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2007年10月28日 (日)

THE LAST DAY

Cap051 ギャスパー・ウリエルの幻の恋愛映画。2004年度製作。・・・すいません,今個人的にギャスパー祭りをやってますんで,彼の出演作の記事が続きます。きっとこれはマイナーな作品で,映画の出来からいうと,そんなに傑作とは言えないかも知れないけど,この作品のギャスパーは,また一段と美しいから,ファンの方は必見。

Cap052
作品ごとに雰囲気を変えることのできるギャスパー。かげろうの坊主頭のイヴァンや,ハンニバル・ライジングでのオールバックの彼に比べると,この作品で彼が演じたシモンは、容貌の点では,一番彼の素顔の美しさに近いのではないかと思う。

物語は・・・うーん,シリアスで切ない物語だけど,多少無理がある。主人公のシモンは,写真家を目指す18歳の青年。彼はクリスマス前の休暇を過ごすために,実家に帰る途中の列車内で,ルイーズという少女と知り合う。

このルイーズが何とも摩訶不思議な少女で,そのまま彼の実家についてきて,何と居候しちゃうのだが,シモンと同じベッドに寝ながらも関係はなし。

Cap053 ここらへんで,私の頭の中はカルチャーショック???で一杯に。シモンの家族も,いきなり何の紹介もなく現れた彼女を,違和感なく,まるで家族のように扱うし,ルイーズもシモンの前で平気で着替えをしたり,互いのこともよく知らず一緒に寝たりして,それで何も起こらない。

「これって,普通か?この国では」とあきれつつもルイーズってあつかまし~とちょっとむかついたりもしたが,彼女がなぜシモンに近づき,何の目的で彼の家に来たかが後でわかると,彼女がシモンに親密な態度を取りながらも,そんな関係にはならなかったのも、「なるほど,そうかいな」と納得した。
Cap058_2
シモンの家族はぎくしゃくしている。
シモンと仲がいいのは,彼の母親だけで,姉と父は彼を愛しているよりはむしろ,憎んでさえいるように思える。シモンの方もそれを察して,一家の中に温かい団欒の気配はない。
Cap065
シモンには親友のマチューという灯台守の青年がいて,三人で時を過ごすうちに,ルイーズはやがてマチューと恋に落ちる。 ルイーズとマチューの関係を,シモンはもちろん素直に喜べず,取り残される悲しさで苦悩するが,どうも彼はルイーズよりもマチューに恋しているような雰囲気だ。ルイーズをマチューに取られるのが辛いのではなく,マチューをルイーズに取られるのが辛いようにも見える。・・・・ようわからん。シモンはとても内気で複雑な青年らしい。
Cap069
そうこうするうちに,ルイーズはマチューとともにパリに去り,落ち込むシモンをさらに傷つける衝撃的な事実が母から明かされる。きっと出生の秘密だろうなあと,あらかた予想はついてたが,やはりそうだった。(脚本があまりよくないのか,先が読めるわりには共感しにくい。)

とにかく,この物語のギャスパーは,とことん可哀想で浮かばれない役柄だった。前半は,ルイーズに翻弄され,マチューとの三角関係に悩む彼を観て,こちらも けっこうストレス溜まりまくり。後半は後半で「そんなむごいこと知らせるな!そっとしといてやれ!」と母親に叫びたくなった。
Cap071
この作品のギャスパーは,いかにも繊細で孤独な青年。感情を外に出さず,ひたすら内へ内へと哀しみをこもらせてゆく。それはそれで彼の端麗な容貌にしっくりとはまっていたが,あんまり可哀想なので,これを観た後は口直しにハンニバル・ライジングを観て,不敵な笑みをたたえつつ,鮮やかに敵を倒す彼の姿にすかっとした。

Cap091_3 別人!
彼のナイーブな美しさを堪能するにはお勧めの一本だ。フランスの港町の荒涼とした風景と,彼の切なげな美貌が心に残る。

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映画 さ行」カテゴリの記事

コメント

ななさん、おはようございまーす。
ギャスパー祭り絶賛継続中のクリスです。

>この作品で彼が演じたシモンは、容貌の点では,一番彼の素顔の美しさに近いのではないかと思う。

それに尽きると思います(笑)
写真家という設定もギャスパー本人の趣味からとってるようだし、ラフなファッションも、毎年ローランギャロスでパパラッチされるときの雰囲気に近いし。ただ、性格や生いたちの設定があまりに可哀想なキャラでしたね。

映画のできとしては、うう~ん、もっと歪んだ家族と報われない愛が有機的に絡めばよかったのでしょうが、シンボリズムをぶつ切れに並べたので、なんか垢抜けないゴダールみたいになっちゃいましたね。

