ジェシー・ジェームズの暗殺
アメリカ西部開拓期の,有名なアウトロー,
ジェシー・ジェームズ
私は全く名前を聞いたことがないが,アメリカでは有名なヒーローらしい。どんな御仁だったのか,ちょいと調べてみた。
1847年にミズーリ州に生まれたジェシーは,南北戦争中にゲリラ部隊に加わり,その後は兄のフランクと一緒に一味を率いて,銀行強盗や列車強盗を働く。極悪非道な犯罪者でありながら,同時、貧しい農民たちが反感を抱いていた鉄道を襲撃したという理由で,彼らからは義賊のように見なされていた面もあるらしい。部下の青年に裏切られて暗殺されるという悲劇的な死を迎えている。
ジェシーを演じたブラット・ピット。
必要とあらば殺人や,仲間への容赦ない制裁をもためらわない冷酷さ。気さくであたたかいな雰囲気と,人を惹きつけるカリスマ・オーラ。そして,誰も信じられない,英雄ならではの孤独の深さと,内に秘めた狂気。
複雑な性格のジェシーを,
ブラピは,なんとも渋く演じていた。
そして,彼を背後からの射撃で,暗殺したことで,「卑怯者」という名を後世に残したボブ・フォード。
演じたのはケイシー・アフレックという聞きなれない名前の俳優さん。調べてみると,なんと「オーシャンズ13」にも出てたのね。それもまた,ブラピと共演だ。あの作品の彼って,どんな役だったかも全く印象に残ってないのに,今作ではものすごい存在感と演技力。
・・・・いや,この作品,暗殺されたジェシーよりも,
暗殺した彼の方が主役なのかな?もしかして。
少年時代からジェシーに憧れ,彼にまつわるすべてをコレクションし,彼と自分との共通点を無理やり数えては,いつか自分も彼のようにデカいことをやりたいと思っていたボブ。しかし彼は昔から皆に軽んじられ,疎まれるキャラだった・・・・。
ケイシーは目もとなんか,なかなか美しい俳優さんなのだが,この作品のボブは,それにも関わらず,なんだか「いや~な」「小心な」「野卑な」というマイナスイメージを全体の雰囲気や表情から漂わせている。この,根暗なオタクっぽい表情が絶妙で,彼が昔から誰にも信用されず,好かれもしなかったことが,すんなり納得できるのだ。
彼はどうして,あれほど崇拝していたジェシーを撃ったのか。
そしてまた,ジェシーはどうして,撃たれるとわかっていて
彼に背中を向けたのか。
この二人と,気弱なボブの兄チャーリー(サム・ロックウェル)を交えた,暗殺に至るまでの緊迫した心理戦が,とても見ごたえがあった。ジェシーとチャーリー兄弟との腹の探り合い,猜疑心のぶつかり合いは,痛々しいほどの緊迫感に満ちていた。
いつか獅子になりたいと,分不相応な望みを抱いた愚かなネズミのようなボブ。憧憬はいつしかおそらく,屈折した怒りや憎しみに変わり,自らの裏切りをジェシーに見抜かれ,「殺らねば殺られる」というところまで,追い詰められていく。ジェシーを殺すことは,自分と兄の保身のためでもあったが,「世間から認められたい」という願望もまた強いものだった・・・。
一方,ジェシーの方は,仲間の裏切りや,自らの猜疑心に,もはや疲れ果てていたのかもしれない。あれだけの人物,成し遂げたことも,罪の重さも半端ではなく,その重荷に耐えきれずに,あえて凶弾に身をまかせたのか・・・?凍てついた湖で,「自殺したいと思ったことは?」とチャーリーに訪ねたジェシーの苦渋に満ちた表情は,何だったのだろう・・・・?
