♪
息子のことをご心配頂き、どうもありがとうございました。
お陰さまで回復いたしました。
ところが!ここ2~3日、ブログに向かうどころではない自体になってしまって、、、
実は、ご心配をお掛けして申し訳ないのですが、入院していた義母の調子が悪く、2~3日病院に徹夜で張りついておりました。(私、長男の嫁なんです・汗)
今日の夜に少し安定したのですが、、、予断を許さない状況で。
で、、、こんなことを言ったら変ですが、何だか神経が張り詰めちゃって、疲れているのにハイテンション状態です。
ブログに向かう時間が全然ないのですが、こういうことって記事に出せないので、ちょっとお返事等を溜めに溜めちゃって、、、心苦しいなぁ~なんて思っています。
映画ですが、、、
ななさんも原作を読まれたんですね~
私も映画のラストにはショックを受けました。
好きではないラストだ!と思いましたが、映画としては物凄いインパクトだったなぁ~と思います。
『ショーシャンク~』ですが、、、実はずっと未見で(滝汗)、先日観て感想を書いたんです。
少し落ち着いたら感想をアップして、ななさんのところにお邪魔しますね~
いや、、、しばらく落ち着かないかも。
ストック記事を出す余裕もないかもなぁ~
まぁ~頑張ります!!(セリフが変ですね。お許しを・・・)
投稿: 由香 | 2008年9月19日 (金) 00時00分
由香さん こんばんは
息子さん,全快されたとのこと,よかったですね!
でも,つぎつぎと,大変ですね~
忙しいでしょうに,訪問してくださってありがとうございます。
私も先日,親しかった叔母を,天国に送ったばかりです。
寂しさも・・・ですが,とにかくお葬式って,大勢と接するので
エネルギー使って大変です。すごく肩凝りましたよ。
由香さん,長男のお嫁さんということで,何かと気が張ると思いますが
疲れをためないように頑張ってくださいね。
この映画のラストは,確かに忘れられない衝撃度でしたが
好きではないですね~。ラストだけは。
作品自体は好きですけど。
「ショーシャンク」はこれとは正反対のカタルシスが感じれる作品で
こちらは誰もが文句なく絶賛されてますねぇ。
・・・・同じ監督さんとは思えない。
私は「ショーシャンク」でティム・ロビンスが大好きになりました。
由香さんの記事,楽しみにしてますよ。
私の記事は確かブログ開設してすぐのアップだったから
えら~くアッサリしてて恥ずかしいですけど(^-^;
投稿: なな | 2008年9月19日 (金) 00時28分
由香さんもななさんも大変だったのですね・・・
お疲れ様でした
ななさんはクリスチャンでしたよね。聖書を極端に解釈するミセス・カーモディにはさぞかしいらだったのではないでしょうか
キング作品のいくつかからは、神に対する不信感のようなものが感じられます。かといって完全に嫌ってるというわけでもないようで・・・ 彼自身もきっと揺らいでいるんでしょうね。信仰の点で
観終わったあと、ついつい考えてしまいました
「あそこにあんな女がいなけりゃ・・・」
「あそこであんな約束をしなけりゃ・・・」
「あのときあんなモノ拾いにいかなけりゃ・・・」
と
多少は強引ではありましたが、そんな詰め将棋というか追い込み漁のような脚本が「よくできてるなあ」と思いました
投稿: SGA屋伍一 | 2008年9月19日 (金) 20時58分
SGAさん,こんばんは~
なんとか私の方は落ち着きましたわ。台風も過ぎ去ったことだし。
由香さんちはまだ大変だと思います。(;ω;)
ミセス・カーモディの狂信的思考は,キリスト教というより
ユダヤ教のそれですね~,旧約聖書の中の神。
「信仰だけで赦してくれる愛の神」ではなく「それ相応の購いを求める裁きの神」のイメージが強いのです。・・・いや,同じ神さまなんですが,イエス・キリストが出てくる前の神さまって人格が違うかのように,厳しいんですよ。生贄の血によるあがないをしないと,一人の罪のせいで部族が滅びる・・・とかね,旧約聖書にはたくさん載ってます。
しかし現代の人間がそれに踊らされるとは,やはり極限状態の心理は怖いです。原始的なものに戻ってしまうのでしょうかね。キングの「ショーシャンク」や「グリーンマイル」を観ると,彼は神の救いや愛を信じてないですね。皮肉ってるみたいにも見えますよ。神の無関心や,無情に見える点を。それでも彼の作品は,神の存在を強く意識してるのが多いので,実は信仰心の裏返しなのでしょうかねぇ?
