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2007年8月16日 (木)

ブロークバックマウンテン(3)

原作者アニー・プルーの訴えたかったこと
Cap005_2 
映画の原作者の
アニー・プルーが,この物語を書いたきっかけ。

それは,とあるバーで,一人の老いたカウボーイが,見知らぬ若いカウボーイを,過ぎ去った切ない憧憬の思いをこめて見つめていたのを目にしてからだという。いろいろと調査してみると,ワイオミングには,結婚せず,一人で孤独に牧場を経営している老いたカウボーイがたくさんいて,彼らは一様にして口数が少なく,一種の非常に静かな諦念とも言うべきものをたたえていた。そしてまた,プルーは言う。「ワイオミングは,年老いた独身のカウボーイの自殺者がとても多い州でもある。」と。

プルーがバーで見かけたあの「老いたカウボーイ」が,青春時代を生きた1960年代のワイオミングは,今よりも,もっともっとすさまじいゲイ・バッシングの嵐が吹き荒れていただろう。プルーは「あの時代の激しいゲイ・バッシングのために,愛し合いながらも,結局何事もなしえることができなかった男たちについて書きたかった」と言ったそうである。

多くのカウボーイに「これは自分たちの物語だ」と言わしめた,ブロークバックマウンテン。単なるラブストーリーではなく,非常に重い,社会的なメッセージが内包された物語なのかもしれない。
Cap283
ワイオミングには,60年代に,イニスとジャックのように,愛し合いながらも,共に生きることを諦めざるを得なかった哀しい恋人たちがどれほどいたことだろうか。荒涼とした僻地のワイオミングで,ただそこに生まれ育ったというだけで,土地の風土や価値観に一生縛られ,逃げ出すことも,開き直って生きることもできなかった男たち。彼らは,今現在も,叶えられることがなかった夢と,選び取ることができなかった人生を,どんな想いで振り返っていることだろうか。

人は誰でも,
本来の自分らしく生きてゆく権利があるはず。


誰を愛するか
という問題で,他人を裁く権利は,人間にはないのではないか。「自分たちと異なる」ものを排除しないと気がすまない人間の愚かさは,どうしようもないものなのか。・・・そう考えてみると,センチメンタリズムに浸ってばかりはいられない,やりきれない怒りと哀しみをあらためて感じてしまった。

  

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ブロークバックマウンテン」カテゴリの記事

コメント

ご訪問とコメントありがとうございました。
さっそく、遊びに来ちゃいました(笑)。

ブロークバック・マウンテンの原作については、知りませんでした。
私が知っているカウボーイは、西部劇に出てくるジョン・ウェインみたいな
逞しくてカッコいいタイプでした。
孤独なカウボーイにスポットをあてたアニー・プルーは素晴らしいですね。
そして、原作をあれほど美しい映画にしたスタッフにも拍手です。
また、来ます。よろしくお願いしま~す。

マーちゃん いらっしゃいませ。
そうなんですよ。原作あるんです。
集英社文庫で381円で販売されてます。
わずか30ページの短編ですよ。あっという間に読めます。
映画は原作を2時間半に膨らませているんですが,原作の味わいやテーマを全く損なってないです。素晴らしい脚色ですね。
機会があれば,原作も手に取ってみてください。
こちらも,泣けます。特に,ジャックの回想シーン「まどろみの抱擁」は,原作をよむといっそう切ないです。
また,遊びに来てくださいね。

原作は381円で販売されているのですか?!
(ずいぶんとお安い・・・笑)
是非、読んでみたいです。そして泣きたいと思います。

リンクしてくださったのですね。私の方でもリンクさせてくださいね。


勝手にリンクさせていただいて申し訳ありませんでした(汗)
拙ブログのリンク,大歓迎です。ありがとうございます。原作,是非ご一読ください。脚本家のダイアナ・オサナが半分まで呼んで号泣して,脚本化を決めたそうですよ。

ななさん。こんばんは。
ご訪問いただいてありがとうございます。そうか、アニー・プルーはそんな老いたカウボーイを見たので、この物語を紡いだわけですね。ワイオミングには生涯独身のカウボーイが多いのか…。ワイオミングのような土地に生まれ育つことというのは、ワタシ達の想像をはるかに絶した世界なんでしょうね。自由の国が売り物のアメリカは反面保守的な価値観でけっこう人を縛る国ですが、この西部の恐るべき頑固さというものは、オソロシイものですね。原作、短いけどいいですよ。一人になったイニスが、ジャックの夢を見るところから始まるんですが、その気になれば瞼の裏にジャックのイメージをとどめておける、というような描写があって、イニスらしいなぁと思いました。

