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    ブロークバックマウンテンの名シーンの数々です。

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2007年11月26日 (月)

ブロークバックマウンテン(19)

尽きせぬ魅力
42 思いつくままに開始した このBBM連載。まさかこんなに回を重ねるとは,思ってもいなかったです。ただ イニスとジャックに対して溢れる思いを,映像と共に残しておきたくて,始めた記事でした。

それでも,回を重ねるうちに訪問してくださる方や,共感してくださる方も出てきて,それはとても励みになりました。さすがに少々息切れもしてきたので,キリのいい数字でもある次回の(20)で,一旦終了させていただく予定です。Cap269_2
前置きが長くなりましたが、今回のテーマはBBMの魅力について。この物語が好きなわけや,感動する理由は,観る人によって,それぞれ微妙に違うと思います。それはきっと、その人の価値観や人生観,体験などが反映されるから。

BBMのファンはみんな,大なり小なり,イニスたちの物語を辿りながら,自分の人生を振り返って考えることを迫られるような気がします。そこがこの物語のすごいところであり,奥深いところなのでしょう。
・同性愛と,それに制裁を与える社会や時代。
・報われなくても,愛さずにはいられない愛の絶対的な力。
・人生の選択と,選び取ったものに対する責任。
・伝えられなかった愛が引き起こす慚愧の思い。
・ソウルメイトの存在
・自分らしく生きることの大切さと、それができない場合の悲哀
08
私の場合は,ソウルメイトの存在について一番考えさせられました。どんなに長い歳月も,遠く離れた距離も,決して壊すことがてきなかったイニスとジャックの愛。それは、歓喜だけでなく、激しい痛みをも彼らに与える愛であり,逃れることができない,宿命的な愛だったと思います。彼ら自身も,自分の意志ではどうすることもできず,圧倒的な愛の力に 引きずられていたのかもしれません。 
Cap272 私は,こんな激しく切ない愛があるのかと感動し,それと同時に,自分の今までの人生,そしてこれからの人生のことを思って何とも寂しい気持ちになりました。・・・・なぜなら私は、彼らのように全身全霊で誰かに恋い焦がれた経験がないから。(ありきたりの恋は体験したことがあるけど,障害があれば,すぐに消え去るほどの恋でしたね,今思えば)

魂が共鳴しあうソウルメイトに,今後出会えるとも思えません。それに,本音を言うと,私は彼らのように,苦しみと背中合わせの愛を,体験するだけの勇気はないと思います。だからこそ彼らの愛は,手の届かない美しい星のように煌めいて思え,彼らを思うときはいつも,あきらめの混じった切ない憧れの感情に襲われます。
Normal_088s 
BBMは不思議な映画です
観る人の心の一番奥にまで届き、そこに納められている,それぞれの愛の記憶や,大切にしている感情を揺り動かすのです。時には遠い昔に封印して、忘れ去っていたものさえも鮮やかに思い出させる力があるような気がします。

十人いれば,十通りの感動がきっとあるのでしょう。

ウィスキーを酌み交わしながら(ワインでもいいけど)この物語を愛する人たちと,BBMの魅力について語り合えば,きっと夜が更けるのも忘れるくらい,盛り上がることと思います。

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ブロークバックマウンテン」カテゴリの記事

コメント

 こんばんわ~、
 ほんとに話題が尽きないし、人それぞれの感想を抱く作品ですね~、僕は、やはりこの時代(現代でも)に根深かったフォビアのことが、切なく、悲しかったですね、フォビアに捉われてジャックをきちんと愛せなかったイニス、そのイニスに翻弄されてしまったジャック、皮肉な愛の結末が・・・、誰にも罪はないはずなのに、人生は矛盾だらけなのでしょうか?って、まあ結果としてイニスはジャック亡き後に愛を誓ったと思うので(皮肉な運命)少し救われたかな?ジャック=天使(またはキリスト説)は満更ではなさそうですね。だから僕はラストが一番好きですが、
 ところで、今日ジェイクの次回作「ブラザーズ」のオリジナル「ある愛の風景」を見てきましたよ~、感想はいい作品、佳作だと思います、ななさんにもぜひ見て頂きたい作品でオススメします(ただ劇場数が少ないんですよね)重いテーマで、ある種反戦映画だと思うし、人間性を問われるというか、究極の選択があるんですよ、少しBBMにかぶる(無理やりかも)ところもあるような・・・、ジェイクのリメイク版も俄然見たくなりました。
 それではまたお邪魔させて下さい。