>「あそこにあんな女がいなけりゃ・・・」
>「あそこであんな約束をしなけりゃ・・・」
>「あのときあんなモノ拾いにいかなけりゃ・・・」
おおお,すべて裏目に出てしまいましたね。
あんな可愛い少年があんなことになるのだけは,納得いきませんです。
カタルシスは・・・ミセス・カーモディが撃ち殺されたシーンだけでした。
投稿: なな | 2008年9月19日 (金) 21時20分
私は原作は未読ですが、やはりスティーブン・キングの人間描写は彼の映画化された作品を見るとどれも素晴らしいと思います。
でもやはり日本的恐怖観念と欧米の恐怖観念の違いでしょうか、私はこういうホラーものにあまり恐怖を感じないので、ちょっと期待ハズレみたいなものはありましたよ。
投稿: にゃむばなな | 2008年9月19日 (金) 22時00分
ふむむむ・・・なるほど。
クリスチャンであるななさんの記事は、コメント欄ふくめ
いつもいろいろ勉強になります。
救いのない終わり方・・・ななさんはダメでしたか。
あんなにも頑張ってせっかく抜け出したのに、
)・・・
まさかあんな結末を迎えてしまうとは(なんのことやら
「衝撃のラスト」なんて宣伝はよくあるし、
大抵はそれほど衝撃ではなかったりするもんですが
「ミスト」には心底打ちのめされました。凄まじかったです。
最近、キングがやたら褒めちぎっているジャック・ケッチャムという人の
ホラー小説を読みあさっているのですが、
どれもこれもとてもじゃないけどオススメできない後味の悪いものばっかり。
なのにすっかりハマってしまって。
そういう話が好きなのかもしれないです
ななさんちのテンプレはお月見ですね
最近出た新しいデザインですよね。月見草がステキ。
投稿: kenko | 2008年9月20日 (土) 11時09分
こんにちは♪
ななさんはこのラスト、あまり好きではないという事でしたが、
私は救いようのないラストで後味も悪いですけど、好きですねー。
おっしゃるように、キング原作の映画って「どうよ・・・?」って思う映画が多いのですが、
これは面白かったし、宣伝文句にあった「衝撃的なラスト」がまさにそうで、
満足して映画館から帰ってきました。
やっぱりキングとこの監督さん、相性がいいんでしょうね。
投稿: こでまり | 2008年9月20日 (土) 14時01分
ななさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪
確かに原作だと文章だけだから、クリーチャーも読む人1人1人の想像に任せるしかありませんけど、だとしたらななさんが原作を読んでた時に想像してたクリーチャーはどんな感じだったんだろうと、ちょっと興味が沸いて来ましたねw自分はガレージから出て来たあのムカデみたいなクリーチャーが凄い不気味だったんですが、もしかしてアレをはるかに上回るイマジネーションを働かせていたんでしょうか(^^;)(笑
投稿: メビウス | 2008年9月21日 (日) 20時59分
にゃむばななさん こんばんは!
キングの小説は,バッドエンド,ハッピーエンドにかかわらず
途中の描写にはいつも引き込まれますよね。
>日本的恐怖観念と欧米の恐怖観念の違い・・・・
そうですね~,欧米はクリーチャーでどっきりさせるタイプが多いような。
日本やアジアものはもっとウェットな心理的怖さがありますね。
わたしはクリーチャー・ホラーも結構好きですよ~
投稿: なな | 2008年9月21日 (日) 22時33分
kenkoさん こんばんは
)
「救いのないラスト」・・・ダメと言うほどでもないのですよ~
好きでない,というだけで。(ダメと同じか?
