グッド・シェパード
タイトルは,よいシェパード(犬?)かと思ったら,よき羊飼いという意味だった。新約聖書のヨハネによる福音書10章11節のキリストの言った聖句 「わたしは良い牧者(羊飼い)です。良い牧者は,羊のために命を捨てます」からの引用だが,
普通,この箇所は,聖職者が信徒を導く心得として使われる。しかし,この物語で良い羊飼いに例えられるのは,CIAに一生を捧げた男エドワード・ウィルソン(マット・デイモン)
いやー,なんせ私はCIAも,FBIも,KGBも,YKK(←違うって)もみーんなごっちゃ人間なので,ネタばらししたくても,ストーリーの細かいところがよくわからん。しかし,にもかかわらず,退屈せずに3時間近く観れたのだから,この作品のパワーはすごい!(途中で3秒くらい寝たところはあったけど・・・後半は退屈する間もなかった) まず,冒頭から引きこまれたのが,マットの表情と雰囲気。ただ者でない知性のひらめきを漂わせた,全く物に動じない静かな眼。まるで,いつもどこかが痛んでいるみたいな,暗ーい石のような表情。そして,身体の周辺に,「寄るな,さわるな,話しかけるな」という目に見えないバリヤーを張ってるみたいな,何とも近づきにくい雰囲気。「オーシャンズ」や「ボーン・シリーズ」や「ディパーテッド」のマットとは,まったく別人の,鉄のような意志を持った筋金入りの諜報部のリーダーの姿。
この世界に入る前のエドワードは,もっと明るい,普通の青年だった。イエール大学の学園祭(?)での女装(なぜに女装?そこで)と裏声がキモ可愛かった。このイエール大学のエリート白人青年たちの秘密結社スカル&ボーンズが、後のCIAを誕生の元にもなったところは,「へえー」と興味深かった。秘密結社っていうと,どうしても,「フロム・ヘル」なんかに出てきたフリーメイソンとかを連想してしまうが,彼らの上流意識,特権意識が,「この国を守るのは我々だ」という使命感へと彼らを駆り立てたのだろうか。 エドワードがこの道を選んだのは,愛国心を疑われて死んだ父の 汚名返上もあったかも知れないが,彼自身も,正義感と愛国心が,人一倍強い人間だったのだろう。並々ならぬ自制心や,強靱な精神力があって,いつも平常心を保てる彼は,やはり,この仕事に向いていると思った。
抱えこんだ秘密の重さや,誰も信用できないストレスは,想像を絶するものがあったろう。(そりゃ,あんな顔にもなるわな) 全編を通じて,ほとんど心からの笑顔を見せない彼が,昔の恋人ローラにだけは,屈託のない柔らかな笑みを見せていたが, 彼は,できちゃった婚の妻よりも,ローラと結婚していた方が,幸せな人生を送れたことだろう。
愛してもいないクローバーと,責任を取って結婚するところが,いかにもきまじめな彼らしいのだが,結局,この結婚生活は,潤いのない,殺伐としたものとなる。夫婦の間には,愛も共感も生まれず,何とか歩み寄ろうとしても,虚しいすれ違いが繰り返されるばかりだ。
それにしても,妻を演じたアンジー姐さんは,なんか,この作品では無駄にセクシーでナイスバディだったような気が・・・。そりゃ,セクシーだったからこそ,エドワードもつい出来心を起こしたのだが,破綻した結婚生活に耐える妻が,いつまでもナイスバディでセレブの香りが漂うのは ちと違和感があったような。
しとやかで落ち着いていて,じっと耐える上品な奥様を演じていたが、夫が元カノのローラと逢ったことを知った彼女がパーティ会場で 夫につかみかかるシーンの形相は,Mrsスミスを彷彿とさせ,今にもマットを撃ち殺しそうな勢いだった。(←と,思ったのは私だけ?)息子がまたいじらしい。とっつきにくく,秘密の多い父親に戸惑いながらも,「こっち向いてパパ」というメッセージを控えめに発信し続けている,彼の幼少時代にじーんとした。仕事面では凄腕でも,家族に愛を示すのは不器用なエドワードが,職務と息子への愛の狭間で苦悩する姿も,痛々しかった。
CIA誕生の裏には,こんなにも孤独で,苛酷な闘いをしてきた男の物語があったんだね。脇を固めた蒼々たる面々の演技は見応え十分。丁寧で重厚な作りの,素晴らしい作品だったと思う。
« ブロークバックマウンテン(16) | トップページ | リプリー »
「映画 か行」カテゴリの記事
- 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020.11.14)
- グレタ GRETA(2020.10.18)
- 牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(2020.05.31)