イニスJrさん こんばんは
わあ,「ブラザーズ」のオリジナル,ご覧になられたんですか!う,うらやまし~!こちらの劇場ではもちろんやってません。(泣)重いテーマですか?それは,ジェイクもトビーも得意分野ではないですか。きっとリメイク版も素晴らしいものができますね。
話をBBMに戻しますが,イニスJrさんは,やはりフォビアのことが一番心に来ましたか。現代でも根深い問題なのですね。
イニスの悲劇はまさに,それから来たものでしたね。ジャックと出逢わなかったら,彼は一生自分らしく生きることはなかったのかも知れません。そこに至るまでには,本当に苦しい痛みの道を通りましたけど,やはりどんなに遅くなっても,本来の自分になれたことは,イニスにとってはよかったと信じたいです。
人間をキリストに例えるのは,私(=クリスチャン)から見たら畏れ多いですけど,確かにジャックは死んでメッセージを残すことで(意図的ではないけれど)イニスを真実の愛に導きましたね。「救う存在」とか「全てを受け入れてくれる存在」とかいう意味では,確かにジャックはキリストみたいなものかも知れませんね。イニスにとっては。
ラストシーンは私も好きです。窓の外にジャックの魂がいて,イニスの誓いを聞いている・・・そんな気がします。

ななさん、お久しぶりです
20回でお終いにするって書いてあったので、ショックを受けています。区切りをつけるのですか?
私のプログに違和感を覚えたのでしょうか、気になっています。
私の視点は、年齢的にどうしても上になってしまうのですが、ジャックの真剣さを感じる上で、つまり一般に同性愛者と呼ばれている人達の正当性を語るにはここまでの理解が欲しいと思っています。
誰も彼らを批判できないということを伝えるためにです。
この作品は、もちろん世間の偏見が問題なのですが、一番大事なのは自分自身の意識していない偏見でもあると思っています。
私自身もそれは同じです。闘うべきは汝自身
イニスが陥った、恐怖という形をとったそれ・・
思い切り作品に感情移入させて(動物にはできません)、自分自身を正直に生きることの大切さを伝えてくれているのではないでしょうか。特に映画ではそう感じます。
誰でも自分の幸福を求めていいんだ、求めるべきだと。
ジャックの死を悼むためにも・・
勇気を持って生きたいものです。
ジャックがイニスや私たちに教えてくれているような気がします。

PEARLさん こんにちは
20回で終了するのは,別に意味はないんですよ。
物語のシーンをテーマにわけて書き始めたのですが,一応書きたいテーマが終わったので,終止符を打つだけのことです。
つれづれに思いつくことは,五月雨式にいつまでも出てくるのですが,それだと永遠に書き続けることになってしまいそうなので,それもしんどいかと。このBBMの部屋はずっと置いておいて,これからは何か浮かんできたり,新しい情報が入ったりしたら,その時々で記事を付け足す方向で行こうかと思っています。連載にしたら,定期的に書かなきゃ,という強迫観念が起こるので。
PEARLさんが来てくださる前から20あたりでやめとこうと思ってました。お気をもませてしまったなら,申し訳なく思います。
自分自身に正直に生きることは,本当にこの物語の大きなテーマですね。私は記事にも書いたように,このような強い愛にもあこがれましたが,自分らしく生きることも,やはり厳密な意味ではできてないような気もします。それって,実はできている人はほんの一握りなのかもしれませんね。
 


 映画 「ブロークバック・マウンテン」に関する、ななさんの多彩な記事を余すとjころなく読ませていただきました・・。

 思えば、地元のミニシアター「シネマテーク高崎」の会員だった頃に、この映画の感想をいろいろな人と語り合い、また、ブログをやっていた際にも、ゲイの方も含め、多くのこの作品のファンの方と話したことを思い出しました・・。
作品理解に避けて通れない、旧約聖書の勉強も何十年かぶりにしました。

 ぼく個人の体験でも、ボーイスカウトをしていた子供の頃、オーストラリアから来た同い年のボーイとキャンプをし、二人で食事を作り、ジャックとイニスが寝泊りしたような三角テントを張り、二泊三日の共同生活をしたことが・・。

狭い空間の中で、彼の肌の白さと蒼い目の下のソバカス、顔の小ささと相反するような足の大きさなどを意識し、なぜかドキドキして、なかなか寝付かれなかったことが・・。
もちろん、映画のようなことが起こるはずもなく(なにせ小学生ですから笑)翌朝を迎えました。

