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2008年1月 5日 (土)

パンズ・ラビリンス

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2008年初の私の劇場鑑賞映画。隣県のミニシアターで公開されているとの情報を得て,行ってまいりました,山越えて1時間かけて。(←執念)世間で絶賛されている作品,という知識だけを頼りに,いつのものように,何の予備知識も仕入れずに,いきなり観てきました。

物語は,1944年のスペイン。フランコ将軍の圧政に抵抗するゲリラたちとフランコ軍は,山野で血なまぐさい抗争を繰り返していた。主人公の少女オフェリアは,母カルメンがフランコ軍のビダル大尉と再婚し,彼の子供を生むために山奥の軍の駐屯地を訪ねる。そこでの生活は,暗く,絶望的なものだった。オフェリアを疎ましく思う,残虐な継父ビダル大尉。彼に気を遣う母の身体は思わしくない。おびえる使用人たちと,立ち込める不穏な空気。周囲で繰り広げられる殺戮や戦闘。

そんな時,おとぎ話の好きなオフェリアの前に,牧羊神パンが現れ,「あなたは,魔法の国のプリンセスです。王国に戻るためには,3つの試練を乗り越えねばなりません」と告げる・・・・
Wallpaper01_1280_3 で,感想は・・・・。
私はこの作品,ものすごーく怖かった
メル・ギブソン監督の残酷描写も,バイオハザード系のゾンビたちも,はたまたオカルトやホラーの類も,「怖い」と思ったことのない私が,この作品ではけっこう目や耳をふさいでいた。・・・・いったい何が怖かったって?
あのファシストおやぢの所業が死ぬほど怖かったのである。
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私は,どんな残酷で派手な殺し方でも,相手がすぐに死ぬ場合は,結構平気で見れる。しかし半殺しや生殺しは・・・・苦手だ。改宗や自白を強要するための拷問シーンなどは,もっとも苦手。

ところが,このファシストおやぢビダル大尉は,邪悪の権化のような人間で,まるで虫けらのように人間を殺すし,拷問はするし,相手に抵抗されて切り裂かれた口の傷を,何と自分で針と糸でチクチク縫っちゃうし・・・,

このおやぢが登場すると,「こやつ,次はどんな非道なことをやらかすんだ?」と恐怖で心臓がバクバクした。物語全体を覆っている,言いようのない恐怖と絶望的な雰囲気は,大部分はこやつが醸し出していたと思う。そんな彼の支配下に囚われた,哀れな少女オフェリアが,どんな思いをしたか,想像すると胸がつぶれそうだ。
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この物語のいわゆる迷宮とは,苛酷な現実から逃避するために,少女が迷い込んだ架空の世界のようだ。少女は,辛く恐ろしい現実の世界から逃げ出して,永遠の命の待つ魔法の王国を目指すのである。物語は少女の目を通した空想の世界と,現実世界とが平行して描かれているが,その構成が素晴らしく,両者がうまく噛み合って物語が進んでいく様子は見事のひとことに尽きる。

少女が乗り越えなければならない3つの試練。一つ一つ詳しくは内容を書かないけれど,(←面倒なので。相すみません。ご自分の目で確かめてね。)そのファンタジーのシーンも,メルヘンチックとは言いがたい,むしろグロテスクな怪物や異形のものが登場し,どこまでもダークな雰囲気である。

巨大ガマガエルや,手のひらに目玉をはめ込んで追っかけてくる怪物(つかまったら食われてしまう,ひぇ~~)とか,どれもすごく個性的で,そしてめちゃくちゃ気味が悪い。(だいたい,牧羊神パン自体が不気味な外見だし)

現実の世界は希望の光がさすどころか,事態はますます絶望に向かう。オフェリアの母は難産で死ぬし,オフェリアの唯一の見方の小間使いメルセデスは,ゲリラのスパイだったことが大尉にばれて捕まるし・・・