ジェシーが死んでも,物語は終わらない。犯罪者であるのに,その遺体までがあがめられたジェシーに比べて,社会から容赦なく裁かれ,哀れな,というかまさに自業自得の末路をたどることになるボブ。彼が求めた世間からの称賛は,ほんの少しも得られなかった。
淡々と,格調高く綴られた,
世にも哀しい物語だった。
・・・・ことに,主役がジェシーではなく,ボブだとすれば,なおさら。英雄を殺した者は,所詮,英雄にはなれないというのは,いつの世も変わらない。
西部劇とは思えないような,静謐でデリケートで重厚なタッチ。本にたとえるなら,純文学のような品格と,堅実さも感じる作品だ。セピア色を基調とした美しい映像と,演技派の俳優陣の,繊細な演技が見事。
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彼に憧れ、最後はジェシー暗殺犯人となるロバート・フォードに「オーシャンズ13/2007」のケーシー・アフレック。
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-----ジェシー・ジェームズって西部劇でよく聞く名前だよね。
この人って暗殺されたんだ…。
「うん。西部劇があたらなくなって久しいし、
彼の名前自体、もう日本ではあまり知る人が少ないよね。
でも、いわゆる“義賊”としてアメリカでは今でも人気があるんだ。
まあ、鼠小僧みたいな感じかな」
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ジェシー・ジェームズの暗殺(2007 アメリカ)
原題 THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD
監督 アンドリュー・ドミニク
原作 ロン・ハンセン
脚色 アンドリュー・ドミニク
撮影 ロジャー・ディーキンス
音楽 ニック・ケイヴ ウォーレン・エリス
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“coward”
憧れのひとを葬り去った男はこう呼ばれた。
...... [続きを読む]
この作品、観たいと思いつつ観れなかった作品です。
ブラピが西部劇っていうのも珍しいですよね。
彼が演じたジェシー・ジェームズはいろいろな西部劇に出てきますが、映画によって相当な悪玉だったりします。この時代はワイアット・アープやバッファロー・ビル、ワイルド・ビル・ヒコックなど、様々なガンマンがいて、結構映画の題材になってて面白いんですよね。(←最近西部劇ばかり観てるもので・・・)
で、ケイシー・アフレックは、あのベン・アフレックの弟ですよー。全然似てませんが。ちなみに私は弟の方が好きです。繊細な演技ができる俳優さんですよね。
投稿: mayumi | 2008年7月11日 (金) 01時01分
mayumiさん,こんばんは!
ブラピが西部劇ってそういえば今までなかったのかな?
でも,もっと早く出てもよかったくらい
西部劇ってブラピに似合いますよ~。
ただ,この作品は西部劇らしくない地味さと静けさがありましたね。
ジェシー・ジェームスって,私は初めて聞きましたが
mayumiさんはさすが,お詳しいですね!
>で、ケイシー・アフレックは、あのベン・アフレックの弟ですよー。

ええっ!!
まったく似てないから,苗字が同じでも,彼らが兄弟とは思いつきませんでした。
リバー・フェニックスとホアキン・フェニックスが兄弟だと知った時も驚きましたが
今回もそれに劣らぬ驚きです。
アフレック兄弟,兄ちゃんの方が知名度は高いけど,
大味な演技の兄ちゃんに比べて,弟の方がいい演技しますね~。
投稿: なな | 2008年7月12日 (土) 00時10分
そうだ。リバー・フェニックスで思い出しました。
ケイシー・アフレックの奥様はサマー・フェニックス。リバーの妹なんですよ!そして二人の間に出来た息子には「インディアナ」という名前がつけられています。これは、兄のリバー・フェニックスがインディ・ジョーンズの若い頃を演じたことから、つけられたんだとか。いい話だなあ・・・と思いました。
投稿: mayumi | 2008年7月12日 (土) 01時31分
mayumiさん またまた情報をありがとうございます。
へ~,アフレック家とフェニックス家は姻戚関係になるのですか。
ケイシー,若く見えるけど(役柄も20歳だったし)
子供もいるんですね!
