シルク
まるで音もなく降り積もる雪のように・・・
高い空をゆったりと流れていく雲のように・・・・
いかにも静かな物語だった。
多くを語らない,寡黙な表現で紡がれているので,行間を読まなければいけないし,風景はまるで絵のように美しいので,全体の印象は,物語というよりは詩のようだ。
舞台は19世紀。フランスの片田舎の,養蚕と製糸をなりわいとする町に住む青年エルヴェ(マイケル・ピット)は,病気にかかっていない健康な蚕の卵の買い付けのために,「世界の果て」と思われていた日本に旅立つ。新婚の美しい妻エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)を祖国に待たせて。そして幕末の日本で、彼は謎めいた武士,原十兵衛(役所広司)と、その若い妻である少女(芦名星)に出会う。まるで絹のように白く光る肌を持ったミステリアスな彼女に,エルヴェは惹きつけられ・・・・。
監督が「日本の美の象徴」と絶賛した,新人女優,芦名星。お雛様のような整ったうりざね顔は,ほとんどノーメイクに近いのではないだろうか。派手さはないが,清冽な美しさに圧倒された。
エルヴェが彼女に惹かれたのは,おそらくその神秘性だろう。彼ら二人は,エルヴェの3度の日本訪問を経ても,結局一線を越えることはなく,それどころか言葉も交わしていないのだけど,彼女はエルヴェに対し,密やかに,また大胆に秋波を送り続ける。
・
・・・この二人がどうにかなっちゃって,そして国籍や時代の混乱を超えた大河ロマンが展開されるのかと思ったら,・・・・ぜんぜん違った。
キーラが演じたエレーヌ。遠く離れた異国で,最愛の夫が他の女に心を奪われていることを感じ取りながらも,送り出し,不安の中で待ち続けるしかなかった妻。・・・・どうして彼女のような大女優が,こんな地味な脇役をするのかな~と不思議に思っていたら,最後の「日本からの手紙にまつわるどんでん返し」で,そうか!と思い至った。
彼女は脇役ではなく,
実は主役だったのだ。
テーマは,エルヴェと日本女性の不倫愛ではなく,(もちろん養蚕でもなく)「夫婦愛」だったのか。
身体はかろうじて自分を裏切ってはいないけれど,(あの遊女?との一夜は別として)夫の心は完全に見も知らぬ異国の女性にとらわれて,自分からは遠く離れていることを,エレーヌがどれほど感じ取り,哀しんでいたか。命を懸けてまで,最果ての国に出かけてゆく夫の心には,自分ではない女性が住んでいる。送り出す度に,「もしかしたらもう,帰ってこないのではないか」と,どんなにか不安だったことだろう。
なぜ,問い質さなかったのか?
なぜ,懇願しなかったのか?
エレーヌのとった忍従と愛の行動は,「こちらこそ日本女性っぽいのでは?」と思えるくらい奥ゆかしくて,切ない。彼女の真実は,最後のどんでん返しまでは一切伏せられているので,観終わった後,再度エレーヌのそれまでの台詞や表情を確認したくなった。
・・・・深い・・・とにかく深い物語だといえるだろう。長年連れ添ったご夫婦とかが鑑賞されても,心に響くものは大きいと思う。
坂本龍一の静謐な音楽はさすがである。中谷美紀が娼館のマダムを演じているが,凜と背筋を伸ばした洋装が美しく,流暢な英語も天晴れであった。 と,ここまでは,よい点を挙げたけれど・・・・。この作品はおそらく評価や好みが分かれると思うし,あまり褒められない点も確かに感じたので,ここからは不満な点を挙げることにします。
① 主演男優がイケてない。(いや,演技力じゃなくて,お顔です。私はあんまり丸顔は苦手なんで・・・・,あくまで個人的好みですが。)
② はっきり言って,とちゅうが退屈!(日本に行って,帰って,また行って,帰って,また行って・・・同じような展開を三度やられると,さすがに観てる方は飽きます。また行くのかよ~,はやく何でもいいから,ケリをつけなよ~,みたいな。劇的な展開がないのでなおさら。)
鑑賞される方は,よく睡眠をとってから劇場に行かれることをオススメします。私は,この直前にスウィーニー・トッドを観たので,まだアドレナリンが上昇していたのか,睡魔には襲われませんでしたが,スウィーニー~に比べると,あまりにも刺激がないので気持ちの切り替えに時間を要しました。
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しかし!意外と楽しめちゃった(汗)
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こんばんは~~
スウィーニートッドとシルク、ふたつ観られたのね。パワーありますよ~。
スウィーニーは今週末いく予定ですが、シルクは日本が題材ということで、またヘンテコ日本が登場するんじないかと心配したんだけど、、眠くなるか~(^o^;)
どんでん返しが気になるな~。
ん…DVDスルーになりそうです(^_^;)
ところで、 ななさんに干支でシネマバトンを持ってきました!