果たしてオフェリアには現実世界でも,魔法の世界でも救いはあるのだろうか・・・?と,画面を祈るような思いで凝視せずにはおれない。
070125_pans_sub5_2 結果として,少女の魂は安らぐことができたので,そしてあの怪物ビダルも裁きを受けたので,救いがないこともないが,なんとも哀しみの残るラストだった。メルセデスの口ずさむ,哀しげな旋律のララバイが,いつまでも心に残る。

内戦時代の惨状
を描いた反戦映画の要素もあるのだろうか?思春期の少女の多感さや,絶望の中でも光を求める思い,母と子の絆,苦悩に満ちた人間の世界など,
さまざまなものが重厚に織り込まれた,傑作ダークファンタジー
その完成度の高さは疑うべくもない。
しかし,後味はとても苦かった。

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映画 は行」カテゴリの記事

コメント

あの義理父は怖かったですね。
ホントに奥の深いダーク・ファンタジーで、
心に残る作品でした。
ひらりんアカデミー賞にもノミネートしときました。
発表はまだ先ですけど。

こちらにも~!本作、昨年のマイベストNO.1になった映画です。怖くて、重くて、暗くて、グロいという、普段なら大の苦手なジャンルのお話だというのに、あまりにも完璧で、あまりにも悲しく、感動の上をいく感情に震えました。

あのファシストおやじ(笑)は、戦争を擬人化したようなキャラでしたね~。口チクチク縫うシーンは強烈でした。本物に見えましたよね!拷問のシーンなどは、もう論外・・・しかし、あのラスト、なんともいえませんね。いつまでも心に残る作品となりました。

コメトラどうもでした。

ファシストおやぢ恐かったですね、ある意味妖怪よりも!
空想と現実が入り混じる様も上手かったです、マンドラゴラのおかげで回復したのに泣き声を聞いた人は死んでしまう(これ定番)
壁が割れて逃れたはずなのにいつの間にか追いつかれて、パンと話してたのに他人からは見えていなかった、とか上手すぎるデス。
メルセデスの子守唄も耳に残りますね、暫く口ずさんでました。

ひらりんさん
ひらりんアカデミー賞ノミネートですか!
完成度の高さを思えば,納得ですね。
とても計算しつくして作られているし
従来のファンタジー作品(みんなやや食傷ぎみ)の中では
異彩を放っていますね!

JoJoさん,こちらにもTBありがとうございました!
皆さんやはり絶賛されてますね。
私もとても怖かったのですが,傑作だと思っています。
あんまり怖かったので,当分再見はできないと思いますが。
ダークだけど美しい映像を,劇場で観れてよかったです♪
>あのファシストおやじ(笑)は、戦争を擬人化したようなキャラでしたね
・・・ああ,そのとおりです!だからあんなに怖かったんですね!この得体の知れない恐怖感や嫌悪感はどこから来るのだろうと思っていたら,そうでしたか。
ラストは哀しいけど,安易なハッピーエンドでは,やはり全体との釣り合いがとれなかったと思うので,ああしたのはさすがだと思いました。


くまんちゅうさん♪
妖怪変化にお詳しいですね~^0^
マンドラゴラって,そうなんですか!知らなかった。
だから,あの母親は死んじゃったんですね。
ほんとにうまく,現実と空想をつなげてますね!
劇場で買ったパンフを読みましたが,パンフも難解で・・・
パンフより,くまんちゅうさんに解説していただきたかったです。
改めて完成度の高さに脱帽ですね~~

ななさん、こんばんはー!
>ファシストおやぢ
この「ぢ」が、ピッタリ来るわ~~^0^

私もこのサディスティックなヤツの行動には心臓バクバクでした。
それにおびえるオフェリアの表情!