でも,宣伝倒れではなく確かにすごいインパクトはありましたよね。
キングお勧めのジャック・ケッチャム・・・
後味の悪いホラー,小説で読むのって大好き!
聞いたことのない(^-^;作家だけど,私も読んでみようかな~
きっと私もハマりそうです。
新テンプレ・・・9月いっぱいでまた変えなきゃ・・季節ものだから。
それにしても,このお花,月見草なんですね~(゚0゚)
・・・知らんかった・・・
投稿: なな | 2008年9月21日 (日) 23時01分
こでまりさん こんばんは!
こでまりさんはオッケーでしたか~
確かに,あれでキングの世界を完璧に表現しつくしてしたかも。
ダラボンさんは,キングと同じ感性で
作品をとらえることができるのかもしれませんね。
だからあんなに相性がいいのかな。
これからキングものはダラボンさんにメガホンを取ってもらうことに
決めちゃってほしいかもです。
投稿: なな | 2008年9月21日 (日) 23時05分
メビウスさん こんばんは!
キングの描写力は素晴らしく映像的ですから
(そりゃもう,気持ち悪いくらいに┐(´-`)┌)
イメージしていたのと,映像になったものとは
そんなにギャップがなかったです。
あのトップバッターのムカデの足は,私はもっと蛸みたいな感じを
思い描いていたのですが・・・。
あと,蠅のようなやつは,文章だけではイメージがわきにくかったので
映像で観たとき「なるほど」と思いました。
蜘蛛は想像通りだったけど,巨大なやつは想像とは違ってましたね。
私は恐竜みたいなのをイメージしてたので。
投稿: なな | 2008年9月22日 (月) 21時19分
こんにちは。
キリスト教にお詳しいななさんは、このミセス・カーモディに対して、一体どう思われたのだろう?
と思いながら読みに来ました。
きっと、いいたいことがいっぱいありすぎて、とても書きつくすことのできるものではありませんよね。
異端、と言い切って捨てきるのは簡単なのですが、
パニックに陥った人々の心にだんだん侵食してゆく辺り、
本気で自分はイライラしてゆきました。
ラストに関する意見は、ななさんと全く同じです。
まあ、何といかにもなバッドテイストを出しきるあの感じ。そしてなんと長いカットでしょう!
ちょっとシツコくて、あまりセンスを感じなかったのでした。
ハイハイ、って感じになってしまいました。スレたホラー好きの私には・・。
これなら、28日後の方が私はいいかな。
投稿: とらねこ | 2008年9月23日 (火) 14時50分
ななさん こんにちは♪
冒頭から中盤手前くらいまでは、ちょっとB級っぽい感じがそこはかとなくしてたんですよねぇ。
ところがあのミセス・カーモディが煽って人間の本性が丸出しになるあの辺りから俄然面白くなったように感じました。
私は、あのラストが救いの無い悲惨なラストでしたが、衝撃と共に深く心に刻まれて、なんだか変に納得してしまいましたぁ~。
あんなラストが用意されていたなんてねぇ。
やはりダラボン監督はやってくれますね!
投稿: なぎさ | 2008年9月23日 (火) 15時53分
とらねこさん こんばんは!
キリスト教徒としての立場から見ると
「ミセス・カーモディみたいなのが普通のキリスト教徒だと思ってほしくない~!」
というジレンマを感じながら鑑賞しましたね。
彼女のは異端・・・というより聖書の曲解でしょうか。
旧約聖書の世界では,罪を償うには動物の血(羊とか)が必要だったのですが
人間をいけにえにするなんてことは,皆無でしたよ。
劇中の男性(ロープを腰につけて出て行った人)がカーモディに言うセリフ
「俺も神を信じてるが,神はあんたが言うほど血に飢えちゃいないぜ」
というのが的を得てると思いましたよ。
ラストも含めて,私も「28週後・・・」の方が好きかな~。
投稿: なな | 2008年9月23日 (火) 22時59分
なぎささん こんばんは!