スルーでもいいし、お暇な時にチャレンジしてみてね~☆
投稿: アイマック | 2008年1月21日 (月) 00時13分
ななさん、こんにちは♪
私は上映時間の関係で「シルク」→「スウィーニー」の順番でした。
二本のギャップにかなり戸惑いました(笑)
「シルク」は酷評が多いですけど、嫌いじゃないです。
ただ、男優さんがイマイチ好みじゃなかったのと、トンデモニッポンだったのが残念~。
私、エレーヌがかわいそうでなりませんでした。
教師という自立した女性だけに尚更悲しかった。
懇願したり問い正したりしなかったのは、彼女自身が知性のある人だったからかな~って思ってしまいました。
投稿: ミチ | 2008年1月21日 (月) 18時00分
こんばんわー
>よく睡眠をとってから劇場に行かれることをオススメします
受けました~確かにそのとおり!ぷぷぷ
最後の手紙がすべてで。。
もうちょっとエレーヌにスポット当ててくれれば
もっとラストで感動したんじゃないかって気がします。
途中、退屈だったせいもあって?
気になるのは芦名星の大和撫子+芸者の所作ばかり^^;
おっしゃるとおり、外人男性の願望ですネ・・
膝枕はないデス~~
投稿: かいこ | 2008年1月21日 (月) 19時42分
アイマックさん^0^
おお,スウィーニー,今週末に行かれるのですか!
また感想記事を楽しみにしてますね♪
シルクは・・・DVDで充分かも。
どんでん返しは,まさかそんなものが用意されてるとは思わず
このまま淡々と終わるのだな~というところでやってきましたから
結構インパクトありましたね。そこらは見事でした。
バトン,受け取らせていただきました^^
もう少ししたら取り掛かりますね。
今はまだ,人肉パイの後遺症で腹痛が・・・
投稿: なな | 2008年1月21日 (月) 20時50分
ミチさんへ
ミチさんも同じ日に2本鑑賞されたのね!
で,こちらを先にご覧になったと・・・
シルクで眠気を催したとしても,
スウィーニーで思い切り覚醒されましたでしょう,それは。
主演俳優・・・・もっと美しかったら,
この作品の評判は確実に何割か上がってたと思われます。
だって,どうしても,女性好みの作品ですものね。
切ない思いをする主人公は,やはり美しくなければ・・・。
エレーヌは,かわいそうでしたね。
子宝にも恵まれなかったし・・・。
おっしゃるとおり,彼女は知性も自律心も備えた,素晴らしい女性でしたね。
投稿: なな | 2008年1月21日 (月) 21時00分
こんばんはー。
私も主役が好みじゃなかったですー。確かにイケてなさすぎー。
そして、エレーヌの方が日本女性っぽいというのに大きくうなずいてしまいましたー。
ってか娼婦をあてがう時点で「えええー!」って思っちゃった。なんだったんでしょうか?