KiKiさん よくいらして下さいました。
身近にジェイクのファンがいないし,BBM(骨折り山)のファンもいない(そもそも周りに映画好きの人間がいない!もっと言えば,県内に映画館が一つしかない!ワイオミングなみの僻地ですねー。さあて,どこの県でしょう?)な環境の私にとって,ネットでジェイキーさんとお話しできるのが夢でもあったので,KiKiさんのブログとの出会いはとても嬉しいです!ジェイクのこと,いろいろ教えてくださいね。よろしければリンクもさせてください。
さて,BBMですが,あの時代とあの場所だったから成立した物語ではあったのでしょうが,やはり残酷ですね。死んだジャックはつくづく哀れですが,ジャックの死後に彼を想って暮らしたイニスも健気ですわ。(涙)

ななさん。リンクありがとうございます。
ワタシも早速リンクさせていただきますね。
今後ともよろしくお願いします。

ななさん、初めまして。
TBとコメントをいただき、ありがとうございました。
すぐにお邪魔できなくてごめんなさい。
TBをお送りしたのですが、反映されないようで申し訳ないです。

わたしは映画ブログの中では、映画を観る本数は決して多くないのですが、
それでもこの作品は、初見で立ち直れないくらいの衝撃を受け、
上映期間中は何度も通い、DVDも何度も見直し、
それでも尚、この作品に対する熱い想いは消えません。
公開後1年以上経っても、まだこの作品を語れる方にご訪問いただいて、
とても嬉しいです。
残念ながら、わたしはイニス+ヒース派ではありますが、
これからも、どうか仲良くしてくださいね。
よろしくお願いします。

ななさん、TB&コメントありがとうございました。

私はジョニーの次にヒースが好きなので(笑)公開同時に観にいきました。
ジェイクの演技はお上手だけど、お顔が苦手だったのですが、初めてスクリーンで観て長い睫毛でウルウルする瞳に吸い込まれましたよ(笑)
裸で体を拭くヒースの前方、俯き加減のジャックのシーンは印象に残ります。
切ないラブストーリーでしたね。
二人の演技が素晴らしかったです。

悠雅さん。すてきなコメントありがとうございました。 TB試みてくださったんですね。反映されなくて残念ですが,かわりにリンクさせていただきますね。このブログにも,最近BBMのファンになられた方も訪問してくださるので,悠雅さんの記事をぜひ読んでいただきたいです。
BBMと出会って1年たつ今も,時々DVDを観かえしては,そのたびに涙ぐみます。原作も,文章を暗記するくらい読みましたが,今でもよく読み返しています。たぶん,これほど心を動かされる映画はもうでてこないんじゃないかという予感が。
悠雅さんはイニス派ですか。ジャックの愛した人だから,私はイニスも好きです。今でもトレーラーハウスでジャックを想って生きてるような気がしちゃいますね。これからもよろしくお願いします。今更BBMの記事を書いても,時期はずれの気はするのですが,どうしても語りたいことがあるので,記事はマイペースで更新していこうと思っています。

 オリーブリーさん いらっしゃいませ。
ジョニーの熱烈なファンだと伺っていますが,私もジョニーは大好きで,(何故かレビューはまだ書いてないけど)実は彼の出演作のDVDを多数コレクションしてますよ!(だったらさっさとレビュー書け!)
現在持っているのは,「フロム・ヘル」と「スリーピー・ホロウ」と「リバティーン」と「エド・ウッド」と「シザーハンズ」です。もしかしてファンと言えるのかも?彼の魅力は語り尽くせませんね。だからレビューで語れない・・・(ただの言い訳)
ヒースも昔から好きでした。BBMも,私は初めヒースねらいで観たんですよ。そしてジェイクにとっつかまってしまいましたが。ルックスは断然ヒースが魅力的です!
でもヒースのイニスを観て,彼のルックスだけでなく,見事な演技力に驚嘆しましたね。あんな骨太な演技ができるなんて,なんだか嬉しくなりました。ヒースの出演作も,今後ずっと注目していきたいとおもいます。
長くなりました。また遊びにおいでください。ジョニーの作品「リバティーン」あたりから,レビュー頑張ってみようと思います。リンクさせてくださいね。

TBありがとう。
すいません。
調子に乗って、過去blogにたくさんのTBを送ってしまいました。暇なときに、見てくださればと思います。
そちらのブロークバックマウンテンに対する多くの論稿は、とてもいい作業だと感心します。
全体を通読して、また感想を寄せれれば、と思います。
これからもよろしくお願いします。

kimionさん,たくさんのTB,ありがとうございました。
いっぺんにTB返しをするのももったいないので
少しずつさせていただきますね♪
ブロークバック~をお褒めいただいて,ありがとうございます。
論稿って程のものじゃないので,恥ずかしいですよ。
ジェイクが好き~としか書いてないのもありますし。
またコメントをいただければ嬉しいです。
それと,今頃になって言うのも申し訳ないのですがkimionさんのブログをリンクさせていただいております。
無断で申し訳ありません・・・。

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