いつか眠りにつく前に
あなたが最期に呼ぶのは
誰の名前ですか?
人生が,今まさに幕を閉じようとするとき,誰でも,自分の生きてきた軌跡を,振り返らずにはいられないのだろうか。そのとき「満ち足りた人生だった」と,心から言える人は,いったいどれくらいいるのだろうか。
この物語の主人公のアンが,死の間際に名を呼んだハリス(パトリック・ウィルソン)は,彼女の生涯でただ一人の愛する人だったのか?たった一度限りの関係にもかかわらず…?ハリスの名前と同時に彼女が口にしたのは,「自分は大きな過ちを犯したの」という言葉。
二人の娘,コニー(ナターシャ・リチャードソン)とニナ(トニ・コレット)は,母親の意味深な台詞に戸惑いを隠せない。まるで今までの人生を後悔しているような母の言葉は,子供の耳には少なからずショックだったと思う。
そんなことはない,母は幸せだった,と断言する姉のコニー。しかし,生きることに不器用で,自分に自信のない妹のニナは,母の言葉をそのとおり受け止めて,あれこれ思い悩む。
おそらく一目ぼれに近い運命的なものだったに違いないハリスとの恋。しかし,彼との愛の思い出は,当然,その同じ時間に,失意の中で死んでいったバディとつながる。アンにとって,ハリスを想うことは,裏返すと,バディへの自責の念に苦しめられることでもあったかもしれない。
ハリスをあきらめて生きる彼女のその後の人生は,どこか投げやりで,満たされないものだったのだろう。二人の娘に対する,「いい母親じゃなかったわ」という自嘲的な言葉からは,アンの人生に対する苦い後悔が感じられる。
死の床にあって,最もいとおしい思い出と,
最も哀しい思い出が,表裏一体となって蘇るアン。
いずれにしても,死にゆく人が,自分の人生を悔いている姿は,
何と寂しいものか。
そんなアンの呪縛を解いたのは,ライラ(メリル・ストリープ)の訪問だった。ライラに対しても,アンは,心のどこかで,罪の意識を持ち続けていたと思う。仕方がなかったとはいえ,ライラが長年思い続けていたハリスは,一瞬にしてアンの虜になり,弟のバディは,アンの心ない言葉に傷ついたまま逝ってしまったのだから。
そんなライラと再び抱擁し合い,彼女の微笑みに癒されることは,アンにとっては懺悔のような時間ではなかったか・・・?
娘時代は,どちらかというとアンに頼っていたようなライラが,年老いた今は,限りない包容力をこめてアンを抱きしめる。「幸せだった・・・?」と恐る恐る尋ねるアンに,「時々ね。私はあなたのように,多くは望まないから」と答えるライラ。
一番欲しかったものは得られなくても,目の前にあるものに満足し,その中に幸福を見出しながら,地に足をつけてしっかりと生きてきた彼女の賢さや優しさが,アンの心の傷を癒していく瞬間だ。
ライラが去った後,見違えるように冴え冴えと笑うアンを見て,またライラが自分に残した「お母様の人生は完璧よ。だって,あなたを生んだのですもの」という言葉を聞いて,自分のお腹に宿った新しい命を,心から喜んで生む決心がついたニナ。演じるトニ・コレットの表情がすごくいい。
この作品は,2大女優の母娘共演ということでも話題を呼んだが,ヴァネッサ・レッドグレーヴとナターシャ・リチャードソンの声がそっくりだな~と感心したり,メリル・ストリープの娘のメイミー・ガマーは美人ではないけど,さすがカエルの子はカエルで,主演のクレア・デインズよりよっぽど存在感のある演技をするなぁ,とか,いろいろ楽しい見どころもあった。
一度しかない,かけがえのない人生。その時々の場面で,最良の選択をしたいと,誰もが思う。それでも,私たちは不完全な生き物だから,過ちを犯し,後悔を繰り返す。
愛してしまった過ち。愛せなかった過ち。
傷つけてしまった過ち。
一歩踏み出せなかった過ち。
なすべき義務を果たせなかった過ち。
人間とは,なんと不完全で哀しいものだろうか。
どう生きるかも,もちろん大切だけど,どう死ぬかはもっと大切な気がする。人生の黄昏どきには,やり残したことを片づけて,傷つけた相手には謝罪をし,伝えたい相手には愛の言葉を残して,心穏やかに逝けたらどんなに幸せだろう。(←無理だな)・・・・そんなことをいろいろと考えさせられる物語だった。
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Evening(2007/アメリカ)【試写会】
監督:ラホス・コルタイ
出演:クレア・デインズ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/メリル・ストリープ/グレン・クローズ/トニ・コレット/ナターシャ・リチャードソン/パトリック・ウィルソン/ヒュー・ダンシー
あなたが最期に呼ぶのは、誰の名前ですか?