これ、絶対にもっと上手な見せ方できたと思いますよねー。もったいない作品でした。
投稿: きらら | 2008年1月21日 (月) 21時40分
かいこさんへ★
>もうちょっとエレーヌにスポット当ててくれれば,もっとラストで感動したんじゃないかって気がします。
そうですよね~~。エレーヌはけっこう登場シーンは多かったけど
台詞や表情が淡々としすぎで・・・
あれは最後のオチの意外性を高めるための演出なのかしら?
それにしても,多少は伏線がないと,完成度が高まりませんよね。
夫婦愛の素晴らしさより,夫婦の間でも伝えられないことはあるんだって,
哀しくなりました。
エレーヌが健気に思えたから余計に,
芦名星の不審な行動が不快でした。
ま,あれは監督の日本女性の解釈が悪いんですけど・・・
客の前で膝枕するなんて日本女性,今時でもそうおりませんよ。
大和撫子は「武士の一分」の壇れいさんみたいな方です!(きっぱり)
投稿: なな | 2008年1月21日 (月) 21時44分
きららさん
主人公ね~,うーん,美形英国俳優くらいにしてほしかった・・・。
ヨーロッパの風景や服装の似合う方。
エレーヌの愛の強さや奥ゆかしさこそが大和撫子みたいでした。
あと,中谷美紀も気品があって美しかった!
芦名星さんは,本人は美しいのに
やることが支離滅裂で・・・結局終わってみたら
そんなに重要な役じゃなかったのぉ~~?と。
作り方がまずいですね。テーマと映像がいいのに,もったいない。
投稿: なな | 2008年1月21日 (月) 21時54分
こんばんわ~、
先日坂本龍一と役所広司の対談番組を見てこの映画見たくなりました、まず音楽が坂本教授ということだし、監督も音楽好きみたいで、教授とピアノの連弾したらしく、教授曰く、ピアノ上手かったらしいです、それと映像もキレイみたいでなんとなく好きかも・・・、でも主役のM・ピットは評判いまいちですね、特にななさ
んは丸顔嫌い!って直球!ですね、(僕は丸顔OKです)中谷美紀も嫌いじゃないし、見たいなあ~、
ところで今日ジョニデのライバル・ブラピの「ジェシージェームズの暗殺」を見ましたけど良かったですよ~「スウィーニートッド」も面白そうですね~
投稿: イニスJr | 2008年1月22日 (火) 00時10分
イニスJrさん,こんばんは
ほぉ~,監督,ピアノうまいんですか。
それでね,この映画,詩とか音楽のような雰囲気があるんですよ。音楽の感性の豊かな監督さんだからかな。そこらはとてもいいんですけどね。
主演のピット君は,う~ん,女性陣にはあまりウケがよくないですね。私も,ある程度の丸顔は許せるんですが,彼ってまん丸なんですよ。ゴメンネ~~。好みは仕方ないわ。イニスJrさんはOK?
え?ブラピはジョニデのライバルなんですか?今んとこジョニデが勝ってるかも。客を呼べる数では。(私はブラピが好きですけど)「ジェシージェームズの暗殺」,こちらの劇場には来ないんですよ(泣)DVD待ちです。
「スウィーニー」ぜひ観てください。ただし,大量の血が苦手でなければ。
投稿: なな | 2008年1月22日 (火) 00時59分
ななさん、TB&コメントありがとう
僕はこの映画を絵巻物や写真集に例えましたが、ななさんの仰るように「詩」のようでもありましたね。
確かにエレーヌのほうが日本の謎の少女より、ずっと奥ゆかしくてまるで逆ですよね。
ただ純文学風のこの映画は、脚本がしっかりしていませんね。こういうシリアスな作品で、突っ込み所が満載なのはいけませんね。
これからも宜しくお願いします。私もときどき遊びにきます。
投稿: ケント | 2008年1月22日 (火) 10時27分
こんにちは。
わたしも最初、大河ロマンかと思ってたんですが、
まもなく、詩的な純文学の映像化だったと気付き、
多少(相当?)のツッコミ所も大幅に目を瞑って最後まで観ることにしたら・・・