「インディアナ」という名付けの由来も,故リバーへの敬愛が感じられて
ほんと,いい話です。
投稿: なな | 2008年7月12日 (土) 16時41分
ななさん、こんばんは☆
コメントありがとうございます。
そしてリンクもありがとうございます♪♪
とてもとても嬉しいです♪
わたしの方はいつかまとめなきゃと思いつつ、こっそり覗いているところも多くて(^^;)なかなか実現しないんですが、リストを作るときにはななさんのところもよろしくお願いします。
ところで映画の話の前に、↑上のアフレック家とフェニックス家の話に驚愕していました。
リバー&ホアキンの妹ってことはキレイな人なんでしょうね。
リバー・フェニックスといえば、以前カメラマンのブルース・ウェバーの写真展で若き日の彼を被写体にした写真があったんですけど、とにかく麗しくて、本当に今生きていたらどんな役者になったかと
投稿: ルールー | 2008年7月12日 (土) 21時11分
↑すみません。。
途中で投稿されてしまった・・・(-_-;)
で(笑)、どんな役者になったかと思うと残念ですよね~
ところでこの映画ですが、本当に俳優陣の演技の素晴らしさと映像の目を見張るほどの美しさ、そして緊迫した心理戦に長尺も全然気になりませんでしたね。
ブラピって実はすごくよく知っている(見ている)ようであまり作品は観てないんですが、演技が上手いのは知っていたけど本当にこれは素晴らしかったです。
でも、おっしゃる通り、この映画はケイシー・アフレック演じるロバートが主役な感じでしたね。(^^;;;
投稿: ルールー | 2008年7月12日 (土) 21時17分
ななさん、こんばんは!
ジェシーは若いうちから周囲に英雄視されて、それを自分で気づかぬうちに演じているようになったことに疲れてきたような気がします。
ロバートは注目されることの派手な面にだけしか見ることができず、ジェシーの弱さや脆さみたいなものに気づかなかったのでしょうね。
結局彼もジェシーを暗殺した後、同じような疲れを感じたような気がしました。
虚栄心というのは怖いですよね・・・。
投稿: はらやん | 2008年7月12日 (土) 21時45分
ルールーさん こんばんは!
リンクの件,承知してくださってありがとうございます。
また,そちらにもお願いできれば嬉しいです
フェニックス家とアフレック家の関係は,私もびっくりしました。
)
リバーの妹の顔は私も知りませぬ。(女優なのか・・・?)
でも,リバーもホアキンも全く似てない兄弟なので,妹はどっちに似てるんだろう?(リバーの方がいいよね
この映画の撮影法や,映像の雰囲気,音楽,すべて好きです。
ブラピは最高の演技!と言われてますが,そうかも。
彼って,こういう内面の演技もできるのに,イケメンぶりばかりが目について
これまで正当に演技を評価されてなかったような気もするので
この作品で評価されてよかった~と。
ただし,ケイシーにちょっと食われていたかもしれません・・・。
投稿: なな | 2008年7月12日 (土) 21時59分
ななさんへ
今晩は☆★ こちらこそ初めまして!こちらからもTBさせて頂きましたが、反映されるか?どうか分かりません(^_^;)
もし駄目でしたらごめんなさいm(__)m
ブラビが出演という割にはかなり地味な作品でしたね。ケイシー・アフレックの演技も見事なもので、ブラビは少々押され気味のようにも感じましたが。そこは大物俳優ブラビ、それに左右されず、演技をこなしていたというのもありますが。どちらにしても、二人の静かなバトル的な作品ではないかと思います。
投稿: mezzotint | 2008年7月12日 (土) 22時43分
はらやんさん こんばんは
ジェシーもロバートも,結局虚栄心が命取りになったということでしょうか・・・。
時代が求めていたアウトローのヒーロー像に祭り上げられたジェシーの悲劇ともいえますね。
それにしても,劇中の無法者たち・・・誰もが猜疑心や恐怖を抱えていて
こんなに哀しい後味の西部劇は初めて観ましたね。
投稿: なな | 2008年7月12日 (土) 22時46分
mezzotintさん,いらっしゃいませ
早速レスしていただいて,嬉しいです!
TBも無事に届いておりますので,ご安心ください。
ケイシーの演技力は,「見慣れてない」という新鮮さも手伝って
衆人の目を瞠らせるものがあったかもしれませんね!
おお,ブラピと対等に渡り合ってる!というような・・・。
ブラピはその点,上手いのはみな承知ですから・・・
でもブラピの演技は,さすがの貫録を感じましたね。やはりオーラが違います。
サム・ロックウェルの道化役を演じる気弱なキャラも,素晴らしい演技でしたね!