- THE GUILTY ギルティ(2019.06.07)
- 君の名前で僕を呼んで(2018.08.17)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: グッド・シェパード:
» 冷戦下の善き羊飼い〜『グッド・シェパード』 [真紅のthinkingdays]
THE GOOD SHEPHERD
イェール大学に通い、詩を専攻する大学生エドワード(マット・デイモン)は、頭脳
明晰で冷静沈着な青年。大学内のエリート集団スカル&ボーンズのメンバーとなっ
た彼は、国家を裏で支える... [続きを読む]
» 「グッド・シェパード」みた。 [たいむのひとりごと]
そもそも日本語には”THE”のような冠詞がないし、ニンジンは1本でも2本でもニンジン。そんなことは疑問にすら思わないので、”THE”が有ろうが無かろうが「それがどうかした?」であってピンと来ないのだけ... [続きを読む]
» ●グッド・シェパード(172) [映画とワンピースのこでまり日記]
マットの女装が見られるなんて!! [続きを読む]
» 「グッド・シェパード」 [It's a wonderful cinema]
2006年/アメリカ
監督/ロバート・デ・ニーロ
出演/マット・デイモン
アンジェリーナ・ジョリー
ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デ・ニーロ監督のCIAを作ったと言われる男のドラマ。主演はマット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー。
エリートのエドワードは、第二次世界大戦中、諜報員として活躍する。戦後はCIA創設メンバーとなるが、妻との関係は冷え切っていた。息子が彼と同じ道を歩み始めた頃、CIAによるキューバ上陸作戦が失敗する・・・というストーリー... [続きを読む]
» 映画 【グッド・シェパード】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「グッド・シェパード」
ロバート・デ・ニーロが監督・製作・出演の三役をこなす重厚なCIA誕生物語。
おはなし:1961年4月17日、キューバのカストロ政権転覆を狙った上陸作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗し、CIAは窮地に立たされる。その数日後、作戦を指揮したエドワード(マット・デイモン)の元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。
主人公のエドワードがイェール大の学生だったころ“スカル&ボーンズ”という秘密結社に入り、CIAの前身だった諜報活動組織にリクル... [続きを読む]
» 【グッド・シェパード】 [+++ Candy Cinema +++]
【THE GOOD SHEPHERD】
監督 ロバート・デ・ニーロ 製作総指揮 フランシス・フォード・コッポラ
脚本 エリック・ロス 製作年度 2006年 日本公開 2007年10月20日
上映時間 2時間47分 製作国 ア... [続きを読む]
» ★「オール・ザ・キングスメン」 [ひらりん的映画ブログ]
(2007/A72/S40)←今年劇場鑑賞40本目。
今週の平日休みは「TOHOシネマズ川崎」で2本いや3本。
1本目の作品に短編アニメが同時上映されてたから。
この映画も1949年作の同名映画のリメイク。
オスカー3部門受賞の名作らしいが、ひらりんは勿論未見。... [続きを読む]
» 「グッド・シェパード」 [心の栄養♪映画と英語のジョーク]
グッド・シェパードユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンこのアイテムの詳細を見る
第二次大戦間近のアメリカ。イエール大学に通うエドワード(マット・デイモン)は、FBIとの接触や
サリヴァン将軍からスカウトされたことを機に、国の諜報活動に従事していく。一方、耳の不自由な
女性ローラ(タミー・ブランチャード)と出会うが、友人の妹クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)を
妊娠させたことから彼女と結婚する人生を選ぶ。しかしほどなく戦略事務局(OSS)の一員として
ロンドンへ発ち、クローバーとは疎遠状態に。19... [続きを読む]
こんにちは。