>観終わった後,再度エレーヌのそれまでの台詞や表情を確認したくなった。
わたしも全くそうでした。
そうだったのか…と思うと、ホントに深いお話だったと、
あれこれのツッコミポイントをそのまま受け流すことができた感じでした。
なんちゃってニッポンも、立場を変えれば我々日本人の欧米のイメージもいい加減なものだし、
これが精一杯だったのだと思うことにしたり・・・
そこまで百歩も二百歩も譲ったんですけど、
主演男優の魅力のなさは、どうしようもなかったです。
もっと美しくて品のいい英国俳優がたくさんいるでしょうにね。。。
投稿: 悠雅 | 2008年1月22日 (火) 13時38分
お先にお邪魔しますw
正直言って、感情移入できるとしたらエレーヌだけでした。
エルヴェって典型的な男じゃん(笑)
それが中途半端にマシな男なんでもっとタチが悪いったら。
全てがエルヴェ視点だったので、エレーヌが追求しなかった理由が描かれなかったのは残念でしたね。
投稿: たいむ | 2008年1月22日 (火) 17時36分
ケントさん いらっしゃいませ
さすがケントさんは絵心がおありだから,
この映画に絵画的なものを感じ取られたのでしょうね。
多くを語らず,観客の感性で感じ取らなくてはいけない物語だし
美しい映像は,たしかに絵画を連続して見せられているようでした。
脚本が・・・やはりいけませんよね。テーマはいいのに。
シーンのそここで,もっと言ってほしい台詞はありました。
あまり説明的な台詞も興ざめですが,何でも省けば奥ゆかしくなるというものでもなく
厳選すればよかったのに,と思います。
またお越しください。私もオジャマしますね。絵手紙のお部屋にも。
投稿: なな | 2008年1月22日 (火) 21時51分
悠雅さん こんばんは
あのラストの手紙・・・あれでそれまでのいろんなモヤモヤが
帳消しとまではいきませんが,許せる気になるくらい
最近観た映画の中では印象に残るオチでした。
外国映画の中のトンデモニッポン・・・挙げればきりがありませんが
「SAYURI]よりはましですよ~~。少なくとも風俗などはね。
ただ,監督さんがとらえていた「大和撫子」というか「美の象徴」が,
私たち日本女性から観たら
「芸者さんと間違えてる・・・?」というのが苦笑ものでした。
日本人もたくさん製作に関わってるのに
「誰か間違いを指摘してあげてよー」と思うのですが
ほら,日本人って,控えめだからいえなかったのかな。・・・(笑)
主演男優の魅力のなさ・・・。けっこう大勢の方が述べてらっしゃるから
少数派の意見じゃないですねぇ。・・・この方の代わりに
気品があって,ストイックな感じの英国俳優さん,
悠雅さんならきっと何人も思いつかれたことでしょうね。
投稿: なな | 2008年1月22日 (火) 22時46分
たいむさん
TBありがとうございました。
>正直言って、感情移入できるとしたらエレーヌだけでした。
ほんとにそうかも・・・。エルヴェもですが
日本のシーンで出てきた方は,みんながみんな
やることが意味不明でした。あの少年だけが光ってたかな?
謎の少女には実はいらいらしました。「アンタ,何がしたいのよ?」って。
>エルヴェって典型的な男じゃん(笑)
>それが中途半端にマシな男なんでもっとタチが悪いったら。
あはは・・・。もっと悪い男だったほうが潔くてよかったね。妻と心の中の恋人の間で宙ぶらりんのまま・・・生殺しみたいなもんだわね,エレーヌにとっては。
そりゃ,あんなことでもして,自分の気持ちの整理もつけたくなるでしょうよ。
投稿: なな | 2008年1月22日 (火) 22時56分
ななさん、こんにちは!
映画はまだ観ていないので、感想は後程読ませて頂きますが・・・
今朝のニュースでヒース・レジャーが亡くなったと言っていました。
そばに睡眠薬のビンがあったと言っていましたが、詳しいことは分かりません。
とりあえずアワアワして来ちゃいました。
物凄くショックで!!!