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: なな | 2008年7月12日 (土) 22時54分
ななさん、こんばんわ~
「ジェシー・・・」のブラピ見て頂いたのですね、この映画は全編通してとても緊迫感を感じながら見てました(劇場で)この時代って現代の様にマスコミなど情報がなく、意外に市民は守られてなかったような気がします(憶測~)だからいつ裏切られるかと皆ビクビクした生活を送っていたような・・・(彼ら悪党たちの中だけかもしれませんが)登場人物が皆駆け引きしながら暮らしていたような・・・だからその緊迫感がそのまま見てる僕に伝わってとても上級なサスペンスを見てる感じでとても気に入ってます。音楽がほとんど無いあの静寂感も緊迫感は増した要因かなと。
ブラピですが、とても集中して演技していたような気がして素晴らしかったと思います。ケイシーの方が役得な感じで注目されてましたが、ブラピの渋い演技にはアッパレ!!です。ブラピは好青年の役よりちょっと悪~おバカやクレイジーな役が好き!っていうか合ってるような・・・(なんでだろう?)やはり素の自分と全く違う人物の方が役作りできちゃうんでしょうかね?とにかくブラピとこの映画には拍手!です。ブラピの演技がヴェネチア映画祭のみの受賞ということが信じられませんが・・・
投稿: イニスJr | 2008年7月12日 (土) 23時22分
イニスJrさん,こんばんは
)
私も劇場で観たかったですね,こんな名作は。(来なかったけどさ
そうですね~,開拓時代のアメリカって,いつ何が起こってもおかしくない物騒な時代だったでしょうね。みーんな野中の一軒家だし,銃も撃ちまくりだし,特に南北戦争の余韻で,みんな殺し合いにも慣れてしまっていただろうし・・・。彼らアウトローの世界は,裏切りや下剋上などの,恐怖と猜疑心が渦巻く世界だったでしょうね。
このテーマを,派手な銃撃戦などにポイントを置かず,ジェシーとボブの心理戦という形で描いてくれたので,とても新鮮でしたし,役者さんの演技力の冴えも堪能できました。ブラピは,非のうちどころのない男前なので,好青年の役はかえって厭味かと。こういう汚れ役や,お茶目な役の方がいいですね。それにしても,この映画でも,ジェシーの足の長さなんかには,やはりうっとりしてしまいましたね。
ブラピは昔から,もっと賞を取ってもいいと思うのですがね~。「この映画がすごい」でも,「なんでブラピは賞を取れないの?」という特集をしてたのを読んで気の毒になったことがあります。
投稿: なな | 2008年7月12日 (土) 23時46分
ななさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございました!
ブラピって、この映画で確かヴェネツイァ映画祭の男優賞を受賞したんですよね。
でも、本国では助演のケイシーの演技が絶賛され・・。
やっぱり男前過ぎて、奥さんが凄すぎて評価されにくいのかなー(関係ない?)。
アフレック兄弟は、お兄ちゃんはもう監督業に専念してもらって(笑)。
『オーシャン』も、マットつながりで出てるんだなーって思ってました。
この映画は、映像が特に美しかったのが印象に残っています。
ケイシーもブラピも、さすがの演技でした!
ではでは、また来ます~。
投稿: 真紅 | 2008年7月13日 (日) 01時04分
ななさん、おはようございます。
TBありがとうございました。
私はこういう、悪い役のブラピより、かっこいい役のブラピの方があっていると思うし、好きなんですが、どうも役者さんは、複雑な役を好んで選ぶようですね。
また、すかっとかっこいいブラピをスクリーンで見たいです。
この映画は変化も少なく、しかも心理戦なのでストレスが貯まりました。
投稿: マダムよう | 2008年7月13日 (日) 09時04分
真紅さま こんにちは!