これを観ようとシネコンの時間をチェックしていて、
3時間もあることにビックリ!大いに体調を整えて行ったはずなのに、
途中まで、お話を追うのに精一杯で、また『シリアナ』の二の舞かと
自分の理解力の不足を嘆いていたのでした。
でも、中盤以降からは仰るように、退屈する暇もなかったですね。
エドワードに訪れる、いくつかの転機。
もし、それぞれの時に違う道を選んでいたら、
もっと楽な人生を送れたのではないかと思うと、
やはり痛々しく辛い思いが残るお話でした。
投稿: 悠雅 | 2007年11月10日 (土) 09時47分
悠雅さん こんにちは
「シリアナ」は私も駄目でした。DVD鑑賞だけど最初10分で観るのをやめました。物語に入り込む前に訳がわからなくなっちゃって・・・。
このグッド・シェパードも,登場人物や時間軸の整理がややこしく,政治背景も曖昧な知識だけではわかりにくかったですね。
私は仕事帰りに疲れた体で観たので,前半は一瞬意識が途切れていたりして・・・。でも,おおよその知識だけでも,ストーリーは楽しめましたし,何と言ってもマットの演技が圧巻で,目が離せなかったです。
エドワードは,振り返ってみると,いつも道を差し出された時に,しっかり自分で選択しているんですね。強制されたわけではなく。他の道を選びたい思いは,きっとあったと思いますが,選んだ以上は,妥協することなく孤独に闘い続けましたね。その生き方にはやはり,頭が下がる思いがしました。
投稿: なな | 2007年11月10日 (土) 12時34分
ななさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございました。
結婚して一週間で海外単身赴任、帰ってきたのは6年後、って凄いですよね。。
この映画で初めて、マット・デイモンっていい役者さんなんだな~、と気付きました。
遅いのですが、『ボーン』も楽しみです♪ あ、今日からですね。
あの女装、エール大学恒例なのでしょうか?
ボーンズの儀式(?)といい、濃い~ぃ世界でしたね。
なかなか大ヒット、とはいかないかもしれませんが、力作だったと思います。
続編もあったらいいですね。
ではでは、また来ます~。
投稿: 真紅 | 2007年11月10日 (土) 17時15分
ななさん、こんにちは。
秘密結社だの、政府の隠密組織だの、私も何がなんだか良くわかってませんが、その手の作品が好きです(笑)
その中でも謎めいたCIAの創設前後の物語がとても興味深かったですね。
重厚な作品でしたが、押しつぶされることなく、3時間釘づけでした(^^)
投稿: たいむ | 2007年11月10日 (土) 17時46分
真紅さま こんばんは~
そう,今日「ボーン~」が封切られましたね。
きっと映画好きの皆様はこぞって劇場に足を運ばれたことかと・・・。
私はあいにくヤボ用に今まで拘束されていて行けませんでした(泣)
マットはね,作品でちと当たりはずれはあるけど
とても優れた役者さんです。頭がいいんですね。
リプリーを観たときにそう思いました。
あの女装,けっこう可愛かったですね。でも,あのころのエドワードはジョークとか言ってたんですね。あんな女装ができるってことは。
だんだんニコリとも笑わなくなって,ラストの息子をハグするシーンでは,凍り付いたような無表情になっちゃって,痛ましかった・・・。
ボーンズの儀式は,アヤシかったです。こんなんでCIAとか,大丈夫か?と一瞬思った。なんか犯罪集団に見えて。
投稿: なな | 2007年11月10日 (土) 22時40分
たいむさん いらっしゃいませー。
私も,訳がわからんなりに,この手の物語は必ず楽しみに観てしまいます。
これは,ストーリーを少し見失っても,何とか気合いで最後までいけましたし,人間ドラマがとても深くて退屈しませんでした。
CIA創設の裏話は,確かに面白かったですね。アメリカは新興国だから,諜報活動のイロハを学びに英国に研修に行くとかね,興味深かったです。
しかし,合い言葉が「誰も信じるな」なんて職場は,大変だろうなぁ。
投稿: なな | 2007年11月10日 (土) 22時45分
こんばんわ~
マットとデ・ニーロ(監督として)が良かったです、長いけどほんとに飽きさせず、今年見た中では、ベストに近いです、デニーロもこの映画を色んな角度から見せてくれ(怪しげな組織スカル&ボーンとCIAの関係、キューバ危機後のソ連との冷戦時代のこと、その時代を背景に恋愛、家族愛、スパイのこと、愛人のこと・・・)とても映画らしいテイストで静かに丁寧に描いてくれてました、