うむ~ 今から考えると、監督は、もしやsm嗜好が潜んでいたりして・・・。
この映画は去年度映画のベスト1に選んでいる人が結構多かったみたいですね。
私は、他の人ほどは感激出来なかった映画でした。

こんばんは!
完成度の高いダークファンタジーでしたねえ。
深い物語で、見応えありましたよー。

>メルセデスの口ずさむ,哀しげな旋律のララバイが,いつまでも心に残る。

もう忘れちゃったけど(汗)、涙々でした。。
おとぎ話の世界は残酷ですが、けなげな少女に心打たれました。
パンフ、難解なんだね・・・

latifaさん
私もこれ,感銘は受けたけど,感動とはちょっと違うなぁ・・・。
すごく強烈な味付けの絶品料理を食べさせられて
その味が強く記憶には残るけど
好きな味ではない・・・そんな感じ。
クオリティはめちゃめちゃ高い作品だと思いました。

ファシストおやぢ
>この「ぢ」が、ピッタリ来るわ~~^0^
でしょ。実際に「ぢ=痔」も患っていそうだわ。


アイマックさん

オフェリアの無垢な感じや
母を思う健気さには心打たれましたね。
「現実はおとぎ話とは違うのよ」と言う母と違って
最後まであの親父に屈さなかったし。
ラストは現実世界では幸福になれなかったけど
なーんか,我々も人間であるかぎり,
現実世界じゃ幸福にはなれないんじゃないか,なんて
無常観が押し寄せてきましたよ。

パンフはねぇ,いろんな評論家が書いてることが
まちまちで余計に混乱したわ。

こんばんは♪
この映画は、監督の発想力に驚かされました!
現実の残酷な世界と、オフェリアの思い描くラビリンスの世界。
この映画には反戦への深い想いも感じられましたし、
人間の優しさや愚かさも上手く描かれていたと思います。
映像も脚本も良く出来た作品でした!


ななさん、こんにちは。
アチラでもコチラでもハッピーに終わって欲しかったけれど、あんな哀しいラストにすっかり消沈してしまいました。

空想と現実がパラレルでありながら見事に融合していた作品でしたね。(だから尚のこと切ないのだけど)
素晴らしい作品だと思うけれど・・・目も心も痛くなる作品は引きずってしまうので困っちゃいました(><)

リンクの件はレスにも書きましたが、了解デス!(^^)

テクテクさん こんばんは!
そうですよねー,監督の発想力すごいです。
ストレートに反戦や人生の不条理を描くのではなく
ダークファンタジーで料理したところがすごいですね。
まさに,人間のいろいろな面が
えぐり出すように描かれていました。
そこがまた,正視できないくらいの
痛々しさにもつながるのですが・・・。
好き嫌いは分かれると思うけど
傑作には違いありませんね。

たいむさん
傑作だけど,苦手・・・私もこれはそんな作品ですね。
苦いラストは嫌いじゃないのですけど。
「人間って,人生って,苦しみの連続なのね」という救いのない思いに囚われるので,好んで観たい作品ではありません。

>空想と現実がパラレルでありながら
見事に融合していた作品でしたね。
この点はほんとに神業的な見事さでした。
一分の隙もなく精巧に作られた芸術作品を鑑賞するような気持ちで
再度見直してみたい気はします。
リンク,早速させていただきました^0^
これからもよろしくです。


ななさん、こんばんは^^
確かに傑作ダークファンタジーだと
思いますが、観て良かったとも思いますが
後味が苦くて・・・良質な作品と思うのですが私も苦手かも(^^ゞ
でも、時間が経つに連れて、もう1度観て
みたいような気もしてきたから
不思議です(笑)

私も拷問とか半殺しとかダメです(T^T)
あの悪の権化のおやぢ本当に怖かった
です。・°°・(>_<)・°°・。

昨年観た映画の中ではインパクトは
一番すごかったです\(◎o◎)/!