今回もTBは届きました!嬉しいです~
ブラピって,そろそろアカデミーとってもいい頃だと思うのですが
>やっぱり男前過ぎて、奥さんが凄すぎて評価されにくいのかなー(関係ない?)。
・・・・いいや,案外関係あるかも。
トムちんとか,男前すぎると,演技力以前にそっちの方に目がいっちゃうからね・・・。
>アフレック兄弟は、お兄ちゃんはもう監督業に専念してもらって(笑)。
そうですね~,お兄ちゃんの俳優としての伸びは,今後もう望めないかもしれなので。
この映画,確かに映像が独特な美しさがありましたね。
ほんとにあの時代の,少し色褪せた写真の再現のようで。
大好きな作品です。
投稿: なな | 2008年7月13日 (日) 19時09分
マダムようさん こんにちは
マダムようさんは男前でスマートなブラピがお好きなんですね。
私は一癖ある役のブラピの方が好きかな~~
彼に限らず,演技力が発揮されるような難役をこなすのを見るのが好きですね~。
ま,男前なブラピは,眺めているだけで嬉しくなるのですがね
投稿: なな | 2008年7月13日 (日) 19時13分
ななさん、はじめまして。
。このたびは、拙ブログへコメントとTBを下さり、ありがとうございますね。
、この作品のジェシーを観て認識を改めましたね~。良かったですよ~。ケイシーのクセモノ演技は、サム・ロックウェルと肩を並べるほど。この作品、演技合戦としても見応えがありました。
豆酢と申します。dimさんちで度々お名前は拝見しておりました~
仰るように、長尺かつ静謐きわまる作品であっただけに、賛否両論あったようですが、私自身はこういったセンシティヴな西部劇が大好きです。「さすらいのカウボーイ」にも通ずる雰囲気がありましたね。
正直、ブラッド・ピットはさして興味がありませんでしたが
「ブロークバック・マウンテン」関連の記事がたくさんあってうれしくなります。また後日別記事にも伺いますね。
投稿: 豆酢 | 2008年7月13日 (日) 20時43分
こんばんは!
ブラッド・ピットは珍しい役でしたが、中々似合ってましたね。
しかしジェシー・ジェームスは我々にはメジャーな人物ではないので、作品に惹き込まれるのは少々無理があるかも知れません。
ケーシー・アフレックは兄のベン・アフレックより演技者なように感じますね。
投稿: margot2005 | 2008年7月14日 (月) 00時01分
ななさん、2度目お邪魔しま~す。
前回ブラピのことしか書きませんでしたが、サム・ロックウェルの気の弱い、脆い演技も良かったし、もちろんケイシーも他の役者も良かったですね~、今年のアカデミーは力作揃いでしたから、助演男優賞ノミネートのみでしたが、個人的には何かもっと賞をとってほしかったと思います。
ブラピ作品では意外に「ファイトクラブ」以降「スナッチ」「メキシカン」などが好きで、他には「12モンキー」「カリフォルニア」「セブン」などやはりくせのある役が好きかな?あ!「リバーランドスルーイット」も大好きです。
そして・・・ブラピに双子が誕生!!のニュースが・・・ブラピとアンジー、おめでとう!!男女の双子なんて将来楽しみ!ってか注目されそう!私生活も素敵なブラピとアンジーですね。
投稿: イニスJr | 2008年7月14日 (月) 10時11分
こんにちは。
遅くなりました;
私的にはブラットピットかー、見るのをやめようーとまで思っていたほうです;笑
でもでも、見逃さなくてよかったですよ。
本作の様な空気感ある作品なら大歓迎。たとえ長時間でも。退屈でも。そこに人の心理は饒舌に語られているんですもんんんんんー。
>「いや~な」「小心な」「野卑な」というマイナスイメージを全体の雰囲気や表情から漂わせている。この,根暗なオタクっぽい表情が絶妙で,彼が昔から誰にも信用されず,好かれもしなかったことが,すんなり納得できるのだ
うーん、私はあまりボブをオタクとか根暗っぽいとは思わなかったけど、デリケートなんだんろうなって思いました。
自己表現が足りないだけで、誤解もされやすいというかね。
なんか人生は皮肉でいっぱいっすね…。
投稿: シャーロット | 2008年7月14日 (月) 12時18分
こんにちわー!
私も地味ながらに詰まってく心理戦を楽しんじゃいました~!
崇拝が失望に、畏怖が憎悪になる男性ならではの距離感がたまらない~でした^^;
ブラピが意外にアウトローにあってて^^
そんなブラピにケイシーもまったくひけをとらず、おお~って観てました。
ただもうちょっとエンタメ要素ないと万人ウケはしないですよねー^^;
投稿: かいこ | 2008年7月14日 (月) 14時22分
豆酢さん いらっしゃいませ~

私もdimさん宅で,お名前を拝見しておりましたです。
豆酢さんのブログは,まさに映画通!という感じで,とても深いですね。お近づきになれて嬉しいです。
この作品,ドンパチが主流の西部劇にはない,抒情的な魅力がありましたね。(ドンパチが主流の西部劇も好きですが~)で,豆酢さんはブラピのファンではないのですね~,でも,彼の演技,褒めていただいて嬉しいです。(私はファンではないですが,彼は自分の中でかなり高評価な俳優さんなのです)
彼の他にも,演技派の俳優さんが揃ってて,まさに「演技合戦」としても楽しめました!