――すべての女性の人生が、美しい一瞬を持っている。
今年2度目の試写会にいってきました〜
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原題:Evening
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死の床に付く老婦人が見守る娘たちに自身の人生を振り返り、語り始める感動のヒューマン・ドラマ。
主演の老婦人アンに「上海の伯爵夫人/2005」のヴァネッサ・レッドグレイヴ。
若きアンに「幸せのポートレート/2005」のクレア・ディーンズ。
アンの娘ニナに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」のトニ・コレット。同じく娘コニーに「上海の伯爵夫人/2005」でも共演したレッドグレイヴの娘ナターシャ・リチャードソン。
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これはまっさらな状態で観にいきました。
とにかく豪華な女優陣にひかれて・・・
~EVENING~
とても思い病状で床にふせっているアン婦人(バネッサ・レッドグレイヴ)
はうわごとのようにつぶやく。
「ハリス・・・ハリス・・・」
それは娘たちにとっ... [続きを読む]
こんばんは!
この映画、クレア・デーンズにはまりこんでしまって、中盤から泣きっぱなしでしたよ・・
友人との再会を果たし、娘に看取られるアンのような最後を迎えたいなあって。自分はひとりかもしれない。。うぅ
後悔しない人生は難しいね。
今までクヨクヨしながら生きてきたので、主人公の気持ちがよくわかりました^^;
風景がきれいだったよー。
投稿: アイマック | 2008年8月 6日 (水) 23時39分
アイマックさ~ん
・・・・へそまがり。
実は,私は,この手のテーマはあまり泣けませぬ。
いろいろ哲学的,もしくは宗教的に興味深く観てしまうのです
でも,ほんと,アンの気持ちはともかく
環境は理想的ですよ~。
病院でなく,娘さん二人に看取られるなんて,幸せ,幸せ!
何十年ぶりに見舞いに来てくれる友人の存在もうらやましいよね。
イジイジ考えてないで,大往生なさいよ~とかちらっと思ったわ。
私も死ぬ時はきっと一人かも~なんて
今から特別養護老人ホーム用に貯金してるんだよね・・・。
投稿: なな | 2008年8月 6日 (水) 23時52分
ななさん、こんばんわ~
この映画なかなか興味深いキャストのわりにいまいちだったんですね~、同じV・レッドグレーブつながりの「つぐない」の様な脚本、演出もなく、といってしっくり見せるのには、登場人物多すぎで、ゴチャゴチャしてたし・・・、ちょっと中途半端な感じでストーリーを楽しむ程度だったかな?決して悪くもないんですが・・・、せっかくの豪華キャストでもったいない?ですね。M・ストリープ母娘は顔とか雰囲気そっくりでしたけど?ヴァネッサ母娘も何となく似てますね?声も。そしてバディ役の彼は少し好みか・・・、確かもっと若い頃はイケメンでしたよ、ななさんも写真2枚載せてますね、悩む彼は割りと印象的でした。C・デインズは作品に恵まれれば、開花しそうな女優なんですが・・・、T・コレットの作品選びもわりと好きなんですよ!
投稿: イニスJr | 2008年8月 7日 (木) 01時41分
こんにちは!
この映画の感想を書いた頃、色々元気付けて下さり本当にありがとうございました
またメソメソしたら飛んで来ますのでヨロシクお願いします(笑)
で、、、映画ですが、私は主人公のアンにどう~も共感出来なかったなぁ~
ライラの方がよっぽど地に足をつけて生きていったように見えました。
アンは前向きな明るい女性に見えて、実はそうでもなかったんでしょうね。
自分の選択に悔いがあるなら、その度に修正する努力をすれば良かったのになぁ~
なぁ~んて厳しいことを言っていますが、私の人生も後悔だらけです
投稿: 由香 | 2008年8月 7日 (木) 14時27分
イニスJrさん こんばんは
ま~,田舎なので満席になったりはしないと思うけど,いい席で観たいじゃないですか~。
私もね~,これはテーマはとっても好みなんですけど,登場人物の心理描写の詰めが甘かったり,たしかに人物もごちゃごちゃしてましたね。調べてみたら,脚本が,あの「めぐり合う時間たち」のマイケル・カニンガムなんですよね。あれも,私はよく入りこめなかった作品でした。
えーと主演のクレア・デインズの表情が好みでなかった・・・というのもマイナスポイントでした。若いころは可愛かったのにな~彼女。ファンの方には申し訳ないけど,時々般若に見えました。
バディは劇中ほとんど酔いっぱなし,泣きっぱなしでしたが,彼の切なさはよく伝わってきました。そして彼の姉のライラも,控え目で賢くて優しくて,すごく好感のもてるキャラでした。だから,主演カップルのアンとハリスを,少々醒めた視線で観てしまったかも。(このふたりの演技もイマイチ響いてこなかったですね。)
メリル・ストリープの演技,トニ・コレットの演技は素晴らしく,この二人を観るだけでも,価値はあったと思いますが・・・。
ところで今日,出張で劇場の近くへ行く機会があったので,明後日のダークナイトの先売りチケットを買いました!