アンジーのあのシーンはほんとにMrs.スミスでした(笑う)でもあの後マットとの喧嘩のときに「息子の為に結婚した!」と言われた以降の彼女は心を閉ざしたように静かになってしまいましたね、化粧もなしで・・・
それとマットも息子も恋人はそれぞれやや薄幸な女性の感じでした、二人とも優しい男なんですね、きっと、ただその愛した女性はふたりとも女スパイだったのかな?って、まあ、女性もあの時代の犠牲者なんですけどね。
ほんとに久々のいい大作映画でした。また見たい作品です。
投稿: イニスJr | 2007年11月10日 (土) 23時06分
イニスJrさん こんばんわ
おお,今年のベストワンですか!それはすごい。
この題材で,この長い時間を,派手な展開もないのに飽きさせずに最後まで引っ張ってゆくなんて,デ・ニーロの監督としての手腕は素晴らしいと思います。
そういえば,いろんな要素が巧く織り込まれていて,深みがありました。よっほど丁寧にリサーチしたんでしょうね。
アンジーのあの前半の派手な化粧は,夫に振り向いてもらいたかったのかな?ジャック嫁のラリーンの厚化粧を思い出しました。マットのあの一言は酷かったですね。彼自身も「しまった!」というすまなさそうな顔はしてましたが。アンジーはあれで絶望したのでしょうね。
マットの息子,彼はCIAに入るのはやめた方がいいと思いますが(すぐに殺されそう)優しそうな,いい息子でしたね。父親のことも,悲しみながらもいつか理解してくれそうな感じがしました。
投稿: なな | 2007年11月10日 (土) 23時19分
こんばんは!
TB&コメントありがとうございました~♪
いや~私は前世がスパイだったせいか(注:勝手な妄想)、すっごく面白かったです。
エドワードって興味深い人でしたね~
あの無表情で無口なところが良かったわ~マットも上手かったです。
アンジーは確かに無駄にセクシーな感じがありましたね(笑)イマイチ役柄に合っていないなぁ~と思いました。
ちょっと地味な映画でしたが見応えがありましたよね~出来たてホヤホヤのレトロなCIAを観るのも面白かったです♪
投稿: 由香 | 2007年11月11日 (日) 00時52分
由香さ~ん,前世がスパイだったとは知りませんでした。
かく言う私は前世が連続殺人犯かもしれません(冗談ですよ)
スパイものは,映画ではなく,青池保子の「エロイカより愛をこめて」にハマったことがあります。(ご存知?)
そのとき,CIAとか,KBGとか名前だけは覚えました。
エドワード,確かに興味深いキャラでした。
彼の心の中を,解剖して覗いてみたい気にさせられましたよ。(←猟奇的)
DVDになったら,エドワードの人物分析を目的にもう一度じっくり観てみたいです。
投稿: なな | 2007年11月11日 (日) 01時15分
こんにちは☆
TB、コメントありがとうございました。
ストーリーがかなり難しいのにもかかわらず3時間もの間たいくつしないで観られたのはすごいですよね。
もう一度じっくり観たいくらいです。
ところで↑の「エロイカより愛をこめて」ですが私大好きなんですよ~。少佐のファンです(笑)
だからKGBはカーゲーベーと言ってしまいます。
投稿: ゆかりん | 2007年11月11日 (日) 18時38分
ゆかりんさん こんばんは
ゆかりんさんも「エロイカ~」がお好きだとは!
私も鉄のクラウスことエーベルバッハ少佐が大好きです。
あの漫画に出てきた,シブいおじさまスパイたちの世界にあこがれたものです。
KGBはやっぱ,カーゲーべーですよね~♪
あれはコミカルタッチでしたが,実際のスパイは何て大変なんだろうと
この作品を観て思いましたね。
投稿: なな | 2007年11月11日 (日) 19時42分
こんばんは~。
お仕事帰りにご覧になったのですね。素晴らしい!相変わらず精力的に映画を鑑賞されていますね。
私はマット好きのデ・ニーロ崇拝者ですので、無条件に良い映画だと思ってしまいました。ですから、最後まで、目をギンギラギンにして観ましたよ(笑)。マットの女装姿は美しかったです。(←ひいき目で見ると審美眼がなくなる)
コメントへのコメントで申し訳ないのですが、「シリアナ」は私も、チンプンカンプンでした。私だけじゃなかったと分かり、少し安心しました。
投稿: マーちゃん | 2007年11月12日 (月) 22時36分
マーちゃんへ
仕事帰りの鑑賞ではありますが、劇場には滅多に行けないのですよ。たまたま早く帰れる日だったので,高速に乗って1時間かけて行きました。(職場と劇場は70㎞離れています。やはり精力的ですかね?)