投稿: 由香 | 2008年1月23日 (水) 09時32分
由香さん
とりあえず,きて頂いてありがとう。
私は皆さんのコメントで知ったのです。
いきなり目の前が真っ暗になったみたいでした。
仕事中だったのですが,お昼休みに訃報の記事を大慌てでアップしました。
後にも先にも,職場で記事をアップしたのはこれが初めてだと思います。
仕事する気には到底なれなかったのですが
なんとか・・・。でも帰り道はずっと泣いていましたね。
私にとって,ヒースはイニスですから・・・
かけがえのない方だったんだなぁと
今日あらためて思いました。
次回アップしようと,陽気な作品の記事やバトン記事の下書きも用意していたのですが
しばらく喪に服すことにします・・・。
投稿: なな | 2008年1月23日 (水) 20時44分
ななさん、こんにちは。
その後いかがお過ごしですか?
気がつくと涙が零れてしまうのではないでしょうか・・・
遠い異国で、彼が亡くなってしまったと報道されても信じられないお気持ちでしょうね。
心中お察し致します。
こんな時に映画のお話をして恐縮です。
この映画はイマイチでしたね。
ななさんは『① 主演男優がイケてない。(いや,演技力じゃなくて,お顔です』と仰っていましたが、私は演技もどうなのよ?って思いました。どうも心の機微が感じられなくて。
やはり役者は心の機微を表情で伝えて欲しいものです。
投稿: 由香 | 2008年1月24日 (木) 18時54分
由香さん
お気遣いありがとうございます。とても嬉しいです。
涙はもう止まりましたが,ぼ~っとしております。
何かきっかけがあれば,また泣きそうではありますが・・・。
>こんな時に映画のお話をして恐縮です
いえいえ,何があっても映画は命なので,かえって気が紛れてありがたいです。
さすがにコメディはちょっと今はアレですが
この手の映画はだいじょうぶですよ。
そうそう,主演俳優の彼・・・ピット君
>私は演技もどうなのよ?って思いました。
あ~,そうか,あまり表情の変化無かったね。
丸顔だったから,それこそまるで盆のような無表情・・・!
そりゃ,あかんわ。
キーラもどちらかというと表情に乏しかったけど
美しいから,許す。
無表情は,日本人だけでいいよねぇ。
・・・ピット君をこきおろして,少し気がまぎれました。(ごめんねピット君)
投稿: なな | 2008年1月24日 (木) 21時38分
こんばんは・・・
ななさん、まだまだお気持ちは沈んだままなんでしょうね。。。
でも、彼ら役者さんは「作品」が残るから、いいですよね。いつでもその中では「生きてる」んですものね。
しばらくは想い出に浸っていてもいいですよね~ななさん。
この『シルク』は、不思議なお話でしたね。
私は最初の手紙を、疑ってました~あれは、本当に彼女が書いたの?って。
普通あんな「死にます」なんて手紙をいきなり渡すかな~なんて・・・でもあれは本物だったんですよね。。。
この作品は、雰囲気を楽しむ映画かな~。
風景や音楽は本当に美しかったです・・・
投稿: マリー | 2008年1月27日 (日) 21時45分
マリーさん 優しい慰めをありがとう
そうですね,役者さんはその作品が残るから・・・。
私たちも,いつでも彼に会えますし,それはほんとに慰めになりますね。
これからの彼の活躍は見れないけど・・・。
ところでこの「シルク」ですが
確かに嘘っぽい,というか,日本の場面での人物たちの行動が
不可解すぎて,信憑性がありませんでした。
せっかく,国境や障害を越えて愛が芽生えるのなら
もうすこし説得力のある描き方してほしかったし
ひたすら耐える妻の愛の深さも,書き込み不足で
ラストのオチは素晴らしい内容だったのに
腑に落ちない感じをもたれた方もいたのでは・・・。
惜しい作品でしたねぇ。やはり雰囲気映画かな。
投稿: なな | 2008年1月27日 (日) 23時26分
ななさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございました。