ななさま、こんにちは。コメント&TBをありがとうございました。
こちらからのTB、飛んでいるでしょうか?
隣県まで遠征されたのですね。そのお気持ちわかります~。
さて。↑のJoJoさまのコメントに激しく同意してしまいました。
感動の上を行く感情・・・、まさに!まさにその通りです。
私はあまりにも素晴らしいと思い、初見の二日後に再見しました。もう一度観たかったくらいです。
昨年観た映画で再見したのはこれだけです。もちろんマイベスト作。。
必見の大傑作だと思っています。今年も、こんな映画に出会えるといいな、と・・。
ではでは、また来ますね~。

ひろちゃん
そうですねー,後味がねぇ~~
衝撃が大きすぎて,ちょっと立ち直るのに
時間がかかりますよね。
私は,ラストはそんなにショックでなかったのですが
(冒頭の映像で予想ができたからかな)
途中が苦しくて・・・もう一度あれを全部は見たくないですね。
でも,時間がたてば,いろいろ確認の意味でも
きっと再見したくなると思います。
インパクトは超弩級でしたよね。


真紅さま
TBはやっぱりダメみたい・・・(泣)
いつもいつも申し訳ありません。悔しいです。せっかく送ってくださってるのに。

真紅さまはこの作品,ツボにはまったのですね!
感動の上を行く感情とは凄いです。
私も,拷問シーンとか拷問の予感シーンとかが
てんこ盛りでなければ,もっと観たくなるのですけど
おっしゃるとおり,大傑作で,映画好きは必見の作品ですね。
観るたびに新しい発見があって,
深い思索の迷宮にいざなわれる作品ですわ。

ななさんー☆あけましておめでとうございます
今年もどおぞ、よろしくお願いしますね~♪
おおー!山越えて観にいかれましたか!
その価値あり、、、の作品でしたよね。
確かにファシストおやぢ、、、ありえない非道さです!!
さらにラストのオフェリアは悲しすぎて、、、
それなのにすっごく印象的な作品でした☆

今年もたくさんのいい作品に出逢えますように、、、

ななさん、こんにちは♪
山越え1時間かけて行かれたんですね~
まずは、「お疲れ様でした(お茶付き)」

ホラー系やそこそこの描写はOKというななさんでも
目や耳を塞いでしまいましたか。
やはり邪悪の権化:おやぢの存在が一番の恐怖でしたね。
何もやらかしてない内から
威圧的恐怖オーラを放ってましたもん。
クリーチャーはグロいけど何処かユーモラスで、
手に目の怪物の動きなんて、
映画というより舞台を観てる感じでした。
幻想世界より、現実世界で悪事を働く人間の方が余程怖かったです。
それにしても、並行して進む二つの世界を見事な構成で絡めてましたね。
脚本・制作も兼ねたこの監督の発想はホント凄いなぁ~

きららさん
こちらこそ,今年もよろしくです!
・・・山越えて行きましたよ,迷宮まで。
・・・帰り道がわからなくなりました。
きっと,この作品にとらわれて
いまだに迷宮をさまよってるお方も多いかと・・・。
怖くて,怖くて,哀しくて,もひとつ哀しくて・・・
でも,おっしゃるとおり,忘れられないインパクトのある作品ですね。
今年のスタートが,この作品でよかったです。
スタートがハズレだとへこみますもんねー

Anyさん
これは絶対劇場では観れないとあきらめていたので
山越え1時間のドライブなんて何のその。
それに,毎日往復2時間ドライブして通勤してるので
距離的にはへっちゃらでした。(雪が残ってたけど)
で,肝心の物語はけっこう目をつぶっていたりして
あのおやぢがダメでした。怖すぎ。

>何もやらかしてない内から
威圧的恐怖オーラを放ってましたもん。
・・・ですよね。今にして思うと,悪の権化だったからですね,まさに。
角野卓造さんにもちょっと似てましたけど,あのおやぢ。
クリーチャーはそんなに怖くなくて
芸術的だなあ,と感心して観ましたよ。
クリーチャーよか,悪い人間のほうが怖いんだなぁ。
・・・真実だわ。

TBありがとう。
強烈な作品でした。
だいたいパンにしても、ギリシャ劇なんかでは、美青年で出てきたりするんですけどね。

こんにちは!
超話題のこの映画、、、コチラでは上映されずに未見ですぅ(泣)
DVDが出たら鑑賞しようと思っています。
それまでは・・・感想を読むのをググッと我慢します!

