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2007年8月18日 (土)

ブロークバックマウンテン(4)

出逢ってしまったソウルメイトの物語
Cap063
「ヘドウィク・アンド・アグリーインチ」
という映画の中で,主人公の青年が歌っていた歌の歌詞が,今も頭に残っている。(うろ覚えだけど)それは,引き裂かれた「半身」についての詩だった。(曲名は忘れた)

遙か昔,もともと二人で一体だった人間たちが,
神の怒りの稲妻で,それぞれ二つに引き裂かれた。
それ以来,人間たちは,失われた片割れを探し続け
その旅路が「愛」と呼ばれるものである。

・・・こんな内容だったと思う。

ならばもし,一体だった時の二人が,同性どうしだったなら,やはり同性しか愛せない人生を送るのかもしれない。そして出逢いを果たした半身たちが愛し合う時,二人は遠い昔に失った完璧な一体感を,再び取り戻すことができるのだろう。そんなことを思いながら,この歌を聴いた。
Cap034
しかし,人がその人生で,喪われた半身と出逢える確率って,実際はとても低いように思える。おそらく,大勢の人が,「運命的な半身」に出逢うことなく一生を過ごし,そこそこ愛する相手と結ばれて,それでも互いに満足して,幸せで平穏な人生を送るのではないだろうか。

運良く出逢うことができ,しかもその相手が異性であって,おまけに出逢ったときはお互い独身どうしで,みんなから祝福されて結ばれる恋人たちって,稀有であり,この上なく幸せなケースなのだろう。
Cap165
そしてイニスとジャック。
二人の運命的な絆を思うとき,これこそ,「出逢ってしまった半身(ソウルメイト)の物語」なんだろうな、と思った。

ただし,決して結ばれることは叶わないのに,出逢ってしまったソウルメイトの物語だ。この苦しさは,耐えられないだろうな,と思う。なぜなら,自分にとって唯一無二の相手が存在することをいったん知ってしまったら,他の誰かで満足することは,到底できないだろうから。

二人とも互いの肉体だけでなく,存在全てを愛し,求め合っていたんだろう。自分の意思ではどうすることもできないほど,制御不能な力に引きずられて。ちょうど磁石の対極が引き合うのを止めることができないように。そういえばイニスを演じたヒースが,インタビューで「これは出逢ってしまった魂の物語だ」と語っていた。納得。
20
しかし,二人は確かにソウルメイトだとは思うけれど,その割に以心伝心が苦手なシーンも結構あったのが不思議だった。まあイニスは,どんな場合も,相手の言葉に適切なコメントを返すようなキャラではなかったが・・・。それでも,結構重要な場面で,(たとえばイニスの離婚の意味をジャックが早合点とか,関係がばれたかと心配するイニスに対するジャックのお気楽発言とか)二人の心は何度もすれ違っていたように思う。

たぶんこれは,二人の持っていたそれぞれの価値観(特に同性愛についての)の違いが原因ではないかと思う。出逢ったときから,ジャックの死に至るまで,この点に関して二人の温度差は縮まることがなかったように思える。
・・・・そのことについてはまた次回に書きたい。

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ブロークバックマウンテン」カテゴリの記事

コメント

ソウルメイトと出会える確率は低いでしょうね。島国・日本だけでも1億人いますもん。
一人の人間が一生のうちで、何人と出会うのかわかりませんけど
80歳で出会ってもねぇ・・・・さよならが近そうだし
相手に配偶者がいるかもしれないし(この場合はまだ救いがありそうですね)
イニスとジャックのように、苦しみを伴う出会いかもしれないし。
それを思うと、一概にソウルメイトに会うことが幸せとも言えないかもしれませんね。

本当に。結ばれるなら,出会いたいけど,もしだめなら,一生会わない方がいいかもしれません。ちなみに私はたぶん出逢ってませんね。これからも出逢わないと思いますよー。別に構わんけど。(あっさり)
イニス役のヒースと,アルマを演じたミシェルはこの映画が縁で結婚しちゃいましたが,ヒースがミシェルのことを,「彼女は自分のソウルメイトなんだ!」と言ってましたね。アンタの相手はジャックやろ!ってつっこみたくなったけど,実生活ではヒースもジェイクもゲイではないことをつい忘れてしまっておりました。

ななさんご訪問ありがとうございました。ブログ開設と聞いたのでやってきたのですが大分時間が経っていました。

ブロークバックマウンテンは僕の中でも上位にランクインしています。この物語は同性愛が主体なんで、偏見を持つ人が多いんですよね。
僕の周りの友達にこの映画を観たと言うと皆「え、マジで?」とちょっと引かれてしまいます。自分が男なんでこういう映画を観ていると勘違いされるんでしょうかね?

でも、むしろそういう人たちにこそ観て欲しいと思いますね。自分がいかに間違った情報で誤解していたかを知って貰うために。最後まで観てやっぱり気持ち悪いと思う人はいないのではないでしょうか?