TB、また調子が悪くなったのでしょうか・・・。
ココログのブロガーさん宅には、届かないことが多いのです。悲しい・・・。
いつもすみません。
さて。この映画ですが、私も体調が悪かったら眠くなっていたかも・・。
映像や音楽がよかっただけに、もったいなかったですね。
最後の最後に、夫婦愛が主題だったと明かされるわけですが、途中がいけませんね。
他の監督と脚本だったら・・と思ってしまった作品でした。
ではでは、またお伺いします。
投稿: 真紅 | 2008年2月 1日 (金) 14時56分
真紅さま
わーん,TBがまた入らなくなりました。
ココログのやつ~~~って感じです。
こちらこそ,TBが反映されないのに,コメントだけ頂いてすみません。
でも,真紅さまといろいろお話したいので,
TB不調でも,これに懲りずに遊びに来てくださいね。
さてさて,この映画,真紅さまも退屈とおっしゃっていただいて
ちょっとほっとしました。皆さんその点は指摘されてますね。
これ,アン・リー監督が撮ったら,どんな作品になったろう
・・・とふと考えてしまいました。
きっと,しっかり泣ける作品に仕上げてくれたと思います。
投稿: なな | 2008年2月 1日 (金) 23時22分
ななさん、こんばんは~。
>主演男優がイケてない
ちょっとこれには笑ってしまいました。どうも、マイケル・ピットって少年っぽさが抜けないんですよね。彼の作品は「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 」「完全犯罪クラブ」「ラストデイズ」と見てますが、どれも少年っぽいんですよね。(「ラストデイズ」はニルヴァーナのカートを演じてましたが、ただの挙動不審人物だった・・・)
だから、この作品で結婚している役っていうのにはものすごく違和感が・・・。「夫」ってイメージがないんですよね。あの丸顔のせいかもしれませんが・・・。
それにしても日本の描写が、どうしても外国人が想像する東洋の神秘みたいなものになっちゃってて、これが日本人の共感を得られない原因になってしまってますね。芦名星の役が、もっと清楚で慎ましやかな少女だったら・・・と思いますね。
投稿: mayumi | 2008年2月 2日 (土) 01時47分
mayumiさん
そーですよね,ピット君,夫役は似合わないわ。
私は「ヘドウィク~」の彼しか知りませんが,あの役は結構似合ってたような・・・。
今回の,うちに情熱を秘めた夫役というのは・・???
やはり丸顔がネックかな?とっちゃん坊やにしか見えませんでした。
もっとオトナの魅力のある方に演じていただきたかった・・・。
そして,日本の少女の方は,反対に,もっと初々しい清楚な雰囲気の方に演じて欲しかったですね。
投稿: なな | 2008年2月 2日 (土) 20時16分
こんにちは!ななさん。
私はこの映画、けっこう楽しめちゃった方なので(苦)
ななさんの挙げてらっしゃる「不満な点」がたった2つしかないことに
ちょっとホッとしています。。。
しかしおっしゃる通り、エレーヌこそが日本女性の鏡みたいな人でしたねぇ〜
キーラって気の強い役のイメージが強いので、意外な感じもしました。
私だったら絶対、ピット君に対してあんな聖母のような態度はとれないなー
たぶんぎゃーぎゃーわめき散らすと思います。
それとリンク!ありがとうございます!
重ね重ね今後もよろしくです♪
投稿: kenko | 2008年2月14日 (木) 11時21分
kenkoさん
このお話,手紙のオチがすごく好きで
なんて美しい物語なんだろうと,それで多少のことは目がつぶれたのですよ~,私にとって。
だから,あとは主演俳優さんが
もっと私好みだったら,もちろん一気に評価は上がったかと・・・エヘヘ。
エレーヌ,まさに聖母でしたね~。
祖国には あのような慈愛溢れる妻がいて・・・
異国には ミステリアスな美女がいて・・・・
ピット君,おいしすぎかもしれません。
男性が観ると,まことにうらやましい,理想の形かも・・・?