そうですね~,あの触手のお化けのあたりまでは
ベタなB級ホラーっぽかったですが
カーモディ夫人がエスカレートするにつれて
それに扇動される人々の心理劇に,どんどん引き込まれていったし
人々がこれでもか!というくらい絶望に追い込まれていくようすは
とても見ごたえありました。
ラストは,好き嫌いはともかく,衝撃度や意外性は素晴らしい(?)ものだったと思います。
ダラボン監督,さすがだと思いました!
投稿: なな | 2008年9月23日 (火) 23時06分
ななさん、こんにちは!コメントとTBをありがとうございました。
私はキング作品を読んだことがないので、映画化作品にも満足しているんですよ。
やはり、愛読者の方は思い入れがありますよね。。
で、この映画ですが。。私もあのラストには唖然としました。
「やられた・・」という感じですかね? 想像を絶するエンディングですよね~、まさに。。
「衝撃のラスト」って宣伝してたんですが、看板に偽り無し、という感じでした。
ところで『藍宇』ご覧になったのですね。
私は未見なんですが、気になる映画です。
もし観ることができたら、お話させて下さい。
ではでは、また来ます~。
投稿: 真紅 | 2008年9月23日 (火) 23時54分
真紅さま こんばんは!
キングの作品は映画化がとっても難しいと言われているのに
ダラボン監督との相性は抜群のようですね。
今後も,この監督さんには,キングの作品を映画にしてもらいたいです!
このラストにはほんと,いろんな意味でやられましたよね~。
こういう類の「衝撃」とは予想できませんでした。
「藍宇」はBBMファンならぐっとくること間違いなしです。
DVDはなかなか見つけにくいかも。私はアマゾンで買いました。
メイキングがこれまた泣けるんです。
「藍宇」役のリィウ・イエさんは「小さな中国のお針子」にも
マー役で出てましたね。
彼の一途さや悲劇は,ジャックと重なるものがありました。
投稿: なな | 2008年9月24日 (水) 00時23分
お邪魔します~
またホラーみました。
ななさんは原作も読んでいるのね~
キングお好きなの?
キング作品って、いっぱいあるじゃないですか?まえにイットをみて途中で挫折したので
不安だったのですよ。でも
これは面白かったです。最初からドキドキ。
確かに何を訴えようとしたのかな〜と思うようなラストでしたよね・・・。
怪物もね・・あんなタコみたいなのがでてくるので最初は笑っていたのですが
青年が血だらけにされたのみて
「ぎゃ~~」と叫んでしまいましたよ。
修行が足りませんね・・・笑
またきます~~
投稿: みみこ | 2008年12月11日 (木) 00時17分
みみこさん,こんばんは!
これご覧になったのですね~
みみこさん,けっこうホラーもご覧になるのが
ちょっと意外!だったりします。
キングは大好きなんですが,お話が長いので
原作は私もよくリタイアします。それでも
「ミザリー」「ミスト」「グリーンマイル」
「ペットセメタリー」「ショーシャンク」なんか読みましたよ~
キングのクリーチャーって笑えそうでいて
実はとっても怖いです。悪趣味入ってますからね~。
キング作品は映画化がよくコケるのですが
この「ミスト」はラストは賛否両論でも
傑作だと思いますよ~。
投稿: なな | 2008年12月11日 (木) 20時38分
ななさんこんにちは!
