紀元前1万年

いかにも歴史的な興味をそそるタイトルに騙されてはいけないという皆様のレビューを肝に銘じて,ローランド・エメリッヒ監督の,大味・大袈裟・大風呂敷の世界を,割り切って楽しんでまいりました!
なかなか面白かったです![]()
紀元前1万年・・・・未だ誰も見た事のない世界・・・・うん,だから何でもアリだった!
時代考証の仕様がないわけで,でもいくらなんでも,それはありえないんじゃ・・・・?と思わず口をついて出そうな建造物や衣装や文明も,ところかまわずバンバンでてくるし,主人公たちはまるでワープしてるかのように,雪山から砂漠まであっというまに移動するし,動物は恩返しするし,人は生き返るし・・・ううむ,こ,これはファンタジーの部類に入るのか・・・?
つっこんではいけない,というよりはつっこみながら観るのが正しい鑑賞法,のような楽しい作品だったよ~
(←褒めてます)
ストーリーはとってもシンプルで,襲ってきた敵にさらわれた恋人を奪い返しにゆく,ひとりの若者デレー(スティーヴン・ストレイト)の物語。彼が部族の指導者ティクティクとともに,苦難を乗り越え,仲間を募りながら,奴隷にされた仲間たちを救うために長い旅をし,遂に目的を遂げる『世界最古の英雄譚』なのだけどね。
しかし,サーベルタイガーって恩返しをするのか・・・。大きさはぜんぜん違うけど,
虎猫好きの自分としては,「可愛い~~
」と心の中で叫んでしまったわ。(←おばか?)
恋人と仲間が連れ去られた砂漠の中の都市・・・・マンモスを家畜がわりにしてピラミッドを建設中で,しかも指導者たちは弁髪って一体・・・・いろんな文明をごった混ぜにしてる。
絶対的な権力を持つ,神秘的な存在の「大神」。どんなパワーがあるのかと思いきや,デレーの槍の一投げであっさり・・・・エバレットを蘇らせた「巫母」のほうが余程パワーがあるよね~~。・・・と,あげればキリのない,楽しいつっこみどころはさておき・・・・
みどころはやっぱり,CGを駆使した,映像の美しさや壮大さかな。確かに,史実かどうかはともかくとして(絶対史実のはずはないけど)観たことのない世界は体感できる。
マンモスが群れをなして爆走するシーンは迫力満点!冒頭の狩のシーンもよいが,砂漠都市で,反乱を起こすマンモスたちのシーンは見ごたえがあった。もうすっかり「やれ~!やっちまえ~!」状態。
「アポカリプト」に似たストーリーでもあるけど,雰囲気は全然違う。展開は笑っちゃうくらい強引で,ご都合主義なところもあって,お手軽で,なんとなく,映画・・・というよりはアニメのストーリーのようだ。 そこがまた,サックリと観れて,この作品のよい点でもあるのだろう。何も考えずに,勝手にめまぐるしく変わる雄大なシーンを味わうことができれば,鑑賞後は,きっと心地よい爽やかな気分に満たされるだろう。
え~と,ここまで書いて,自分の記事読み返してみると,まるでケナしてるみたいな書き方してますけど,けっして,そんなことはありません。しつこいようだけど,褒めてます(信じて~~
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