ところで、ななさんにバトンをお持ちしました。『イメージバトン』です。
お忙しいところにゴメンナサイ(汗)
スルーでもいいですし、もしやって頂ける場合も、、、超ノンビリで構いません。
如何でしょうか?

kimionさん
へ~,パンって,もともとは美男子なんですか?
ま,この映画のパンも,別の魅力はあったけど・・・。
現実の世界でも,幻想の世界でも
どちらにも美男子が出てこない作品でした。
(ちょっと寂しい・・・)←不純

由香さん,
私もこれはDVDだとあきらめてたのに
思いがけず劇場で観れてラッキーでした♪
これは,きっと由香さんのお気に召す作品のような気がします!

バトン,ありがとうございました!^0^
由香さんとこの記事を読ませていただきましたが
とっても面白かったです!!!
「イメージバトン」,難しそうですが
やりがいがありそうですね~~
がんばって3連休のうちに挑戦してみますね。

ななさん、こんにちは♪
このテンプレート素敵~~☆
キラキラしたものが大好きなんですよ(オバちゃん趣味・爆)

予告編で見たときに、あのパンの造形を見て「ダメかも・・・」って思ったのです。
でも、本編を見たら数秒でこの映画の世界に魅せられていました。
あの大尉のフェチっぽいところ(髭剃り、靴磨き)なども冷徹さ倍増で怖かった。
メルセデスの一突きで死んだとばかり思っていたのにぃ・・・。
ラストがあまりに衝撃的で、いくら魔法の国で幸せになったとはいえ、「うぅぅぅぅ」って感じでした(泣)

ミチさーん,
テンプを褒めてくださってありがとう。
私もキラキラ大好きで,
アクセサリーもキラキラジャラジャラしたもんをつい選んでしまいます♪

>あの大尉のフェチっぽいところ(髭剃り、靴磨き)・・・・
おおお(*0*)そういや,そうですねぇ
あいつが剃刀を持つたびに私はヒヤヒヤしましたよ。
あんな極悪なやつなのに,最期は銃であっさりと・・・ですからね
拷問死を与えてやりたかったわ。
だって,オフェリアが哀れすぎますもんねー。

ななさん

コメントおそおそですいません!
この映画の大尉の怖さといったらホラーの
モンスターも逃げだしますよね。
あのドSっぽい大尉の部分と、ファンタジーという相反する要素が必要然として映画に
一緒に存在している不思議な魅力の作品だと
思いました!

kazuponさん
大尉の怖さ・・・ジェイソンも裸足で逃げ出すかも・・・。
まさにどSでした。自分で裂けた口を縫うあたり
どMもいけそうでしたね,あやつ。
確かに,あの怖い現実と,ファンタジーを一体化して
どちらも絶妙に作用しあっているところが
なんとも不思議でお見事な作品でしたね。

血生臭い内戦下の厳しい現実に弄ばれてしまう残酷な現実世界と、お伽話の世界をリンクさせた悲しい物語。
バランス感覚に長けた傑作でしたね。
僕もコレは2007年マイベストにしました。
その前はローズインタイドランドだったしな。
その手のが好きなロリコンというわけではありません(^_^;)
エコールとか良いと思わなかったし。
コメント、TBありがとうございました★

mottiさん♪
ほんとにこれは,バランス感覚に長けていましたね。
発想も素晴らしいけど,構成がもっと素晴らしかったです。
mottiさんのマイベストですか?
これを2007年度のベストに入れておられる方,多いですね。
ローズインタイドランドは未見です。
テリー・ギリアムさん,あんまし得意じゃないので。
でも,これもそういえば少女が主人公ですね~~^^


ななさん~ご無沙汰してます。
パソコンが壊れちゃって~やっと復活しました。。。
実は私もこれ今年第1作目。もしやお近く?と思ったり・・・(笑)