>「ブロークバック・マウンテン」関連の記事がたくさんあってうれしくなります。
・・・そう言っていただけると,こちらこそうれしくなります~,私にとってはベストシネマ,もはやバイブル的な作品ともいえるので・・・・
私もお宅にまたお邪魔させてくださいね。これからもよろしくです。
投稿: なな | 2008年7月14日 (月) 22時27分
margotさん こんばんは!
そうですね~,日本人でジェシーのことをよく知ってるかたって
西部劇の通の方とか・・・?私は全く知りませんでした。
この作品は,ジェシーが英雄になる過程を描いてないので
余計に彼という人物がわかりにくかったですね。
わかりにくい役を,上手く演じたブラピの芸達者ぶりが見事でした。
投稿: なな | 2008年7月14日 (月) 22時51分
イニスJrさん
再コメント,ありがとうございます。
この作品,けっこう一言で語りつくせぬ魅力がありますものね~。
記事には軽くしか触れてませんが,私もサム・ロックウェルの演技には感心しました。二枚目とはいえない彼は,ずっと名脇役をつとめてる俳優さんなんでしょうが,「グリーンマイル」の悪役以来,私はずっと注目していますね。この作品での,ジェシーの顔色をうかがう時の悲しい泣き笑いの表情なんか,最高でした。
ブラピ作品,こうして挙げていただくと,ほんと「イカレた」役って多いですね,彼。私は「ジョー・ブラック」と「オーシャンズ」と「スミス夫妻」と「トロイ」と「セブン」「ヴァンパイア~」が好きです。「リバーランス~」ももちろん好きですよ~。
>そして・・・ブラピに双子が誕生!!のニュースが・・・
おお,そうなんですか!おめでたや。
さぞかし,二枚目の双子に成長するのでしょうね。楽しみですね~
アンジーは双子を産んでも,体型はいともたやすく戻すのでしょうね(尊敬)
投稿: なな | 2008年7月14日 (月) 23時06分
ボブは、最初はカリスマ性のあるジェシーに憧れ、好きだったとは思うんですが、リアルジェシーを観ているうちに、だんだん心が離反していったんでしょうね。
ジェシーも、かなり心に葛藤がある複雑な人間のようで、本人も苦悩し、自ら死を望んだようなトコもありますもんね。
私は、どうもソコに男同士の『愛』を、ふと感じたりするのですね、はは。
そう考えると、ブラピはやっぱ美しいし、ケイシーは上手いですよね。
投稿: あん | 2008年7月14日 (月) 23時30分
シャーロットさん こんばんは
>私的にはブラットピットかー、見るのをやめようーとまで思っていたほうです;笑
」と思ってしまう・・・
おやおや!わたしはその反対で,どんな題材でも,
「ブラピなら,観よっかな~
(ファンではないのですけど,彼の演技が好きなんですよ)
ボブに関しては,デリケートでもありますが,昔から周囲に軽んじられてきて
「いつか見返したい」という野心も持ってたんでしょうね。
でも,基本は臆病者だった(器が小さい)ので,
憧れてた英雄にはなれなかった人間の悲しさが描かれてました。
英雄になりたいなんて,望みを持たなければよかったのに・・・。
人間,「己の分を知る」ことや「諦め」も肝心かと。
>なんか人生は皮肉でいっぱいっすね…。
そうそう,人生は皮肉,人の心は永遠の謎でございます。
そう思うと,かな~りテンションの下がる物語だなぁ
投稿: なな | 2008年7月15日 (火) 21時48分
かいこさん こんばんは!
>崇拝が失望に、畏怖が憎悪になる男性ならではの距離感がたまらない~でした^^;
そうそう,こんな屈折した関係って,
男性特有の出世欲や嫉妬深さがあるからこそで,
女性の感性ではちょっと理解できないところもあるのだけど
そこが面白かった~~
確かにエンタメではないです。
格調高いのはいいんですが,せめてもっと上映時間を
短くしてくれればねぇ。
投稿: なな | 2008年7月15日 (火) 21時53分
あんさん,こんばんは!
