2024年8月14日 (水)

残暑お見舞い申し上げます

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2024年の夏は災害の夏です。まあ、今までもそんな傾向はありましたが、今年は特に酷い😖😖ですね。

台風、豪雨、酷暑、そして地震の四重苦。ちなみにこちら徳島県西部です。南海トラフ巨大地震がっつり震度7来ると言われている県ですが、山間部なので津波だけは心配ないです。でも家屋倒壊や山崩れは十分可能性あり。巨大地震注意が出されてからは、非常用持ち出し袋の中身チェックやお水などの買い足しを人並みに行いました。一人暮らしなので量は一般家庭より少なめで済みます。

なんかね、たぶん皆さんも同じだとは思うのですが、災害大国日本に住んでると、できる備えは努力するけど、もうあとは「来るときには来る!」と腹をくくるしかないんですよね。運を天に任せて、あとは祈ります。諦めるのとはちょっと違って覚悟を決めてる、というかね・・・。それでなきゃやっていけないです。だって日本全国、安全な場所も季節も予想できないんですから。

日本って、大昔からそうやって大地震や水害で倒壊した家を建て直し、復興を繰り返してきた国なんですよね。だから、集団行動や忍耐や、譲り合い、助け合いが身についている国民性だと思います。そこに希望を託して少しでも多くの人が生き延びてほしいですね。私自身は守る家族もないし、内心ここらでいいやって気持ちもあります。

 

最後に夏の暑さを乗り切る食べ物の画像を貼っておきますねぇ。冷たい冷や汁でーす。まだ2カ月は暑いです。みなさまご自愛くださいませ😃🎵
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2024年7月16日 (火)

小藪温泉に泊まりました。

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小藪温泉は、愛媛県大洲市の肱川の支流である小藪川沿いの渓流に建つ、木造三階建の温泉旅館です。大正時代に建てられた由緒のある貴重な木造建築で、現在は登録有形文化財に指定されています。

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二階と三階には欄干つきの回廊があり、たいへん風情があります。松本清張原作「張り込み」のドラマロケ地にもなったそうですが、納得の雰囲気です。ただし、この回廊に囲まれた部屋は、現在は客室としては使っていません。(入浴後の休憩室などに使っている)客室は比較的新しい別棟にあり、ガラス窓もあるしお部屋に鍵もかかり、トイレや洗面所もついています。
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大浴場と客室のある別棟へと続く階段や廊下が、これまた良い感じ。
そしてまた、この温泉は道後温泉にも負けていない泉質の、知る人ぞ知る名湯で、立ち寄り湯もできます。ただし、渓谷にあるためそんなにたくさんの人は来ないようです。実際、私が宿泊したのは平日のせいもあり、貸し切り状態でした。お湯はトロトロとした美人の湯で、最高に気持ちよかったです。

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大浴場はヒノキ風呂と岩風呂があります。私が泊まった日は、夕と朝で男女入れ替えになっていて、貸し切り状態だったので撮影できました。

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お部屋はこんな感じ。広縁の外のガラス窓の外は渓流になっていて、新緑の景色と谷川のせせらぎに癒されました。お食事も手作りでとっても美味しかったです!

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2024年6月17日 (月)

蛇の道

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黒沢清監督が1998年に製作した同名映画を、舞台をフランスに移し、主演を柴咲コウに迎えてセルフリメイクした作品。リベンジものもイヤミス風味も大好きなので観に行った^_^; ちなみに高評価で名作だという1998年のオリジナルは未見。私が入っているアマプラでは扱ってないので今後も観ないまま終わりそう・・・。

実は映画が始まり、序盤から帰りたくなった・・・(-_-;) ホラーもグロも耐性がしっかりある私だが、なんというか、この作品、登場人物や舞台の雰囲気などすべてが何となく「気持ち悪い」「胸糞悪い」。小説のイヤミスって、ラストの後味がいや~~~な感じのものが多いのだが、この作品、全編通して「いや~~~な雰囲気」が漂ってる。良いやつが一人も出てこないし、じっとりとした不穏な空気が実に居心地が悪い。でも、タイトルが「蛇の道」ですからね。そこは仕方ないのかなと思いつつ、拉致監禁の相手がどんどん変わっていく展開や、つかみにくいヒロインの本性に目も頭も奪われて、最後までしっかり見届けた。

で、観終わった感想だけど、ぶっちゃけ、「私は」再見したいとは思わないし、オススメするには人を選ぶとは思うが、すごい作品であることは間違いない。気持ち悪いが面白い。そしてなんといってもヒロインの柴咲コウさんが素晴らしい。

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彼女が演じているのは、幼い娘を惨殺されたアルベールの復讐の手伝いを申し出る精神科医の役だが、無感情で冷徹な瞳のまあ怖いこと怖いこと。手伝うといいつつ主導権を握り、「もう終わりにしたい」と弱音を吐くアルベールを言葉巧みに操作して、復讐劇を完遂するよう誘導する。かと思えば監禁されてる男たちに「誰か他の人の名を言えば助かるわよ」などどこっそり提案し、拉致する相手を芋づる式に増やしていく。遺体をめった刺しにする場面もあるし、彼女は実は単なるサイコパスで復讐を手伝いたいのではなく連続殺人がしたいためにアルベールを利用しているのでは?などと思ってしまった。