はっきり言って苦しかったです。
監督はサド?と思った(苦笑)
ラストに関しては~私もハッピーエンドと思いたいけど~いろんなもの読んだら、悲劇的エンド(少女の幻想)という意見があまりにも多くて・・・よりメゲテしまいました。

ちょっと新年初作品の選択、間違えたかな~

映画としての完成度は高いと思いましたが・・・

マリーさん,こんばんはー♪
久々のご訪問,嬉しいです。^0^
パソコン,もう大丈夫なんですか?
スウィーニー公開に間に合いましたね!!
私も19日に観に行く予定。今年の第2作目はスウィーニーです♪
ダークなもんが続くなぁ・・・。
この作品ですが,監督は間違いなくSですわ。
「デビルズ・バックボーン」も観たけど
あれもダークだった・・・めちゃくちゃ。

感嘆もしましたが,劇場を出たときは,世界が翳って見えましたねー。

ななさんこんにちは、ケントです。TBお邪魔しました。
ファンタジーというには、重く悲しいお話でしたよね。大人のファンタジーかもしれません。
観る人によってかなり意見が異なるような作品だと思いますが、僕には素晴らしい映画に映りました。
ラストの締めかたは実に見事ですが、「ステイ」と似ていましたね。ファンタジー部分はオフェリアの願望と妄想だと思いましたが、ななさんはどう感じましたか?
結局オフェリアの願望は自らの死によって成就されたのです。天国に召されたのでしょう。
パンは死神で、妖精は死神の手先だと解釈しています。

ケントさん
こちらにも ありがとうございます。

これは好き嫌いは分かれても,「傑作」であることは,
誰もが認める作品でしょうね~~。
ファンタジーの部分は,私もオフィリアの妄想と願望だと思います。
願望なのでしょうけど,そのファンタジーの中でさえ,「試練」を体験するとは,この時代の恐怖や絶望を示唆していますね。
死によってしか残酷な現実からは開放されなかった彼女は哀れですが
彼女の心が満ち足りていたなら,いいのでしょうかね・・・
安易なハッピーエンドでなくてかえってよかったです。

ななさん、再びこんにちは~
実は昨夜コメントを投稿させていただいたのですが、
もしかして操作ミスのために送られていないかも知れないと思い、
再度お邪魔しました。
なのでもし一回目のが成功していたら、
このコメントは削除をお願いいたしますm(_ _)m

先日は拙宅をリンクしてくださって、ありがとうございました。
お礼に伺うのが遅くなり、大変申し訳ありません!!
こちらの方でもリンクさせて頂きました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

早速この作品をTBさせて頂きました。
強烈におぞましい映像でしたが、美術がなんとも美しくて、
この監督の不思議な映像づくりにすっかり魅了されました。
昆虫も怪物も怖かったですが、なんと言っても一番は
裂けた口を自分で縫い合わせたあの人でした(笑)
ななさんも書いていらっしゃるように、
本当にオフェリアにとってつらい事ばかりで、
なんとか救われてほしいと祈りたい気持ちになりました。

fizz♪さん こんばんは
TB,コメントありがとうございました。
そして,リンクもありがとうございます。
これからもたくさん,お邪魔したいと思いますのでよろしく・・・。

さて,この作品,私は公開後しばらく遅れて,
お正月にさびれたミニシアターで鑑賞しました。
観客が3,4人しかいなくって,それはそれは恐怖の世界を堪能いたしました
しかし,怖美しいというか・・・ゴシックホラーのような,恐ろしいけれど耽美的な映像でしたね。
あのひとの「自分でチクチク」シーンは顔を覆って指の隙間から見てました・・・おお怖い。
う~ん,まだ再見する気になれないのですが
このまま再見しないのはもったいないような名作ですから
恐怖のほとぼりがさめた頃に,DVDで再見してみようかなぁ・・・。
新しい発見がいっぱいありそうな気もするし~。

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