原作を読んだときはまだ映画化の話も出てなかったんだけど
映画化の話が出て監督がダラボン監督と知ってがぜん期待してました
ラストに関してもなるほどダラボン監督は原作のラストから
こういう落ちを考えたんだなと納得しました
原作を読めば誰しもあの後主人公達はどうなったんだろう
と想像したはずでダラボン監督はその中の一つを提示したにすぎません
なる報道そういう落ちも考えられるよね、それで良いんです
私はその後主人公達は絶望の中の光を求めて外の世界を
旅することを考えました。
投稿: せつら | 2008年12月20日 (土) 12時58分
せつらさん,こんばんは
原作も中途半端な終わり方でしたが
希望的な未来は見えてこないという匂いがぷんぷんしておりましたからねぇ・・・
どう転んでもバッドエンドなお話なので
映画化にあたっては,このような持っていきかたもアリなんでしょうね~
全体的にみて,中だるみもなく,残酷でも面白い作品になっていましたね。
投稿: なな | 2008年12月21日 (日) 21時17分
「映画と本 そして コーヒー」 というブログをしている 亮 と申します。
リンクをたどってこちらにやってきました。
非常に観やすくて、内容も充実しているブログですね。
自分も、ミストのラストは釈然としない部分もあります。
でも、自分たちが自分たちの未来を決断していった、神や他人に任せなかったところは、非常に良かったと思っています。
非常に難しい作品なんですが・・・
これからも、楽しいブログを期待してます。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 亮 | 2008年12月21日 (日) 21時39分
亮さん いらっしゃいませ,はじめまして!

遊びに来ていただいてとっても嬉しいです。
「映画」「本」「コーヒー」どれも私も大好きなものばかりです!
拙ブログに過分なお褒めの言葉,恐縮です。
充実した内容・・・というよりは偏った内容ですが
「観やすい」と感じてくださるのはうれしいですね~,励みになります。
で,この「ミスト」ですが・・・
>自分たちが自分たちの未来を決断していった、神や他人に任せなかったところは、非常に良かったと思っています。
おお!そうですね,そう言われてみれば
他の登場人物たちの中には神や他人に扇動されて破局を迎えた人々もいましたね。
どんな結果になっても,自分で選択した道,というのは潔いような気もします。
ま,それでも皮肉な運命にはやりきれない思いもするのですが・・・
たしかに難解な,でも面白かったのでちょっと困っています。
こちらこそ,これからよろしくお願いします。
またあとでお宅にもお伺いしますね。
投稿: なな | 2008年12月21日 (日) 23時24分
ななさ~ん、こんにちは!こちらを拝読する前に、まず「ファニーゲームUSA」をちょっぴり覗いてみたら・・・吐き気を催すほどの後味の悪さとか!?観賞やめておきます(^^;)
そして、後味が悪いといえば本作も。既に驚愕のラストという噂を知っての観賞だったので、わりと落ち着いて観られましたが、ひどいですね~救いのない終わり方で。これを劇場観賞したら、確実に引きずったと思う~。わたしは、あのラストのメッセージを”絶望するな、最後まで”ととりました。しかし、それはあの状況で、相当難しい話ですけども・・・。
あの蜘蛛、硫酸みたいなものを吐き出してましたが、いったいどんな胃腸してるんですかね!?どんだけ丈夫な体の持ち主~(笑)!?
投稿: JoJo | 2009年7月 4日 (土) 16時07分
JoJoさん,こんばんは
>「ファニーゲームUSA」をちょっぴり覗いてみたら・・・吐き気を催すほどの後味の悪さとか!?観賞やめておきます(^^;)
うふふ,わたしもあえてお勧めしません。Σ(;・∀・)
こちらのミストも後味はよくないですが
「ファニーゲーム」の方は全編にわたって監督の悪意を感じる作品ですから。
しかし,この「ミスト」のラストの衝撃と虚脱感も半端じゃないですね~
今までの努力はすべて何だったんだ!と吠えたくなりましたよ。
>あの蜘蛛、硫酸みたいなものを吐き出してましたが、いったいどんな胃腸してるんですかね・・・
自分にとっては無害な酸なのでしょうか?
あの蜘蛛モンスターが私的にはいちばん怖かったですね。
投稿: なな | 2009年7月 4日 (土) 22時47分