同じような体験をされたブロガーさんのお話も後年聞くことができ、人間の内側には男性性と女性性があるのを改めて実感したりしました・・。
女性でも、「ベルサイユのばら」のオスカルみたいな活発なハンサムウーマンや、「ポーの一族」のメリーベルのような、外見は華奢ではかなげな少女に憧れる、ということも大いにあるでしょうし・・。
ヘテロとかゲイ、あるいはバイって・・。人間が色分けしてるだけで、その人自身が持つ本質的なものではないわけですしね・・。

ぼく個人の考え方は「同性愛者を嫌悪せず、排斥せず、人間として愛情と尊敬を持って接するが、同性婚の合法化には反対する」という、ローマ法王の立場に近いですね・・。

 ぼくが、今では語りつくされた感のあるこの名作の感想をいろいろな人と共有し、自分のなかで出した一つの答えは・・。

この作品のテーマが、単にゲイ問題にあるのではない、ということなんですね・。

この映画が、ゲイに関する偏見に問題を喚起させたの事実ですが、アン・リーが作りたかったのは、やはり、「ある晴れた日に」のような、『一人の人間は、距離と時間と環境、しがらみやさまざまな恋情の誘惑を超えて、どこまで人を愛し続けられるのか・・』だったのではないかということ。

これは、ななさんの言うソウルメイトという言葉に言い換えることができますね。

 ソウルメイト・・BBMは、ジャックとイニスの不器用で荒々しい、それでいて純粋で美しい性愛の表現にも注目が集まりました(もちろん、性愛は人間にとって大切なことですが)最終的には、陳腐な言い方ですが"心”の通い合いなんでしょうね・・。

ジャックが思い描いた、実現することのなかった二人の牧場で羊とともに育みたかったのも、心であり、イニスは、その心を抱きしめて独りで生きる決意を固めた・・。

 人は孤独な生き物です。
家族や多くの友人、自分を支えてくれている、と信じる人たちの中にあっても、この広い世界で荒野にたった一人でたたずんでいる、と感じるときがある・・。
生きてゆく、ということは、そんな思いの繰り返しでしょう・・。

だからこそ、この映画には、人生のすべてが詰まっているように感じる。

ななさんの言うように、十人いれば,十通りの感動がきっとあるんだと、ぼくも思います・・。


 追伸 『雨の日は会えない 晴れた日は君を思う』隣県で5月上映なんですか!

>4月からは超多忙で・・

一般の会社でもあわただしい新年度の時期、新入生の世話や新任職員の教育など、時間に追われるような毎日が、ななさんの体調を崩させてしまうのでしょうか?
こればかりは、ご自愛ください、などといっても仕方のないことなんでしょうけどね・・仕事ですし・・。

それでも、無理されないよう、今年の連休はできれば絶好調!で映画館に遠征されるように願っています・・。

浅野さん 古い特集にありがとうございます。

BBMの魅力は確かに人それぞれのツボにはまる・・・というところかもしれません。それも、「悲しみ」や「苦しみ」のツボにはまるほうが多いかも。ゲイの物語でありながら、別に異性間の悲恋ものにも通じる苦悩が描かれていると、今となっては思います。
命がけの困難を伴う愛のかたちが、あの当時のアメリカでのゲイ問題だったので、たまたまゲイの物語になったのかもしれませんね。

愛には必ず苦しみはつきものだと思います。それは、愛が自己犠牲を伴うものであるからですが。本物なら。愛が大きいほど苦しみも比例して大きくなるのかもしれません。それでも愛さずにはいられない人間の業のようなものがこのBBMには描かれていて、そこが多くの人の共感を呼んだのでしょう。

聖書には同性愛は厳禁と書かれていますね。快楽だけを目当てにするならそうかもしれませんが、神が同性しか愛せない心を持った人間をお造りになったなら、それならどうすればよいのか?とも思いました。

BBMでファンになったジェイクの作品は隣県のそのミニシアターではけっこう上映してくれて、「プリズナーズ」とか「ナイトクローラー」もそこで鑑賞しました。
「雨の日・・・」も観たいのですが、連休は毎年ダウンしているので・・・どうでしょうかね。4月からGWにかけては、学級開きと家庭訪問と初めての参観日で通常の3倍の仕事量とストレスです。土日も返上で仕事をしないと廻りません。体調不良でも休まず突っ走る時期なのでGWになると遊びに行くどころか寝込みます。そこで連休の間になんとか体調を立て直すわけで。

今年はどうでしょうね。行けたらいいのですが。

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