ギャスパーの美しさにひきずられて、しまいにはPVになっちゃった感じというか……エンドクレジットではカメラ目線まで送らせちゃって……。

でも、とにかく、この作品でしか観られない繊細で儚げで透明感あふれる、少年と青年のあわいの美しさに満ちていたので、うれしゅうございました。

クリスさん いらっしゃいませ。
へえ,ギャスは写真が趣味なんですか?似合いますね。彼のことは,イイとこの坊ちゃんだということしか知りません。(それでファンといえるのか?)
モデルになってもいいくらいのルックスとセンスだと思いますが,あの神がかりな演技力を見ていると,やはり俳優が彼の天職だと思いますね。
この作品は,物語は面白いと思うのですが,脚本やストーりー展開や,人物の描写がいまいちのような気がしました。
ネタばらしになりますが,シモンの出生の秘密も,あれは「代理母」ならぬ「代理父」というか「種付け父」?みたいな話だけど,それを赦す夫というのが理解できなかったし(おまけに後でめちゃくちゃ根にもってるし)ルイーズの行動やシモンの反応も,共感しにくかったのは,「そこでそんな行動取らんだろ」とつっこみたくなるシーンが多すぎたせいです。
どんな悲劇が待ってるのだろう?という興味と,ギャスの美しさでおしまいまで観れましたが,中盤は中だるみしてましたね。
ただ,この監督さんは,ギャスの美しさは十分承知されてる方だなという印象をうけました。
ほんとに彼のプロモーションビデオかもしれません。
でもそれはそれで楽しめました。彼の顔立ちがどんなに整っているか,他の作品よりはじっくりと堪能できました。

ななさん、こんにちは~。

>モデルになってもいいくらいのルックスとセンスだと思いますが,あの神がかりな演技力を見ていると,やはり俳優が彼の天職だと思いますね。

まったくです! じっさい、2003年にランウェイに立ってる画像も出回ってますし、モデルはしてたようですね。ひところはエディ・スリマンが彼にほれこんで、どんどんディオール・オムの服を贈っていたのだとか。
でもでもでも、あの役になりきる尋常でない演技力こそ、ギャスパーの真骨頂。カメラに愛された俳優と申せましょう。

この映画、個々のシーンのイメージはおもしろいのに、つなぎが悪いんですよね。ななさんのおっしゃるとおり、マルコーニは彼の美しさをどう撮ればいいかよくわかっていて、スチールでも素敵な作品をたくさん残しています。


ギャスパーの未公開作のDVD化ということでいえば『キスはご自由に』のほうが作品の出来としてはいいのですが(どたばたコメディだけどペーソスも漂う)主演じゃないことがネックなのでしょうね。でも群像劇なので意外に出演シーンは多く、これでリュミエール賞をとり、セザール賞にもノミネートされたのだから、いつか日本でもDVD発売してほしいなあ。

おっと、いけない。長くなりました。それではまた。

クリスさん,さすがギャスパーのこと,詳しいですねー。
やっぱりモデルまがいのこともしてたんですか。
何着ても似合いそうですものね,彼。たしか雑誌で見かけた写真で(カンヌかどこかの授賞式だったかな)ギャスパーが純白のスーツに黒いネクタイ締めてるのがあって,そんな奇抜な取り合わせ(逆葬ルック)でも,彼がまとうと素敵でした。
彼はきっとこれからは有名監督の作品の出演が多くなるだろうから,ギャスは素敵でも作品の出来はいまいち?というケースはなくなると思います。
とにかくどんどんスクリーンに出てほしいですね。

きゃ~、ギャスパー、本当に綺麗な顔ですねえ。彼は久々に現れたフランス美形俳優ですね。(ちなみに私の中でフランス美形俳優はシャルル・ボワイエ→ジェラール・フィリップ→アラン・ドロン→モーリス・ロネ→ヴァンサン・ペレーズ→ヴァンサン・ルクールといった順番になっております)
そんじゃそこらの女優さんより綺麗ですよね。ギャスパーは。でも確か、頬にちょっと傷があるんですよね。そこがまた絶妙な雰囲気を醸しだしてはいるんですが。

おお mayumiさん,さすが往年のヨーロッパ俳優にお詳しい。
私は↑の美形俳優のうち,顔が思い浮かぶのは,ジェラール・フィリップと,アラン・ドロンと,ヴァンサン・ペレーズだけですわ。ジェラール・フィリップは綺麗でしたねぇ。アヌーク・エーメと共演した「モンパルナスの灯」が忘れられません。
美形男優の宝庫はフランスよりはイギリスだと私的には思っていますが,ギャスパーはほんとに久々の仏的正統派麗人ですね。頬の傷は犬に噛まれたそうですよ。・・・痛かっただろうね。

ななさん、こんばんは。
ウリエルの繊細な美しさが堪能できた映画でした。
まあ…それだけとも言えますが(笑)。
手をのばせば触れ合えるのに、家族・片想いの人との心のつながりは全体的に希薄で。
『ハンニバル・ライジング』で口直しをするななさん、ナイスです!ヘタレなわたしは殺人シーン、ほぼ目をそらしていたので…。
ギャスパー祭り、また後でじっくり拝見させてもらいますね~♪

それからリンクの件、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします♪

リュカさん こんばんは!
この作品,ギャスパーの繊細なガラスのような美しさが満載ですよね。
>まあ…それだけとも言えますが(笑)。
・・・言えてる,確かに~(;´▽`A``そこが辛いところかなぁ?
登場人物のだれもがすれ違う,切なさを表現していましたが
もっと上手な見せ方をしてほしかったですね。
ハンニバル・ライジングは一番好きなギャスパーものかも。
彼の演技力の確かさを認識した作品でもありますし・・・。
ギャスパーもね,新作がなかなか出なくって,ただいま待ちくたびれている状態ですわ。

こちらこそ,リンクありがとうございました!
これからたくさんおしゃべりしたいですね~,切ない愛について・・。


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