こちらこそ,これからもよろしくお願いいたします。
投稿: なな | 2008年2月14日 (木) 21時02分
ななさん、こんばんは♪ 風邪引いてませんか?
こちらは昨日から猛吹雪で大変でした。^^;
車を運転していても遭難しそうでしたよ~
今作、キーラ主演と思い込んでましたが、
マイケル君が主役だったんですね。
でも、ななさんの書かれている様に最後の手紙で、
そっか、ある意味主役だったのね~と私も感じました。
でもね~残念ながら、登場人物の誰一人にも
感情移入出来ませんでした。
おまけにマイケル君が悪い意味で気になるし(汗)
終わってみると、不倫愛ではなく夫婦愛の物語でしたね。
しかも「後悔」の・・・(-_-;)
投稿: Any | 2008年2月14日 (木) 23時42分
Anyさん
お久しぶり~~,TBありがとうございます。
そちらは猛吹雪だったのですって?
こちらは四国だから,雪はちらつきましたが積もらず・・・,
なんとか風邪もひかずに仕事に追われてます。
しかし,猛吹雪の中を運転って・・・,さすが北国ですねぇ。少々の雪でもフットワーク,軽いですね!
この映画も日本の美しい雪景色が堪能できましたね。
雪の中の露天風呂は寒そうだったけど・・・。
登場人物の誰一人にも感情移入できませんでしたか?
そうよね~,エレーヌの心意気は美しいとは思うけど
なんか人間離れしてるのよね~。共感はできないわ。
「後悔」の夫婦愛は,う~ん,確かに得るものはないかもね。
投稿: なな | 2008年2月15日 (金) 20時20分
こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました。
同じように二本立てで観られたとのこと・・・
癒してもらうつもりでしたが、違う方向で心が乱されました。
まして、この後ヒースの訃報で何がなんだか・・・状態。
映画は美しい風景に惑わされてしまいそうな雰囲気ですが、
かなり深い感情のものでしたね。
ホントは昨日、コメントを書いたつもりだったのですが、
送信されてなくて・・・遅いお返事でごめんなさいです。
投稿: ひらで~ | 2008年2月20日 (水) 15時32分
ひらで~さん こんばんは
>癒してもらうつもりでしたが、違う方向で心が乱されました。
わはは。それは,イラついたという意味ですかね?
それとも深すぎるエレーヌの愛に,考え込んでしまわれたとか・・・。
わたしはあの日本の少女の行動,あれは一体なんだったんだ?とか
結構考え込んでしまいましたね。
投稿: なな | 2008年2月21日 (木) 00時14分
ななさん、こんばんは~!
ちゃんと良い点、悪い点を挙げていらっしゃるのが良いわー!
私も男性の丸顔は好みじゃないのです・・・。自分が丸い方なので、ちょっと面長の方が好きです☆
そうそう、主役は終わってみれば、キーラ演じる妻の映画だったのよねー!ラストのオチとかおおっ!!という意外性は良かったと思いました。
それにしても、奥ゆかしいのは妻の方でしたね。
投稿: latifa | 2008年4月12日 (土) 22時24分
latifaさん,こんばんは
今回は,TBが無事に入りましたね!うれしいでーす
>私も男性の丸顔は好みじゃないのです・・・。
・・・ごめん。
私は,断然面長が好きですね~。丸顔でも,顔立ちによるかも。
ピット君のように,目鼻がまんなかに寄ってるような平板な感じはあんまし~
キーラのキャラは,「ちょっと嘘っぽい」とは思ったものの
秘めた情熱が奥ゆかしくて好きでしたね。
・・・・私なら,あんなにずっと心に秘めておくことは,絶対できないけどね。
ほんと,大和なでしこのような忍従だったわ・・・・。
投稿: なな | 2008年4月13日 (日) 20時23分