投稿: なな | 2008年8月 7日 (木) 22時31分
由香さん こんばんは
・・・微力ですけど。
そうでしたね~,いろいろ嫌なこともあった記事でしたね。
でも,みーんな由香さんの味方だから!
こんな私でよければ,いつでもすがってくださいな~
>私は主人公のアンにどう~も共感出来なかったなぁ~
脚本が甘いのかなぁ?実は彼女に罪の意識や努力があったとしても
劇中でそれを表現できてなかったような気がしますね。
彼女に共感できなかった人は多いと思いますよ。
私も,ライラの方がよっぽど好き。
年老いてからのライラのあの満ち足りた表情は,アンのそれとは対照的でした。
ライラを演じたメリル母娘は,この作品中でも光っていましたね。
投稿: なな | 2008年8月 7日 (木) 22時47分
こんにちは



TB&コメント、ありがとうございました
私は、この映画に登場するハリスに対して、
もう腹が立って、腹が立って…
物語の感想そっちのけで、ボコボコに書いてしまいました
でも、確かに、人生の最後を迎える時がきたら、
誰を思い出して、何を思うのか…
私も自分の事を考えてしましました
後悔はしたくないけれども、
後悔は先には立ってくれないので、
アン同様に、私も後悔ばかりの人生を思うような気もします
おっしゃられている通り、
人間って不完全で悲しい生き物ですよね…
投稿: テクテク | 2008年8月 8日 (金) 13時05分
こんばんは♪
一枚目の画像、いいですね~
この物語・・・鑑賞後、月日が経つと、
人間ドラマより風景映像が印象に残ってたりします^^;
全編通して主人公アンには共感出来ずじまいでしたが、
希望を持たせるラストは良かったです。
>「お母様の人生は完璧よ。だって,あなたを生んだのですもの」
やはりライラの訪問が母娘を救ってくれましたね~
私は、母や娘、それに友人への想いと重ね合わせて観ちゃいました。
>人生の黄昏どきには,やり残したことを片づけて,傷つけた相手には謝罪をし,伝えたい相手には愛の言葉を残して,心穏やかに逝けたらどんなに幸せだろう。
もうホンット!同感の嵐ですわ!(同じく無理だと思うケド・笑)
ななさんが最期に呼ぶのは
誰の名前ですか?(笑)
投稿: Any | 2008年8月 8日 (金) 22時25分
テクテクさん
わたしも,ハリスは「皆に愛された」とありますが
パトリック・ウィルソンのキャラ(軽い?)のせいもあるかもしれませんが
あまり好感は持てませんでしたよ。
というか,あのカップル自体が書き込み不足で
そんなにロマンチックには思えなかったの。
人生の終わりってまだまだ先だけど
その時が来たら何を思うか・・・・
まだ,備えをする猶予は残ってる今のうちに
できることはしておきたいなぁ,と思いました。
でも,新たな失敗をして,後悔のもとを増やしていくだけのような気もするんですが・・・
投稿: なな | 2008年8月 9日 (土) 07時17分
Anyさん こんにちは!
この作品,映像と音楽は百点満点でしたよね~
海の光景がとにかく素敵でロマンティック・・・
その点はすごく満足できました。
恋愛の部分はいまいちでしたけど
親子や友人の情は,しみじみと考えさせられるものがありましたね。
女性が特に共感できる感性というか・・・。
自分が死ぬときのこともですが
親を天に送るときのことなど,いろいろ思ってしまいました。
>ななさんが最期に呼ぶのは
誰の名前ですか?(笑)
難しい質問だなぁ~~
。
人生悔いだらけなので,その時が来ないとわからないけど
男性ではないな・・・。思い出したくない相手ばかりだもん。
投稿: なな | 2008年8月 9日 (土) 07時24分
こちらにもお邪魔を...