>私は、どうもソコに男同士の『愛』を、ふと感じたりするのですね、はは。
おおお~~
私も実は,ボブがジェシーの一人まねっこをやって悦に入ってるシーンは
そこはかとなく,「禁断の愛」なぞを感じて心がときめいたりもしました。
そういう愛も混じって崇拝していた相手に失望し,顧みられない時の反動が
ついに殺意を引き起こす・・・という可能性もまたあるわけで・・・ふは。
投稿: なな | 2008年7月15日 (火) 22時38分
ケイシーの弱虫キャラは、ハリウッドでは貴重な存在ですね。
兄貴と正反対みたいな役が出来るのは、得ですね。
投稿: ひらりん | 2008年7月16日 (水) 01時40分
ひらりんさん こんばんは
ケイシーの弱虫キャラ・・・繊細キャラとせめて呼んであげよう・・・
好きですね~~,彼の演技はなかなか。
お兄ちゃんは,大味な演技ですもんね。けっして悪くはないのですが。
投稿: なな | 2008年7月16日 (水) 21時47分
こんばんは

TB&コメント、ありがとうございました
>純文学のような品格と,堅実さも感じる作品
確かに

とても重厚感のある作品でしたよね
英雄視され、羨望の眼差しで見られていたジェシーでしたが、
ゆっくりと眠る事さえもままならない毎日で、
ボブの心の中にいるジェシーと実際の彼とは、
かなり温度差があるように感じました
そんなジェシーの苦悩を知ってか知らずか…
ボブは、自己満足に走っただけの、
本当に愚かな男性にしかなれませんでしたよね
憧れの人を陥れる事で、
自分が偉くなったような気になってしまうボブの姿は、
「裸の王様」としか言いようがありませんでした
それにしても

ケイシー・アフレックは、
アカデミー賞で助演男優賞こそ逃しましたが、
ブラピに負けない程の素晴らしい演技だったと思います
投稿: テクテク | 2008年7月16日 (水) 22時30分
ななさん、こんばんわ。
ジェシー・ジェームズ役は
ブラピのスター性がよく生かされていた役どころでしたね。
ブラピは製作で地味ながらもいい仕事をしているので
アカデミー賞は俳優としてより、製作者として受賞する可能性のほうが高いのでは、と思ったりします。
投稿: moviepad | 2008年7月16日 (水) 23時12分
ななさん
コメントTBありがとう☆
個人的にはサムロックウェル、久々に観られて嬉しかった作品です〜
つまらないと聞いてたから、思ったよりちゃんと観られたかな、
前半よりも後半に断然引き込まれちゃいました〜。
ベン兄弟は二人とも才能あるなぁ。
(ベンは今監督業もやってるし)
今後も期待ですよね♪
投稿: mig | 2008年7月16日 (水) 23時24分
こんばんは。
今朝、メジャーリーグのオールスターを観ていたのですが、
イチローって、この一番上のブラピに少し似てませんか?
ちょっとアゴを上げて上の方を見ている時の雰囲気が近いような…。
あっ、ただヒゲだけの問題か?
すみません。お騒がせしました。
この暑さのせいで、まともな思考ができないでいます。
投稿: えい | 2008年7月16日 (水) 23時36分
テクテクさん こんばんは!
これは,悲しい二人の男の物語だったと思いますね。
英雄であり続けることに疲れた男と
英雄になりたいという叶わぬ夢を抱いてしまった男・・・。
後者の方がより悲惨でしたけど。
それにしても,男性ってやっかいな生き物ですね(男性の方すみません)
もっと肩の力抜いて,普通の生き方してみようよ・・・と言ってあげたくなりました。
あの時代だから,仕方ないか・・・?