マットの女装・・・可愛かったけど,美しいとは・・・う~ん,ノーコメントで(失礼)
シリアナも,マットが出てたんですね。でも,ストーリーがさっぱりで,ギブアップしました。なんであれでクルーニーが賞取れたか不思議です。
投稿: なな | 2007年11月12日 (月) 22時52分
TB&コメントありがとうございました♪
わからなかった割に、引き込まれちゃった3時間でしたね。
CIAもKGBもみんな同じに見えちゃって・・・(汗)人物を覚えるのも大変でした。
それでも飽きずに最後まで見れたのは、マットの演技のおかげなのかな?
(女装には私も引いちゃいましたが・・・)
公開中のマットのジェイソン・ボーンを見るのがとっても楽しみです。
これとは全然違ったタイプですものね。(笑わないとこは同じだけど・・・)
勝手ながらリンクさせていただきました。
もしご都合悪かったら遠慮なくおっしゃって下さいね!
これからもよろしくお願いします!
投稿: こでまり | 2007年11月13日 (火) 16時37分
こでまりさん こんばんは
>わからなかった割に、引き込まれちゃった3時間でしたね。
そうそう,でもこれって考えてみれば凄いことですよね。わからなければ普通引きこまれませんもの。やはりマットの演技の吸引力のせいかと。
デ・ニーロのこだわりや気迫もあったのでしょうけど。
ジェイソン・ボーン役のマット,今度は人間兵器ですものね。エドワードのような,何考えてるかわからない雰囲気とは全く違いますね。笑わないところは同じ・・・なるほど。
リンク,ありがとうございます。私の方もさせていただきました!
投稿: なな | 2007年11月13日 (火) 20時54分
ななさん、こんばんは。
はー、羊飼いって意味だったんですか。私もてっきり犬かと・・・(笑)。
私も冒頭の女装には笑いました。何故女装・・・マット・・・。しかも、ちょっと可愛い?(爆)
それにしても、この作品のマットは地味でしたね~。ちょっと「リプリー」を思い出しました。頭が切れるけど、真面目でユーモアが通じないところとか。
だけれど、老け役が・・・成長した息子と並ぶととても親子には見えないところが辛かったですね。マット童顔なんだもん・・・せめて髭を生やすとか・・・(マットの髭面って見たことないので想像つかないんですけどね)。
投稿: mayumi | 2007年11月14日 (水) 22時41分
mayumiさん こんばんは
シェパードなんて,犬しか思いつきませんよね~。「良い犬」でも,政府に忠義を尽くすという意味で,十分意味が通りそうです。
マットは,この作品では,若い頃から老けたような地味な印象でしたので,余計に年取ってからの違いがわからなかったですね。
髭をはやすとまた違った感じになったかな?
髭面のマットは見れなかったけど,女装のマットは観れたからいいか?仕草が可愛かったですね。指先でしなを作ったりして。
投稿: なな | 2007年11月14日 (水) 23時28分
こんばんは♪
シェパード=羊飼いってすぐに連想できるのはやはりキリスト教圏の人なのでしょうね。
そこからもう日本人はハンデキャップ(?)があるなって思いました。
大学時代の女装では思いっきり弾けていたエドワードだったのに、あの組織に入って以来二度と弾ける事はなかったんでしょうね(泣)
昨日見た「ボーン・アルティメイタム」もCIAモノでしたが、どちらの作品でもマットは素晴らしいな~って思いました。
投稿: ミチ | 2007年11月15日 (木) 20時50分
ミチさん こんばんわ TBありがとうございます。
この物語にこういう題をつけるのは,やはりキリスト教圏ならではですねー。直訳して「良き羊飼い」じゃ地味すぎだけど,そのまま「グッド・シェパード」じゃ,どうしても犬を連想してしまいますよ,日本人は。
それにしても,マット,同じCIA関連で,正反対のタイプと立場の役を,同時期に演じるなんて,すごいことやってのけましたね。話題作りにもなりました。
投稿: なな | 2007年11月15日 (木) 21時31分
ななさん、こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました!