地味な作品ながら、心に残る素敵な映画でした。
出演陣の一人、一人が素晴らしかったと思います。
メリル親子そっくりですね。
ヴァネッサ親子の声..そうそう声って似るんですよね。
パトリック・ウイルソンが美味しい役で、バディ役のヒュー・ダーシーはちょっとお気の毒でしたわ。
投稿: margot2005 | 2008年8月 9日 (土) 22時16分
margotさん こちらにもありがとうございます。
実の親子が劇中でも親子だったりすると
こんなにしっくり見えるんだなって
感心してしまいました。
それにしても,2組の母娘,やはり血は争えないですね。
女優としての才能をしっかり受け継いでいるのにも感心。
パトリックはどうしてもモテ役でしょうね~
ヒュー・ダンシーはめちゃくちゃ可哀想なキャラでした。
投稿: なな | 2008年8月 9日 (土) 23時02分
こちらにも・・・
いろいろ考えさせられる映画でした。
特に今まで生きてきた年月より最期に向かっての年月が短い人間にとっては特に。
自分が最期を迎える時、いい人生だったと思えるように、
悔いのない日々を送りたいと思います。
・・・って、それが理想ですけどなかなかそううまくはいかないですよね。
せめて心がけぐらいは・・・
明日「ダークナイト」見てきます。
レビューUPしたらまたお邪魔しますね~
投稿: こでまり | 2008年8月 9日 (土) 23時58分
こんばんは♪
コメントありがとうございました!
基本的に「おばあちゃん」に弱いので(おじいちゃんにも弱いけど
)
ヴァネッサ・レッドグレーヴが出てくるたび、うるうるしてました
彼女が死の床で見る夢(?)のシーンが、すごく幻想的で美しくて良かったです。
私もねぇ・・・実はクレア・デーンズはあまり好きな女優さんではなくて。
相手役のパトリック・ウィルソンもあんまし好みではなく・・・
二人がもっと好きなタイプの俳優さんだったら、
もっとのめり込んで観ることができたかもしれません。
投稿: kenko | 2008年8月10日 (日) 01時09分
こでまりさん こんばんは
人生について,深遠なテーマがありましたよね。
どうしても,自分のことと重ね合わせて考えてしまいます。
>特に今まで生きてきた年月より最期に向かっての年月が短い人間にとっては特に。
そうそう,人生の折り返し地点を過ぎてる者にとっては・・・
失敗も後悔も,人生を豊かにはするのでしょうが
前半のアンのように,死の床でくよくよすると
周囲も悩みますものね~。
心がけるだけでも違いますよね,一日一日,しっかりと
誠実に生きていこうという,心がけが大切かも・・・。
ダークナイト,もうご覧になったかな?
記事アップ楽しみにしてますよ!
投稿: なな | 2008年8月10日 (日) 20時57分
kenkoさん,こんばんは
レッドグレーヴ,こういう役,ほんと上手いですね。
まぁ,彼女も年をとったんだなぁ・・・としみじみしちゃいましたけど。
「つぐない」でも死期の近い役でした・・・。
パトリックはハンサムなんですが,好みじゃないので・・・
クレアは,「ロミオとジュリエット」の頃はとっても可憐だったのに・・・
眉間の皺を何とかしてほしいですね,個人的には。
うんうん,好みの問題で申し訳ないのですが
主役がもっと旬の素敵な女優さんなら,感情移入できたかなぁ・・・。
投稿: なな | 2008年8月10日 (日) 21時02分
ななさん、お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?