で、結局アルベールが彼女に騙されていたのは想像通りだったけど、その理由や彼女の意図は私の想像と全く違っていて、彼女はサイコパスではなかったけど、怖さは変わらなかったなぁ・・・。ラストシーンで夫を見つめる彼女の目は、このストーリーがまだ終わってないことを暗示していたし。


全編通してフランス語のセリフというのもすごい。髪型もたたずまいもファッションもとてもクールビューティー。でも半端なく怖い柴咲コウさんでした。彼女を観るためだけでも一見の価値あるかも。

あ、西島秀俊さんの無駄遣いのような気もしましたが、彼は彼ですごく不気味な存在感をはなっていた・・・。ただ、事件には直接絡まないから、何のために出てきたのかなぁ。もったいない。

2024年5月19日 (日)

オッペンハイマー

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原爆の父と呼ばれた天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落を実話に基づいて描いた作品。オッペンハイマーを演じるのはノーラン作品では常連の名優キリアン・マーフィー。これは観なければ!と、原作未読でなんの予備知識も入れずに劇場で鑑賞。んで、当然のごとく混乱した。一筋縄ではいかないノーラン監督作品。もちろんこの作品も時系列どおりに見せてはくれない。

いや、時系列通りではあるのだけど、オッペンハイマーの国家機密のアクセス権をめぐる密室での聴聞会(1954年)と、ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr)が主役の上院での公聴会(1958年)が交互に出てくるので「今はいつ?」「これは誰?」「この人はオッピーの味方?それとも敵?」状態で初見時は混乱。二度目鑑賞のときは人物や関係性も調べていったし、公聴会のシーンはモノクロだと気づいたので(遅い!)話についていけた。はじめっから順に見せてくれや!とは思ったけどね。

オッペンハイマーの偉業すなわちトリニティ作戦がいかにしてなされたか、どのような人々がそこに関わっていったのか、という経緯は、聴聞会の場面が進行するにしたがってオッペンハイマーの回想として描かれる。そこに登場する名優さんのまあ多いこと!登場場面が少ししかない名優さんもいる。マット・ディモン、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ジェイソン・クラーク、ケネス・ブラナー、ラミ・マレック・・・いやもうなんて贅沢な!そして男優さんたちが役作りのためか恰幅よく太っている人も多かったような。(キリアンとロバート・ダウニーとラミは除く)

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して、狡猾で尊大な表情を巧みにみせたトルーマン大統領役があのゲイリー・オールドマンとは最後まで気づかなかった!オールドマンは、過去映画でチャーチル役でも見事に化けたけど、今回もお見事。短時間の出演なのに怪演から目が離せず、この役者さん誰よ!となってググってびっくりした。いやぁ全くわからなかった。このトルーマン(今作ではほとんど悪役だが)言ったセリフの中で「彼ら(日本人)が恨むのは、原爆を作った君ではなく落とした私だ。」というのがすごく印象的だった。だから罪悪感を感じることはないと慰めるのではなく、決定権は我にありと威張って使っていたみたいだけど。そりゃそうだよ、と腑に落ちた。確かにオッペンハイマーなくては作ることができなかった原爆だけど、兵器としての明確な意図を持って作らせたのも使用したのも政治家なのだから。

オッペンハイマーの天才ぶりと同じく、彼の変人ぶりというか世の中や人付き合いに関する疎さ(うとさ)も感じられ、たとえばすぐに人を信じてしまうとか、あれだけ有名人になっても無防御過ぎる天然ぶりとかもよく描かれていた。ある意味純粋すぎて、だから人にも利用されやすく罠にも気づかないのだろう。トリニティ作戦のためにあつらえた新居にはなんとキッチンを作るのを失念していて、妻に指摘され「そうか、すぐ作るよ」って…Σ(・□・;)そんな夫を最後まで支え続けた戦友のような妻キティをエミリー・ブラントが演じていたのがすごく適役!
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最後にオッペンハイマーがやっと報われた授賞式で、かつて彼を裏切る証言をしたテラー(ベニー・サフディ)が握手を求めてきた時に、オッペンハイマーは快く応じたのに、妻は差し出された手を無視し、彼を何とも言えない表情で睨みつけたシーンが印象的で好き。

これだけの名優たちの名演技と凝った造りで、やや難解ながらもぐいぐい惹きこむパワーはすごいとしかいいようがない。原爆開発に対して科学者たちの思いと政治家の思惑は実は相容れないものだと改めて実感する。

被爆国である日本人からすれば、確かに辛い場面もある。被爆した日本の実際の映像が使われなかったことも残念だし、オッペンハイマーの功績を大歓声と拍手でたたえる民衆のシーンは観ていてやはり気持ちいいものではない。

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しかし、だからといってこの作品の評価は下がるものではないと、戦争を知らない世代の自分は思う。賛否両論あるにしても、取り上げたテーマ、監督の手腕、役者たちの演技など、紛れもなく傑作だと思うから。

キリアン・マーフィー。好きな役者さんだったけど改めて惚れました。

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