ケイシーの演技,上手すぎて,びっくりしました。
これから演技に注目していきたい俳優さんの一人です。
投稿: なな | 2008年7月17日 (木) 21時24分
moviepadさん,こんばんは
ブラピはこれまでで最高の演技だと言われてますね。
確かにこれまでの作品より,一段と味のある演技だったかと。
>アカデミー賞は俳優としてより、製作者として受賞する可能性のほうが高いのでは、と思ったりします。
そうですね~,私的にも映画が大好きで研究熱心,というブラピ,そっちの方でも頑張っていますよね。
投稿: なな | 2008年7月17日 (木) 21時27分
migさん,こんばんは
サム・ロックウェル,一癖ある役が素晴らしく上手い俳優さんですね。
悪人役も,善人役もできる彼ですが,今回は気弱でちょっとかわいそうな役でしたね。
でも細かい表情の演技とかはさすがでした。
アフレック兄弟,兄は監督,弟は俳優で,これからも活躍してほしいですね。
投稿: なな | 2008年7月17日 (木) 21時31分
えいさん こんばんは
ブラピ(ジェシー役の)=イチロー・・・・
思いつきもしなかった相似点ですけど,たしかにトップの写真の雰囲気,似てますね。
ヒゲだけでなく,ちょっとえらの張った輪郭とかも似てるかも・・・。
>この暑さのせいで、まともな思考ができないでいます。
いえいえ,それはお互い様ですよ~
まったくここ数日の暑さときたら,日曜なんか,バレーの応援に行ってあやうく熱中症にかかりそうになりましたわ。
投稿: なな | 2008年7月17日 (木) 21時38分
こんにちわ。
お邪魔するのが遅くなってすみません・・・。
ケイシー・アフレックってベン・アフレックの弟さんだった
んですよねー。私、この映画観るまで全く知りませんでした(苦笑)。
でも、本作品での彼の存在感・・・本当に素晴らしかったと
思います。ブラピを食ってた感があるくらいでしたね。
あるレビューで、「ジェシーはボブを介して自殺したんだ」という
見解が書かれていて、「なるほどなあ」と思いました。
暗殺というよりかは、むしろ殺されるのを待っていたかのような
ジェシーの背中にグっとくるものがありました。
いかにも評論家ウケしそうな、重厚感たっぷりなアート作品だった
なあという印象です。
投稿: 睦月 | 2008年7月22日 (火) 14時59分
睦月さん こんばんは
私も,ケイシーとベンが兄弟って知りませんでした!
だって,全然似てませんからねぇ。
同じ俳優業なら,似てない方がいいかもしれませんが・・・。
とにかく,私もこの作品でケイシーの演技力に驚きました。
これからどんどん注目されるでしょうね~彼。、
>「ジェシーはボブを介して自殺したんだ」という
見解が書かれていて、「なるほどなあ」と思いました。
それ,きっと当たってると思います。
自分で自殺するにはプライドが許さなかったのかな。
そう思うと,彼もまた英雄とはいえ,弱い人間でしたよね。
投稿: なな | 2008年7月22日 (火) 23時31分
ほんっとケイシー・アフレック、野卑で小心な若者そのものでしたね。顔立ちは整っているのに、この作品ではそんなかっこよいオーラを消しているのが凄い~。
>淡々と,格調高く綴られた,世にも哀しい物語だった。
同感です。ここまで静謐に美しくアウトローを語った映画があっただろうか?と思うほどに。
ジェシーが殺されるまでの心理戦はものすごい緊迫感で、それに耐えられずわたしは早送りで見てしまいました(笑)。でももったいなくて、もう一度見直しましたが…。
いつもコメントとTBをありがとうございます♪
よろしければ、ななさんのブログをうちのブログにリンクさせてもらえますでしょうか?
それでは、またお邪魔します♪
投稿: リュカ | 2008年9月22日 (月) 20時31分
リュカさん こんばんは~
ケイシー・アフレック,最近DVDで,お兄ちゃんのベンがメガホンを取った「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を観たのですが,このボブ役とは別人のように凛々しくカッコイイ探偵の役でした。・・・いい役者さんですよね!
この作品,静謐で格調高い映像と,緊迫感あふれる心理戦がほんとに見事でした。ピリピリした空気が張り詰めていて,息苦しいほどでしたね。
リンク,していただけるなんてとても嬉しいです!
そのうち私の方からお願いしたいと思っていましたが
先を越されてしまいましたね~ヽ(´▽`)/
こちらからももちろん,リンクさせていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。o(_ _)oペコッ
投稿: なな | 2008年9月22日 (月) 21時29分