わたしはちょっと更新サボリ気味です。
こちらにお邪魔するのも遅くなり、すみません・・・
>どう生きるかも,もちろん大切だけど,どう死ぬかはもっと大切な気がする。
そうかもしれませんね。
わたしたちはいつか必ず死が訪れるとは知っていながらも、やはり日常ではそれは忘れてしまっています。
もちろん、死ばかり意識していたら、相当なストレスでしょうけども、やりたくても先延ばしにしていることなどがあったら、即行動に移すとか、目的意識を持たないとあとで後悔することになるのだろうと思いますね。
>一番欲しかったものは得られなくても,目の前にあるものに満足し,その中に幸福を見出しながら,地に足をつけてしっかりと生きてきた彼女の賢さや優しさ
アンに共感できずに、ライラに共感できるのはそこなんだと思いました。
投稿: しゅぺる&こぼる | 2008年8月15日 (金) 11時42分
しゅぺる&こぼるさん こんにちは
お盆休みは,出勤したり,帰省客の接待をしたりと
地味に忙しく過ぎていきましたよ~。
こうも猛暑日が続くと,だんだん疲れがたまってきて
最近は早寝になっています・・・。
さて,この作品は,共感しきれない部分もありましたが
人生や死についていろいろ問題意識を持たせてくれました。
>やりたくても先延ばしにしていることなどがあったら、即行動に移すとか、目的意識を持たないとあとで後悔することになるのだろうと思いますね。
その日その日を精一杯生きることを心掛けたいですよね~。
きっとライラはそれができていたのだと思います。
アンに共感できなかったのは,夢や理想ばかり追いかけて,
それはそれでいいのだけど,
叶わなかったときにどう意識を切り替えるか・・・
そこらへんだったような気もしました。
投稿: なな | 2008年8月16日 (土) 10時50分
大変遅くなりましたが、お邪魔します~
私はどうもクレアが駄目で、そのせいでお話にも馴染めずに最後までいってしまいました。
メリル・ストリープはさすがでしたね♪
あの優雅さ、でてきた途端画面に広がる安心感・・・
大女優だな~と思っておりました。
投稿: jester | 2008年9月 4日 (木) 15時19分
jesterさん,こんばんは
私もクレア,ダメでした。
これまではそんなに思ったことはないのに
この作品の彼女はあまり魅力がなかったです。演技も・・・。
メリルの女優としてのオーラは,桁はずれですよね。
>あの優雅さ、でてきた途端画面に広がる安心感・・・
そうそう,大女優としての貫録を感じました。
投稿: なな | 2008年9月 4日 (木) 23時58分
こちらもお邪魔します。
私はアンの回想シーンよりも断然現在の娘とアンのシーンが面白かったです
トニー・コレットさんが見事な演技を見せてくれてました。
若い頃のアンに関してはなんか同情できないし自業自得的なところが
あるように思えて嫌でしたね、だから現在で後悔してるんだけど・・・
投稿: せつら | 2008年11月14日 (金) 19時17分
せつらさん こちらにもありがとう。
トニ・コレットさんって,美人ではないけど
名女優ですよね。あの演技力!
どの作品でも,彼女の演技にしみじみしちゃいます。
若い頃のアンねぇ~。クレア・デインズの演技力不足もあるとは思うけど
私も共感できなかったですわ。自業自得かも。
投稿: なな | 2008年11月15日 (土) 23時46分
お邪魔します~~
来るのが遅くなってごめんね~~
この作品最近観たのですが、
私はちょっぴり厳しめになってしまって・・。でもななさんも、ものたりなさ
感じたみたいでちょっと安心です。
人って誰でもね、ある程度生きてくると
思い出したくない記憶ってあるかも・・・ですよね。(いや~~私だけかな・・)
だけど、死に際にまでもって
いきたくないな~~。なるべく前向きに生きていき、最後はすっきり・・終りたいです★
ライラだってね・・色々辛いことがあっただろうにそれを乗越えて今満足している
人生送っているみたいじゃない?
アンもね・・・死ぬ時にうじうじしていないで、早い段階で気持の整理して欲しかったです。
今度は恐いのそのうちみるので、また来ます~~・・。
投稿: みみこ | 2008年12月 4日 (木) 14時56分
みみこさん,こんばんは!
いえいえ,こちらからお邪魔しよう,しようと思っているうちに
先を越されてしまいましたわ。
>私はちょっぴり厳しめになってしまっって・・。
>でもななさんも、ものたりなさ
感じたみたいでちょっと安心です。
そうそう,この作品,なぜか辛口評価の方の方が多いですね。
私もどちらかというと,納得のいかない作品ですよ。
>人って誰でもね、ある程度生きてくると
思い出したくない記憶ってあるかも・・・ですよね。(いや~~私だけかな・・)
私もあります。ひどく後悔する記憶は。きっと誰でもあるんじゃないかな~
間違ったと思える選択もまた,誰でもあると思いますよ~
>だけど、死に際にまでもっていきたくないな~~。
そこですよね!だって,起こってしまったことは仕方ないじゃないですか。
その結果とはきちんと向き合って,また新たによいものを見つめていかないと
残りの人生も暗くなっちゃうし・・・かかわる人みんなを暗くしちゃうしね。
アンはたしかにうじうじしすぎで,ハリスもなんだか魅力のないキャラで
そこは共感できませんでした。
ライラの生き方に救われた感じかな?
今度はホラー?それともサスペンス?・・・そちらも大好き!
また記事を楽しみにしてますね~。
投稿: なな | 2008年12月 4日 (木) 21時42分