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2007年9月16日 (日)

HERO

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映画は観るけどドラマは殆ど観ない私は,実はこのHEROのドラマ版は未見だ。だから,まっさらな状態で,検事久利生公平や,その仲間たちと,今回スクリーンで出逢った。

法曹界のことも詳しくはない。検事は,被疑者を告発する側で,弁護士は被疑者を弁護する側。陪審員制のない我が国では,被告を罪に定めるかどうかは,検事と弁護士の法廷での一騎打ちになるんだなあと,あらためて感じ入りながら鑑賞した。木村拓哉が演じる久利生公平は,東京地検城西支部に6年ぶりに帰ってきたという設定だが

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この「城西支部」の仲間の検事たちが,皆それぞれに個性的で,なかなかいい味を出していた。お堅いはずの地検なのに,何か気のあった仲間のサークルのような,気さくで心地良い雰囲気があって,その中でも特に久利生公平は,全く検事らしくない今風のラフなファッションで自由奔放に動き回りまるで一人だけバイトの学生が間違って混じり込んでいるような不思議な感じだったが,今回彼が担当する難事件の法廷シーンが佳境に入った頃は,すっかり息をつめて 彼の一挙一動に見入ってしまった。

格好いいぞ!久利生公平!

思わず劇場で叫びそうになった。(叫ばなかったけどね)彼のルックスじゃなく(ルックスもいいけど)その心意気がもの凄く格好よかった。 
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彼が担当した障害致死事件。
無実を主張する被告のアリバイ崩しは,とある大物政治家の収賄容疑の件とも,深く関わっていて,普通なら,政治家の悪を暴くことの方に意識が向いて,目の前の障害致死事件などは,ちっぽけに感じてしまいがちなのに,久利生検事が自分の全エネルギーをこの事件につぎこんだ理由は命を落とした被害者と,残された婚約者の無念さを晴らすためだ。彼は決してそこのところを見失わなかった。

どんな仕事でも,慣れてくるとマンネリ化したり 処世術を身につけたりして,出世にたいする欲や打算なんかも出てきて,初心を忘れることもある。

なんのためにこの仕事をやっているのか。
自分の使命は何なのか。

・・・そこをちゃんとわかっていて,どんな障害が立ちふさがろうと絶対に妥協しない彼の姿勢はなるほど,HEROと呼ばれるにふさわしい。木村拓哉のアウトロー的でやんちゃな雰囲気と,ある時は熱く ある時は繊細な輝きを帯びる美しい目。ドラマでヒットしたのも納得。

豪華なおまけのように,イ・ビョンホンが出てきたのが嬉しかった。友情出演のようにちょこっとだが,すごい存在感とオーラはさすが。アクションシーンもちょっとあったし,ビョン様,楽しんで演じているみたいだった。深みのある彼の声が大好きなので電話で彼の声が聞けてよかったな。

劇場からの帰り道,いつのまにか背筋をしゃきっと伸ばしている自分に気づいた。初心にかえって,全力で仕事しようっと。・・・明日からね。

 

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コメント

ななさん、こんばんは。

そうですか、ドラマ観てなくても楽しめましたか♪
良かったですね(^^)/

芝山さんや他のメンバーのコネタなど、
結構クスッと笑える所が多々あるので
いつか機会があったらドラマとスペシャル(週末再放送されるみたい)見てみてねo(*^▽^*)o

TB&コメントありがとうございます!

≫初心にかえって,全力で仕事しようっと。

うん。
私ね、映画やドラマを観るたびに、襟を正さないと!って思うのに・・
やっぱり途中でヘコタレるんです。
自分が腐ってるなあ・・くすんでるなあ・・と思うと、
いつも『ロンバケ』の南を観て「頑張るぞ!いい女になるぞ!」って
奮起したりする(笑)。

久利生くんみたいに、常にまっすぐな信念をもって頑張らないと!!
って・・・この作品を観ながらに私も思いました。

みんながみんな彼のようにHEROにはなれなくて。
だけど、だからこそ。
彼のように自分のスタンスを貫けるキャラクターが
多くの人の励みになるんだよなあってつくづく思いました。

素直に面白く、満足な1作だったと思います♪

オリーブリーさん こんばんわ
そうですね。たしかにテーマはがっつり伝わってきて
久利生検事の魅力も堪能できたけど,
ドラマを観ていたら,他のキャラクターの小ネタがよくわかって
笑いのツボが増えたでしょうね。また観てみたいです。
でも,このドラマ,登場人物の魅力もさることながら,
毎回扱う事件は変わるだろうし,久利生くんと雨宮嬢のロマンスの行方(あ、そっちのスリルはもう終わったのね)も気になることだし,視聴率が高くなるのも無理はないですね。

睦月さん こんばんわ
拓哉くんのキャラクターはいつも
前向きな元気をくれるものが多くて,それは彼の持ち味なんでしょうけど
後味がとてもいいです。爽やかな清涼剤を飲んだみたい。
でも,この久利生公平くんは,格別に気に入りました。

世慣れてくると,妥協しちゃう術を身につけちゃうんですよねー。
信念とか,純粋さとか,諦めない心とか,いくつになっても
持ち続けることができる人っていますよね。
久利生くんは,きっとそうなんだろうなあって思いました。
蒲生弁護士も,そのことで心を打たれたみたいでしたね。

「ロンバケ」の南を演じた山口さん,いくつになっても若々しいですね。
拓哉くんと彼女のカップルが,とても好きでした。

ななさん、こんばんは♪
TBありがとうございました!
映画を見に来る人はたいていドラマのファンかと思っていたのですが、ななさんはドラマ未見でも楽しまれたとの事、それは映画の完成度の高さを物語ってますね。
城西支部のメンバーはすごく息が合っていたでしょう?
ぜひぜひチャンスがあったら再放送でもドラマを見ていただきたいな~。
あのマスターも毎回いい味出していますので。

ミチさん,TBとコメントありがとうございました。
>城西支部のメンバーはすごく息が合っていたでしょう?
ほんとに,あんな職場だったら,どんなに忙しくてもがんばれそうで
羨ましい。すごい二枚目なのに,しょぼくれキャラの芝山さんとか,可愛いですね。
>あのマスターも毎回いい味出していますので。
田中要次さん,日本の俳優さんに疎すぎる私は,初めて見るお方で,
「日本人?東南アジア人?南米系?」と首をひねりながら観ましたよ。
どんな時も「あるよ」って,名言ですね。
ドラマも観て,チームHEROの他の活躍ぶりも,楽しみたいですね。

トラ・コメどうもです。
ひらりんは6年前のシリーズものは見てたけど、2006年のスペシャル版は見てなかったので、
中井貴一のあたりが、ちょっと意味不明でしたね。
やはり、予習しておくといっそう楽しめた作品でした。

ひらりんさん こちらこそTBとコメントありがとうございます。
中井貴一の部分は,私もドラマ未見なのでわからなかったですね。
何となく雰囲気で察することはできたけれど。
花岡が登場するから,どうしても彼も出さなきゃいけなかったのでしょうか。中井貴一本人は,とても存在感はありましたけど。

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