YKKで爆笑してしまいましたよ~(笑)
私もCIA・FBI・KGBの辺りがちょいとアヤフヤ...
時代や政治的背景も もう少し予備知識として入れてから鑑賞すれば良かったかなぁ~と後になって思いました。
それでも、3時間近い長丁場でしたが、飽きることなく惹きつけられました。
音楽や効果音にもドキドキさせらて...
ななさんの仰る通り、まさに丁寧で重厚な作りの素晴らしい作品だったと思います。
ただ、マットがいい演技を見せてくれただけに、
老けメイクがイマイチで残念でしたね。
投稿: Any | 2007年11月21日 (水) 14時00分
Anyさん こんばんは
YKK ウケましたぁ~?
私も時代や政治背景を予習しようかとは思ったのですが,「キューバ危機?何やソレ」という感じで,早々と予習を断念しました。(歴史は好きですが,現代史は嫌い)背景がしっかり把握できていたら,もっと楽しめただろうし,この作品,アメリカ国内ではすごく高評価でしょうね,日本以上に。
マットの老けメイクはちょっとおマヌケな感じがしたし,アンジーの老けメイクは怖かったです。
投稿: なな | 2007年11月21日 (水) 20時50分
ちょ~っとわかり辛いところがあったんですが(人の名前と顔が上手く一致しなくて(^^;;) 年です。笑)CIAの成り立ちとか、そうか~、こんな風だったんだ、とわかったところは収穫でした。
それとマット・デイモン、良かったです~♪
ななさんが書いてらっしゃる、「寄るな,さわるな,話しかけるな」ってまさしくそうだったなぁ、と^^
骨太な重厚なこんな作風の映画にぴったりの、素晴らしい演技だったなぁ、と思いました。似合ってたし。
そうそう!ローラと結婚してた方がずっと幸せだったでしょうね~・・ローラが”もしも・・”と話した内容はジーンとして、あ~こういう普通の幸せも彼は選択できたのに・・と切なかったです。
彼のような人は、もしかしたら家族はもってはいけなかったのかも・・と思ったりしました。
ところで、体調はその後いかがですか?きっとハードな日々を過ごされてたんだろうなぁと想像に難くないです。
のんびりゆっくり休んで下さいね~♪んで、それに飽きてストレスたまりそうだったら^^癒し系の映画でもいかがでしょうか?^^
お大事になさってください。
投稿: メル | 2008年5月22日 (木) 10時54分
メルさん こんばんは
TBありがとうございました~,やさしいお見舞いの言葉も~
おかげさまで,やっとPCに向かえるようになりました。
来週は仕事に行けそうです。
で,この作品ですが,私も登場人物見分けるのに苦労しました。
服装もよく似てたし・・・。名前も覚えられなかったけど
役柄もいまいち把握できないまま,お話が進んでいきましたね。
マットは~,ボーンのときとはうって変わって,若年寄のようないぶし銀の演技でしたね。
とってもうまかったです。彼の内面を表現する演技に一番惹きつけられながら観ました。
そうそう,彼はほんとは家庭を持ってはいけない星の下に生まれてたのでしょうよ。
家族が不幸になるもんね・・・・。
でも,隠れ蓑としての家庭もまた必要なんだろうなぁ・・・。
投稿: なな | 2008年5月24日 (土) 00時21分
ななさん、こんにちは~
お体の調子はその後いかがですか?
梅雨入りですし、どうぞお気をつけてくださいね。
TBさせて頂きました。
ハリウッドも凄い作品を作ってくれましたね。
お国柄の歴史の裏側に深く切り込んで、しかも人間模様もしっかりと盛り込んでました。
見応えのある作品でしたよね。
投稿: fizz♪ | 2008年6月 7日 (土) 00時31分
fizz♪さん こんばんは
お気づかい,ありがとうございます。
なんとか体と相談しながら,仕事もブログもがんばっていこうとおもいます。
どちらも「好きなこと」ですから・・・
ところで,この作品,再見したくてDVDを心待ちに。
リリースされたので,またレンタルしてみます!
人間模様も重厚でよかったけど
アメリカの現代史もちょこっとお勉強になりました。
半分は予習不足で理解できなかったので,100%吸収できてないのがツライところ。
またDVDで見直す時に,新たな知識をゲットしようと思ってます。
投稿: なな | 2008年6月 8日 (日) 21時15分