長くなってしまいましたが結局の所言いたいことはブロークバックマウンテンは面白い、ということです(^^)

野生麒麟さん ご訪問ありがとうございます。
BBMのファンは確かに女性が多いような気がしますが,ボーイズラブの観点からこの作品を愛しておられる方はあまりいないと思います。たまたま演じた彼らはイケメンの俳優さんでしたが,これは心の物語なので,本来ルックスは関係ないんでしょうね。
男女の純愛ものと同じだとも思いません。同性愛者にしかわからない苦悩も,とてもリアルに描かれていて,それがすごく心を打ちました。
男性の方は,ゲイの方か,ノンケの方かで,この映画に対して見方が違うでしょうね。ゲイの方でなくても,野生麒麟さんのように,この映画に感動された方はたくさんおられると思いますよ。
男性の方の意見もいろいろとお聞きしたいと思っていました。また,遊びにきてくださいね。

ななさま、こんにちは。『プルートに朝食を』拙記事にTBありがとうございました。
こちらの記事、ソウルメイトがお題ですね。拙宅の古い記事ですがTBさせて下さい。

イニスとジャックがソウルメイトだった、と私は確信しています。
死生観や宗教観にも繋がってくることかもしれないのですが、魂って何度生まれ変わっても惹かれあうものだと思うのです。
二人は20年間、ずっと苦しかったかもしれません。それでも、出逢えた奇跡を心のどこかで幸せだと感じていたのではないでしょうか。
そして、いつかまたどこかでめぐり逢うのだと思います。
少し、感傷的過ぎる考え方かもしれませんね。ちなみに私『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』大好きな映画です。
BBMについて、また記事が書きたくなりました。
ではでは。

真紅さま,プルートと,ソウルメイトの記事にTBありがとうございました。
>魂って何度生まれ変わっても惹かれ合う・・・。
とてもすてきな考えだと思いますし,イニスとジャックの場合は,そう思うことですごく慰められますね。・・・いかん,また,涙出てきそうです。

私も,よく考えるんですよ。もし,もう一度人生をやり直せるとしたら,イニスとジャックはやっぱり愛し合う道を選ぶだろうか、と。辛い結果がわかっていても,ですよ。そして,やっぱり二人は愛し合うんだろうなあと思えてならないのです。お互いがいない人生なんて,無に等しいことを既に知ってしまっているから,愛さずにはいられないだろうなあと。そして,そんなにも愛する相手に巡り会えた二人を,私はやっぱり羨ましいと思いました。

また,ぜひ記事をお願いします。真紅さまのBBMレビューに再びお逢いできる日を楽しみにしています。

 ななさん、はじめまして、しじみさんのブログでこちらを知りました。
 「ブロークバックマウンテン」は去年の3月に映画館で見て以来、常に僕の中にある映画です。初見の時は、何回も泣いてしまいました、最初に泣いたのは2晩めのテントのシーンでしたが、
 イニスとジャックはソウルメイトなんですよね、どんなに辛い下界の生活も、山での楽しい再会があるから、耐えてこれたんだと思います。僕も高校生の頃、すごく好きな友達がいて、毎日彼に会うのが楽しみでした、でも彼はノンケで実らない恋だったんですが、だから好きな人に会う楽しさ(山でのイニスとジャック
の気持ち)は痛いほどわかりました、でも異性愛の人も同じですよね、
 ふたりが常にすれ違っていた・・・、そうですね、イニスを責める訳にもいきませんが、イニスはきずくのが遅すぎましたよね、でもジャックがイニスにその大切さを教えてくれた、勇気を与えてくれたのだと思います。ななさんや皆さんの記事やコメントを拝見するたび、すごく嬉しい気分にさせられます。またこの素晴らしい映画に関してお話をさせてくださいね。
 
 

イニスJrさん いらっしゃいませ。
お名前はしじみさんのブログ(1年前から読者でした)で存じ上げておりました。。実はお話したいなあなんて願っていたので,拙宅へお越しくださってとてもうれしいです。この映画に関しては,ブレイクのブームは過ぎてしまって,あらゆる話題が語り尽くされた後ですが,今さらでも,この作品に対する自分の思いを少しづつ書いていけたらと思っていますのでよろしければいつでものぞきに来てください。

2番目のテントシーンは,私も泣けました。ジャックのすがるような目と,ためらいながらもジャックを求めるイニスが,何度見ても切なくて。
彼らの囁く台詞を,何度も巻き戻して耳をこらして聞きました。

私は実はそれまで同性愛というものについて深く考えたことはなかったのですが,この映画を見て,「同性に惹かれることのどこが悪いのか」と思うようになりました。(私が同性愛に目覚めたという意味ではありません)
彼らの間で愛が芽生えるときの自然ななりゆきや,異性愛とは違う,彼らの苦悩や生きにくさといったものが,押しつけがましくなく,でも圧倒的な説得力を持って描かれていたように思います。
イニスたちの絆の強さを思うとき,どんな過酷な運命であっても,やはり羨ましく感じてしまいます。・・・お互いが,お互いのために生まれてきたのですものね。巡り会えて,つかの間愛し合う時を持てたことは,やはり一つの奇跡だったのかもしれません。

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